ツイスト・オブ・フェイト-キョン殺害命令(プロローグ) - 涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki（避難所）

私は今｢彼｣と一緒にいる
「彼」を殺すために一緒にいる
｢彼｣は私の親友の兄だ
親友は私の使命を知らない
しかし私は何故今すぐ｢彼｣を殺さないのだろう


数年前にこの使命を与えていられたら
確実に私は｢彼｣を殺すだろう
しかし最近変な感覚が私の中にある
なんだこれは・・・
なんだこれは・・・・
なんだこれは・・・・・
数年前にはまったく感じられなかった感覚だ

｢彼｣が私を見てきた
私は顔を彼に向けようとする
しかしできない
できたとしても直視できない
なぜ・・・
なぜ・・・・
なぜ・・・・・

親友は言う
「顔が赤いよ～?」
｢彼｣が言う
「どうした？熱でもあるのか？？」
そんなはずはない
私は至って健康だ
しかし今まで以上に変な感覚はする・・・・

私は「彼」を見ると変な感覚が起こる
私は｢彼｣と話すと変な感覚が起こる
私と親友が｢彼｣について話すと変な感覚が起こる
私が｢彼｣を思うと変な感覚が起こる

もしかしたら、これ最も持ってはいけない
感覚なのではないか
そしたらこれはもしや
「恋｣なのかもしれない

嘘だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ
何故そう感じてしまうんだ
私は彼を殺すのだ
殺すために彼といるのだ

私の感情は彼に恋をしている
私には｢彼｣を殺すという使命がある
私がもし｢彼｣を殺さなければ
私が使命を破ったことで殺されるだろう

私が｢彼｣を殺したら
親友が悲しむだろう
私もとても悲しむだろう

わからない
わからない
わからない
わからない
わからない
わからない
わからない
わからない

私は恋をとるべきか
使命をとるべきか
どうすればよいのだろう
私はどちらが正しいのかわからない
いまどうすれば良いのかわからない・・・・・・