崩壊学園wiki
永遠の子供2-2 サブ任務
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目次
シロクダショッピングセンター
この一帯で最大のショッピングモール。豊富な品揃えがウリらしい。見てみる?
紋章
先輩、ショッピングセンターの最上階にプリントシールを撮れる場所があるの。
行ってみる?
先輩、ショッピングセンターの最上階にプリントシールを撮れる場所があるの。
行ってみる?
プリントシールを撮るボックスの中に入った。
紋章は慣れたようにポーズを決め、私にもかわいい手つきをさせた。
次の一枚では片手でハートを作り、顔を挟むポーズをとった。
紋章は慣れたようにポーズを決め、私にもかわいい手つきをさせた。
次の一枚では片手でハートを作り、顔を挟むポーズをとった。
アルテミス
こうやって実際に来ないと、最近の流行がわからなくなっちゃうわね。
こうやって実際に来ないと、最近の流行がわからなくなっちゃうわね。
紋章
先輩、そんなんじゃみんなから孤立しちゃうわよ。
でも私はちゃんとそばにいるからね〜。
先輩、そんなんじゃみんなから孤立しちゃうわよ。
でも私はちゃんとそばにいるからね〜。
そう言うと、紋章は撮ったシールを手に取り、慣れた手つきでスマホカバーの裏へとしまった。
カバーの裏にはたくさんシールが入っているようだ。
青い髪の子との.......。
カバーの裏にはたくさんシールが入っているようだ。
青い髪の子との.......。
アルテミス
それ……。
それ……。
紋章
あら、気になる?
まだダメよ。先輩が完全に心を許してくれるまで見せられないわ。
あら、気になる?
まだダメよ。先輩が完全に心を許してくれるまで見せられないわ。
アルテミス
そう言われたら、なんだか全然興味なくなったわ。
そう言われたら、なんだか全然興味なくなったわ。
あの写真、私にすごく似てるような気がしたけど、気のせいかしら?
だって私.....プリントシールを撮りにくるのなんて今日が初めてのはずだもの。
だって私.....プリントシールを撮りにくるのなんて今日が初めてのはずだもの。
フィッシュリープホテル
フィッシュリープホテル。とても高そう。中に入ってみる?
大きなレストランだ。
紋章
ここだと……。
ここで食べるとなると、さすがに先輩のお財布に頼らざるを得ないわね。
ここだと……。
ここで食べるとなると、さすがに先輩のお財布に頼らざるを得ないわね。
レストランの前で話していると、並んで待っているものだと店員に勘違いされた。
そしてお茶とお茶菓子をご馳走になった。
一休みしたら別の所に行ってみよう。
そしてお茶とお茶菓子をご馳走になった。
一休みしたら別の所に行ってみよう。
サラリーマン
どこかおかしいサラリーマン。コミュニケーションを取ってみる?
どこかおかしいサラリーマンが、レストランの近くで大声をあげている。
紋章
先輩、知ってる?入って例外なく、役者としての一面を生まれながらにして持っているものよ。
必要な時は「自分を崩す力」を駆使するものなのよ。
先輩、知ってる?入って例外なく、役者としての一面を生まれながらにして持っているものよ。
必要な時は「自分を崩す力」を駆使するものなのよ。
アルテミス
人を見ながらそんな風に言うなんて失礼だわ。
人を見ながらそんな風に言うなんて失礼だわ。
紋章
大丈夫、気づいてないから。
信じられないんだったら、話しかけて確認してみる?
大丈夫、気づいてないから。
信じられないんだったら、話しかけて確認してみる?
どうして.......。
紋章
賭けてもいいわよ。
賭けてもいいわよ。
アルテミス
あなたが賭けるって言うと.....なんだか勝てる気がしないわ。
あなたが賭けるって言うと.....なんだか勝てる気がしないわ。
でも試してみましょう。
そのサラリーマンはレストランの扉をにらみつけている。その気迫のためか今にも火を噴きそうだ。
そのサラリーマンはレストランの扉をにらみつけている。その気迫のためか今にも火を噴きそうだ。
アルテミス
あの、どうかされましたか?
あの、どうかされましたか?
サラリーマン
ウーロン茶!
ウーロン茶!
アルテミス
?
?
サラリーマン
ウーロン茶さえ飲めば、どんな接待だって怖くない!
ウーロン茶さえ飲めば、どんな接待だって怖くない!
