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受難編
トワの残業。リセが苦労する話その1。
「……何、やってるんだよ?」
核心にせまるように、リセはトワに近づく。
彼の覗き込んでいるダンボール箱は全部で4つだ。そのどれもが口をぱっくり開き、中のものを晒し出している。
リセはソレを見て一瞬何が入っているのか理解できなかったが、数秒ほどしてから、屈した体をピンと伸ばして硬直した。相手がそれに気づく。
リセを観察してから、彼は薄気味悪く笑った。
「ははん。刺激強すぎるか?」
悪い虫編
ロードウェイクの悪ふざけ。やっぱりリセが苦労する話その2。
「ロードウェイク」
キリのいいところで、リセは彼の名を呼んだ。
そろそろ支部に戻る時間なので、別れくらいは一言……というわけではなく、単に彼の屁理屈のスイッチをオフにしたかっただけである。
「ミッチーでいいのに」
と、クスクス笑いながらロードは言った。
「毎度聞く度に思うんだけど、どこから来てるんだ、ミッチーって」
「知らないよ。周りの誰かが、気づいたらそう呼んでた」
「そうか、そりゃあよかった。じゃあ、これで。もう二度と会うこともないんじゃないか」
「ちょっと待てよ、なしよ君」
「なしよ言うな」
ショコラカルマ(書き下ろし)
キサラが右往左往。最後までリセが苦労する話その3。
「……何を見たって?」
「衝撃の場面だよ! もうトワっちが大興奮の!」
報告している本人が既に大興奮らしい。キサラは瞳を爛々と輝かせていた。
トワは思案する。大興奮する場面とはどのようなものだろうか。思いつくことはほとんど思いついたが、どれも当てが外れそうなものばかりだ。
「で、結局?」
先を促すと、キサラはVサインを見せる。
「じゃじゃーん! なんとなんと、リセが女の子にプレゼントもらってたの!!」
「何!?」