イーヴィル・ピース
かつての戦争で大きく人数を減らした「
上級悪魔達」が、チェスの特性を取り入れた少数精鋭の制度。
現魔王の1人、
アジュカ・ベルゼブブによって開発された。
軍団を持つ代わりに、「駒」として少数の下僕悪魔に強大な力を分け与える。
悪魔以外の種族に使用した場合は対象が「
転生悪魔」となる。
いつ頃から利用されている制度かは不明だが、人間として15世紀末から16世紀初頭にかけて活動した転生悪魔がいることからその頃には既に実装されていたと考えられる。
それぞれ「女王×1」「僧侶×2」「戦車×2」「騎士×2」「兵士×8」の属性が与えられ、各駒の属性に合わせた能力を持つ。
通常は一人につき駒ひとつだが、潜在能力値の高い者は複数の駒を消費する。
また同じ駒なら「王」同士で折り合いがつけばトレードすることができる。
さらにアジュカの趣向でいくつもの隠し要素が盛り込まれている。
「王」の駒は存在せず、眷属の主である上級悪魔自身が魔王領などに設置されている「悪魔の駒」と同じ素材で作られた石碑で登録することにより王になるものとされているが、実は「王」の駒も製造可能であり、その方法は封印されている。
これが重要な伏線となり第4章の問題に大きく絡んでいくこととなる。
有名な上級悪魔の下僕になれば
レーティングゲームに参加し自らが上級悪魔になれる可能性が開ける上、主から直臣として領地の一部が譲渡されるため、下級、
中級悪魔にとって下僕悪魔となることは憧れである。
神格はシステムの対象外だが、「王」の資質によっては半神までは転生させることができる模様。
「兵士」の駒(ポーンのこま)
通常状態では特に能力を持たない最弱の駒だが、王が「敵の陣地」と認めた場所に行くときに「王」以外のすべての駒に昇格し、その能力を使用できる「プロモーション」という特性を持つ。
駒価値は1。
「僧侶」の駒(ビショップのこま)
駒の特性は魔力の底上げ。
駒価値は3。
「騎士」の駒(ナイトのこま)
駒の特性は速度の上昇。
駒価値は3。
「王」の護衛を任されることが多いため、眷属内では女王に次いで多忙な役目とされる。
「戦車」の駒(ルークのこま)
駒の特性は攻撃力・防御力の上昇。
また、「王」と位置を入れ替える「キャスリング」という特殊能力を持つ。
駒価値は5。
「女王」の駒(クイーンのこま)
「兵士」「僧侶」「騎士」「戦車」のすべての駒特性を兼ね備えた最強の駒。
反面、各能力に特化している駒と違って得手不得手に関係なく力が上昇するため使いこなすのは難しい。
駒価値は9。
多くの場合で王が最も信頼する腹心から選出されるため、眷属の中で一番多く役目を割り振られる。
最終更新:2024年01月27日 14:52