崩壊学園wiki
切望
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ブローニャ
皆さん、気を付けてください……この塔内の道は複雑に入り組んでいます。はぐれないようにしてください。
皆さん、気を付けてください……この塔内の道は複雑に入り組んでいます。はぐれないようにしてください。
テレサ
塔の内部ってこんな構造になっていたのね……この白い壁、角質みたいな質感ね……。
塔の内部ってこんな構造になっていたのね……この白い壁、角質みたいな質感ね……。
九霄
バベルの塔が如く、無限に続く螺旋回廊！実に壮観……！
バベルの塔が如く、無限に続く螺旋回廊！実に壮観……！
テレサ
そうね。でも、得体の知れない環境だからこそ、注意して進んだ方がいいわ。何か罠でもあったら面倒よ。
そうね。でも、得体の知れない環境だからこそ、注意して進んだ方がいいわ。何か罠でもあったら面倒よ。
九霄
うっ……この光り輝く球は一体……？
うっ……この光り輝く球は一体……？
早くおいでよ……ここであなたのことを待っているから……。
これから先……もう離れないからね……。
これから先……もう離れないからね……。
九霄
えっ！？
えっ！？
ブローニャ
九霄？どうしたのですか？
九霄？どうしたのですか？
九霄
今、この球から何か声が聞こえて！皆は聞こえなかったのか？
今、この球から何か声が聞こえて！皆は聞こえなかったのか？
ブローニャ
……すみませんが、ブローニャには何も聞こえませんでした。
幻聴かもしれません……。
この光の球たちは白く怪しく光り輝いています。人の視聴覚を混乱させる力があるのかもしれません……。
……すみませんが、ブローニャには何も聞こえませんでした。
幻聴かもしれません……。
この光の球たちは白く怪しく光り輝いています。人の視聴覚を混乱させる力があるのかもしれません……。
九霄
な、なんで……まさか、また九霄様にしか聞こえない黙示録のお告げなのか？
な、なんで……まさか、また九霄様にしか聞こえない黙示録のお告げなのか？
全ての悲しみを忘れるの……守ってあげるから心を私に委ねて……。
九霄
一体、誰が……。
一体、誰が……。
スッ——
九霄
うっ……！
うっ……！
怖がらないで……私と手をつないで……。
私たちはここにいるわ……幸せな永遠を迎えるの……。
私たちはここにいるわ……幸せな永遠を迎えるの……。
……。
…………。
芽衣先輩……もし、この世界に崩壊がなかったら、先輩は何をしてた？
…………。
芽衣先輩……もし、この世界に崩壊がなかったら、先輩は何をしてた？
崩壊がなかったら……。
きっと、普通の女の子と同じように、自分の好きなことを勉強して、自分の行きたい大学に入って、そして自分の家庭を築いて、自分の愛する人と幸せで平凡な一生を最後まで歩んで行たと思う。
キアナちゃん、あなたは？
きっと、普通の女の子と同じように、自分の好きなことを勉強して、自分の行きたい大学に入って、そして自分の家庭を築いて、自分の愛する人と幸せで平凡な一生を最後まで歩んで行たと思う。
キアナちゃん、あなたは？
私はね……芽衣先輩と一緒なら、それで満足だよ。
も、もう……そんな恥ずかしいこと言わないでよ……キアナちゃんだったら、もっとやりたいことがたくさんあるでしょ？
以前の私だったら……確かに数え切れないほどの望みを叶えようとしてたかもね……。
でも、今はただ、芽衣先輩と一緒に学校へ通って、一緒に桜の木の下でお弁当を食べて、
そして、のんびりと昼休みを過ごしたい。
芽衣先輩と一緒に世界を回って、美しい景色を背に二人の写真を撮って、
私たちの姿を大切にアルバムの中に永遠に残しておきたい。
海辺に小屋を建てて、芽衣先輩と一緒に潮の満ち引きを見て、一緒に海風に吹かれながら砂浜で貝殻を拾って、
そして、月明りの下で抱き合いながら眠りたい。
もっとたくさんの願いがあるの……もっとたくさん、たくさんしたいことがあるの……。
でも今は……。
私はただこうして静かに、あなたの傍にいたいだけなの。永遠に。
芽衣先輩……手を出して。
でも、今はただ、芽衣先輩と一緒に学校へ通って、一緒に桜の木の下でお弁当を食べて、
そして、のんびりと昼休みを過ごしたい。
芽衣先輩と一緒に世界を回って、美しい景色を背に二人の写真を撮って、
私たちの姿を大切にアルバムの中に永遠に残しておきたい。
海辺に小屋を建てて、芽衣先輩と一緒に潮の満ち引きを見て、一緒に海風に吹かれながら砂浜で貝殻を拾って、
そして、月明りの下で抱き合いながら眠りたい。
もっとたくさんの願いがあるの……もっとたくさん、たくさんしたいことがあるの……。
でも今は……。
