サブ任務:救急治療 - 崩壊学園wiki

ブローニャ
テレサ学園長、船の準備ができました。

テレサ
うん……でも、その前にまだやるべきことがあるの。

ブローニャ
……姫子の身体を探しに行くのですか？

テレサ
ええ、彼女、口ではああ言ってたけど、本当は孤独が怖いのよ。

ブローニャ
分かりました……では、ブローニャはここで待機しています。

テレサ
ううん、ブローニャも一緒に姫子にお別れを言いに行きましょう。あなたたちの無事を見届ければ、彼女もきっと喜ぶわ。

ブローニャ
しかし、ブローニャは……。

テレサ
心配しないで。姫子はあなたの先生でしょ。あなたがどのような選択をしても、自分の生徒を責めたりはしないわよ。とにかく、後悔のないようにしてちょうだい。

ブローニャ
……。
はい……。

ザッ……ザッ……。

ブローニャ
テレサ学園長……以前、もしゼーレが律者になったら、彼女と戦えるか聞きましたよね？昔のブローニャであれば、迷うことなく「はい」と答えました……自分が人類のために戦えると固く信じていたのです。

ブローニャ
しかし、ゼーレを失ったこの数日で間違いに気づきました……何もかもが夢を見ているかのようです。ゼーレが視界から消えていくあの瞬間が、幾度も繰り返され……まるで悪夢のように頭にまとわりついているのです。
姫子たちの言う通りです……永遠にゼーレに会えないと思っていた時は、あの世で彼女に寄り添いたいと考えていました……人類の命運や希望なんて、ブローニャにとってもう何も価値を感じていなかったのです……。
まだ彼女たちがこんなに頑張って戦っているのに、ブローニャは彼女たちを見捨てて逃げることを選択しました……最後まで彼女に謝る機会がありませんでした……。

テレサ
ブローニャ、あたくしにはあなたの気持ちが分かるわ。あたくしが去ろうと決断をした時も同じよ……だけど、あたくしは後悔していないわ。それが逃げだろうと弱さだろうと、大切な人への愛に変わりはないもの。
あたくしたちの生死は、この世界にとって取るに足らないものなの。それはどうしようもないことよ。特に今みたいな残酷な時代においてはね。だけど、ただ死ぬためだけに戦うなんて悲しすぎるわ……。
だから、ブローニャ、姫子の希望を背負って一緒に行きましょう。それこそが彼女への何よりの恩返しよ。

ザッ……ザッ……。

テレサ
よし、ちょっと簡単すぎるけど、時間がないからこれで間に合わせるしかないわね。今度またあなたに会いに来ることがあったら、綺麗なお墓を立ててあげるからね。
姫子……あたくしたちいつも喧嘩ばかりだったけど、あなたはあたくしの最も誇りとする生徒だったわ。あなたはもう十分やってくれた。人類の存亡のため、最後の最後まで戦ってくれた。
恥ずかしいけど、あたくしは最後まであなたに何もしてあげられなかった……あたくしの一番の願いは、あなたに素敵な相手を見つけてあげることだったんだけど、残念ながら叶える機会はなさそうね。
アハハ……冗談よ。安心して。あなたの分までこの子たちに穴埋めするから。
姫子……あなたとの約束は守るわ。最後の時まで全力でこの子たちを守る……今度こそ、あたくしは学園長としての責務を果たし、この子たちにちゃんと自分の人生を歩ませるわ。だから、あなたはここでゆっくり休んで。
よし、遅くなってしまったわね……もう少し一緒にいて話したいけど、この子たちを安全な場所まで連れて帰らなきゃいけないから。
あたくしの代わりに誓約の十字架をあなたの傍に置いておくわ。これであなたが孤独を感じなければいいのだけど。

テレサ
じゃあ……さようなら。あたくしの自慢の教え子。
これまで、お疲れ様。