造花が笑う１ - ひょんなことから女の子

358 名前： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日： 2006/08/28(月) 20:09:45.83 ID:2tn37bedO
　　　　　「造花が笑う」

　　　　　不要な物は何もない殺風景な病室。
　　　　　その部屋にはベッドは一台だけで、そこには体中をチューブに絡め取られた少女が横たわっていた。
　　　　　その姿はまるで深い深い眠りに落ちているイバラ姫のようだった。
　　　　　だが最先端医療技術のキスは彼女に目覚めとハッピーエンドを与えることは出来なかった。

　　　　　俺「…ﾋｯｸ…何で、何でだよぉ…。何で友がこんな目に…！」

362 名前： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日： 2006/08/28(月) 20:34:26.34 ID:2tn37bedO
　　　　　実は続きが全然出来てないんだよね。
　　　　　だから小出しにして時間稼いじゃうよーｗｗｗ

　　　　　学校、朝

　　　　　友「おい、例の薬完成したらしいぞ！」
　　　　　俺「マジか！？これで日本国民総女体化の妄想が現実にっ！うっはー、夢が(ryｗｗｗ」
　　　　　友「時に落ち着け、我が友よ。完成はしたが人体実験がまだなんだ。」
　　　　　俺「んだよそれ。んなの実戦投入でいいんだよ！」
　　　　　友「グリーンダヨ！だが我が父はそれを許さなかった。だから俺が実験体になることにしたんだー！」
　　　　　俺「ΩΩ Ω<ﾅ､ﾅﾝﾀﾞｯﾃｰ!」
　　　　　友「つー訳で俺明日から学校来ないから。うはｗ夢のニート生活ｗｗｗｗ」
　　　　　俺「・・・え？それマジ話なの？お前が実験体になるの？」
　　　　　友「うんマジ話。俺が実験体になるの。うっわ、またみなぎってきた！早く女になりてー！！！」
　　　　　俺「いや、お前こそ落ち着け。
　　　　　　　前から女体化の薬使ってみてーって言ってたのは知ってるけどさ、まだ実験段階なんだろ？ヤバくねーの？」
　　　　　友「お前さっきと言ってる事違うｗ
　　　　　　　だからこそ、だよ。いっちばん最初に女になれるんだぜ？安心しれ、お前にも一発ヤラせてやるよｗｗｗ」
　　　　　俺「いや、そういう問題じゃn」　キーンコーンカーン
　　　　　友「朝礼始まんぞ。続きは昼休みな。」

366 名前： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日： 2006/08/28(月) 21:06:35.32 ID:2tn37bedO
　　　　　学校、昼休み

　　　　　俺「今北産業。女体化についてkwsk！」
　　　　　友「待て
　　　　　　　VIPに
　　　　　　　報告中」
　　　　　俺「把握。ってか友、VIPPERだったのか。携帯厨乙。」
　　　　　友「僕は新世界(HKOKｽﾚ)の神になる！」
　　　　　俺「月乙。んで本題だ。お前、本気の本気で実験体になるのか？」
　　　　　友「ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ(←擬音ね)お前何話し掛けてきてるわけ？ｶﾁｶﾁうはｗ神キタコレ！だってｗｗｗこいつﾊｲｽﾗでボコるわ…」
　　　　　俺「それにしてもこの友、ノリノリである。ってかお前それでいいわけ？安全性とか…
　　　　　友「ｶﾁﾎﾟﾁうるさい、気が散る、ﾊｯﾁﾎﾟｯﾁ一瞬の油断が(ry
　　　　　　　イーンダヨ。動物実験はパスしてるし、何より俺自身がなりたいって言ってんだから。」
　　　　　俺「でも…」
　　　　　友「(ｸﾞﾘｰﾝﾀﾞﾖｯﾃｲｴﾖ)それに、こいつらも女体化した俺を待ってるしな！」

