概要
#ヒカマーズアルカイダとは、主にX(旧Twitter)上で活動するヒカマー界隈で流行している、極めて過激なハッシュタグである。
その主な用途は、排泄物(うんこ、ゲロ)、血液、虫、動物の死骸、自傷行為(リストカット)、事故・事件現場といったグロテスク・不快な画像・動画を投稿する際に使用される。
元々はヒカマー文化の中から生まれた内輪のムーブメントであったが、その衝撃的な内容から「検索してはいけない言葉」の一つとしても知られるようになった。
元々はヒカマー文化の中から生まれた内輪のムーブメントであったが、その衝撃的な内容から「検索してはいけない言葉」の一つとしても知られるようになった。
単にグロテスクなコンテンツを共有するだけでなく、ヒカマーたちが自身の過激な思想や不謹慎なジョークを表現する場、あるいは日常の不快な出来事を「ヒカマーズアルカイダ」というミームに昇華させて共有するコミュニティとしても機能している。
TLまたは他人のリプ欄に #ヒカマーズアルカイダってタグをつけてうんこや主にisis(テロ集団)の処刑動画を流すこと
詳細・背景
このハッシュタグは、ヒカマニ文化の中でも特に過激で攻撃的な一派である「ヒカマー」(*1)の性質を色濃く反映している。その名称は、「ヒカマーズ」と国際テロ組織「アルカイダ」を組み合わせたものであり、名前自体がこのムーブメントの反社会的・不謹慎な性質を自嘲的あるいは扇動的に示している。
投稿を見ると、その起源の一つに「#ホモウンチ」という別のハッシュタグがあったことが示唆されている。
#ホモウンチが廃れて #ヒカマーズアルカイダに乗っ取られたの、考案者としてはまだ悲しい
「#ホモウンチ」は、その名の通り、主に排泄物をネタにする比較的シンプルなタグであった。しかし、これがヒカマー特有の過激な文脈(グロ・不謹慎ネタ)と融合・発展し、より刺激の強い「#ヒカマーズアルカイダ」へと流行が移り変わったと考えられる。
この過激化の流れは、以下の投稿からも見て取れる。
この過激化の流れは、以下の投稿からも見て取れる。
ヒカマーズアルカイダと出会ってからホモウンチじゃ動じなくなったの終わってて(泣く)
2025年6月頃には、このハッシュタグの存在がヒカマー界隈の外にも知られるようになり、「検索してはいけない言葉wiki」に危険度レベル5として掲載される事態となった。これにより、タグの知名度はさらに上昇し、新たな参加者や好奇の視線を集めることとなった。
検索してはいけない言葉wikiにレベル5として載ってるヒカマーズアルカイダまだ面白い
主な投稿内容
「#ヒカマーズアルカイダ」で投稿されるコンテンツは、主に以下のカテゴリに分類できる。
排泄物・スカトロジー系
最も主流な投稿内容であり、前身である「#ホモウンチ」の文化を色濃く受け継いでいる。自身の便や下痢、嘔吐物などの写真を投稿する。中には「今日のうんこですよー」と日課のように投稿するユーザーや、「アナ、ゥにそーにゅー!してウンコの力ぁ〜゛をフィギュアに塗ります」といった極めて倒錯的な内容を語る者もいる。
#ヒカマーズアルカイダ今日のうんこですよー
グロテスク・猟奇系
動物の死骸、大量発生した虫、グロテスクな怪我、事故現場など、視覚的に強い不快感を与える画像・動画。ISIS(イスラム国)による処刑動画や、それに類するコンテンツが共有されることもある。
自宅の浄化槽の蓋開けてみたゾ。蛹みたいのが沸いてるのグロスギル… #ヒカマーズアルカイダ
不謹慎・反社会的ネタ
いじめを肯定するような投稿や、3Dプリンターでの銃製造を示唆する投稿など、倫理的に問題のある内容。文脈によっては、ただ単に不謹慎なジョークや、反社会的な思想を表現する目的でタグが使用される。
#ヒカマーズアルカイダいじめ最高‼️
形容詞・ミームとしての用法
必ずしもグロテスクな画像が添付されるわけではなく、「カオスな状況」「ひどい」「汚い」といった意味合いで、形容詞的にハッシュタグが使用されるケース。
存在が #ヒカマーズアルカイダ
#ヒカマーズアルカイダ並の文章
関連する出来事・論争
出来事 | 概要 |
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#ホモウンチからの発展 | 元々は、排泄物をネタにする「#ホモウンチ」というハッシュタグが存在した。しかし、より過激なコンテンツを好むヒカマーの台頭により、流行は「#ヒカマーズアルカイダ」へと移行したとされる。「ホモウンチ」の考案者を名乗るユーザーは、この現状を「まだ悲しい」と語っている。 |
代行Botの存在と凍結 | ユーザーが匿名で過激なコンテンツを投稿できるよう、「ヒカマーズアルカイダ代行bot」(@AlQaeda_hikamerなど)が複数存在した。しかし、その過激さから運営の規制対象となり、2025年6月11日頃に凍結されたことが報告されている。 |
内部での派閥議論 | あまりに多様な不快コンテンツが投稿されるため、界隈内部からは「ヒカマーズアルカイダグロ派閥とスカトロ派閥分けた方がいい気がする」といった、コンテンツの棲み分けを求める声も上がっている。 |
タグへの批判と擁護 | 「こんなタグ消えてしまえ」といった直接的な批判がある一方で、「純粋に考えてヒカマーズアルカイダの何があかんの?飯テロ感覚でやってるだけなのに」と、その存在を肯定・正当化するユーザーもおり、タグの是非を巡る議論は絶えない。 |
食事中の誤爆 | その性質上、食事中にタイムラインでこのハッシュタグの投稿を見てしまい、食欲を失ったり気分を害したりする「事故」が頻発している。「食事中にスマホを見てはいけない」という教訓が生まれている。 |
脚注
(*2)