ルツェリン・牡羊座 - 崩壊学園wiki

キャラの基本情報

• 身長　165cm
• 体重　49kg
• 3サイズ　89/62/90
• 趣味　グレイ

• 親ページ　ルツェリン

コード番号OS-10-BWの空想神格。
「ミス牡羊座」として映画界で活躍しており、学園の誰もが知っている。
間の抜けた話し方とは裏腹に、時折、金言が飛び出る——それこそが彼女の萌えポイントとなり、多くのファンを魅了している。

絆ストーリー

潜入招待

『星座の旅人』上映後の反響はすさまじく、出演俳優の多くが注目をされるようになった。
——そしてルツェリンもその1人だ。むしろ特に注目を集めたとも言えるだろう。
普段はおっちょこちょいだが、いざという時に頼りになる「牡羊座のお嬢様」。彼女の無邪気な雰囲気と、とても大人びた体は、変わった好みを持つ人たちの間で人気を博している。
そしてルツェリンの性格が映画の中と同じだと聞いた彼女らは、さらに興味をかき立てられ、いっそう熱を上げるようになった。

「ルツェリンさん、デートして！」
「ルツェリンさん、ここには面白いことがいっぱいあるよ！」

この心と体が釣り合っていない美少女を簡単にかどわかすことができると確信した不届き者は、想定外のショックを受けることになる。

「ヾ(^▿^*))いいよ！一緒に地下宮殿に潜り込もう！あそこはわながたくさんあるの——刺突タイプ、毒ガスタイプ、火炎タイプ、沼タイプ……誰が先にたどり着けるか勝負しよう！」

興味津々のルツェリンを前に、最初はその気だった招待者もあっけなく敗れることになる。訳が分からないルツェリンは不思議に思いながら、パジャッソに対してこう漏らす。

「本当に不思議——言われた通り、ファンの皆を地下宮殿の潜入に招待したんだけど、皆来なくなっちゃった！」

ハイヒールの難題

「牡羊座のお嬢様」に変身したルツェリンだが、思いがけない難題に直面した。
これまでずっとブーツを履いていたルツェリンは「安定して歩く」感覚に慣れきっていた。しかし、ハイヒールに履き替えた今、靴を履いた状態で高さが安定しない感覚に困り果てていた。
「ううっ……ハイヒールを履いていたら歩くのなんて無理よ……潜入なんてもってのほかだわ（。﹏。）」
苦悩するルツェリンを見て、他の空想神格たちも彼女のために知恵を絞った。
「足を包帯でグルグル巻きにしてみたら？」とタルレントが提案した。パーゼは慌てて「足を締め付けられてしまいますよ」と反論した。ワッツは「それなら～♪ハイヒールを削りましょう～♪」と楽しそうに歌いながら言った。サフィルは「ヒールのないハイヒールなんて、ハイヒールではありません——」と思わず不満を漏らした……
結局、皆で熱い議論を延々交わしても、ルツェリンの悩みを解決することはできなかった。
ますます落ち込むルツェリンを前に、普段は寡黙なグレイがついに口を開いた。

「それなら歩かなければいいのよ。飛べばいいじゃない」
「ええっ？」

グレイの意見に対して、一同は虚を突かれた表情を見せた。しかし、すぐにルツェリンはうれしそうに笑った。

「そうだったのね。さすがはグレイ先輩！わたしたちは空想神なのよ。両足を宙ぶらりんにして飛べばいいだけじゃないの！」
ルツェリンはそう言いながら、グレイのそばに飛んでいき、彼女に抱きついた。
「o(*≧▿≦)ツグレイ先輩って本当にいい人ね。大好き！」

少女x少女

ルツェリンはグレイのことをとても尊敬していた。当然、映画の撮影時には、その尊敬の念が役にも反映され、「牡羊座のお嬢様」は「魚座のお嬢様」の熱烈な信奉者となった。
しかし、そのせいで脚本の内容から大きくかけ離れてしまった。

「ルツェリンさん、このシーンの脚本では、大部隊から遠く離れているはずですよ……グレイ先輩と一緒にはいられません！」
「ルツェリンさん、グレイ先輩の動きをまねしないでください！」

