黎明 - 崩壊学園wiki

……。
コンコン

ブローニャ
まだ寝てないんですか？
だったら少し付き合ってください。少しお話したいです。
ゼーレが今日のことを話してくれました。彼女のあなたに対する評価はとても高いです。任務中に自分を犠牲にしてでも大切な人を守る、信頼できる仲間だと。

▼選択肢分岐

① 秘密にするって言ったのに……。
ブローニャ
ゼーレはあなたのことになると興奮して、ついうっかり漏らしてしまったみたいです。ですが、命令に背いた以上は罰を受けなければなりません。
そんな顔をしないでください。今回の任務では家族を1人失ったとはいえ、あなたたちの後処理はとても正確でした。あなたがいなければ被害はもっと大きかったでしょう。
それで、罰のことですが……ブローニャと一緒に秘密の任務に行くということにしましょう。

② ゼーレは今どんな感じ？
ブローニャ
ゼーレですか？いつも通りです。自分を責め過ぎないようにと、あなたに伝えるように言われました。今回、家族を1人失ったとはいえ、あなたたちの後処理はとても正確でした。
あなたがいなければ被害はもっと大きかったでしょう。ゼーレも私にあなたのことを褒めるように言っていましたよ。
ですが、命令に背いた以上は、相応の罰を受けなければなりません。
そんな顔をしないでください。そんなに怖がることはありません。そうですね……ブローニャと一緒に秘密の任務に行くということにしましょう。

▲分岐終わり

ブローニャ
出発しましょう。急がないと間に合わなくなります。

ブローニャ
人間にとって、最も脆弱な時は闇夜です。光が見えないと内心の恐怖が露わになり、心に不安が満ち溢れてきます。
だから、人間は黎明の到来を望むのです。しかし、今では黎明も華やかな妄想になってしまいました。5年前に起こった大崩壊の痕跡が、空にかかる死斑が太陽の光を遮っています。
崩壊生物に駆り立てられて、人類は狭い地下に隠れるしかありませんでした。しかし、それでもやはり様々な困難に直面しています。物資の欠乏と人々の消耗が、生存を死との競争に変えてしまっています。
ですが、希望は存在します……ですから、ブローニャたちレジスタンスは戦い続けているのです。
すみません。勝手にこんなに喋ってしまって。行きましょう。夜間パトロールの任務の開始です。崩壊生物は休みません。ですから、私たちは一日中警戒を保たなければいけません。

ブローニャ
ここです。着きました。

▼選択肢分岐

① ここは何をする場所？
ブローニャ
ここはブローニャの個人的なものを隠した場所……。

② パトロールは続けないの？
ブローニャ
すみません、あなたを騙しました。本当の目的はパトロールではなく、あなたをここに連れて来たかったのです。

▲分岐終わり

ブローニャ
ここはブローニャが偶然見つけた場所です。戸惑うようなことがあった時はいつもここに来ます。1人で静かに未来について考える、秘密基地のようなところです。
ゼーレには決して教えないでください。そうじゃないと、彼女は自立できませんから。これはブローニャとあなただけの秘密です。
着きました。どうぞ。

ヒュウウウ——

ブローニャ
足下に気をつけてください。ここは少し危ないですから。

ヒュウウウ——

▼選択肢分岐

① ここ、暗くて何も見えない。
ブローニャ
大崩壊によって生み出された煙塵が空を覆っていて、星や月の光すら遮られているのでこんなに暗いんです。

② 寒い、これは風の音？
ブローニャ
ええ、この高度の対流はとても激しいのです。大崩壊後の異常気象の余波をここでもはっきりと感じられます。

▲分岐終わり

ブローニャ
少し待ってください。もうすぐ時間です。あなたが頑張ったおかげで間に合いました。
もう少しで見られます。ブローニャたちレジスタンスが守っているものが何なのか。

ブローニャ
これこそが私たちのいる世界の今の姿です。
朝日が昇る瞬間、日差しが遥か地平線の彼方から死斑の隙間を縫って差し込んだ時にだけ見られる光景です。
たった数分間ですが、この一瞬の光景がブローニャの戦う原動力になっています。
この世界がまだ生きていることを信じさせてくれます。暗闇の深淵の底にいても、光に向かって這い上がろうとさせてくれるんです。
こんなにもたくましく生き続けている星で、ブローニャたちはこの一瞬の奇跡を追い求めているんです。たとえこの火が燃え尽きてしまったとしても。

