ひょんなことから女の子
名無草 1-20
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hyon
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46 名前:名無草 :2007/03/11(日) 23:41:28.17 ID:YSbgGkJF0
それからの日々は平穏、安穏と時を過ごした。
そうして気付けば俺が女になって3週間が経っていて、
俺「あー、そろそろ春物の服も買わないとなー」
いつものように俺の家で、いつもの六人で話しをしている時にそんな事を言った。
姉「じゃぁ“男”か“友”に荷物運びさせれば?」
なんと言う暴君ぶり……。
俺「良いよ、荷物くらい自分で運ぶし」
友「って言ってもお前力弱くなってるじゃねぇか」
俺「それでも荷物ぐらいは持てるって。それともお前が持ってくれるのか?」
友「んー、いつ行くんだよ」
俺「明日。休みだし、思い立ったが吉日ってやつ?」
友「えらく急だな。明日は……すまん、用事があるから“男”にでも持ってもらえ」
男「え?僕?」
友「嫌なのか?」
男「嫌じゃないけど……」
煮え切らない“男”だったが、話しの流れで荷物持ちが決定した。
そうして気付けば俺が女になって3週間が経っていて、
俺「あー、そろそろ春物の服も買わないとなー」
いつものように俺の家で、いつもの六人で話しをしている時にそんな事を言った。
姉「じゃぁ“男”か“友”に荷物運びさせれば?」
なんと言う暴君ぶり……。
俺「良いよ、荷物くらい自分で運ぶし」
友「って言ってもお前力弱くなってるじゃねぇか」
俺「それでも荷物ぐらいは持てるって。それともお前が持ってくれるのか?」
友「んー、いつ行くんだよ」
俺「明日。休みだし、思い立ったが吉日ってやつ?」
友「えらく急だな。明日は……すまん、用事があるから“男”にでも持ってもらえ」
男「え?僕?」
友「嫌なのか?」
男「嫌じゃないけど……」
煮え切らない“男”だったが、話しの流れで荷物持ちが決定した。
俺「すまん、“男”……」
男「うんん、気にしないで良いよ。明日は暇だし」
暇じゃなくてもこう言うんだよなぁ、こいつ……。
俺「“友”が用事あるのは分ったけど、他の三人は予定とかあるの?」
姉貴と“大阪”、それに“女”はそれぞれ用事があるらしくまた次の機会に、ということになった。
何、結局“男”と二人で行くのか?
男「うんん、気にしないで良いよ。明日は暇だし」
暇じゃなくてもこう言うんだよなぁ、こいつ……。
俺「“友”が用事あるのは分ったけど、他の三人は予定とかあるの?」
姉貴と“大阪”、それに“女”はそれぞれ用事があるらしくまた次の機会に、ということになった。
何、結局“男”と二人で行くのか?
47 名前:名無草 :2007/03/11(日) 23:41:53.31 ID:YSbgGkJF0
次の日。
俺「うん、これにしよう」
鏡の前で服を合わせている俺。
ちょっと待て、今日は“男”と買い物に行くだけだぞ?
なんでこんなに気合入れてるんだ……。
俯くと腕時計が視界に入って、
俺「うわ、もうこんな時間!?」
急いで待ち合わせの場所に向かった。
俺「うん、これにしよう」
鏡の前で服を合わせている俺。
ちょっと待て、今日は“男”と買い物に行くだけだぞ?
