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  • 3-3 謎解きの力

崩壊学園wiki

3-3 謎解きの力

最終更新:2024年06月30日 10:25

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「銀の謎解き人」のバッジを手に、少女は新たな「銀の謎解き人」として学園に姿を現した。



謎解き部の部室で座りながら顔をあげ、窓の外の優しい日差しを見つめた。
そして、手の中ではバッジをしっかりと握りしめていた——
「銀の謎解き人」のバッジを……。

???
Youが新しい銀の謎解き人カナ?

聞き覚えのある笑い声が聞こえてきた。振り向くと、そばに彼女が立っていた。

戦神無双
Youが新しい銀の謎解き人になるとは、まったくの予想外だったネ……こんなcuteでtimidityな子は、mysteryやeventみたいなこととは無縁だと思っていたケド。

銀の謎解き人
……先輩がいなくなってしまったんです。

戦神無双
Why?

銀の謎解き人
——だからシィルが……あたしが先輩の代わりに、「銀の謎解き人」の名前を受け継ぎます。

戦神無双
話し方まで別人になったみたいネ……。
それだけじゃないヨ。身なりや顔つきまで、さっきとは全然違ってル。
まるで彼女みたいネ……。
But,シィル……。

銀の謎解き人
その名前は出さなくて結構です。
もう決意は揺るぎませんから。
今のあたしは、新しい「銀の謎解き人」です。
あたしは、この学園のあらゆる事件を解いて見せます。どんな依頼であろうと、望むところです。
あたししかいなくても……十分です。

戦神無双
そうナノ……。
Youの覚悟を感じたヨ。

銀の謎解き人
はい、期待していてください。

口元に軽やかな笑みを浮かべながら、戦神無双会長は出て行った。この謎解き部の部室には、またあたしだけが残った。
それでも関係ない。
——あたしはぎゅっと目を閉じた。
孤独にはもう慣れている。

銀の謎解き人
あたしは「銀の謎解き人」、先輩と同じように学園の名探偵……。
だから絶対に寂しいなんて思わない。

どのようなときであっても、余裕をうかがわせる先輩の笑顔を思い出しながら、手の中にあるバッジを握りしめた。
……。
「まさか、前の『銀の謎解き人』が学園からいなくなった後に、新しい『銀の謎解き人』が現れるとはね」
「そうだね。最初は不慣れだったから、依頼も失敗を繰り返していたけど、すぐに立ち直って、『地下室の鳴き声の謎』や『裏山の足跡の謎』をあっという間に解決しちゃったからね……最近もいくつもの依頼を一気に引き受けて、どれもすぐに解決しちゃったらしいよ!」
「本当なの……それはマジでびっくりだね……あんなにコミュ障だった子が、今では本物の名探偵になるなんて!」



ミステリー同好会の生徒
——あっ、いらっしゃい。

銀の謎解き人
ええ。あなたたちが本物の幽霊事件に遭遇したと聞いたの。

ミステリー同好会の生徒
フフ。一緒に探検に行くのを断ったあなたが悪いのよ——
どう?後悔しているんじゃないの!?

銀の謎解き人
後悔とかはないけど……でも、あの晩、ミステリー同好会の生徒が幽霊に遭遇してショックを受け、戻ってきてから体調を崩してしまったといううわさが学園内に広まっているよ。それ、本当なの?

ミステリー同好会の生徒
たしかにそのとおりだけど、それはイリアのメンタルが弱いだけよ!何日かすればよくなるわ。

銀の謎解き人
うーん……幽霊に遭遇した時の状況を詳しく説明してもらえる?

ミステリー同好会の生徒
あのときは断ったくせに、今更ブツブツ言って……はいはい。そんなに知りたいなら、話してあげる。
エヘヘ。これこそ本物の幽霊体験だよ!

そして——ミステリー同好会の生徒が説明し始めた。

ミステリー同好会の生徒
あの日、私たち同好会は総出で参加したの。私、イリア、それからカークは、夜12時に正門の前に到着したわ。
学校内の超常現象は旧校舎で起こることが多いから、その日はそのまま旧校舎に入ったの。1階から6階まですべて見て、こっそり自分たちで作ったスペアキーで屋上につながるドアまで開けたわ。
だけど、それでも何も見つけられなかったわ。童謡とか、幽霊の叫びとか、痩せ細ったお化けとか、なんにも出てこなかったのよ——
地下室にも行きたかったんだけど、地下室へつながる廊下は、ゴミやら机やら椅子やらでふさがっていて、下りられなかったの。おまけにイリアが怖がりっぱなしで、私の服の袖を握りしめながら目を閉じていたのよ。だから、私たちはそのまま外に出ることにしたわ。
でも、建物から出たとき、イリアが急に叫び声をあげたの。
イリアは震えながら私たちの背後を指さしていたわ。旧校舎の大体4階か5階の窓ね。
よく見てみると、窓から白い人影が顔を出していたのよ——これには全員が驚いたわ。
そして、私たちが動くよりも早く、その白い人影はいきなり建物から落ちたの!
その光景を見ていた私たちは、みんな驚いてポカンとしていたわ。
しばらくして、われに返った私は、その白い人影が落ちた場所に駆け寄ったわ。他の子たちも走り寄ったの——でも、その場所に行ってみると何もなかったのよ。その白い人影が落ちた場所では、何ひとつ見つからなかったの!
そこには新しい土、それから雑草や茂みしかなくて、白い人影がどこに行ったのか見当もつかなかった!
その後、また上の階に戻って、人影を見た位置や角度の教室も探したんだけど、やっぱり何も見つからなかったわ!
どう?これはきっと幽霊でしょ!
フフフ、まさか生きているうちにこんな超常現象に遭遇するとは思いもしなかったわ。本当にツイてるわね。残念ながらイリアはちょっと臆病なの。入学したばかりの頃、私たちと一緒に超常現象を探しに行ったんだけど、その時もビクビクしちゃって。今回は完全にショックを受けて寝込んじゃったわ。もっと彼女の肝っ玉を鍛えてあげないとね。

ミステリー同好会の生徒はまだ興奮しながら話を続けている。

銀の謎解き人
うーん……。

あたしは考え始めていた。
白い人影、落下、校舎……あたしの頭の中で謎が混ざり合っている。手がかりはその中にあり、あと少しで出てきそうだった。

銀の謎解き人
その白い人影って、ただの服で、地面に落ちた時に誰かが持ち去ったんじゃないかしら?

ミステリー同好会の生徒
——あり得ないでしょ?あのとき、私たちみんなが見ていたのよ。あの人影が落ちた場所は茂みで覆われていたけど、誰かがそばを通れば、きっと私たちが見ているはずよ!
あの晩の月明かりは少し暗かったけど、それでも誰かがしゃがんで茂みの中を動いていれば、絶対に私たちが見逃すはずはないわ!

銀の謎解き人
じゃあ……その人が糸を使っていたら?たとえば、白い服に長い糸を縫い付けておいて、上の階から茂みの中に落ちたとき、その人が1階の廊下の出口でこっそり引っ張って持ち去るの。

ミステリー同好会の生徒
それも不可能よ。私たちがずっと見ていたのよ。もし本当に誰かが糸で引っ張って持ち去ったなら、途中の茂みでガサガサという音がするはずでしょ?でも、あのとき、そんな音はしなかったわよ。
それから、あなたの誤解を正しておくわね——あの晩、その白い人影が落下するスピードはとても速かったの。まるで本当に人が飛び降りたみたいにね。だけど、地面に落ちたときにはまったく物音がしなかったし、私たちが見に行ったときもまったく痕跡が残っていなかった——これこそ、その人影が幽霊にあることの何よりの証拠よ!
どう?何も言い返せないでしょう?
幽霊だと認めざるを得ないでしょ!?

銀の謎解き人
……。
それなら、残る可能性は1つだけね。

ミステリー同好会の生徒
……えっ!?

銀の謎解き人
ちょっと聞くけど、その夜、屋上から下りたとき、自分が全部で何フロア下りたか覚えてる?

ミステリー同好会の生徒
はぁ、そんなの決まってるじゃないの——学校の校舎はどれも6階建てに屋上がついているでしょ!

銀の謎解き人
……うーん。旧校舎の地面はかなり沈んでいる上に、長いこと放置されているの。遠くから見ると、6階までしかないように錯覚してしまうかもしれないわね。
でも実際には、旧校舎は7階まであるの。

ミステリー同好会の生徒
!?
——そんなバカな!
あの日、私たちは間違いなく6階と屋上までしか上がってないわ……。

銀の謎解き人
本当にそう?