371 名前： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日： 2006/08/28(月) 21:37:07.82 ID:2tn37bedO
　　　　　ペースが遅い、改行のタイミングが訳わからん等には携帯厨死ね。
　　　　　誤字脱字、おかしな文章等には早くホロン部の活動を再開するんだ！
　　　　　の言葉をお願いします。

　　　　　学校、昼休み続き

　　　　　俺「…あぁ、ついぞ我が友は気が触れてしまったらしい。
　　　　　　　携帯をヒラヒラと自慢げに振りながら斯くも恥ずかしき台詞を吐くとはナルチシズムの極み。
　　　　　　　卑猥に過ぎる。日本はどうかなってしまうのか。」
　　　　　友「ま、心配してくれてるのは良く分かった。ありがとな。まだ男なのに惚れちまいそうだぜｗ」
　　　　　俺「や　ら　な　い　よ。
　　　　　　　俺もお前が人の意見を聞かない奴だってのがよーく分かったよ。せいぜい後悔しないようにな。
　　　　　　　んで、女になるにはどんだけの時間が掛かるんだ？」
　　　　　友「んー、動物実験の結果からすると人間は約二週間程で完全に女体化するらしい。
　　　　　　　でも検査やらデータ採取やらでトータルでは一ヵ月位掛かるって言ってた。」
　　　　　俺「へー、以外と短いんだな。さっすがあの親父さんだ。」
　　　　　友「日本の医療の最先端を行く男だからな、アレでも。他にも各分野の専門家が集まってるしな。
　　　　　　　ん、もう時間か。んじゃ行くわ。次会うときは男と女だぜｗｗｗ」
　　　　　俺「まだ昼休みなのに行くのか。ま、いいや。一ヵ月後を楽しみにしてるぜぃﾉｼ」

375 名前： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日： 2006/08/28(月) 22:06:12.59 ID:2tn37bedO
　　　　　病院、学校帰りに

　　　　　友の居ない学園生活は詰まらないもので一ヵ月など「アッー！」という間に過ぎていった。
　　　　　俺「うほっ、いいメール！誰からだ？」
　　　　　　[FROM:友]
　　　　　　[SUBJECT:無題]　
　　　　　　[本文:おいすー＾＾]

　　　　　俺「一ヵ月後、そこには元気に走り回るジェニファーの姿が！」
　　　　　友「残念、俺ジェニファーじゃないからまだ入院生活してなきゃいけないんだ。」
　　　　　俺「・・・すげー、マジで完璧に女じゃん。ﾒﾁｬｸﾁｬ綺麗だし。」
　　　　　友「だろ？だろ？自分でもビックリだぜ。いや、元が良かったから当然かﾌﾌﾌ…」
　　　　　俺「へー、君自分で自分のこと可愛いと思ってんだ。すごいね、帰っていいよ。」
　　　　　国分「せっかく一番最初に「俺」を呼んだのにヒドイこと言われてどう思った？」
　　　　　友「うっせ！くそっ、ちょっと手ぇかせ！ぅおりゃっ！」
　　　　　俺「なにをするだー！っておぱい柔けぇぇぇぇ！！揉み揉み揉みー！！」
　　　　　友「更にこっちもだッ！」
　　　　　俺「おにんにんと言う字を二文字変えておまんまんだとぉぉぉ！？おそるべし、女体化新薬…」
　　　　　友「ﾊｧ…ﾊｧ…どんなもんじゃーい！」
　　　　　俺「うーん、俺としてはAｶﾌﾟが良かったな。あと性格が前のままってのがな。」
　　　　　友「・・・巨乳を大切にしない奴なんて大嫌いだ！帰れ！」
　　　　　俺「そんなに怒んなって。今日はもう遅いし帰るわ。また明日なーﾉｼ」
　　　　　友「もう来んじゃﾈｪﾖヽ(`д´)ﾉｳﾜｧｧﾝ」

