ハルヒと親父 @ wiki

親父とRPG その3

最終更新:

haruhioyaji

- view
管理者のみ編集可


ひゅーーどかん!


「誰!? 今、モンスターに、ロケット・ランチャーぶっ放した奴!?」
「おれだ、遅くなったな」
「親父さん!」
「首のつながったキョンと、そこにぶら下がってるバカ娘が見えるぞ。どうやら間に合ったらしいな」
「こっちは、足でリセットボタンを押したい気分よ!」
「ハルヒ、考えても見ろ、この人を敵に回すのと、味方の後ろでヤジらせるのと、どっちが心臓に悪い?」
「地獄の最下層コキュートス(嘆きの川)で氷漬けにするか、アトラスに代わってジブラルタル海峡のところで天空を担がせ支えさせるか、って選択肢はないの?」
「なんだかんだ言って愛されてるな、キョン」
「いや、親父さんが単にものすごく嫌われてるという話じゃないかと」
「敵にこれだけ囲まれても、その余裕、さすがはハルキョンだ」
「え、なんだ!? 中盤の山場とは言え、あのモンスターたちは? 妙にギミックというか、カラクリっぽいというか? 足があるのにキャタピラの上に乗ってる奴がいるし、どう考えても自分の内蔵が切れるだろうっていうチェーン・ソーみたいなのが腹部についてる奴までいるし、あっちの奴はどうみてもロボット風で車を食ってますよ!」
「どうやら向こうにも(円谷英二の志を継ぐ)マッド・サイエンティストがいるらしいな」
「向こうにも? ってことは、こっちにも?」
「あんたは単なる特撮ヲタ親父よ」
「ははは。違いない」
「いや、笑ってる場合ですか?」
「キョン、アメリカの作家カート・ヴォネガットがこう言っている。『卒業生の皆さんに覚えておいてもらいたいことはひとつです。歴史上、戦車に勝てた人間はただひとり、ジョン・ウェインしかいません。しかもジョン・ウェインは別の戦車に乗っていました』」
「深いのか何なのか、よくわかりません。結論、けっこう絶望的だし!」
「この歳でファンタジーは少々きつくてな。踊りながら魔法陣を描くより、引き金を引く方が気が楽だ」
「いや、そのネタも今時のよい子はわからないと思います」
「なにしろ登場人物にラカンとかガタリとか付けるマンガ家だからな。『現代思想』って雑誌があったのを知ってるか?」
「話を戻しなさーい!! 重火器なんか持ち込んで、ゲーム・バランスとか世界観とか、むちゃくちゃになるでしょ!」
「心配するな、恐竜○車なんて、油くさくて食えたもんじゃないし、クレ○ジーゴンは食える部分がない」
「そっちの心配は誰もしてないわよ!」
「あと、オチならこっちで用意してるから安心しろ。地口オチだ」
「駄洒落で逃げるなんて最低よ!」
「前にも言ったが、駄洒落はオヤジの基本スキルだ、オヤジ・リテラシーだ」
「どういってこの場をごまかすつもりよ!?」
「このロケットランチャーはRPG-7という。知らん? 『こち亀』にも『魔人探偵脳噛ネウロ』にも出て来たぞ」
「サンプリングが偏ってる! どっちも少年ジャンプじゃないの!?」
「ビデオゲームの世界じゃ、もっとおなじみだ。ウィキペディアの『RPG-7が登場する作品の一覧』を見ろ」
「オチを中途半端に小出しにしてしまった上に、モンスターが向かって来ます」
「ああ、しまった。安いと思ったら、こいつは中国製だぞ、キョン」
「実は段ボール紙で作ったとか、今時、ネウヨ・ネタはスルーですよ」
「いや、中国製コピーは『69式』っていうんだ」
「シックス・ナイン!」
「キョン、あんた、ちょっとこっちへ来なさい」
「うわー、親父さん、後は頼みます」
「大人の意味で『オレたちの戦いはこれからだ!』オチだな」













記事メニュー
ウィキ募集バナー