ミステリー同好会の生徒
そ、そ……それは幽霊による錯覚じゃないでしょうね?いわゆる「ぬりかべ」ってやつよ!わぁ、これで幽霊の仕業だということがさらに証明できたわ——

銀の謎解き人
いいえ、そうじゃない。
それは心理的な錯覚ではなく、あなたたちはたしかに6階までしか上がっていないの。

ミステリー同好会の生徒
えっ、私たちが6階から下りてきたってこと……でも、それなら……間違いなく屋上まで行ったから、7階までは上がったはずよ。どうして——

銀の謎解き人
それは——あなたたちは1階から6階まで上がったのではなく、2階から7階まで上がったからよ——

ミステリー同好会の生徒
……ええっ!?

銀の謎解き人
現在までの手がかりを結び合わせると、これが唯一の結論になる。
あの日の夜、あなたたちが中に入る前に、ある人が——またはあるグループが、こっそり旧校舎へ行き、そこの沈んだ地形を利用して、1階と2階の間にとても大きな板を置き、2階の開口部を校舎の新しい入口に改造したの。
そして、板の上に周辺の土、茂みや雑草をそのまま移した。そうして、そこが間違いなく旧校舎の1階だという「現実」を作り出した。
到着したあなたたちは、考える間もなく、開け放たれている入口から建物に入って上の階に上がり、そして下りてきた。地下室に繋がっていると思った廊下は、実は1階に繋がっていたの。でも、あなたたちが「旧校舎は6階までしかない」という事実を信じて疑わないようにするため、さまざまな物やゴミで道をふさいでいたのよ。
そして、それらはすべて、その後の幽霊出現のための準備だったの。

ミステリー同好会の生徒
……。

銀の謎解き人
さっきの話の中で、最初にその白い人影を発見したのは誰だった?

ミステリー同好会の生徒
イリアよ……えっ、それって、つまり……。

銀の謎解き人
そう——さっき、あなたが話したとおり、イリアはあなたと一緒に廊下を探検していたときは、目を開けようともしなかった。それのに、旧校舎から出たときは、どうしてすぐにそんな怖い場所を振り返ろうとしたの?
もうひとつあるわ。あなたは「よく見てみると、窓から白い人影が顔を出していた」と言ったでしょ?月明かりの暗い夜、よく見てみないと窓から顔を出している白い人影は見えなかったのに、どうしてイリアはすぐに見えたの?

ミステリー同好会の生徒
それは……。
で、でも、それじゃあ……あの白い人影は一体なんなの?

銀の謎解き人
たぶん、それは人体模型だと思う。

ミステリー同好会の生徒
人……人体模型!?

銀の謎解き人
そう。服を着た人体模型よ。
だからこそ、落下時の重量感やインパクトを感じられたのでしょうね。
でも、それが落ちてきた位置は、ちょうど茂みに覆われた場所だった——地面に落ちる前に、板を開けて入口を作っていたから、人体模型はそのまま中へ落ちていったの。
人体模型が板の中に落ちた後、板の下にいる人はまたこっそりと板を元の位置に戻した——すべてはほんの一瞬の間に行われたのよ。あなたたちがその場所に駆け寄ったときには、板の雑草や茂みは元通りになっていた。
ただ……あなたも潜在意識の中で少し疑問に思っていたのかもしれないね。だから、説明するとき、無意識に「新しい土」のことを口にしたのよ。
だって、めったに人が入らない旧校舎なのに、どうして周辺の土が新しくなっているの?

ミステリー同好会の生徒
……。
……わ、私……。
……幽霊が現れた理由は分かったけど、1つだけ分からないことがあるの。
……どうしてイリアがそんな手の込んだことを計画するの?
……しかもその後、突然、幽霊を見たショックで体調を崩したと言うし……。

銀の謎解き人
……。
実は、あなたの話を聞いて、私も疑問に思ったことがあるの。
——イリアは超常現象の現場探しをとても怖がるのに、どうして超常現象の活動にそこまで熱心なの?

ミステリー同好会の生徒
これまで、イリアは怖がっているように見えるけど実は超常現象が大好きなんだと思った。でも……。

銀の謎解き人
あたしの主催だけど、イリアが毎回参加する超常現象の活動は、すべてあなたが主催しているんでしょう?

ミステリー同好会の生徒
……うん。

銀の謎解き人
それじゃあ、本当の目的はそこにあるわね。
「葉公竜を好む」という話を聞いたことはある?それが好きだと口では言っていても、本当はそう思っていないの。

ミステリー同好会の生徒
その話なら聞いたことあるよ。

銀の謎解き人
もしかすると、イリアの心の中では、あなたがその「葉公」になっていたのかもね。
——普段は幽霊が好きだと言って、超常現象を追いかけている。だけど、本当に不可思議な事件に遭遇すると、恐怖で顔から血の気が引き、二度と恐ろしい場所を探検しようとはしないでしょう。
それなら、彼女ももう自分が恐怖を感じる超常現象探検をしなくて済む。ミステリー同好会の中で、安全で暖かい光の下で、あなたとずっと一緒にいられる。
だけど思わぬことに、その作られた、リアルに近い「幽霊事件」を体験したにもかかわらず、あなたは超常現象を追うことに夢中なままだった。それどころか、以前よりも興奮している。
そこで、これ以上持ちこたえられなくなった彼女は、「病気」という口実を使って、ミステリー同好会の活動から一時的に離れたのよ。
それと同時に、彼女はあなたの選択を心の中で期待しているのかもしれないね。
果たして——あなたはイリアのそばにいたい?それともミステリー同好会の活動を続けたい?
これが彼女の真意だと思う。

ミステリー同好会の生徒
……。
イリア……。
彼女は私の一番の友達なの。
私たちは幼なじみだけど、小学3年生のとき。彼女は家庭の事情で引っ越してしまった。
別れるとき、私たちは、必ずまた会おうねと言っていたわ……。
3カ月前、イリアはついに長空市に戻ってきて、しかもバビロン学園に来たの。
私たちは夕日の下で再開し、彼女は私に、「これからはどんなことも一緒にやる。もう二度と離れたくない」と言ってくれた……。
イリア……。

銀の謎解き人
どうするか決めたの?

ミステリー同好会の生徒
ええ、決めたわ。
イリアの気持ちは分かるわ。
だけど、それでも——絶対に自分の趣味は諦められない!
超常現象とミステリーを追うのは私の使命よ。たとえイリアであっても邪魔はさせないわ!

銀の謎解き人
……分かったわ。頑張ってね。
この後もまだ他の依頼を解決しないといけないから、あまりこれ以上長居はできないの……。

ミステリー同好会の生徒
さすがは新しい銀の謎解き人——私が見つけた幽霊の超常現象を見事に解き明かすとはね。
でも——次こそ本物の超常現象を見つけ、あなたに本当の超常現象の存在を見せてあげるからね!
期待して待っていてね!

頑張ろう……。



(新聞部の生徒)
太陽が西に沈んでいく。
椅子に座った「銀の謎解き人」は、向かいに座りながら目を輝かせている学生記者を見て思わずため息をついた。

銀の謎解き人
……それがあなたたちの依頼なの?

新聞部の生徒
そうだよ!新聞部の生徒として、私たちの最大の目標はビッグニュースを取り上げることなの!だから、依頼とかもその目標と関係しているのよ!

銀の謎解き人
それでも……あなたたちの依頼があたしへのインタビューだとしても、「銀の謎解き人・薪炎の継承」というタイトルはいくら何でも恥ずかしすぎない?

新聞部の生徒
もうっ。だって、先代の銀の謎解き人も、今の銀の謎解き人も、どちらも学園の名探偵になっているでしょ。これはすごく注目を集めているのよ!
ちょうど、今回の校内週刊新聞が「校内メディア新勢力部」のノラ犬たちに荒らされたせいで、一面が空いてしまったの。だからあなたにお願いするしかないのよ!

銀の謎解き人
……分かったわ。

新聞部の生徒
OKOK。まず聞きたいんだけど、あなたが「銀の謎解き人」という称号を受け継いだ後、性格がここまで大きく変わったのはどうして?口調もすっかり変わって、セリフの名前まで「銀の謎解き人」になったみたいだけど?
まさか、その称号ってアバターか何かみたいに、一度身につけると新しい自分になれるものなの?

銀の謎解き人
……このバッジのおかげだよ。

新聞部の生徒
……バッジ?

