第2部序章-導入部-
C・C1245。
惑星アースは汎惑星アース連合を解散し、
それぞれの生活に戻り、
スプレッダー戦役の傷跡を癒すべく、
各自が復興に勤しんでいたのである。
勇者軍も関連施設や居住区域に甚大な被害を受けており、
しばらく大規模な戦闘は不可能に近いと見受けられていた。
そんな状況を一番危惧していたのは
アーム城の
イスティーム王、及びその娘ユイナ王女であり、
思い切って決断をし、傷みが激しいアーム城の改修作業を決行。
かなりの人員を投入し、技術を結集したにも関わらず、
早く見積もって一年から一年半ほどの見込みとなってしまった。
なのだが、事態は予断を許してくれるほどに甘くはなかった。
傷も癒え切らないC・C1246。謎の人間による勢力が
大軍勢を率いてアーム城へ侵攻を仕掛けてきたという情報が
勇者軍筆頭、
ジルベルト=ストレンジャーの耳に入る。
また、
惑星アース国際平和機構にも同様に侵攻の手が及んだという。
ユイナ王女の母であるキョウカ王妃にも関わる事であるため、
勇者軍は一挙に最大警戒レベルへと事態の認識を深めるに至った。
……彼等は……勇者軍一同は未だ気付いていない。
襲われている組織の共通項が確かに自分達の手元にある事を。
それに彼等が気が付くには今しばらくの時間を要する。
だが、敢えて言おう。
この物語さえも、伝説の一端に過ぎない――
最終更新:2011年02月26日 20:42