まるですべてを燃やし尽くすような気迫を見せ、電話をかけ始めた。
近くに話しかけている人がいることにまったく気が付いていないようだ。
一体どこに意識を向けているのだろう?
近くに話しかけている人がいることにまったく気が付いていないようだ。
一体どこに意識を向けているのだろう?
紋章
プッ、だから言ったのよ。
先輩がこの人みたいに、意識をどこか一点に集中させることができたら、もう私から教えられることは何もないと言えるかもね。
プッ、だから言ったのよ。
先輩がこの人みたいに、意識をどこか一点に集中させることができたら、もう私から教えられることは何もないと言えるかもね。
アルテミス
本当にこういう人っているのね......。
本当にこういう人っているのね......。
ルージースナック
街で定番の軽食。香りがいい。食べてみる?
店長
いらっしゃい、いらっしゃい。
おっ、君たちか。
また練習でもしているのかい?本当に真面目だね〜。
いつものフィッシュカレーとフカヒレスープでいいかい。
いらっしゃい、いらっしゃい。
おっ、君たちか。
また練習でもしているのかい?本当に真面目だね〜。
いつものフィッシュカレーとフカヒレスープでいいかい。
紋章
はい、そのふたつでお願いします。
毎日たくさんの人が来るんだし、見間違いか何かじゃない?
フィッシュカレーおいしそう〜。何食べればいいか悩まなくて済んだし、よかったじゃない。
はい、そのふたつでお願いします。
毎日たくさんの人が来るんだし、見間違いか何かじゃない?
フィッシュカレーおいしそう〜。何食べればいいか悩まなくて済んだし、よかったじゃない。
アルテミス
うん……。
うん……。
このシーン、どこかで見たことがあるような気がする...。
演劇部の部員
街を歩いている演劇部部員を見つけた。あいさつする?
商店街の路上で演劇部の先輩と偶然会った。
紋章
この状況について.....先輩はご存じですよね。
この状況について.....先輩はご存じですよね。
高学年の先輩
ええ、私も応援してるからね。
ええ、私も応援してるからね。
演劇部の部員
あまり無理しないで。
あなたは十分頑張ったんだし、自分のことは責めないであげて。
あまり無理しないで。
あなたは十分頑張ったんだし、自分のことは責めないであげて。
そう言うともうひとりの演劇部のメンバーが私の手をぎゅっと握った。
アルテミス
自分を責める?
自分を責める?
まるで話している相手が私ではないみたい。
それに私と話しているはずなのに、なぜか意識は私ではなく紋章の方に向いているかのようだった。
これも学習の一環で、やり取りの相手に対する意識の配分か何かを私に教えようとでもしているのかしら。
それに私と話しているはずなのに、なぜか意識は私ではなく紋章の方に向いているかのようだった。
これも学習の一環で、やり取りの相手に対する意識の配分か何かを私に教えようとでもしているのかしら。
スターコーヒー
何か飲んで少し休憩する?
紋章
疲れた。どこかで座って何か飲みたいわね。
疲れた。どこかで座って何か飲みたいわね。
アルテミス
夜にコーヒーを飲んだら眠れなくなっちゃうんじゃないかしら。
夜にコーヒーを飲んだら眠れなくなっちゃうんじゃないかしら。
紋章
ここならコーヒー以外のものもあるわよ。
ここならコーヒー以外のものもあるわよ。
紋章が椅子に腰掛けた。
紋章
先輩、これから先のことを考えたことある?
先輩、これから先のことを考えたことある?
アルテミス
これから先?映画を見て、それから....。
これから先?映画を見て、それから....。
紋章
そうじゃなくて、未来のこと。
そうじゃなくて、未来のこと。
紋章
じゃあ......小さい頃はどうかしら?
小さい頃、何か大きな夢とかあったんじゃない?
例えば、私は将来アイドルになって世界を救う、なんて思ってたわ。
じゃあ......小さい頃はどうかしら?
小さい頃、何か大きな夢とかあったんじゃない?
例えば、私は将来アイドルになって世界を救う、なんて思ってたわ。
やっぱり登ってよかったわ。だって.....見えるものが全然違うんだもの!
あなたもおいでよ!
あなたもおいでよ!