あたしは持っていたバッジを彼女に見せた。磨いたバッジはピカピカになっていた。

新聞部の生徒
なるほど。「銀の謎解き人」と書かれたバッジね。それが2人の「銀の謎解き人」の間の継承の象徴みたいね?

銀の謎解き人
……そうよ。これは先輩が残してくれたバッジなの。たとえ、あたししかいなくても、この道を進み続けるわ。
このバッジを握りしめるたびに……あたしは絶対に倒れないって思えるの。

新聞部の生徒
先輩か……でもシィル、あっ、違った……まあいいや。「銀の謎解き人」になった後、最も印象深かった事件って何かある?

銀の謎解き人
最も印象深かった事件……。

最近解決した事件が脳裏をかすめ、それらが頭の中でぽつりぽつりと浮かんできた。

銀の謎解き人
あたしにとっては、どの事件もほぼ同じ重みを持っているわ。
でも以前、先輩と……彼女と一緒に解決した事件が一番心に残っているわ。

……

ふぅ……。



(模型部の生徒)
模型部の生徒
あなたが本当に真相を解き明かすなんて思いもしなかった……あまり期待していなかったの。

銀の謎解き人
現場の痕跡と、複数の証言を組み合わせると、模型はケーブルで飛ばされ、創立記念日の横断幕に当たって木の枝に落ち、たまたま枝に刺さったことが簡単に導き出せる。

模型部の生徒
はぁ、言うのは簡単だけど、そんなこと、あなたにしかできないわ。
……さすがは銀の謎解き人だね。
あっ、そうだ。真相を見つけてくれたお礼に、私のお礼の作品を試してみてよ。どう?

銀の謎解き人
……なんですって?

模型部の生徒
エヘヘ。私たちが改良したゲームを試してごらんよ!
でも、依頼は終わったし、このゲームは、模型部の創立記念日の成果を体験してもらうためのものにすぎないよ。他に用があれば、帰っても構わないからね。

事件は無事に解決した

(模型部の生徒)
銀の謎解き人
あなたたちのゲーム……。

模型部の生徒
アハハ、やってみる?
あの消去ゲームだよ——

銀の謎解き人
……あなたたち、本当に自分の本職が忘れられないのね……。

模型部の生徒
ほら、やってみなよ——
フィールド内の恐竜の模型を選択すると、選択した恐竜は退場させられ、隣り合うマスの恐竜はそれまでの「登場」「退場」の状態が変化するよ。限られた回数内で、すべての恐竜を退場させられたらクリアだよ!

(挑戦失敗)
模型部の生徒
本当に残念……。
どう?もう1回やる?

銀の謎解き人
うん……。

(諦める)
模型部の生徒
ねえ、どう?

銀の謎解き人
ちょっと難しい気がする……。

模型部の生徒
うーん、障害物に遭遇したみたい。このラウンドは諦めて、考え方を変えてみる?

(挑戦成功)
模型部の生徒
おめでとう、クリアだよ!

銀の謎解き人
うん……。

模型部の生徒
こんなに短い時間でクリアできるとは思わなかったよ!

銀の謎解き人
短い時間ってほどでもないと思うけど……。

模型部の生徒
アハハ。でも、銀の謎解き人のおかげで、またゲームの問題点がいくつか見つかったよ——安心して。今度は改良して、もっと面白いゲームにするから!
そのときは、必ずまた遊びに来てよね——

銀の謎解き人
あっ……。



(文芸部の生徒)
文芸部の生徒
来たのね。
でも——あなたが来ても、来なくても、あなたはそこにいる。

銀の謎解き人
……私がここに来たのは、文芸部の事件を解決するためだけよ。

文芸部の生徒
依頼がどのようなものであろうと、意味はないわ。

銀の謎解き人
文芸部で起きた事件について、少し調べたの。

文芸部の生徒
言ったでしょう、意味はないって。

銀の謎解き人
文芸部の今回の創作集は、もうすぐ卒業する先輩が取り仕切ったもので、他の十数人と一緒に作った集団作品だった。
文芸部の卒業記念誌とも言えるわね。
部員全員が作品を執筆し、作品集として編集して印刷した。今回の創立記念日に販売するためにね。それはこの代の文化部の遺産と言ってもいいでしょうね。

文芸部の生徒
……。

銀の謎解き人
しかし、記念誌の販売準備が整ったその日、今回の記念誌を管理していた生徒が、ほとんどの文集が破かれていることに気づき、販売を中止せざるを得なかった。
一体誰がそんなことをしたのか。
文芸部の生徒たちはあれこれ議論をし、誰もが怒り心頭だった。そして、今回の事件をあたしに依頼した。
だけど、事実は……今回の記念誌を管理していたあなたななら、今回の記念誌を破ったのが一体誰なのか、分かるはずよね。

文芸部の生徒
……それは神の手、光陰の剣、神聖な威厳、無罪の批判……。

銀の謎解き人
……ごまかそうとしても無駄よ。なぜなら、その記念誌を破ったのは、あなた自身だから。
——それは文芸部の他の生徒たちがひそかに思っていることでもあるわ。
実際のところ、みんなは最初からあなたに疑いの目を向けていた——普段から人付き合いが悪く、いつも一人でいる。精神状態がおかしく見える上に、とても傲慢。部内の自分の作品以外はすべてゴミだと思っている……しかし今回、あなたは自分から記念誌の管理をすると申し出た。
鍵を持っているあなたは、犯行が可能な唯一の容疑者よ。
文芸部の生徒が私に依頼したのは、「銀の謎解き人」の推理を借りて、犯人を徹底的に追い詰めるためでしかなかった。

文芸部の生徒
……フンッ。
……たとえそうだとしても、そうではあるが、そうであることに慣れており、そうであるにすぎない。

銀の謎解き人
つまり、認めるってこと?

文芸部の生徒
……ええ、認める。

銀の謎解き人
ある人のために記念誌を破り、記念誌が販売されるのを阻止したことを認めるの?

文芸部の生徒
……何を言ってるの!?

銀の謎解き人
六何の原則って知ってる?

文芸部の生徒
……フンッ、くだらない。ただの「why」、「who」、「what」、「when」、「where」、「how」、いわゆる「5W1H」にすぎないわ。

銀の謎解き人
そうよ。そして、推理では、why、who、howが極めて重要なの。
あたしがこの依頼を受けたとき、whoもhowもとてもはっきりしていた。細部まで目の前に浮かび上がってきそうなほどね。
ただ、why——あなたの動機、どうしてそんなことをしたのかという点だけは、さっぱり分からなかったわ。

文芸部の生徒
……面白半分でやっただけよ。

銀の謎解き人
そこで、今回の事件の核心、すなわち記念誌に目を向けたの。
文芸部内部の記念誌の原稿を探してきて、すべての作品に目を通し、何度も確認したわ。その結果、ある作品が数日前に『長空要録』に掲載された散文と驚くほど一致していた。

文芸部の生徒
言わないで……。

銀の謎解き人
ただ、その2つの作品には微妙な違いもあったわ。記念誌の作品の作者名はタンジールだった。学園の推薦状をもらって長空大学に進学する先輩ね。一方、『長空要録』の作品に書かれていた名前はリリアス・フィシェル。つまり、あなたの名前よ。

リリアス・フィシェル
言わないで!

銀の謎解き人
そこで、もう少し情報を集めたところ、さらなる発見があった。そのタンジールという先輩の進学先は長空大学文芸部。それは主に、これまでさまざまな文学コンクールで受賞したおかげだった。
そして、彼女の受賞作品は、文体がはっきりしていて、文章が鋭く、作品スタイルも驚くほど統一感があり、今回、『長空要録』に掲載された作品と似た雰囲気だった。
しかし、1年前、タンジール先輩の書いた作品はどれもパッとしないものだった。彼女はこの1年でインスピレーションの「爆発期」を迎えたのでしょうね。
では、まさかリリアス・フィシェルがタンジール先輩の原稿を盗作したのかしら?あたしが2人の投稿日時を調べたところ、タンジール先輩が原稿を書き上げて記念誌に投稿した日時は、リリアス・フィシェルが『長空要録』に投稿した日よりも1日遅かった。

リリアス・フィシェル
そ、それ以上言わないで……。

銀の謎解き人
こうなってくると、もはや記念誌だけでは済まされない。タンジール先輩の作品スタイルにもとづいて、関連作品を調べてみたわ。
そして、1年ほど前、つまりタンジール先輩がまだ文芸創作の「爆発期」に入っていなかった頃、「liligyo」という作家がインターネットや文芸誌で活躍していたことが分かった。
文章は比較的未熟だったけど、その後のタンジール先輩の作品によく似たスタイルが現れていた。その才能あふれる文章によって、多くの人が彼女のファンになった。
しかし、タンジール先輩が活躍し始めてくると、その「liligyo」という作家は文壇から姿を消した。
リリアス・フィシェル、その「liligyo」という作家は、あなたのことでしょう。

リリアス・フィシェル
……

銀の謎解き人
あなたが言わなくても、その名前の言葉遊びは解き明かしたわ。
Liliはlilias(リリアス)という名前の前半の2音節。これはあなた自身の名前の一部を表している。gyo——魚——fish——fishel(フィシェル)、これもあなたの名前のもう一部を表している。
Liligyoというペンネームを分解して組み合わせ直すと、あなたの本名——リリアス・フィシェルになる。
でも、これまでのようにタンジール先輩にあげるつもりだったはずの作品を、どうして本名で発表したのか?そこにどのような手違いが起きたのか?そのことが分からないの。
リリアス・フィシェル、教えてもらえない?

