吸血鬼

きゅうけつき


古より人間界の闇と共にあった人外の種族

血液を食料とし、真祖に近いものほど味覚が人間と離れ血液以外の食事を受け付けなくなる*1
悪魔同様教会の討伐対象に指定されていたが、契約を重視する悪魔とは対照的に人間を単なる糧としか見ていないことがほとんどであるとされる。

不老不死の肉体や怪力を持ち、虫やコウモリを使役するだけでなく、自分の肉体をも変化させることが可能
さらに使役対象を異形の生物に変えることもできるが、正常な生物ではなくなった影響で聖剣で切られれば消滅してしまう。
満月の日に首筋を噛んだ者を己の眷属とすることができるほか、抵抗力の低い者は血を吸われただけで生きた人間を襲い喰らうアンデッドと化す。

霧を操る能力も有しており、上級ともなれば町1つを包むほど広範囲の霧を展開できる
霧を結界として索敵に使うこともできるが、神滅具の「絶霧」ほどの特異性はない。

また、
  • 鏡や写真に映らない
  • 影がない
  • 生気を感じさせない
といった身体的な特徴を持つ。
その一方で「ニンニク」「十字架」「聖水」「銀」「光力」といったものを苦手とし、
  • 招かれなければ建物に入れない
  • 流水を渡れない
  • 自分の棺で眠らなければ回復できない
など多くの弱点を持つ。
例外はあるが日光にも弱く、下級の者は陽に当たっただけで消滅し、上級の者でも能力が大幅に減衰するため、日中活動する場合は霧を利用することも多い。

ルーマニアの奥地に本拠地を置き独自の文化を持って過ごしている。
悪魔以上に純血を尊ぶ徹底した格差社会を築き、吸血鬼以外の勢力からの干渉を極端に嫌う。
ハーフは「忌み子」「混じりもの」「もどき」「雑種」などと呼ばれて差別を受けているが、近年人間とのハーフの中に神器に覚醒するものが増え始めている。
ハーフが吸血鬼としての特性を受け継ぐかは個人差が大きい*2

数百年前から男性の真祖を尊ぶ「ツェペシュ派」と女性の真祖を尊ぶ「カーミラ派」に分裂、以来対立を続けている。
純血の者が大きな城に住む一方で、元人間のような純血以外の吸血鬼が住んでいる城下町では普通に文明的な生活が営まれている*3
稀に一部の吸血鬼が人里へ進出することがあり、その場合国の中枢を支配したり町をアンデッドで覆い尽くすといった大きな被害をもたらすという事態に陥る危険がある。

クリフォトの干渉によりツェペシュ派でクーデターが発生、その後両陣営の街で元吸血鬼の「量産型邪龍」が暴れまわったことで国家体制が崩壊寸前になり、加えて多くの有力な吸血鬼が倒れたことにより人材不足に陥り、さらには各地で潜伏していた異端の吸血鬼達の活動も活発になりつつある。

邪龍戦役」では本拠地に近いヨーロッパの高山地帯に出現したトライヘキサの迎撃を行った。


デイライトウォーカー

吸血鬼の中でも太陽の下で活動できる特殊な個体

ギャスパーやヴァレリーはこの血を引いている。
真祖の血が薄いほどこの傾向が強くなるとされる。
また耐えられるのは日光だけであり、熱中症などは防げない。


アンデッド

生きる屍とも呼ばれる吸血鬼に血を吸われた抵抗力の弱い人間の末路

アンデッド化した者たちは生きた人間を襲い喰らうようになり、襲われた人間もアンデッド化してしまうことから人口密度に比例して被害が拡大するとされる。
生者の肉で飢えと渇きを満たすことのみを考え身体の欠損も気にせず徘徊し続けるが、聖剣などのダメージを受けて倒されるか元凶である吸血鬼を倒すかすると肉体が灰燼と化して消滅する。

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最終更新:2022年07月12日 06:09

*1 元人間やハーフなどは普通の食事も食べられる。

*2 一例としてギャスパーの場合は、「コウモリに変化する能力を持ち」「鏡にはきちんと姿が映り」「影もあり」「血の味や泳ぎが苦手」。

*3 ただしどの家屋も窓が極端に少ないのが特徴。