アルテミス
……。
私にもあったわ。
でも、具体的に何をどうしたいのかは自分でもわからなかった。
何者にも束縛されず、ただ高い所へ登りたいと思っていた気がするの.....。
そうすれば、もっときれいな景色が見られることだけはわかっていたから。
私はその景色を見たかったの。
……。
私にもあったわ。
でも、具体的に何をどうしたいのかは自分でもわからなかった。
何者にも束縛されず、ただ高い所へ登りたいと思っていた気がするの.....。
そうすれば、もっときれいな景色が見られることだけはわかっていたから。
私はその景色を見たかったの。
紋章
へぇ〜、じゃあ今もそうなのかしら?
へぇ〜、じゃあ今もそうなのかしら?
紋章
先輩も次第につまらない大人へと変わっていってしまってるのね。
先輩も次第につまらない大人へと変わっていってしまってるのね。
アルテミス
変な風に言わないでちょうだい。それで、あなたは未来について何か計画があるのかしら?
変な風に言わないでちょうだい。それで、あなたは未来について何か計画があるのかしら?
紋章
うん……。
私のクリスティーヌを育てるのよ。
うん……。
私のクリスティーヌを育てるのよ。
アルテミス
はい?
はい?
紋章
ププッ…。
私はまだ高一だし、考える時間は先輩より多いしね〜。
まずは先輩自身の事を考えたら。
ププッ…。
私はまだ高一だし、考える時間は先輩より多いしね〜。
まずは先輩自身の事を考えたら。
紋章と未来について語り合った。
本屋
本屋に入ってみる?
紋章
もう〜、先輩ったら即興での演技にそんなにはまっちゃったんだ。仕方ないから付き合ってあげるわ。
もう〜、先輩ったら即興での演技にそんなにはまっちゃったんだ。仕方ないから付き合ってあげるわ。
アルテミス
違うわ!あなたと本屋に来たら、なんとなくそうなるのかなって思っただけよ!
違うわ!あなたと本屋に来たら、なんとなくそうなるのかなって思っただけよ!
紋章
あらあら、積極的なのはいい事よ〜。
あらあら、積極的なのはいい事よ〜。
アルテミス
無視無視、もうあなたとは話しません。
無視無視、もうあなたとは話しません。
紋章
冗談よ。先輩に合った演技に関する本がないか見に来ただけ。
でも必要だったら「声を出してはいけない本屋でこっそりとあれこれする」演技でもしてみる?
冗談よ。先輩に合った演技に関する本がないか見に来ただけ。
でも必要だったら「声を出してはいけない本屋でこっそりとあれこれする」演技でもしてみる?
アルテミス
はい、却下!
はい、却下!
その後、本屋で静かに過ごし、「乱れた心が落ち着くまでの様子」を体験することができた。
カラオケ
カラオケに入って歌を歌う?
結局時間が余って、私たちはカラオケに行くことにしたわ。
そして何も考えず、大声で叫びまくった。
訂正、大声で歌い続けたわ。
意外にも、紋章とのデュエットは息がぴったりだった。
まるで以前、一緒に歌ったことがあるかのように。こうしたデジャヴがずっと頭から離れなかった。
そして何も考えず、大声で叫びまくった。
訂正、大声で歌い続けたわ。
意外にも、紋章とのデュエットは息がぴったりだった。
まるで以前、一緒に歌ったことがあるかのように。こうしたデジャヴがずっと頭から離れなかった。
商店街のテレビ
商店街のテレビで何かの番組を放送している。
紋章
いつか私たちの劇もこうやってテレビで中継されたりして。
それで商店街にいる人たちがここでテレビを囲んで見てくれる。....なーんてね。
いつか私たちの劇もこうやってテレビで中継されたりして。
それで商店街にいる人たちがここでテレビを囲んで見てくれる。....なーんてね。
紋章
そこまで勝ち抜けるとは思えないのかしら?
そこまで勝ち抜けるとは思えないのかしら?
紋章
学生主体の演劇部が社会人の回体に勝つのって、ものすごく大変でプレッシャーも掛かるよね。
学生主体の演劇部が社会人の回体に勝つのって、ものすごく大変でプレッシャーも掛かるよね。
紋章
でも、学園の演劇部にも、学園の演劇部にしかない部分があると思う。
時間もあれば情熱もある。
それになんと言っても、勝敗を決めるのはストーリーと役者の演技だからね。
でも、学園の演劇部にも、学園の演劇部にしかない部分があると思う。
時間もあれば情熱もある。
それになんと言っても、勝敗を決めるのはストーリーと役者の演技だからね。
アルテミス
なんだかみんなに期待されているレベルが高すぎるように感じるわ。
なんだかみんなに期待されているレベルが高すぎるように感じるわ。
商店街のテレビの前で紋章と未来について語り合った。友だちとの気兼ねないおしゃべりは貴重な思い出になった。
自動販売機
自動販売機。何か買う?