リリアス・フィシェル
……
……私にとって、タンジール先輩は、学園で唯一失いたくない人だった。
私はこれまでずっと、自分の世界で生きてきた。私には文章しかなかった。
文芸部に入ったら、同じように才能に満ちあふれた仲間に出会えると思っていたけど、彼女たちのほとんどは「文学」という言葉で自分を着飾っているだけだった。
私はそのことに嫌気が差し、さらに自分の態度を露骨に示したので、他の人たち全員から反感を買ったわ。
そのことはあまり気にしていなかった……タンジール先輩に会うまでは。
彼女は……彼女だけは私の作品を読み、そして私の言葉の感情を理解してくれた。
人生でそんな人に出会ったのは初めてだったの——彼女が私の物語のために涙を流した時、その涙は私にとって宝石みたいに貴重なものだった。
私は彼女を失うわけにいかない……だから、タンジール先輩が文学コンクールのことで悩んでいると私に言った時、その憂うつそうな顔を見た私も、胸が締めつけられる思いがしたの。
そして、私は思わず……。
その後、先輩はその文学コンクールで特別優秀賞を獲得した。彼女のキラキラ輝く笑顔を見ているうちに、私の世界もますます明るくなっていった。
自分の作品を犠牲にしたとしても——先輩があの笑顔を見せ続けてくれるなら……私はそう思ったの。
だから全力で取り組んだわ……先輩の期待に満ちた目を見るだけで、先輩の「ありがとう、リリ」という言葉聞くだけで、私の努力がすべて報われるような気がした。

銀の謎解き人
じゃあ……それならどうして、その作品を『長空要録』に投稿したの?
私ではなく、父が投稿したの——先輩に渡して、記念誌に発表してもらうつもりだった作品を読んだ父が、素晴らしいと思ったらしく、こっそり撮影して『長空要録』の編集部に送ってしまったの。
父は……私の誕生日のサプライズプレゼントにしたかったんだって。
……サプライズ……私がそのことを知ったとき、記念誌はすべて製本が終わり、翌日にまとめて販売できるようになっていた。
だけど、もし販売されたら……学園には不正を見逃さない人が大勢いるし、私も先輩に対して嫉妬を抱いている人がたくさんいることを知っていた。もし彼女たちが記念誌と『長空要録』の作品が同じであることに気づいたら、先輩と私のことがバレてしまう……。
そうなったら、先輩の推薦状は……。
そこで、私は記念誌の管理を自ら申し出て、夜の間にすべて破き、翌日の販売を阻止するしかなかったの。

銀の謎解き人
それなら、どうしてタンジール先輩にその誤解のことを伝えなかったの?もし彼女が知っていれば、この件をもっと穏便に済ませられたはずでしょ?

リリアス・フィシェル
いいえ。結局のところ、私は自分の作品を『長空要録』に発表してしまったのよ。もし先輩がそのことを知ったらと思うと、私……。

銀の謎解き人
そのことで、下心があるのではないかと彼女に疑われるのが怖かったのね?

リリアス・フィシェル
……

銀の謎解き人
……
やっぱりそうだったのね。
誤解と偶然によって引き起こされた事件ね。
これで真相はすべて明らかになったわ。リリアス・フィシェル、あなたはどうする?

リリアス・フィシェル
ど、どうするって……

銀の謎解き人
もちろん——タンジール先輩を告発して真相を公にするのか、それとも、この苦い思いを黙って背負い、文芸部の悪人になるのか?

リリアス・フィシェル
……これはすべて私がやったことよ。先輩とは関係ないわ。

銀の謎解き人
……
……分かったわ。
……でもね、リリアス・フィシェル。あたしが依頼を受けたとき、あたしのところに部員たちを連れてきたのが誰か知ってる?

リリアス・フィシェル
誰……なの……?——まさか……。

銀の謎解き人
そう。ほかでもないタンジール先輩よ。

リリアス・フィシェル
……

銀の謎解き人
たぶん、彼女はなんとなく察しがついていたのかもしれないわね。だから、この件を早く片付けたいと思ったのでしょう。
彼女は、新しい「銀の謎解き人」であるあたしについて、犯人をすぐに捕まえられることだけは知っていた。そして、今回の事件の犯人は間違いなくなたにほかならない。だから、彼女はわざとあたしに依頼したのよ。
彼女からしてみれば、あなたの努力はすべて、一刻も早く断ち切る必要のある鎖でしかなかったの。こうなった今、これからどうするかはあなた次第よ。
でも、いずれにせよ、あなたに分かってほしいの——
タンジール先輩のすべては、偽りの幻の上に成り立っているだけよ。あなたが彼女と出会ったことで、自分の人生を変えたのと同じように、彼女もあなたと出会ったことで、偽りの幻の中に落ちてしまったのよ。
行き過ぎた譲歩は双方にとって残酷なものになるわ。今後どうするかは、あなたが自分で決めて。
話は以上よ。今回の事件の調査はこれで終わりね。

これからどうするかは、自分で選択して。



「銀の謎解き人の内幕が流出、新たな名探偵が学園に降臨——彼女はいかにして事件を解決するのか?そしてどうやって悪を倒すのか?バビロン新聞部が総力を挙げてお届けする!」
『バビロン週刊新聞』の最新号が机の上に置かれている。とても大げさな見出しを見て、あたしは思わずため息をついた。
しかし、それ以上にあたしを困らせているのは、あたしの机の前で身を寄せ合っている3人の生徒だった。
「週間新聞を読んだよ。あなたが銀の謎解き人なんでしょ——」
「最近、事件に遭遇したの——」
「私も事件に遭遇したの。私の話を聞いて!」
「先に私の事件を話させて——」
「私が先よ!」

その生徒たちは、壊れた電動歯ブラシがブンブンと音を立てるかのように、あたしの前でガヤガヤと騒いでいた。

銀の謎解き人
みんな……落ち着いて。
けんかすることないわ。みんなの話はちゃんと聞くから。
だけど、その前に静かにしてちょうだい。そうでないと、事件を解決できないわ。

この注意によって、3人の生徒はようやく静かになった。
あたしと彼女たちは目を見開いたまま互いに見つめ合った。
その結果、誰も何も言わなくなり、部屋の中が気まずい沈黙に包まれた。

銀の謎解き人
オホン……。
あの、自己紹介でもしようか。

3人は顔を見合わせると、その中の1人があたしに向かって話し始めた。今度は誰も話を遮ろうとはしなかった。

ヴェルナ
銀の謎解き人、私は昼寝部の部員、ヴェルナよ。

銀の謎解き人
……昼寝部?

ヴェルナ
そのとおり。私たち昼寝部は、「太陽の下で思いきり昼寝する」ことをモットーとして活動する部活なの——校内のベンチでも、海辺の砂浜でも、どこであろうと私たちの昼寝の場所なの!

銀の謎解き人
分かったわ……それで、他の人は?

ハローナ
私は美術部のハローナ。

カトリン
それからあたし、あたしはSF同好会のカトリンだよ!
超不思議な宇宙人事件に遭遇したの!

ハローナ
私も事件に遭遇したのよ!

ヴェルナ
ちょっと待って、まだ私に聞いてないでしょ!

「こっちが先よ——」
「私が先」
またもや言い争いは避けられなさそうだった。
あたしは慌てて彼女たちを止めた——

銀の謎解き人
静かにして!
1人ずつ話を聞いて、あなたたちの謎を解き、心の中の混乱を解決するから——

(昼寝部の生徒)
銀の謎解き人
ヴェルナ、あなたが遭遇した事件はどういうものなの?