なんでこんなに気合入れてるんだ……。
俯くと腕時計が視界に入って、
俺「うわ、もうこんな時間!?」
急いで待ち合わせの場所に向かった。
そうして待ち合わせの場所に到着。
時計を見ると約束の五分前。
なんだ、急ぐ必要なかったじゃないか。
そうして“男”と捜す、見つけた。
男「あ、“俺”。ゴメン、待った?」
あっちも俺に気付いたみたいで、二人で駆け寄る。
俺「いや、今来たところ」
男「そっか、良かった」
そうして二人で並んで歩き出す。
今日は思いっきり買い物してやろう。
そんな事を考えるとそれだけで楽しくなって、
俺「ほら、早く行こう」
“男”の手を取って駆け出す。
男「わ、引っ張らないでよ。ちゃんとついていくから」
目指すのは電車で駅六つ向こうのショッピングモール。
俺が女になった日に、姉貴とお袋に連れられて行ったところだ。
時計を見ると約束の五分前。
なんだ、急ぐ必要なかったじゃないか。
そうして“男”と捜す、見つけた。
男「あ、“俺”。ゴメン、待った?」
あっちも俺に気付いたみたいで、二人で駆け寄る。
俺「いや、今来たところ」
男「そっか、良かった」
そうして二人で並んで歩き出す。
今日は思いっきり買い物してやろう。
そんな事を考えるとそれだけで楽しくなって、
俺「ほら、早く行こう」
“男”の手を取って駆け出す。
男「わ、引っ張らないでよ。ちゃんとついていくから」
目指すのは電車で駅六つ向こうのショッピングモール。
俺が女になった日に、姉貴とお袋に連れられて行ったところだ。
144 : とき(京都府):2007/03/15(木) 06:13:55.98 ID:lJeMxNaG0
そうして駅のホームに入ると、都合よく電車が来ていた。
俺「お、良いタイミング。ほら、早く乗ろ」
男「え、でもこれ普通だよ?準急の方が早く着k
俺「良いから」
そう言って“男”の腕を掴んで電車に乗り込む。
各駅停車の方が空いてるし、ゆっくり出来る。
それに、“男”と長く居られるから……。
あれ?俺、何考えてるんだ……。
俺「お、良いタイミング。ほら、早く乗ろ」
男「え、でもこれ普通だよ?準急の方が早く着k
俺「良いから」
そう言って“男”の腕を掴んで電車に乗り込む。
各駅停車の方が空いてるし、ゆっくり出来る。
それに、“男”と長く居られるから……。
あれ?俺、何考えてるんだ……。
電車は空席が目立つ感じ。
難なく席に座れた。
そうして目的の駅に着くまでの間、俺たちはなんでもない話しをする。
俺「今日は遠慮なく買い物してやる、覚悟しとけよ」
男「お手柔らかに頼むよ、僕じゃ“友”ほど荷物持てないし」
俺「分ってるって」
そんな話しをしているうちに、目的の駅に到着した。
難なく席に座れた。
そうして目的の駅に着くまでの間、俺たちはなんでもない話しをする。
俺「今日は遠慮なく買い物してやる、覚悟しとけよ」
男「お手柔らかに頼むよ、僕じゃ“友”ほど荷物持てないし」
俺「分ってるって」
そんな話しをしているうちに、目的の駅に到着した。
145 : とき(京都府):2007/03/15(木) 06:14:26.02 ID:lJeMxNaG0
駅から出て、ふと時計を見るともう昼前だった。
俺「うわ、もうこんな時間か」
男「だから準急の方が良いって言ったのに」
俺「準急は混んでるから嫌いなんだよ。それよりさ、先にご飯にしよっか」
男「そうだね、先に買い物に連れまわされたんじゃ空腹で倒れちゃいそうだし」
俺「軟弱だなぁ。そうそう、確かこの辺りに」
前来た時に連れて来られた喫茶店を探す。
俺「お、あった。へぇ、案外安いんだなー」
ランチセット、前に食べたのは550円らしい。
男「ほんと、安いね。この店大丈夫なのかな?」
?「まぁ道楽でやってますからね。これくらいの値段でも問題なくやっていけてますよ」
突如後ろからかけられる声。
俺「ぉえ!?だ、誰ですか?」
振り返ると眼鏡をかけた知的な感じの女の人が立っていた。
?「あ、あなたはこの前の……、今日は普通の格好なのね。ちょっと残念だな」
俺「いや、だからあなたは?」
?「え?あぁ、私はここのオーナー兼店長の“店長”って言います。
この前にも自己紹介したと思うんだけど……」
……なんか、思い出したくないけど思い出してきた……。
あれは、そう。姉貴とお袋に連れられていろいろと着せ替えさせられた時だっけ……。