紋章
うん……。
先輩、観察と分析の練習よ。
私が何を飲みたいと考えてるか当ててみて。
うん……。
先輩、観察と分析の練習よ。
私が何を飲みたいと考えてるか当ててみて。
迷うことなく炭酸飲料のボタンを押した。
紋章
なんで……。
なんで……。
アルテミス
紋章は炭酸が苦手だって、なんとなく覚えてたの。
紋章は炭酸が苦手だって、なんとなく覚えてたの。
紋章
ひどい、悪魔!
ひどい、悪魔!
絶対に演技だろうけど、かわいそうな顔をしている。
別の飲み物を買ってあげよう。
別の飲み物を買ってあげよう。
ゲーム機
紋章
着いたわよ、先輩。これ、遊んだことある?
ないでしょう、ないでしょう〜。
着いたわよ、先輩。これ、遊んだことある?
ないでしょう、ないでしょう〜。
紋章
決して諦めないド根性よ。
決して諦めないド根性よ。
アルテミス
あら、珍しく直球できたわね。てっきりまた回りくどいこと言うものだと思ってたわ!
あら、珍しく直球できたわね。てっきりまた回りくどいこと言うものだと思ってたわ!
紋章
とにかくやってみましょう〜。
とにかくやってみましょう〜。
メリッサケーキ店
紋章
デートと言えばやっぱりこれが欠かせないわよね〜。
クレープよ、先輩。食べに行きましょう。
デートと言えばやっぱりこれが欠かせないわよね〜。
クレープよ、先輩。食べに行きましょう。
アルテミス
先に言っておくわ。あんまり調子に乗らないでよね。
先に言っておくわ。あんまり調子に乗らないでよね。
紋章
はいはい。…....すみません、クレープふたつください。
チョコバナナと、リンゴと生クリームのを。
先輩、チーズケーキ食べる?
はいはい。…....すみません、クレープふたつください。
チョコバナナと、リンゴと生クリームのを。
先輩、チーズケーキ食べる?
アルテミス
そんなに食べられないわ。
そんなに食べられないわ。
紋章
あら残念。ひとつしか残ってないケーキを二人で仲良く食べるっていうの、体験できると思ったんだけどな〜。
あっ、できたわね。
これ、先輩は定番のチョコバナナよ〜。
あら残念。ひとつしか残ってないケーキを二人で仲良く食べるっていうの、体験できると思ったんだけどな〜。
あっ、できたわね。
これ、先輩は定番のチョコバナナよ〜。
紋章
そう?生徒たちの中では人気があるんだけどね。どれどれ.....。
そう?生徒たちの中では人気があるんだけどね。どれどれ.....。
アルテミス
ちょっと——
ちょっと——
紋章がチョコバナナクレープを一口かじった。止める暇すらなかった。
紋章
なるほど〜。先輩はこういう甘さは得意じゃないのね。覚えておこうっと。
なるほど〜。先輩はこういう甘さは得意じゃないのね。覚えておこうっと。
アルテミス
どうして私のを食べるのよ!
どうして私のを食べるのよ!
紋章
先輩もほら、食べていいよ。
私のは甘酸っぱい味だから、絶対に好きだと思うよ〜。
先輩もほら、食べていいよ。
私のは甘酸っぱい味だから、絶対に好きだと思うよ〜。
アルテミス
い、いらないわよ......。
い、いらないわよ......。
紋章
先輩が食べなくても、私は食べるからね。
先輩が食べなくても、私は食べるからね。
紋章がまたチョコバナナクレープを一口食べた。
大きな口を開けて、紋章が手にしているクレープをかじった。
アルテミス
すっぱ!
すっぱ!