ヴェルナ
信じられないような神秘的な体験を下の……それは深淵から伸びてきた地獄の手のように、私の体と心をしっかりとつかみ、私を恐怖と混とんの世界へと陥れた……。
その事件のせいで、私のすてきな昼寝の習慣が崩れてしまい、さらには普段の睡眠まで影響を受けるようになってしまったの。今では1日に10時間足らずしか眠れなくなってしまい、私の苦痛は限界に達していて……。

銀の謎解き人
……えっと、悪いんだけど、もう少し簡潔に状況を教えてもらえる?

ヴェルナ
えっ……要するに——金縛りに逢ったの。

銀の謎解き人
金縛り?
具体的にはいつのこと?

ヴェルナ
先週の金曜日の午後、普段と同じ昼寝の時間よ。
その日の午後、私は校内を回りながら、適切な昼寝のタイミングを探っていたの。「自然派」の私は、いつもそうしているのよ。

銀の謎解き人
……ちょっと待って。「自然派」って、どういう意味?

ヴェルナ
ああ、私たち昼寝部が昼寝の習慣を区別するのに使う2つのグループのことよ。いわゆる「自然派」は、臨機応変で、時間や場所に関係なく、昼寝したいという思いが心に湧いたら、どこでも横になるの。
もう1つのグループは「規制派」よ。このグループの人は、毎日何時から何時まで昼寝すると決めているの。しかも、必ずベッドで寝るし、枕元や棚の置物の向きまで厳しく定められているのよ。
根っからの「自然派」学者である私は、ずっと「規制派」のことを軽蔑していたんだけど、今回の事件の後、もうそれまでのような「自然派」の昼寝ができなくなってしまったの。本当につらいわ……ああ、話しすぎてしまったみたいね。じゃあ、このまま続けさせてもらうわ。
その日の午後、私は学園の実験棟の下まで散歩していった。
中庭の新芽やかぐわしい草を眺めているうちに、急に日が差してきたので、感動が胸に広がったわ。
そして昼寝をしたいという欲求がこみ上げてきた。
そこで、私は実験棟の廊下の間にあるベンチに横になり、眠気の襲来とともに、徐々に夢の中に入っていった。
そしたら……。

銀の謎解き人
……そしたら?

ヴェルナ
私が気持ちよく寝ていたとき、突然、口と鼻を抑えられる感じがして、息ができなくなったの。夢の世界は一瞬で灰色に包まれ、心臓も激しく鼓動していたわ。
私は必死にもがいたけど、どうにもできなかった。夢を見ていることは分かっていたけど、夢が私を縛りつけていたの。
私は助けを呼ぼうと思い、大声を出そうとした。でも、声が出なかった。
やっとのことで夢から抜け出した私は、ベンチから起き上がり、新鮮な空気を大きく吸いこんだわ。そして、そのとき、喉が異様なほど渇いていて、痛みもあることに気づいたの。
でも、自分の体を念入りに調べてみたけど、服にはなんの痕跡もなかったし、首を絞められたような痕もついていなかった。
周囲を見回してみると、中庭から伸びた枝が見えたわ。ちょうど私が昼寝していた場所の真上に張り出していたの。でも、その枝の葉はとても鮮やかな緑色になっていて、まるで私の身体から十分な生命力を吸い取り、異様な美しさを放っているかのようだった。
ゾッとした私は、すぐさまベンチから離れたわ。それ以降、このことがいつも頭から離れず、今でも忘れられないの……。
銀の謎解き人、この件の真相を明らかにしてもらえない?
最近は毎晩、悪夢を見るの……この件を解決しなければ、この先、安心して眠れないわ。

銀の謎解き人
……
安心して。ヴェルナ、きっとその悪夢を取り払ってあげるから。

本当に恐ろしい事件。


(SF同好会の生徒)
銀の謎解き人
カトリン、あなたが遭遇した事件とは——

カトリン
UFO!UFOだよ!

銀の謎解き人
……UFO?

カトリン
Unidentified Flying Object,未確認飛行物体。古代から現在まで世界各地で語り継がれ、古代の神話、近代のミステリー、そして現代の情報など、全てに記録されている超常現象……。

銀の謎解き人
……うん。UFOが何かは知ってるわ。ただ——あなたはどうして自分がUFOに遭遇したと言っているのか知りたいの。
詳しく教えてもらえる?

カトリン
オホン、いいよ——これは私たちSF同好会にとって、この十数年で最大の事件なの……それと同時に、どういうわけか残酷な出来事が起きているかもしれないけど……。
そうね、どこから話せばいいのかな……あっ、じゃあ最初から話すよ。
銀の謎解き人、最近、学園の創立記念日だったことは知ってるでしょ?

銀の謎解き人
ええ、知ってるわ。

カトリン
創立記念日を祝うために、大多数の部活がそれぞれの催しを行ったんだ。あたしたちSF同好会も例外じゃないよ。
それで、今回の創立記念日前夜、あたしたちSF同好会の気風に合っていることもあり、「銀河鉄道の再現」企画を考えついたの。

銀の謎解き人
……銀河鉄道?

カトリン
えっ、まさか『銀河鉄道の夜』を読んだことないの?じゃあ、ちゃんと紹介してあげないとね。この作品は宮……。

銀の謎解き人
いえ、読んだことはあるわ。でも、『銀河鉄道の夜』は童話でしょ?どうしてSF同好会と関係があるの?

カトリン
フンッ、『銀河鉄道の夜』は童話といっても、単なる童話にとどまらない作品だよ。あたしたちは、その作品の幻想性にはSFのロマン主義があって、世界SF史に残る傑作だと考えているんだから……。
そして、本に登場する南北十字星が遠く離れながら互いを見つめるのは、「生」と「死」に対するメタファーなの。後のアース・ブラークの『スター』は銀河をまたぐ技術を取り入れ、数千年に及んだ宗教的啓示に終止符を打ったけど、その手法と同じような効果を発揮している……。
そして宮沢賢治の現実を超越したロマン的色彩は、アスモフの『神々』、ドン・シモンの『ヒューペリオン』とは数十年の時代差や太平洋を隔てる地域差がありながらも、完全に呼応していて……。

銀の謎解き人
はいはい、分かったわ。話題を事件に戻してちょうだい。

カトリン
えつ……『銀河鉄道の夜』のメタファーは、その後のSF作家に及ぼした影響はまだまだたくさんあるんだけど?

銀の謎解き人
今度機会があれば、ぜひ聞かせて。

カトリン
はぁ……分かったよ。オホン、どこまで話したんだっけ——あっ、そうだ。あたしたちSF同好会は「銀河鉄道の再現」企画を考えついたの。
もちろん、「銀河鉄道の再現」といっても、小説に登場するような本当に星を旅する列車を復元するわけじゃないよ。
あたしたちが作ろうとしたのは、単なる列車の模型なの。
でも、列車の模型とはいえ、かなり面倒なんだ——発泡スチロール、木材、布、それから各種塗料を使って、本物の実寸大模型を復元しようとしたからね。
そして、先週の木曜日くらい、つまり創立記念日前の最後の週に、ようやく銀河鉄道を完成させたんだよ。
長さ26メートル、幅3.5メートル、高さ3メートル、布で全体を包み、発泡スチロールと木材で支え、表面には塗料で銀河を描いた列車——それがあたしたちの想像する銀河鉄道だよ。
あまりに長すぎる上に、校内の空き地に置くのも都合が悪かったから、とりあえずSF同好会の建物の屋上に置いて、今週の月曜日に屋上から下ろし、バビロン広場にあるSF同好会のステージで展示することにしていたの。
そのときには——きっと学園で一番輝く存在になるはず!
……これが当初の計画だよ。
出も先週の金曜日、午前の授業が終わったあたしは、ふと思ったの——こんな大規模な作業を一緒にやったんだから、打ち上げをするべきなんじゃないかって。
そこでSF同好会の部員全員に電話して、その日の授業が終わったら、SF同好会の部室でパーティーを開き、食事の後に屋上に行って、あたしたちの作品をじっくり見ようって言ったの。
ほとんどの人は賛成してくれたけど、リリサとラリアンだけは来られなかった……。

銀の謎解き人
体調でも悪かったの?

カトリン
あっ、そうじゃないよ。リリサは電話が通じなかったの。ラリアンは用があるから、その日の夜は来られないと言ってた。
でも、後から知ったんだけど……。

銀の謎解き人
何を知ったの?

