キアナ・悔いなき愛の誓い - 崩壊学園wiki

キャラの基本情報

• 誕生日　12月7日
• 身長　163cm
• 体重　49kg
• 3サイズ　84/59/87
• 趣味　百合のブーケ

• 親ページ　キアナ・カスラナ

オルガンで演奏するウェディング曲がチャペルで鳴り響く。無垢なウェディングドレスを着た新婦が赤いカーペットを歩み、白くて透明なウェディングベールの下、少し俯いた新婦が静かに待っている。新婦と悔いなき誓いの言葉を交わすのは一体どこの幸運な子だろう？

絆ストーリー

盛大な結婚式

小さい頃、キアナはある盛大な結婚式に参加したことがある。教会の扉を開くと、赤いカーペットが見える。そこに立つ美しい新婦は誓いの言葉を口にする。
教会のステンドぐらいから光が差して綺麗に照らせれると新婦のベールの色が真っ白なドレスの色が変わったことにキアナが気づいた。それで彼女はお母さんに聞く、なぜベールは古そうに見えるのかと。母のセシリアは優しく彼女の頭を撫で、説明してあげた。洋式の結婚式では、新婦はお母さんのベールを被り、お母さんからの祝福を引き継ぐのよ。

「うわ、じゃあキアナが大人になったら、ママのベールを被って王子様のお嫁さんになる〜！」
「もちろん、それまでママのベールをちゃんととっておいてあげるからね」
「うん！キアナは、ママと同じように、ユリの花束を持って、世界で一番きれいなお嫁さんになる！」
「はぁ〜、ふぅ〜」

隣に立つ父親のジークフリートはその会話を聞いて、複雑な表情をした。

「パパはキアナをどこの誰かもわからん奴に渡すつもりはないからな」

子供のキアナには、その話の意味がよくわからなかった。しかし、結婚式のあの会話は、キアナが結婚式に抱いた初めてのイメージだった

「誓いを交わす儀式」

再現した幸せ

「シンデレラじゃないし、ガラスの靴なんて履かないわよ」

キアナがそう言うと、履いているガラスの靴を吹っ飛ばした。皆が目を見開いて呆れている時、ウェディングドレスの店員がキアナのコルセットをさらにきつく締めた。キアナは唸り声を上げて、顔色をさらに悪くさせた。
周りの皆の思い付きがなければ、キアナはウェディングドレスを試着することはなかっただろう。
キアナがもうすぐキレるんじゃないかと思っている時、彼女は見事に皆の予想を裏切った。キアナがベールを被った瞬間、まるで人が変わったみたい。鏡に向かって優雅に微笑んだ。彼女と親しい人間だけ、その目に隠される気持ちをくみ取った。

「ウェディングドレスの姿もなかなかいいじゃない。写真を撮ってよ！」

キアナが写真を貰った時、彼女は指先でそれをなぞりながら呟いた。

「ユリの花束はあったけど、ベールはお母さんのものじゃなくて残念だったわ」

キアナにとって、ウェディングドレスというものは、彼女にとって一番美しい思い出だけど、二度と再現できない思い出でもあったのだ。