ゼーレ
ふぅ～今回の戦いは激しかったね～。やっと一息つける。
ふぅ～今回の戦いは激しかったね～。やっと一息つける。
エミザ
1、2、3、4……やっぱり。
1、2、3、4……やっぱり。
ゼーレ
どうしたの？
どうしたの？
エミザ
ホミロボットの数が1台足りないんだ。たぶん戦いの時にいなくなった。
ホミロボットの数が1台足りないんだ。たぶん戦いの時にいなくなった。
ゼーレ
大丈夫？でもロボットなんだし、こういう問題ってよくあることでしょ？崩壊生物も倒したことだし、ちょっと探しに行ってみましょうか。
大丈夫？でもロボットなんだし、こういう問題ってよくあることでしょ？崩壊生物も倒したことだし、ちょっと探しに行ってみましょうか。
エミザ
うん……今の状況で損失はできるだけ抑えたいし。このロボットは欠かせない戦力だから、必ず見つけ出さないと！
うん……今の状況で損失はできるだけ抑えたいし。このロボットは欠かせない戦力だから、必ず見つけ出さないと！
ゼーレ
じゃあ、さっそくだけどいなくなったロボットの手がかりはあるの？
じゃあ、さっそくだけどいなくなったロボットの手がかりはあるの？
エミザ
今のところ手掛かりはゼロ。戦場にいた戦士に聞いてみよう。何か情報を知っているかもしれない。
今のところ手掛かりはゼロ。戦場にいた戦士に聞いてみよう。何か情報を知っているかもしれない。
ゼーレ
分かったわ。
分かったわ。
隊員
いなくなったロボットねぇ……。
いなくなったロボットねぇ……。
エミザ
うん、何か手がかりない？
うん、何か手がかりない？
隊員
ごめんね、あのホミロボットって、どれも一緒に見えてどれがどれだか区別できないんだ。だから見ていたとしても注意していないのよ。
ごめんね、あのホミロボットって、どれも一緒に見えてどれがどれだか区別できないんだ。だから見ていたとしても注意していないのよ。
ゼーレ
それもそうよね、頭の後ろの番号以外に違いはないもの……。そうだ、いなくなったロボットは何号なの？
それもそうよね、頭の後ろの番号以外に違いはないもの……。そうだ、いなくなったロボットは何号なの？
エミザ
7号。
7号。
ゼーレ
7号か……それが唯一の手がかりみたいだね。
7号か……それが唯一の手がかりみたいだね。
エミザ
すみません、7号のホミロボットを見なかった？
すみません、7号のホミロボットを見なかった？
隊員
7号？覚えてないわね。この前負傷した時に私を手当してくれた4号は覚えているんだけどね。頭に凹み傷があるの。私をかばって攻撃を防いでくれたのよ！一生忘れないわ！
7号？覚えてないわね。この前負傷した時に私を手当してくれた4号は覚えているんだけどね。頭に凹み傷があるの。私をかばって攻撃を防いでくれたのよ！一生忘れないわ！
エミザ
そう、分かった。……ここも手がかりはなさそう。
そう、分かった。……ここも手がかりはなさそう。
ゼーレ
なかなか見つからないね……。
なかなか見つからないね……。
ゼーレ
役に立つ情報は何もないみたいね……。
役に立つ情報は何もないみたいね……。
エミザ
ん……これは！？ゼーレ！どこに行ったか分かったかもしれない！この地面の足跡……これホミロボットのだ！
ん……これは！？ゼーレ！どこに行ったか分かったかもしれない！この地面の足跡……これホミロボットのだ！
ゼーレ
ということは、この跡をたどって行けばいいのね～！
ということは、この跡をたどって行けばいいのね～！
エミザ
うん、きっとそうだ！
うん、きっとそうだ！
エミザ
足跡がここで消えてる。きっとこの近くにいるはず。
足跡がここで消えてる。きっとこの近くにいるはず。
ゼーレ
見つけた！あそこ見て！
見つけた！あそこ見て！
ホミロボット
ホミ……ホミ……。
ホミ……ホミ……。
エミザ
うん……見たところ、損傷は受けていないな。よかった。もし壊れてたら面倒だからな。
うん……見たところ、損傷は受けていないな。よかった。もし壊れてたら面倒だからな。
ゼーレ
崩壊生物が攻撃していないのに、どうして逃げ出したのかしら。故障？
崩壊生物が攻撃していないのに、どうして逃げ出したのかしら。故障？
エミザ
知らないよ。このロボットを作った本人じゃないんだし。
知らないよ。このロボットを作った本人じゃないんだし。