380 名前： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日： 2006/08/28(月) 22:35:55.65 ID:2tn37bedO
　　　　　病室を出た所で友の父親に会った。
　　　　　俺「女体化した友の父でありながら、日本医療界のトップに君臨し、また今回の女体化プロジェクトのリーダーである友父さんではないですか。こんばんわ。」
　　　　　友父「説明臭い台詞乙。こんばんわ。ちょっと話があるんだが、いいかな？」
　　　　　俺「はい、でもなんですか、俺に話って？」
　　　　　友父「・・・ここじゃアレだからロビーで話そうか。何か飲むかい？」

　　　　　一階受け付けロビー

　　　　　友父「抹茶カルピスをチョイスするとは、俺君いいセンスしてるねぇ。」
　　　　　俺「炭酸コーヒーを選んだ友父さんもなかなか…。それで、病室の前じゃアレな話ってなんですか？」
　　　　　友父「大体察しはついてそうだけど、友の容体についてだ。」
　　　　　俺「・・・」

382 名前： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日： 2006/08/28(月) 22:46:28.97 ID:2tn37bedO
　　　　　いろんな想像が駆け巡る。
　　　　　ついさっきまでの友とのじゃれ合いを考えると来週には退院できると言う話もアリだろう。
　　　　　だがなぜこの人はこんなシリアスな顔をしているのだろう。
　　　　　友の病室の前では出来ない話を切り出すというのか。
　　　　　大体退院直前の患者に「容体」などという深刻そうな言葉を使うだろうか。
　　　　　もしかして…？
　　　　　いやいや、そんな訳ないな。悪い方悪い方に考えるのは俺の悪い癖だ。
　　　　　いや、でも――
　　　　　友父「先に謝っておく。本当に申し分けない。」
　　　　　ああ
　　　　　友父「単刀直入に言うなら「失敗」だ。人体への投薬は早すぎた。」
　　　　　なんということだ
　　　　　友父「女体化には成功したが三日ほど前から副作用が表れ始めた。」
　　　　　ともはどうなってしまうんだ
　　　　　友父「五感感覚、心肺機能そういったものが徐々に失われていってる。特に視力、嗅覚が…

　　　　　後のことはよく覚えていない。気が付くと自分の部屋にいた。
　　　　　制服も着替えずにその日は眠った。

383 名前： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日： 2006/08/28(月) 22:52:10.44 ID:2tn37bedO
　　　　　翌日学校
　　　　　細い細い記憶の糸を辿って昨日のあの後の話を思い出す。

　　　　　今は病院内を歩けるほどに元気だが十日もすれば立ち上がるのも困難になるだろう。
　　　　　心肺機能は一ヵ月後には完全に停止するが、こちらも手は尽くしている。
　　　　　友が薬の被験者になりたがってたのは本気で俺君のことを愛しているからだ。
　　　　　無理にでも止めるべきだった。本当に済まない。
　　　　　まだ友にはこのことは言っていない。君の口から伝えてくれないか。

　　　　　その日の授業中、机にうつぶせになって寝たふりをしながらずっと泣いていた。
　　　　　俺「ｳｯこのままずっと授業が続けばﾋｯｸいいのに…。」
　　　　　だが短縮授業だったことにより俺にとってはいつもより遥かに早い放課となった。
　　　　　俺「病院、行きたくねー…。そういや今日チャンピオン発売日か…。
　　　　　　　・・・バキだけでも。」

385 名前： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日： 2006/08/28(月) 23:00:45.70 ID:2tn37bedO
　　　　　病院、学校帰りに

