フローゼ - 崩壊学園wiki

キャラの基本情報

• 誕生日　12月25日
• 身長　169cm
• 体重　45kg
• 3サイズ　93/59/99
• 趣味　水生生物を観察

氷と雪の女王、万物を凍てつかせる者、滅多に笑わない人形——それがフローゼだ。覚えておいてもらいたいのだが、道で彼女に遭遇した場合は命懸けで即座に逃げた方がいい。そうしないと氷の彫像にされてしまう可能性があるからだ。フローゼの機嫌がいい時は逃げられるかもしれないが、機嫌が悪い場合は素直に命を諦めよう。
人生は諦めが肝心だということを、この時、本当の意味で理解できるだろう。

神格覚醒ストーリー

近づけば即凍結

天魔学院を散歩していると、急に果てしない銀色の吹雪に遭遇するだろう。遭遇してしまったら、すぐに引き返すことだ。何故なら、吹雪の中心には一切の静寂がない。存在しているのは冷酷な女王——フローゼだけだからだ。厳しい寒さは彼女の威厳の表れであり、抵抗しても意味もなく全てが終わるだろう。彼女の前ではただ頭を低くし、戦慄し、縮こまるしかできないだろう。そして、最後には彼女の冷たく、目に見えない何かに屈服することになる。風変わりな氷の彫像となって、後からやってきた人の目に晒されたくなければ、死に物狂いで逃げるしかない。

触れるな危険

フローゼは魚が好きだった。彼女はこの静かで優美な姿をした生物が好きだったのだ。しかし、彼女の指が湖の水に触れた瞬間、湖面が凍りついてしまう。そのため、透明な氷越しに魚の影を捕まえようと無駄な努力をするしかなかった。
どのような生物もフローゼとの接触に耐えられなかった。生物の触覚はフローゼに触られた瞬間、極寒によって麻痺してしまうのだ。神話の中で触れたもの全てを黄金に変えたミダース王のように、彼女は自分自身が愛するものを永遠に触れることができないのだ。
あなたが川を通りがかった時、氷の張った水面を見つけたら、自分の幸福を喜ぶべきだろう。なぜならフローゼに出会わなかっただけでなく、憂鬱な時を逃れたのだから。

彼女との出会い

ある炎天下の夏の日、フローゼはニート人形と出会った。
厳密には、フローゼが湖の近くで眠っているニート人形を踏んづけたというべきだろう。
自分がこのようなものを踏んだことに気が付いたフローゼは、とりあえずニート人形を追い払おうとした。しかし、ニート人形が何の反応も示さなかったため、粗大ごみだと思って、放っておくことにした。
それから数時間、フローゼはいつものように、ぼんやりしながら、湖の氷越しに魚たちとお喋りをしていた。すると、急にそばから小さな呟きが聞こえてきた。
「う～、エアコンをもう少し強くしてくれない？」
その結果、他の神格たちはツルハシや電動ドリルを使用して氷で閉ざされた湖からニート人形を救出する羽目になった。
この不思議な出来事が二人の「出会い」となったのだ。

灼熱と極寒

ニート人形と出会った後、フローゼは自分の気持ちが揺れていることに気が付いた。周りの吹雪もますます荒々しくなっている。
このことに気が付いたフローゼは完全武装で湖の畔にやってきた。彼女はコーラ、ポテチ、音楽を流すためのレコードプレイヤー、ビーズソファ、抱き枕を持ってきた。1時間の準備（休憩）の後、フローゼは腰をかがめ、再び水中の生物に触ろうとした。
その結果がどうなったかと言うと、他の神格たちはツルハシや電動ドリルを使って湖の氷山からニート人形を救出した。その後、ニート人形は自分が最後に言った言葉を思い出した。確か、
「あなた、魚を触ろうとしているの？」だったはずだ。

氷の心の融解

あの日以来、川の畔でフローゼの姿を目にする人はいなくなった。宿舎を訪れてもフローゼの部屋の扉には「不在」のプレートが掛けられているだけだった。扉を開こうとすると、凍り付いた扉に危うく手がくっついてしまいそうになった。扉には中から鍵がかけられており、壁越しに冷気を感じられた。
フローゼが部屋に閉じこもってから7日後、ある人が窓ガラスを割り、宅配便の箱を投げ入れた。箱の差出人には「皆が心配しているよ」と書かれていた。箱を開けると、中にはもこもこした魚のぬいぐるみが入っていた。
その夜、月の光は優しく氷の女王は宿舎で魚のぬいぐるみを撫でていた。ドアノブには熱い涙が零れ落ち、人が触れるようになっていた。そして、窓の外には優しげな雪が降っていた。