カトリン
——このことは後で話すよ。うん……これも今回のUFO事件の一部に違いないと思うから。
それじゃあやっぱり、金曜日の夜のパーティーのことから話そう。
その日の夜、あたしたちはSF同好会の部室に集まっていたの。今話したリリサとラリアン以外の人はみんな来ていたよ。
あたしたちがベロベロに酔っぱらったとき、あたしの横にいた子が急に窓の外を指さしながら叫んだの——
「見て——外!」という彼女の叫び声を聞いて、あたしたちは窓の外を見たの——そしたら、一生忘れられないような光景を目にしたんだよ!
明るい月明かりと星の光の中で、列車が宙を漂い、空の果てに向かって、遅くも速くもないスピードで飛んでいったの!
その布に包まれた外観、そしてボディに描かれた銀河の模様——それはあたしたちが作った銀河鉄道だった!
その瞬間、宮沢賢治の小説の中にしか存在してなかった光景が、あたしたちの目の前で再現されたの!その「銀河鉄道の再現」企画は、単純なSF創作からリアルな現実になったんだよ——この事実に、あたしたちは言葉に出来ないほどの衝撃を受けて震え上がったの!
かなり時間がたって、銀河鉄道が完全に空の果てに消え、どんなに目を凝らしても姿が見えなくなった。そのとき、あたしたちはようやくその夢のような光景からわれに返ったんだよ。
その後、すぐさま屋上に行くことにしたの——理由はもちろん、そのとき見たものが集団幻覚かどうかを確かめるためにほかならないよ。
だけど屋上に着いた瞬間、みんなようやく理解したんだ——さっき見たものは絶対に幻なんかじゃなく、あたしたちが作った銀河鉄道は本当に星の海へ飛んでいったんだってね。
なぜなら、屋上にあったはずの列車が、跡形もなく消えていたんだから。
しかも、列車が置かれていた位置には、代わりに大きな木製の十字架が置いてあったの!
銀の謎解き人、どう?これがSF同好会で起こった「銀河鉄道の謎」だよ。

銀の謎解き人
……たしかに衝撃的ね。

カトリン
それに、もっと衝撃的なことがあるよ。

銀の謎解き人
えっ、それは何?

カトリン
すごく残酷な話なんだけど……先週末、また驚きの情報が飛び込んできたの。
学園から数キロ離れた郊外の路地で、ラリアンの遺体が見つかったんだよ。
彼女はとても高い場所から落ちて、そのまま亡くなったみたいなの。体には凍傷の痕、手には縛られた痕がくっきりと残っていた。
でも、その路地の周りには、高いビルなんてないんだよ——銀の謎解き人、これらを結び合わせると何が連想されると思う?

銀の謎解き人
……彼女は列車の上から落ちた。

カトリン
その通り!
それだけでなく、今週になっても、あたしたちSF同好会はリリサの消息がさっぱりつかめてないの——すべての要素をつなぎ合わせると、結論はひとつしか出てこないよ!
たぶん、これはもうひとつの「ロズウェル」事件なんだと思う!
1947年7月8日、ニューメキシコ州ロズウェルの『ロズウェル・デイリー・レコード』が「空軍がロズウェルに墜落した空飛ぶ円そのとき、ロズウェルに墜落した空飛ぶ円盤からは、地球外生命体の遺体と、さまざまな不思議な金属の欠片も発見されたらしいよ!今回の事件と一緒でしょ!
当時は宇宙人が死んだのに対し、今回は地球人が犠牲になっているだけ。考えてみると、こういうことなんだと思う——
あの夜、あたしたちの銀河鉄道の模型は、なぜか地球外生命体の注意を引いてしまった。そして、彼らは何かしらの技術によって、模型を本物の「銀河鉄道」、または列車の形をした「UFO」に変えてしまった。
それより前に、彼らはリリサとラリアンを捕まえ、彼女たちを列車の中に閉じ込めていたんだよ。
そして、彼らは列車内でリリサとラリアンに様々な非人道的実験を行い、やがて、ラリアンには実験的価値がないと分かると、彼女を列車から放り投げて死なせた……彼女の手に残っていた縛られた痕がその証拠だよ。
一方、まだ行方不明になっているリリサは、今も列車の中にとらわれていて、その宇宙人たちにいろいろなことをされているんだと思う……くっ!

カトリンは怒りのあまり机をたたいた。

カトリン
宇宙から来た侵略者に制裁を加えてやらないと!

銀の謎解き人
……。
カトリン、事件の内容はそれですべてなの?

カトリン
そうだよ。あなたもその宇宙人たちが憎くてたまらないでしょ!?

銀の謎解き人
……。

宇宙人……
理由は分からないが、どこか納得いかない点があるような気がした。

本当に恐ろしい事件。


(美術部の生徒)
銀の謎解き人
ハローナ、あなたはどんな事件に遭遇したの?
私が遭遇した事件は……はぁ、とにかく運が悪い気がするのよね。

銀の謎解き人
詳しく話してみて。

ハローナ
うん……分かった。
事件が起きたのは先週の日曜日なの。
その日、私たち美術部は、みんなで一緒に長空市郊外にある「荒竜山」へ写生に行ったの。
そうだ、この「荒竜山」という名前の由来を知ってる?

銀の謎解き人
知らないわね……話してもらえる?

ハローナ
いいわよ。「荒竜山」という名前はね、千年以上前の伝説に由来しているの。
その山は、もともと草木の生えない不毛の山で、いたるところで山火事が起き、地元の人たちを苦しめていたそうよ。
ある日、旅の道士がその地へやってきた。彼はその山がそんな状態なのは、山の地底にいる邪竜のせいだと気づいたの。
その邪竜は害を及ぼすため、仙人によって押さえ込まれたけど、それでも気性は荒いままで、その山に家事を起こし続けていた。
その旅の道士は、人々のために邪竜を倒そうと考えたけど魔力が足りなかった。そこで、かつての仙人の姿を装い、地底に下りていった。邪竜は仙人が再び現れたのを見て、すぐさま従順になった。しかし、なんと旅の道士はその隙を突いて、邪竜の首を県で切り落としたの。
旅の道士が山の地底から出てくると、山火事も消え、草木が茂り、川には水が流れていた。人々は同氏を英雄としてたたえたけど、彼は喜んでいなかった。
彼は人々に対して忠告したの。邪竜は倒したものの、その怨念が残っている。結界を張って怨念を閉じ込めているけれど、いつの日か結界を破って外に出て、山を炎で包むかもしれないとね。
そう言って道士は去っていった。そして地元の人々は、この物語にちなんで、その山を「荒竜山」と名付けたのよ。

銀の謎解き人
……まさか、その物語がハローナの遭遇した事件と関係しているの?

ハローナ
……そうよ。
……身をもって体験するまで、あんな不思議なことが起こるなんて夢にも思わなかったわ。
あの日、私たちは荒竜山へ行った。写生のテーマもその神話の内容を含むものだったわ。だけど、そのときの私たちは、まだただの神話でしかないと思っていたの。
朝、荒竜山に到着した私たちは、キャンプを張り、写生をしながらバーベキューを楽しんだの——今回の写生は私たちの懇親イベントみたいなものだったからね。
昼になり、絵もとりあえずは描けたから、みんなで川の下流を探索しに行ってみることにしたの。もっと絵になる景色がないかと思ってね。そこで、たき火を消して、下流の方へ歩いていったの。
だけど、歩いている途中、突然、背後からとてつもなく大きな音が聞こえてきた——それは爆発音みたいだったし、伝説の「地竜の封印が解けた」音かと思ったわ。
私たちは驚きながらも、来た道を引き返すことにしたの。だけどほどなくして、あっけにとられたわ。
——来た道が燃え盛る炎に包まれていて、火の勢いは今まで見た事ないほど激しかったの。
さっきその場所を通ったばかりなのに、どうしてそんな短時間でそれほど激しく燃え広がっているのか分からなかった。
そして、急いで消防と警察に通報したわ。幸い、通報が早かったおかげで、消防と警察が到着してから、なんとか消火に成功できたの。
最初は私たちが火事を起こしたんじゃないかって疑われたけど、その疑いはすぐに晴れたわ。
——だって、私たちは当日、荒竜山に到着したばかりだったし、それほど大きな炎を起こせる燃焼工具を持っていなかったから、あんな火事を起こすのは不可能だもの。
だけど喜んだのもつかの間、警察からまた情報が入ったの。
火災現場で、黒焦げの死体が見つかったんですって。
——警察が当日の資料を確認したところ、その日は私たちと数人の地元民以外には、誰も荒竜山に入っていなかったの。それなら、その死体は一体どこから来たの?その人は一体誰なの?
それから、どうしてあんなに大きな音がしたの?
そして何よりも——その大火事は一体どうして起きたの?
これらのことを聞いた後、私たち美術部の部員は互いに顔を見合わせたわ。
私たちはみんな、一斉に「荒竜山」という名前の由来——あの邪竜の怨念にまつわる伝説のことを思い出していた。
まさか……あの神話は本当で、千年の歳月を経て、邪竜の怨念がついに荒竜山の地底からよみがえったのかしら……。

銀の謎解き人
……。
それが事件の全貌?