監督の懸命な指導の下、ついに映画が完成した——しかしながら、映画の中でも「牡羊座のお嬢様」が「魚座のお嬢様」に憧れを抱いているのが見て取れた。

「これはあまりよくないのではないでしょうか……」
パーゼが心配そうに言った。

「(@_@;)でも、どうしても気持ちを抑えきれなくて……グレイ先輩はあんなにすごい人だから、ついつい追いかけてしまうの」

そのような状況でも、パジャッソはニコニコしながら皆を安心させるように「心配いらないわ。これで私たちの映画も話題になるかもしれないわよ」と言った。
そして、予定通り映画が公開されると、映画の人気は下がるどころか、弾幕の中が「牡羊座x魚座」のようなトピックで埋め尽くされていた。空想神たちは、このことがどうしても解せなかった。
一体どうしてなのだろう？
不思議に思ったパーゼが苦労して検索した結果、ついに最大手の文学サイトを見つけ、サイト内で連載されているランキングトップの小説タイトルに答えが隠されていた。

「牡羊座のお嬢様X魚座のお嬢様——逃がさないぞ、私の冷たい美少女！」

シリーズの駄作

『星座の旅人』の公開後、映画があまりに人気となったために、ある問題が生じた。
——この映画の人気にあやかろうとして、大勢の監督が自分の映画の名前を『星座のXX』に変えたのだ。たちまち、『星座の詩人』、『星座の武人』などの映画が次々に上映された。だが、これはまだマシなほうだ。
普段は温和なパーゼも、『星座の子ブタ』、『星座の座星』、『星座の百万トン粒子の十字架』などの名前を目にしたときは、さすがに戸惑いを隠せなかった。
こうした海賊版映画が『星座の旅人』の続編として扱われないようにするため、空想神たちは人を派遣して交渉に当たったが、うまくいかなかった。

「ダメだわ。スタジオを更地にすると脅しても、あんな簡素なセットに価値なんてないし、脅しにもならない」

タルレントは平然とした顔で報告しに戻って来た。他の空想神格の交渉も失敗に終わっていた。

「こうなったら、わたしがやるわ」

突然、ルツェリンが胸をたたいて言った。

「<(￣︶￣)>私はトップ諜報員なのよ。この潜入能力があれば、駄作映画の監督たちを一掃できるわ！」
「いや、でも……」

ルツェリンがやると言ったので、皆は顔を見合わせ、けげんそうな表情浮かべた。

「何よ。みんな信じてくれないの……じゃあ、必ずやり遂げてみせる！」

皆の不信感がかえってルツェリンの心に火をつけ、この件を自分で解決しようと決意したのだった。

カーブ作戦

作戦開始。海賊版映画のスタジオをつぶそう。
そうは言うものの、いざ手を付け始めたルツェリンは戸惑ってしまった。
——一体どうすればいいの？
そのスタジオに潜入したルツェリンは、どのように行動していいのか分からず、ためらっていた。
火を放つ？それはバビロン学園の校則、さらには404エラーレベルの口に出せない法律に違反する犯罪行為だ。大道具や小道具を破壊する？しかし、撮影クルーが心を籠め、汗水垂らしながら作った道具を見たルツェリンは、壊す気になれなくなってしまった。データの削除、フィルムの移動、スタジオで騒動を起こす……。
こうした行為はいずれもルツェリンの優しい性格には合わない。そのため、彼女はスタジオの中をウロウロしたものの、結局は何もせずに帰ってきた。

「┗( T﹏T )┛うぅ……何もできなかった！」

ルツェリンは落ち込んでいたが、パーゼは驚いた顔で彼女を見ながら言った。

「そんなことはありません——ルツェリン、あなたはしっかり仕事をしたではないですか！」
「えっ……」

空想神格たちはルツェリンをパソコンの前に連れて行き、彼女に最新のニュースを見せた。

「——緊急事態！突然、スタジオに幽霊のうわさが広がり、いくつもの映画が撮影中止に！」

海賊版映画のスタジオで撮影が行われていたとき、なぜかカメラが不思議な黒い影を記録していた——ルツェリンが潜入して残した痕跡は、本来完全であったはずの映画を支離滅裂なものに変え、それによって海賊版映画のスタジオは機能不全に陥ったのだ。

「φ(゜▿゜*)♪よかった！やっぱりわたしってすごかったのね！」

うれしくなったルツェリンは大声で笑い出した。
ところが、数日後、海賊版映画のスタジオが営業を再開した。しかも、撮影後に上映された映画は星座シリーズの駄作ではなく、新しいテーマになっていた——

「リアル幽霊映像！ノーカットの恐怖映像流出」