私はただこうして静かに、あなたの傍にいたいだけなの。永遠に。
芽衣先輩……手を出して。
うん。
できることなら、世界の最後が訪れるその時まで、私と一緒にいてくれる？
キアナちゃん……ありがとう。
こんなに私のことを大切にしてくれて……こんなにも私のことを守ってくれてありがとう……。
でも、私たちには分かっている……。
それはもう、叶えられない望みなんだってこと。
なぜなら……なぜなら全てのものは……あなたの手によって破壊されてしまったから……。
約束も全て、灰燼に帰してしまった……。
もう最初の頃のようには戻れないの。
だから、ごめんなさい……キアナちゃん。
私たち、もうお別れの時なの……。
……。
分かってる。
実はね、誰よりもはっきりと理解しているの……。
これは私の犯した過ち……私がこの手で、私たちの未来を滅ぼしてしまった。
このような結末こそが最高の罰なのよね。
あなたのいない世界で一人ぼっち……死ぬことすらできないなんて。
ねえ……。
聞こえる？
あの死者の悲鳴が……。
救世主であるあなたに、私を救うことできる？
こんなに私のことを大切にしてくれて……こんなにも私のことを守ってくれてありがとう……。
でも、私たちには分かっている……。
それはもう、叶えられない望みなんだってこと。
なぜなら……なぜなら全てのものは……あなたの手によって破壊されてしまったから……。
約束も全て、灰燼に帰してしまった……。
もう最初の頃のようには戻れないの。
だから、ごめんなさい……キアナちゃん。
私たち、もうお別れの時なの……。
……。
分かってる。
実はね、誰よりもはっきりと理解しているの……。
これは私の犯した過ち……私がこの手で、私たちの未来を滅ぼしてしまった。
このような結末こそが最高の罰なのよね。
あなたのいない世界で一人ぼっち……死ぬことすらできないなんて。
ねえ……。
聞こえる？
あの死者の悲鳴が……。
救世主であるあなたに、私を救うことできる？
ザッ……ザザッ……。
教えて……。
蓬莱寺──
九霄……。
蓬莱寺──
九霄……。
ザァーーーーー……。
九霄！九霄ッ！
九霄
うぐッ……！
うぐッ……！
ブローニャ
九霄！どうしたのですか！
九霄！どうしたのですか！
九霄
今、あの光の球に触れた瞬間……何かが見えたような……。
今、あの光の球に触れた瞬間……何かが見えたような……。
テレサ
まったく……突然立ったまま動かなくなるんだから。ビックリしたわよ。
九霄、まだここの全てを把握できたわけじゃないわ。できるだけ、ここの物には触らない方がいいわよ。
今は不必要な問題を起こすべきではないからね。
まったく……突然立ったまま動かなくなるんだから。ビックリしたわよ。
九霄、まだここの全てを把握できたわけじゃないわ。できるだけ、ここの物には触らない方がいいわよ。
今は不必要な問題を起こすべきではないからね。
九霄
あ、ああ……ごめん。
あ、ああ……ごめん。
どうして……どうして私を見捨てるの……。
嫌……私は死にたくない……。
ダメ……もう……希望がない……。
嫌……私は死にたくない……。
ダメ……もう……希望がない……。
九霄
あ、くっ！この声は……！
あ、くっ！この声は……！
ブローニャ
九霄？どうしたのですか！
九霄？どうしたのですか！
九霄
さっきの声は……。
さっきの声は……。
グヴォオオオオ——ッ！
テレサ
この声は……ブローニャ！危ない！！
この声は……ブローニャ！危ない！！
ドォォオオン————！
ヴォオオオッ！！！
ヴォオオオッ！！！
ブローニャ
くっ！崩壊生物が塔の外から入ってきたのですか！？
くっ！崩壊生物が塔の外から入ってきたのですか！？
テレサ
全員、壁から離れて！やっぱりここ、何だか様子が変だわ！
全員、壁から離れて！やっぱりここ、何だか様子が変だわ！
グゥルルルルッ！！
テレサ
どきなさいッ！！
どきなさいッ！！
九霄
崩壊生物の数が増えてる！き、寄生虫みたいに、うじゃうじゃ壁から出てきてるぞ！
崩壊生物の数が増えてる！き、寄生虫みたいに、うじゃうじゃ壁から出てきてるぞ！
ブローニャ
ダメです！出現速度が速すぎます！今すぐここを抜けなくてはなりません！さもないと、この崩壊生物に包囲されてしまいます！
ダメです！出現速度が速すぎます！今すぐここを抜けなくてはなりません！さもないと、この崩壊生物に包囲されてしまいます！
テレサ
ブローニャの言う通りね！あなたたちが先行して！あたくしが殿（しんがり）を務めるわ！
ブローニャの言う通りね！あなたたちが先行して！あたくしが殿（しんがり）を務めるわ！
ブローニャ
わかりました、お願いします！九霄、行きましょう！
わかりました、お願いします！九霄、行きましょう！