ゼーレ
あ……それもそうね。
あ……それもそうね。
エミザ
まあ機械なんだし、多少の故障は仕方ないだろ。以前にも同じようなことがあったし。
まあ機械なんだし、多少の故障は仕方ないだろ。以前にも同じようなことがあったし。
ゼーレ
戦場では確かに役立つけど、たまーにおかしくなるんだよね。でも、見つかってよかった！連れて帰りましょう。
戦場では確かに役立つけど、たまーにおかしくなるんだよね。でも、見つかってよかった！連れて帰りましょう。
エミザ
うん、あとは目的地を再設定すせれば……。
うん、あとは目的地を再設定すせれば……。
ピピピ。
エミザ
よし、行こう。
よし、行こう。
ホミロボット
ホミ！ホミ！
ホミ！ホミ！
ゼーレ
上手く設定できてないみたいだね。どうしても一歩も動かないの？
上手く設定できてないみたいだね。どうしても一歩も動かないの？
エミザ
うげっ！これ、もしかしたらシステムが完全にイカれてるのかも。担いで帰るしかないな……。
うげっ！これ、もしかしたらシステムが完全にイカれてるのかも。担いで帰るしかないな……。
ゼーレ
担いで帰る！？これってどれくらい重いの？
担いで帰る！？これってどれくらい重いの？
エミザ
148.8キロ。
148.8キロ。
ゼーレ
無理に決まっているじゃない！！
無理に決まっているじゃない！！
エミザ
ゼーレ、今時間ある？
ゼーレ、今時間ある？
ゼーレ
え……またすぐいなくなるロボット探し？いい加減、エンジニア班に修理してもらったらどうなの？
え……またすぐいなくなるロボット探し？いい加減、エンジニア班に修理してもらったらどうなの？
エミザ
言ったさ。でも、あいつらの面倒そうな表情ときたら……。しかも、問題ないって言うんだ。まったくもって役立たずな連中め！
言ったさ。でも、あいつらの面倒そうな表情ときたら……。しかも、問題ないって言うんだ。まったくもって役立たずな連中め！
ゼーレ
アハハ……でもごめんなさい。私、今ほかの任務を抱えているの。今回は失踪した隊員の捜索なんだけど……。もし、何か手がかりがあったら教えてちょうだい。
アハハ……でもごめんなさい。私、今ほかの任務を抱えているの。今回は失踪した隊員の捜索なんだけど……。もし、何か手がかりがあったら教えてちょうだい。
エミザ
ふーん……それ、いついなくなったの？
ふーん……それ、いついなくなったの？
ゼーレ
たしか、この前の戦闘でみたい。戦いのあと、帰ってきていないんだって。
たしか、この前の戦闘でみたい。戦いのあと、帰ってきていないんだって。
エミザ
この前の戦闘……まさか！
この前の戦闘……まさか！
ゼーレ
ちょっと！どこ行くの！
ちょっと！どこ行くの！
ホミロボット
ホミ……ホミ……。
ホミ……ホミ……。
エミザ
いた！やっぱりまた同じところに……。
いた！やっぱりまた同じところに……。
ゼーレ
これはホミロボットじゃない！どうやら依頼が1つ片付いたようね。よかった～！
これはホミロボットじゃない！どうやら依頼が1つ片付いたようね。よかった～！
エミザ
もしかしたら2つ片付くかもよ……ゼーレ！ホミロボットの横の瓦礫、どかすの手伝って。
もしかしたら2つ片付くかもよ……ゼーレ！ホミロボットの横の瓦礫、どかすの手伝って。
ゼーレ
ちょっと！どうしてまた力仕事を……。
ちょっと！どうしてまた力仕事を……。
エミザ
失踪した隊員はきっと瓦礫の下にいるはずだ。
失踪した隊員はきっと瓦礫の下にいるはずだ。
ゼーレ
！
！
エミザ
いつも迷子になるホミロボットは、プログラムエラーなんかじゃなかったんだ。そうじゃくなくて、プログラムの設定に従って、自分の使命を遂行していた。つまり、間違っていたのは、こいつを信じてやれなかった自分にあったんだ。
いつも迷子になるホミロボットは、プログラムエラーなんかじゃなかったんだ。そうじゃくなくて、プログラムの設定に従って、自分の使命を遂行していた。つまり、間違っていたのは、こいつを信じてやれなかった自分にあったんだ。
エミザ
こんなに経ってしまったら……中の人はもう助からないかも。もし、あの時見つけていれば……。
こんなに経ってしまったら……中の人はもう助からないかも。もし、あの時見つけていれば……。
ゼーレ
エミザ……。
エミザ……。
