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そのとき親父書きは何を思ったか(その16)?

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haruhioyaji

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再び、『二人は暮らし始めました』について



 『二人は暮らし始めました』は、めでたしめでたしの定型句「二人は幸せに暮らしました」に対抗して(?)、つけたタイトルです。だから内容は、「どう幸せにくらしたんだよ?」という突っ込みに対する自問自答です。どうしたってばカップルものにしかならないんですけど。

 に、「わりとすっとばされるというか、前提にされたり一行で済まされたりするシーンやイベントを、丁寧にやってみたい」と書いたことがあります。
 小説というか、広く芸術なんてものはだいたいがそうなのでしょうが、何を書くか(表現するか)と同じくらい(時にはそれ以上に)何を書かないか(省略するか)が、大きな意味を持ったりします。「すべて」を描くことは不可能な訳ですから、何を描くか決めることは、何を描くことを断念するか、と裏腹です。

 ひとつは頻出モチーフやシチュエーションを避けたいという考えからですが、もう一つは原作がおそらくはやらないこと(高校生で妊娠したり、語り手主人公がバツイチ子連れになったり)でも、SSなら書ける、その強みを生かさんかい、というのもありました(スレに投下してどうなのか、というのは別問題かもしれませんが)。

 ツンデレは、登場人物の特性であるばかりか、物語を(シリーズを)持続させる要素でもあります。どう見たって好き合ってる二人が、なかなかくっつかないから、お話が続く(読者を引っ張れる)訳です。
 そういう意味では、告白を終えて相思相愛になった二人や、自覚のあるバカップル(笑)は、なかなか原作の世界では、生きにくい(もっとも『ツンデレ大全』のあと『イチャラブ大全』が出るくらいですから、アリといえばアリかもしれませんが)。SSなら思う存分できる。という訳で、どれくらいできるかわかりませんが、自分の「思う存分」の底を知りたい、と思った次第です。















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