　　　　　俺「よぉ…」
　　　　　友「やぁ(´･ω･`)遅かったじゃないか。罰として腹筋でもしてもらおうかｗ」
　　　　　俺「ごめん、いろいろあってな。体の具合はどうだ？」
　　　　　友「やけに素直じゃん。いい傾向だ。
　　　　　　　やっとこの身体にも慣れてきたかな、ってとこ。
　　　　　　　…あ、もしかして「体の具合」ってエロティックな意味か？このドスケベが！」
　　　　　俺「ちげーよｗｗｗでも元気そうで良かったよ、うん。
　　　　　　　本当に…元気っ、そうでっﾋｸﾞｯうっ、うぇぇっ」
　　　　　友「ちょｗ何泣きだしてんだよｗｗｗ
　　　　　　　・・・なぁ俺、ちょっとこっち来い。」
　　　　　俺「？なんだよ。って、をおぉお！？」
　　　　　友「うりゃうりゃ！ぎゅ～っ！どうだ！大嫌いな巨乳に挟まれる気持ちはっ！！」
　　　　　俺「テラキモチヨサスｗｗｗ」
　　　　　友「・・・俺、駄目なのか？」
　　　　　俺「！！？えっ？おまえ何で知ってんだ！？」
　　　　　友「やっぱかー・・・。なんか退院の時期とか聞いても答えてくれねーしもしかしてって思ってたんだ。」
　　　　　俺「え？・・・あ、俺かまかけられた？」
　　　　　友「なぁ俺、死んじゃうの？」
　　　　　俺「・・・うん。あ、いやでも友父さん頑張ってるみたいだし…。」

　　　　　昨日聞いた話を一通り友に教えた。

388 名前： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日： 2006/08/28(月) 23:08:49.79 ID:2tn37bedO
　　　　　友「自分の息子、もとい娘のことなのに人に言わせるとか…卑怯者の親父らしいけどさ。
　　　　　　　ぅん？どした、いつにも増してアホそうな面してｗ」
　　　　　俺「死ぬかもしれないんだぞ？しかもたった一ヵ月後の話なんだぞ！？何でそんなに平気そうなんだよ！？」
　　　　　友「でも死なないかもしれないじゃん。
　　　　　　　それに正真正銘女の子になれた。心の方も少しずつ女の子になってきてる。
　　　　　　　――もしかしたら大好きな男に抱いてもらえるかもしれない。
　　　　　　　そう思うと　不安＜ｗｋｔｋ　になっちゃうんだよねーｗ」
　　　　　友が俺をじっと見つめる。
　　　　　その目鼻立ちの整った顔には友がよくしていたニヤケ顔が浮かんでいる。
　　　　　しかしその透き通った瞳は真剣そのもので、俺はその瞳に魅入られたように心に浮かんだ言葉を吐き出していった。

389 名前： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage] 投稿日： 2006/08/28(月) 23:14:41.17 ID:2tn37bedO
　　　　　俺「――女になっても友は友のままだと思ってた。
　　　　　　　でも昨日会ったとき実はスゲードキドキしてた。今日も、今もだけどさ。
　　　　　　　友父さんにおまえの気持ち聞いたときとか、さっきおまえにギュッてされたときとか昨日のお触りとかでさ、友に「女」を感じてきてんだよな。
　　　　　　　あー、俺何言ってんだろ。えっと俺が言いたいのはつまりその友が俺を好きだっていうのが本気ならその…アレだ
　　　　　　　・・・・・っきぁっても、ぃぃ///」
　　　　　友「・・・・・・・。」
　　　　　俺「あ・・・はっはは・・・何言ってんだ俺…。いや、その、忘れてくれ、今の。ただのキモオタの独り言ってことでってえぃおわぁ！！？」
　　　　　友「ぎゅーっ！やったやったーっ！！マジでいいの？俺君大好きーっ！チューしよ！ちゅうっ！！」
　　　　　俺「ちょｗどうしたｗいきなり女の子すんなｗキスとかまだ早いってｗｗｗとにかく落ち着け！」
　　　　　友「落ち着けないよ！だってさ、ずっとずっと好きだったんだよ？それに身体も、心も女の子になったのに
　　　　　　　俺君はいつもどおりに接してくるからまだ友達として見てるんじゃないかって、好きになってくれないかもって、不安だったんだからぁっ！ｳｪｰﾝ」
　　　　　俺「友・・・今の友はどうみても女の子です。本当に(ry　ちうっ」
　　　　　友「ひゃんっ！？んー・・・」
　　　　　間
　　　　　俺＆友「ぷぁっ(キスしちった)」
　　　　　俺＆友「///」