紋章
ふふん、先輩に近いところに一番酸っぱいソースを移動しておいたのよ〜。
ゆっくり食べていいわよ、クレープが逃げるわけでもないし。.....顔にクリームがついてる。
ふふん、先輩に近いところに一番酸っぱいソースを移動しておいたのよ〜。
ゆっくり食べていいわよ、クレープが逃げるわけでもないし。.....顔にクリームがついてる。
ティッシュを取り出すのかと思いきや、紋章は手を伸ばし私の顔についたクリームを指でぬぐい取った。
そして——
そして——
少女
ええっ!
ええっ!
近くで食べていた女の子がうれしそうな声をあげた。
少女
ふ、ふたりってい、今.....ああああの!芸能人ですか!?撮影してるとか!?
ふ、ふたりってい、今.....ああああの!芸能人ですか!?撮影してるとか!?
アルテミス
えっと.......どうして芸能人だって思ったの?
えっと.......どうして芸能人だって思ったの?
少女
だってお姉ちゃんたちすごくきれいだし、さっきのもテレビでしか見たことないもん!
だってお姉ちゃんたちすごくきれいだし、さっきのもテレビでしか見たことないもん!
テレビばっか見てちゃダメよ——と一瞬言いそうになったが、目を輝かせている女の子を見て言うのをやめた。
一方の紋章は指を自分の唇にあてて言った。
一方の紋章は指を自分の唇にあてて言った。
紋章
そうよ。
でも秘密よ。他の人には言わないでね。
そうよ。
でも秘密よ。他の人には言わないでね。
少女
うん!
うん!
紋章
子供ってやっぱり、こういう風に純粋さと夢を持ってるのがいいのよね。
子供ってやっぱり、こういう風に純粋さと夢を持ってるのがいいのよね。
この時の紋章の笑顔は、どんな時よりも輝いていた。
警官
警官のお姉さん、コミュニケーションを取ってみる?
特に何か困ってるわけでもないし、警察官の邪魔はしない方がいいわよね。
警官
そこの君たち——
そこの君たち——
そうは思ったものの、女子高生二人が夜にふらふら歩いていたら、やっぱり質問されるわよね。
紋章ったら、なんで私任せで見てるだけなのよ!
警察官の質問に答えるのに、だいぶエネルギーを使ってしまった。
紋章ったら、なんで私任せで見てるだけなのよ!
警察官の質問に答えるのに、だいぶエネルギーを使ってしまった。
新規ハンバーガー店
ファストフードを食べる?
アルテミス
ハンバーガ一屋さんだわ。私、初めて来たの。
ハンバーガ一屋さんだわ。私、初めて来たの。
紋章
先輩、いつの時代の人なんだか.......。
先輩、いつの時代の人なんだか.......。
紋章
先輩の初体験、ゲットだわ。
先輩の初体験、ゲットだわ。
アルテミス
冷静に冷静に.....ここは無視しましょう。
冷静に冷静に.....ここは無視しましょう。
紋章
ふんふん〜。
ふんふん〜。
紋章がいつの間にかオーダーしてくれていて、ハンバーガーとフライドポテトを持ってきてくれた。
アルテミス
この商店街、色々な食べ物が売られてるけど.....まさかそれを全部食べる気じゃないわよね。
この商店街、色々な食べ物が売られてるけど.....まさかそれを全部食べる気じゃないわよね。
紋章
食べたって別にいいじゃない。デザートは別腹でしょう。ハンバーガーとは別のお腹に入るんだから。
食べたって別にいいじゃない。デザートは別腹でしょう。ハンバーガーとは別のお腹に入るんだから。
アルテミス
太るわよ。
太るわよ。
紋章
うるさいわね、お母さんじゃあるまいし。
うるさいわね、お母さんじゃあるまいし。
その瞬間、紋章がポテトをこちらに突き出してくるのを感じ、反射的にそれにかみついた。
紋章
自分であ〜んって食べるのを受け入れたくせに、どうして恥ずかしがってるんですか〜?先輩。
自分であ〜んって食べるのを受け入れたくせに、どうして恥ずかしがってるんですか〜?先輩。
紋章
まあまあそう深く考えないで。食べた後もまだまだ行く所あるんだから。
まあまあそう深く考えないで。食べた後もまだまだ行く所あるんだから。
アルテミス
そうね……。
そうね……。
華やかな服を着た女性
あのお姉さんはこちらを見ているみたい。彼女とコミュニケーションを取ってみる?
目が合った。
華やかな服を着た女性
あら、あなた.....。
いいもの持ってるじゃない。どう、私の所で働かない?