▼選択肢分岐

① これが私たちの戦う意義なの？
ブローニャ
意義ですか……ブローニャにとっては必ずしもそうではありません。この命は虫のように弱々しいものです。盲目に飛び続ける虫では無駄に自分の命を犠牲にします。
ブローニャたちは希望を追いかけています。ブローニャたちは命の価値を知っています。だから周りの家族を大切にするんです。だから生きようとするんです。

② こんな戦いって本当に悲しいわ。
ブローニャ
そんなに悲観的にならないでください。ブローニャたちの戦いは死ぬためではありません。盲目に飛び続ける虫は自分の命を無駄にするだけですが、ブローニャたちは希望を追いかけています。なぜなら命の価値を知っているからです。
だから周りの家族を大切にするんです。だから生きようとするんです。

▲分岐終わり

ブローニャ
希望の火を追いかけながら、現在も大切にする。それがブローニャたち「火を追う蛾」の存在意義です。

■選択肢
① 希望は本当に存在するの？
② 私たち本当に崩壊に勝てるの？

ブローニャ
心配いりません。希望は確かに存在します。空を覆う死斑は永遠に消えない呪いではありません。あれを作り出した人を倒せばいいだけです。
そう……それこそがブローニャたちの最終目標。大崩壊を引き起こした元凶——
キアナ。

ブローニャ
お疲れ様でした。今夜の任務は無事に完了しました。
あなたの実力なら文句なく合格です。今日からはブローニャたちと一緒に戦ってもらいます。ようこそ、対崩壊レジスタンス「火を追う蛾」へ。
すみません。ささやかな入隊式になってしまいましたね。盛大にお迎えしたい気持ちはいっぱいなのですが……そうでした証明書がわりにこれを受け取ってください。
これは戦闘要員の証明です。あなたは家族を守るという使命を担って崩壊と戦う最前線に立つのです。光を追う蛾となり、希望のために戦うのです。

▼選択肢分岐

① 光栄だ。
ブローニャ
あなたの目には自信が満ち溢れています。あなたならきっとできるはずです。ブローニャたちと一緒に生きていきましょう。

② まだ準備ができてなくて……。
ブローニャ
ブローニャとゼーレがお手伝いします。それだけではありません。基地のみんながあなたの力になりますから、心配はいりません。

▲分岐終わり

ブローニャ
では、これからよろしくお願いします。今日はこの辺にして帰ってゆっくり休んでください。

ゼーレ
あ！お姉ちゃん、お帰りなさい！

ブローニャ
ゼーレ、まだ寝ていなかったんですか？

ゼーレ
エヘヘ～さっきまで寝てたんだけど、目が覚めてから寝つけなくなっちゃって。

ブローニャ
どうしたんですか。何か悩み事でも？

ゼーレ
何でもないよ～！きっと最近サボって寝すぎたからかな。

ブローニャ
そうですか……あまり無理しないでくださいね。

ゼーレ
うん……。
そうだ、お姉ちゃん、さっき「灰蛾」の信号を受け取ったよ。明日の明け方に基地に戻って来るって。

ブローニャ
はい、彼女たちが戻ってくれば人手がそろいますね。そろそろ、これからの計画を始められるでしょう。

ゼーレ
そうなの……やっと決めたんだね。

ブローニャ
ええ、今回、基地周辺の調査結果では特に異常がありませんでした。崩壊生物の数は以前よりも大分少なくなっています。この前の攻撃は、本当にただの偶然だったのかもしれません。
この隙は絶好のチャンスです。どうであろうと、躊躇し続けていては死しかありません。

ゼーレ
うん、分かった。お姉ちゃんがそう決めたんなら、ゼーレはお姉ちゃんのために力を貸すよ！

ブローニャ
はい、ありがとう、ゼーレ。

ブローニャ
ブローニャたち家族の命運はこの戦いにかかっています……。