ハローナ
……そうよ。

銀の謎解き人
話してくれてありがとう、ハローナ。

本当に恐ろしい事件。




ヴェルナ、カトリン、ハローナの3人の話を聞いたあたしは、目を閉じ、頭の中でその3つの事件を反すうしていた。
それらの形、過程、関係者が頭の中で絡み合い、星雲のように広がっていく。
先輩の推理のプロセスを思い返し、無意識に先輩の思考パターンにしたがって、事件に対する全面的なシミュレーションをしていた。
実験棟のベンチ、昼寝部のヴェルナの金縛り体験……。
SF同好会が夜に見た、空を飛ぶ「銀河鉄道」の光景。そして「宇宙人」に連れ去られ、落下して死亡したラリアン……。
千年以上前の「荒竜山」の神話の再現。地竜の封印が解け、邪竜の怨念が結界から出て、大火事を利用して1人の人物の命を奪った……。
複雑な手がかりが頭の中で絡み合うと同時に、かつて先輩と一緒に事件を解決した記憶も目の前に浮かび上がってきた。
「金縛りは本当に恐ろしいわ……」
「これは絶対にUFOだよ。国家安全局が対応しないといけないと思う!」
「邪竜の怨念……そのことを考えるだけで寒気がする。私たち美術部は呪われていないでしょうね……」
3人はそれぞれの出来事を話した後、他の人たちと話し始めた。まるで同じ病気に苦しむ人たちが慰め合っているかのようだった。
それと同時に、ぼんやりとした長い糸が目の前に現れ、これまで聞いたあらゆる情報をひとつなぎにし始めた。
あたしはパッと目を開き、彼女たちを見た。

銀の謎解き人
ヴェルナ、確認したいんだけど、「金縛り」事件が起きたとき、あなたは実験棟の1階、倉庫の入口の真向かいにあるベンチに寝ていたのよね?

ヴェルナ
倉庫……そんなの覚えて——あっ、いや、あのとき、入口にそう書かれたプレートがあった気がする!
どうして分かったの!?

銀の謎解き人
それは後で説明するわね。カトリンにも聞きたいんだけど、リリサとラリアンは仲があまり良くないんじゃない?

カトリン
……えええっ?
どこでそのことを知ったの?あたしたちの中でも、そのことを知っているのはごく一部のはずだよ……。

銀の謎解き人
あたしが確認したいのは——彼女たちの仲が悪いのはどうしてかということよ。

カトリン
……
……はぁ、それじゃあ話すよ。ラリアンには彼氏がいて、ラブラブだったの。だけど、後からリリサがラリアンの彼氏を奪って、しかもラリアンに見せつけていたの。それ以来、彼女たちは仲が悪くなってしまったんだよ。
……でも、それと今回の事件は関係ないでしょ?

銀の謎解き人
関係あるかどうかは、もうすぐ分かるかもしれない。
それから、ハローナ、ちょっと聞きたいんだけど——あなたたちは、たき火を完全に消したの?

ハローナ
……た、たき火を消したかって……どうしてそんなことを聞くの?
私たちは川岸の石を集めて、その上でたき火をしていたのよ。いくらなんでも、それで山火事にはならないでしょう。

銀の謎解き人
——あたしが聞きたいのは、あなたたちがたき火を完全に消したかどうかだけ。ほんのわずかな火種も残さなかった?

ハローナ
……
……分かった、認めるわ。実は、あのとき、たき火を完全には消さず、小さな火種を残しておいたの。
で、でも、それには理由があるのよ——ライターを川の中に落として使えなくなってしまったの。だから、とりあえず火種を残しておいて、下流の探索が終わったら戻ってこようと思っていたの。それがまさか……。

銀の謎解き人
分かった。

あたしは思わず長い息を吐いた。

銀の謎解き人
これで、全ての真相が明らかになり、事件の全貌をすべて復元できた。

ふと目の前に、先輩の顔が浮かび上がった気がした。その瞬間、あたしは想像の中の先輩と同じく、啓示を与えるような姿勢で前方を指さした。

銀の謎解き人
この3つの事件。
「金縛り」事件にしても、「銀河鉄道の謎」事件にしても、「邪竜の怨念」事件にしても、すべてがつながったひとつの事件になっている。
そして、この3つの事件には共通の真犯人が1人いる。

それは——
ラリアン。

カトリン
——ラ、ラリアン?

ヴェルナ
あの「宇宙人」にさらわれた人?

ハローナ
ど、どうして彼女なの?彼女は死んだんでしょ?

銀の謎解き人
ええ、彼女はたしかに死んだ。でも、死者も犯人になる可能性はあるの。
ジャン・ドーソン・カール、ヒラリー・クーン、武者小路武丸、いずれの作品も死者が起こした殺人や事故を題材とした推理小説よ。
そして、今回は間違いなく、ラリアンがこの推理小説みたいなことを現実世界で体現したの。

ハローナ
でも……彼女は一体どうやってそんなことしたの?

カトリン
そうだよ。それにラリアンはすごくいい子だよ。どうしてそんなことをするの……。

銀の謎解き人
それが「how」と「why」の問題なの。

あたしは先輩から教わった「5W1H」の原則を思い出し、一瞬ぼんやりした。しかし、すぐに頭を切り替えた。

銀の謎解き人
まずは「how」、つまり「どうやって」の問題を解決しましょう。
実は、あなたたちの話を聞いていて、漠然とだけど、すべての事件に同じものが現われているような気がしていたの。

ヴェルナ
そ、それはなんなの……。

銀の謎解き人
分析してみましょう。
1つ目、ヴェルナはベンチで呼吸困難になり、目が覚めた後、ベンチの上に張り出していた枝の葉がいっそう緑色になっていた。
2つ目、銀河鉄道は月の下を漂い、遠くの空へ向かって飛んでいった。
3つ目、荒竜山で突然、ごう音が鳴り響き、そして炎が燃え上がった。
この3つの中で、特にあたしが気になったのは2つ目——なぜなら「漂う」という言葉があったから。
あたしが知る限り、ほとんどの「UFO」事件の未確認飛行物体は、なんらかの反重力システムによって空中を浮遊していると説明されていて、「漂う」とは明らかに相いれない動きなの。
さらに、今ある航空機も、基本的には翼の上側と下側の気圧差によって飛行しているから、「漂う」という言葉とは無縁でしょうね。
そうだとすると、その言葉と結びつけられる飛行システムは何かしら?そこで、1930年代に人類社会で最も一般的だった空中航行手段が思い浮かんだの——

カトリン
あっ!——飛行船!

銀の謎解き人
そう、まさしく飛行船よ。
アルキメデスの原理を利用して浮き上がり、飛行する飛行船。
そして、その動力源こそ、今日話してもらったすべての事件の核心——水素よ!

カトリン
!!!

ヴェルナ
!!!

ハローナ
!!!

銀の謎解き人
あの夜、どうして「銀河鉄道」は宙に浮くことができたのか?その理由はただ1つ。内部が水素で満たされ、気体密度が外部よりもはるかに低くなったことに加え、その表面は鋼鉄ではなく布だったたから。それで空気中に浮くことができたの。
現場に残された十字架も、その目的のためだった——それは、もともと列車内部の材料だったけど、そのまま中に残しておくと、列車が重くなり、空に浮かなくなる可能性があった。
そこで、列車から取り外した木材の支柱を組み合わせ、大きな十字架を作ったの——そうすれば、本来の目的をごまかすことができるし、『銀河鉄道の夜』のメタファーのようなカモフラージュを残せるから。

ヴェルナ
……そうだったの……。

銀の謎解き人
そして最初の事件に戻りましょう。ヴェルナはどうして呼吸困難になってしまったのか?
知っての通り、人が水素を吸い込みすぎると、目まい、脱力感、さらには意識障害などの症状が出て、ひどい場合には酸素欠乏症を引き起こしてしまうこともあるの。
だけど、植物にとって、水素は命と密接にかかわるもので、植物の酸化ダメージを防ぐのに役立つのよ。
こうして、ヴェルナの「金縛り」の事件を水素によって引き起こされた事故だと考えれば、すべて納得できるでしょう。
水素の出どころについては、もちろん、ヴェルナが昼寝をした場所の真向かいにある倉庫よ。
私が知る限り、学校の倉庫にはちょうど水素ボンベの在庫があったはずよ。ただ、普段は倉庫に出入りする人なんていないから、水素ボンベの盗難はまだ気づかれていない可能性がある。
その水素ボンベを使った人物は——ラリアンに違いない。

ヴェルナ
ま……まさか、そうだったの……。

銀の謎解き人
ここで3つ目の事件を思い返してみましょう。空に1日以上浮いていた列車のボディは布で、強度が足りないため、亀裂が入り、その亀裂から水素が外に漏れ出し続けていた。そして外の空気の浮力では、それ以上飛ばせなくなってしまったの。
そして、列車は落ちていった。だけど、不運にもたき火の上に落ち、残っていた火種が列車の中の残留水素に触れた。これによって、1937年の航空事故に似た事故が起きてしまったの。カトリン、その事故のことは知ってるでしょ?