あら、あなた.....。
いいもの持ってるじゃない。どう、私の所で働かない?
どうやら私に話しかけているらしい。
アルテミス
ごめんなさい。そのつもりはありませんので。
ごめんなさい。そのつもりはありませんので。
華やかな服を着た女性
本当に?待遇いいわよ。
私.....アイドルになれそうな人をスカウトしてるの。
本当に?待遇いいわよ。
私.....アイドルになれそうな人をスカウトしてるの。
全然そう見えなかったわ!
どう答えればいいか考えていると、紋章がすっと私を押して言った。
どう答えればいいか考えていると、紋章がすっと私を押して言った。
紋章
こんな夜遅くに出歩いてる不良の私たちが、アイドルになれるはずないですよ〜。
早く行こうよ〜。プリ撮りにさ!
こんな夜遅くに出歩いてる不良の私たちが、アイドルになれるはずないですよ〜。
早く行こうよ〜。プリ撮りにさ!
華やかな服を着た女性
気が変わったら戻ってきてね。
気が変わったら戻ってきてね。
……。
紋章
なかなかの演技だったわ。少なくとも気持ちの切り替えは十分早かった。
なかなかの演技だったわ。少なくとも気持ちの切り替えは十分早かった。
アルテミス
夜に出歩く時は、やっぱり気をつけなくちゃいけないわね。
夜に出歩く時は、やっぱり気をつけなくちゃいけないわね。
紋章
そうそう。こういう人とやり取りする時は、落ち着いて冷静にならないと。
さもないと、連れていかれて肺されて、すべてを失うなんて事になりかねないからね〜。
そうそう。こういう人とやり取りする時は、落ち着いて冷静にならないと。
さもないと、連れていかれて肺されて、すべてを失うなんて事になりかねないからね〜。
アルテミス
私は大丈夫よ。ある人のおかげで、毎日のように訓練を受けさせられているもの。
私は大丈夫よ。ある人のおかげで、毎日のように訓練を受けさせられているもの。
紋章
それ、誉め言葉として受け取っておくわ〜。
それ、誉め言葉として受け取っておくわ〜。
通行人
ここにはたくさんの人が集まっている。話を聞いてみる?
通行人
さっきのあの人、すごかったね!
見た感じすごく若いのに、あっという間に犯人を捕まえたね!
学生かな、どこの学校だろう?
さっきのあの人、すごかったね!
見た感じすごく若いのに、あっという間に犯人を捕まえたね!
学生かな、どこの学校だろう?
何かあったのだろうか。出来事について話し込んでいる。人だかりができているし、関わり合いになるのはよそう。
ガチャ
ガチャ。1回引いてみる?
猫のバッジが当たった。ありきたりのガシャポンの景品だ。
猫のバッジが当たった。ありきたりのガシャポンの景品だ。
アルテミス
残念だわ。これ、家にたくさんあるの。
残念だわ。これ、家にたくさんあるの。
紋章
先輩、こういうのに興味があったんだ?
先輩、こういうのに興味があったんだ?
ギター姉妹
立ち止まってストリートの演奏を聴く?
街中で音楽が聞こえてきた。誰かがストリートライブをしているようだ。
ギター姉
Come on!あたしの歌を聞いてきな!
Come on!あたしの歌を聞いてきな!
女性二人組で、ひとりがギター、もうひとりが歌を歌っている。すごく集申しているようだ。
見た所、おひねりをもらうつもりもなく、単純に演奏したくてやっているらしい。
見た所、おひねりをもらうつもりもなく、単純に演奏したくてやっているらしい。
紋章
これはすごくいい体験よ。こういう演奏って一番純粋だったりするからね。
これはすごくいい体験よ。こういう演奏って一番純粋だったりするからね。
曲から二人の情熱が伝わってきた。
ステージの下から私たちの演技を見ている人たちって、一体どういう気持ちで見てくれているのかしら?
……。
観客の視点を体験してみることで、視野が広がったような気がする。
ステージの下から私たちの演技を見ている人たちって、一体どういう気持ちで見てくれているのかしら?
……。
観客の視点を体験してみることで、視野が広がったような気がする。
紋章
そうだ、先輩も一曲歌ってみたら?
そうだ、先輩も一曲歌ってみたら?
アルテミス
はい?
はい?
