オッカムの剃刀

  • 必要のない仮定は立てるべきではない。
  • 仮定はできるだけ少ないほうがいい。

ボルツマン「分子を仮定すれば、化学反応や熱力学が見事に説明できる。観測できないけど、分子は存在するはずだ。」
マッハ「分子なんて、観測できないもの勝手に仮定するなよ。オッカムの剃刀って言うだろ。」

分子を仮定することは、非常に有用であるが、存在の裏付けにはならない。
オッカムの剃刀は仮定の不必要性をいうのであり、存在は否定しない。

実際のところ分子は存在したわけだが、熱力学を完璧に説明する分子(理想気体)は今のことろ確認されていない。

ボルツマンは分子論に執着しすぎた結果、実際に存在しない理想気体の存在を主張した。
マッハは実証主義に固執し、分子という有用な仮説を否定し、実際に存在する分子の存在を否定した。

二人が幸福の物理を行っていたら、次のような会話になっていたでしょう。

ボルツマン「分子を仮定すれば、化学反応や熱力学が見事に説明できて、便利だよ。分子が存在するかどうかはわからないけど。」
マッハ「たしかに便利だね。分子が存在するかどうかはわからないけど。」


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最終更新:2011年08月26日 00:13