カトリン
ヒンデンブルク号……爆発事故……。

銀の謎解き人
そう。水素を動力源とした飛行船が、小さな火種または静電気のせいで、36秒の間に燃え尽きた歴史的な航空事故よ。
そして、日曜日の荒竜山で、同様のことが起こったの。

ハローナ
……信じられない……。
……で、でも、待って!
あ、あの死体は?火災現場にあった死体は、どこから来たの?

銀の謎解き人
それはきっとリリサの死体でしょうね。
さまざまな手がかりから総合的に判断すると——この結論しか導き出せないの。

カトリン
リ、リリサが!どうして……。
まさか……。

銀の謎解き人
ここからは「WHY」の段階よ。すべての事件を最初から振り返り、事の発端を探ってみましょう。
まず、SF同好会の生徒たちが「銀河鉄道」を完成させた。そして、金曜日の午前中、ラリアンはリリサと屋上で会う約束をした。
会う理由は分からないけれど、推測はできる——きっと略奪された元カレのことでしょうね。
いずれにせよ、そのとき、このようなことが起こったの。ラリアンとリリサが口論になり、その最中、カッとなったラリアンがリリサを殺してしまった。
われに返ったラリアンはパニックになった——何しろ重罪を犯した上に、死体は屋上にある。自分が下に運べば、他の生徒に見られてしまうかもしれない。では一体どうすればいいのか?
周りを見渡すと、ラリアンは屋上で死体を隠すのに絶好の場所を見つけた——

カトリン
それがあの……銀河鉄道……。

銀の謎解き人
そのとおりよ。
ラリアンは思い切って死体を列車の中に隠した——彼女は、みんなが月曜日まで列車を運び出さないと知っていたからよ。それなら、週末の間に死体を片付け、列車の中を掃除できる。
だけど、彼女の計画は1本の電話によって狂わされた——カトリン、それが何か分かるでしょう?

カトリン
……あたしたちのパーティー。

銀の謎解き人
そうよ。SF同好会はパーティーを開くことにした。この予期せぬ出来事によって、ラリアンの予定がすべて狂ってしまったの。
そんな絶望的なときでも、さすがはSF同好会の一員だけあって、「銀河鉄道」の模型を目にした彼女にあるアイデアが浮かんだ。
——みんなが今日どうしてもこの列車を見にくるなら、いっそのこと、列車を飛ばしてしまえばいい!
そこで、腹を決めた彼女は、その奇想天外な「死体移動計画」を実行に移すことにした。水素を利用して、列車そのものを宙に浮かび上がらせ、事件現場から遠く離れた場所へ飛ばしてしまうのよ。
思いついてすぐさま行動に移ったラリアンは、普段は人がほとんど出入りしない実験棟に忍び込み、中に保管されていた水素ボンベを盗んだ。おそらく、運ぶ途中で取り扱いを間違え、水素が外に漏れてしまったんでしょうね。それによって、ヴェルナの「金縛り事件」が引き起こされたのよ。

ヴェルナ
……私って本当にツイてないのね。

銀の謎解き人
ヴェルナにとっては不幸な出来事だったけど、事件解決という観点では、幸運なことだったかもね。
とにかく、ラリアンの計画は成功した。列車の中の大量の木材を取り外し、同時に内部を水素で満たした後、リリサの死体を乗せた浮遊列車は、SF同好会の生徒たちの目の前で遠くへ飛び去っていった。
そしてそのとき、ラリアンは列車の屋根の上に伏せながら、列車とつながっているロープをしっかり握りしめ、SF同好会の生徒たちの目から身を隠したのよ。

カトリン
列車の屋根の上に伏せながら……でも、どうしてそんなことするの……。

銀の謎解き人
着陸する場所を決めるためよ。
列車をバビロン学園から飛ばすことには成功したけど、適当に着陸したら、近くの住民に列車内の死体を見つけられてしまう可能性がある。
そこで、ラリアンは飛行船の着陸の原理を利用し、最も原始的な方法で操縦することにしたの——
下が発見される恐れのない人里離れた山であることを確認した彼女は、列車の表面に小さな穴をあけ、中の水素をゆっくりと抜いた。こうして列車の降下をコントロールしたのよ。
それは綱渡りのような作戦だった——でも、列車が宙に浮かび、自分の計画が成功したのを見たラリアンは、ある種のトランス状態になっていたかもしれない。
その瞬間、彼女は他のリスクを考えることなく、自分はやれると思い込んでいた。
しかし、ラリアンは2つの重要な問題を見落としていた——上空の寒さ、そして自身の身体能力よ。
列車の飛行高度が高くなりすぎたため、極度の寒さがラリアンのエネルギーを急速に奪っていった。体力がなくなった彼女は、それまで列車のロープをしっかり握っていた両手の力を無意識に緩めてしまった。
その瞬間、ラリアンは地上千メートル以上の上空から落下してしまったの。
しかし、彼女が落下した後も列車は空中を飛び続けた。日曜日になり、水素が漏れ続けたことと、中の死体の重さによって墜落し始め、そして、最後の荒竜山の事件が起きた。
以上があたしの推理のすべてよ。
……
3人は沈黙した。
あまりに衝撃的な真相が目の前に現われたことで、彼女たちはしばらく言葉を失ってしまったようだ。
……実は、あたしもそうだった。

銀の謎解き人
……

その瞬間、あたしはあの夜の屋上で起きたことすべて、さらにはラリアンのことを想像し、なんとも言えない複雑な気持ちで胸がいっぱいになった。
——理解できない。
あの瞬間、自分が操縦する「銀河鉄道」に乗って空高く飛んでいった時、ラリアンはどのような気持ちだったのだろうか?



……
もう何も失うものはない。
私は列車の窓越しに中の様子を見た。
あいつの死体は完全に水素に包まれ、不自然な青紫色になっていた。
「フッ……」
私は思わず笑い出した。
まるで彼女に対する嘲笑のようであり、自嘲のようでもあった。
チャンスは1回だけ。
たとえ成功したとしても、この先、待ち受けているのは、この上なく暗い未来だけだ。
しかし——
「関係ない」
私はとても落ち着いていた。
頭の中には最も簡単な計算式だけが浮かんでいた。
26×3.5×3=273立方メートル。
273立方メートルの水素であれば、2人の体重、さらには布、発泡スチロールの支柱の一部の重さを支えられる。
最後にロープの強度を確かめ、私はそれをつかみながら列車の屋根によじ登った。
そして、大きな十字架と列車をつなぐロープを回収した——まるで子どもが生まれたときにヘソの緒を切るかのように。
私は体の下にある巨体がゆっくりと浮かび上がるのを感じた。まるでこの瞬間、その巨体が命を得たかのようだった。
列車が動き始める。
満天の星が私に手招きしている。
その瞬間、私はすべてを忘れた。上昇時の冷たい風に吹かれながら星空を見つめ、心の中には『銀河鉄道の夜』のセリフが響いていた。
「僕たちと一緒に乗って行こう。僕たちどこまでだって行ける切符を持ってるんだ」



再び謎解き部。
電話が鳴った。
あたしは電話の前に立ち、電話に表示された相手の番号をみて、体が硬直した。
——それはとてもよく知っている電話番号だった。
——電話をかけてきた相手ももちろん、とてもよく知っている人物だった。
その電話番号を見るだけでも、彼女と共に過ごした時間を思い出す。
「ピピピ……」
電話が鳴り続けている。
あたしはようやく覚悟を決めた。
そして、電話に出た。

銀の謎解き人
先輩……。
久しぶりね
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