紋章
路上で歌うチャンスなんてなかなかないし、貴重な体験になるはずよ。
路上で歌うチャンスなんてなかなかないし、貴重な体験になるはずよ。
アルテミス
でも、いきなりそんなこと言っても断られるに決まってるわ。
でも、いきなりそんなこと言っても断られるに決まってるわ。
ギター妹
そんなことないぜ。熱いやつは誰であっても大歓迎さ!
音楽好き同士、一緒にPUNKしようぜ!
そんなことないぜ。熱いやつは誰であっても大歓迎さ!
音楽好き同士、一緒にPUNKしようぜ!
意味不明なことを言っているけど......。
どうしようかしら?
どうしようかしら?
紋章
やった〜。今日の私、ついてる!
やった〜。今日の私、ついてる!
美しい歌声が街角に響き渡り、大勢の通行人を引き付けた。
アルテミス
こんな感じでどうかしら。
こんな感じでどうかしら。
「姉貴姉貴!聞いてくれ!」
「あたしらの曲、使ってくれたんだぜ!」
「しっ——」
誰かの声が聞こえてくる。
リハの時と同じ。ステージ上の世界しか見えないくらい完全に集中するのって、やっぱり無理なのかな。
「あたしらの曲、使ってくれたんだぜ!」
「しっ——」
誰かの声が聞こえてくる。
リハの時と同じ。ステージ上の世界しか見えないくらい完全に集中するのって、やっぱり無理なのかな。
ギター姉
ああ、感動的だった。
あんたの歌声を聞いて、ようやく思い出した。
月の光のお嬢さん、今度あたしらと一緒にライブしてくれないか!
ああ、感動的だった。
あんたの歌声を聞いて、ようやく思い出した。
月の光のお嬢さん、今度あたしらと一緒にライブしてくれないか!
アルテミス
ひ、人違いじゃないですか?私、月の光のお嬢さんなんかじゃありませんよ!
ひ、人違いじゃないですか?私、月の光のお嬢さんなんかじゃありませんよ!
紋章
まあまあ、認めてもらえたようなものだし、二つ名だけ受け取っておきましょう。
まあまあ、認めてもらえたようなものだし、二つ名だけ受け取っておきましょう。
アルテミス
あなたが余計なことを言うから、変なあだ名がどんどん増えちゃってるのよ!
あなたが余計なことを言うから、変なあだ名がどんどん増えちゃってるのよ!
……。
紋章
舞台でやり取りする相手は、自分の時もあれば相手の役者の時もあるし、舞台下の観客の時もあるわ。
それが状況によって変わるわけで、やり取りをする相手は誰にでもなり得るの。
重要なのは、意識をどこにどれだけ配分するか。
でも今は......さっきの「成功体験」に浸っても良いんじゃないかしら。
舞台でやり取りする相手は、自分の時もあれば相手の役者の時もあるし、舞台下の観客の時もあるわ。
それが状況によって変わるわけで、やり取りをする相手は誰にでもなり得るの。
重要なのは、意識をどこにどれだけ配分するか。
でも今は......さっきの「成功体験」に浸っても良いんじゃないかしら。
アルテミス
あら?
あら?
周りから聞こえてくる音が大きくなってきたような.....。囲むようにして見ている人たちが拍手してるのかしら?
紋章
みんな、先輩の歌声に魅了されてしまったみたいね。
この感覚、忘れないでね。きっと演技の幅が広がるから。
みんな、先輩の歌声に魅了されてしまったみたいね。
この感覚、忘れないでね。きっと演技の幅が広がるから。
ハッピーワンダーレストラン
ハッピーワンダーレストラン、中に入る?おいしくないらしい
紋章
飲み物だけ頼んでもいいけど——
先輩、ファミレスでご飯食べたことあるの?
飲み物だけ頼んでもいいけど——
先輩、ファミレスでご飯食べたことあるの?
アルテミス
さすがにあるわよ。
さすがにあるわよ。
紋章
そうなんだ。もっと高級な所にしか行かないのかと思ってたわ。
そうなんだ。もっと高級な所にしか行かないのかと思ってたわ。
アルテミス
あなた、私の事そういう風に思ってたのね。
あなた、私の事そういう風に思ってたのね。
紋章
いや、そういうわけじゃなくて.....。
いや、そういうわけじゃなくて.....。
ドリンクを飲みながら子供の頃の話をした。
疲れがとれたような気がした。
疲れがとれたような気がした。