俺「……そういえば何か名刺くれたっけ……」
店長「はい、ところでそっちの男の子は彼氏か何かですか?」
男「え、いや。そういうんj
俺「ち、違います!ただの荷物運びです!!」
店長「そう、でもお似合いだと思うけど……。うん、寒いし、店で話さない?」
そうして俺たちは“店長”に昼食をご馳走になることになった。
俺「うわ、もうこんな時間か」
男「だから準急の方が良いって言ったのに」
俺「準急は混んでるから嫌いなんだよ。それよりさ、先にご飯にしよっか」
男「そうだね、先に買い物に連れまわされたんじゃ空腹で倒れちゃいそうだし」
俺「軟弱だなぁ。そうそう、確かこの辺りに」
前来た時に連れて来られた喫茶店を探す。
俺「お、あった。へぇ、案外安いんだなー」
ランチセット、前に食べたのは550円らしい。
男「ほんと、安いね。この店大丈夫なのかな?」
?「まぁ道楽でやってますからね。これくらいの値段でも問題なくやっていけてますよ」
突如後ろからかけられる声。
俺「ぉえ!?だ、誰ですか?」
振り返ると眼鏡をかけた知的な感じの女の人が立っていた。
?「あ、あなたはこの前の……、今日は普通の格好なのね。ちょっと残念だな」
俺「いや、だからあなたは?」
?「え?あぁ、私はここのオーナー兼店長の“店長”って言います。
この前にも自己紹介したと思うんだけど……」
……なんか、思い出したくないけど思い出してきた……。
あれは、そう。姉貴とお袋に連れられていろいろと着せ替えさせられた時だっけ……。
俺「……そういえば何か名刺くれたっけ……」
店長「はい、ところでそっちの男の子は彼氏か何かですか?」
男「え、いや。そういうんj
俺「ち、違います!ただの荷物運びです!!」
店長「そう、でもお似合いだと思うけど……。うん、寒いし、店で話さない?」
そうして俺たちは“店長”に昼食をご馳走になることになった。
146 : とき(京都府):2007/03/15(木) 06:14:50.39 ID:lJeMxNaG0
話をしながらご飯を食べて、食後に紅茶を飲みながら“男”は言った。
男「でも、奢ってもらう訳にも……」
店長「良いのよ。でも、そうね。なら、バイトでもしてくれない?ほんの30分くらいで良いから」
男「それくらいなら。“俺”も良いよね?」
俺「え?あぁ、うん……」
このとき僅かに感じた嫌な予感……。
今思い返せばもっとよく考えて、ありがたく奢ってもらえば良かったんだ。
そう、三週間前に知り合ったあの状況を思い出したのなら……。
男「でも、奢ってもらう訳にも……」
店長「良いのよ。でも、そうね。なら、バイトでもしてくれない?ほんの30分くらいで良いから」
男「それくらいなら。“俺”も良いよね?」
俺「え?あぁ、うん……」
このとき僅かに感じた嫌な予感……。
今思い返せばもっとよく考えて、ありがたく奢ってもらえば良かったんだ。
そう、三週間前に知り合ったあの状況を思い出したのなら……。
男「無理です、だって僕は一応男なんですよ?」
何が無理なのか、それはメイド服を突きつける“店長”を見れば明らかで……。
男「なんで僕までメイド服を着ないといけないんですか!?」
俺と“男”は“店長”の言うバイトをさせられる事になった。
と言っても店の手伝いなんかじゃなかった。
言うなれば撮影会だ。
しかもただ写真を取るだけじゃなくコスプレして、なんだが……。
男「ほら、“俺”もなんとか言ってよ……」
助けを求めるような視線を送ってくる“男”。
だが俺は助け舟なんて出さない。
何故なら、俺は既にメイド服を着せられてしまっているからだ。
俺「俺にだけコスプレさせようってのか……?“店長”、ちょっと“男”抑えてて」
言うが早いか“店長”は既に“男”を捕獲完了していて、
俺はメイド服のまま、メイド服を持って“男”に飛び掛る。
何が無理なのか、それはメイド服を突きつける“店長”を見れば明らかで……。
男「なんで僕までメイド服を着ないといけないんですか!?」
俺と“男”は“店長”の言うバイトをさせられる事になった。
と言っても店の手伝いなんかじゃなかった。
言うなれば撮影会だ。
しかもただ写真を取るだけじゃなくコスプレして、なんだが……。
男「ほら、“俺”もなんとか言ってよ……」
助けを求めるような視線を送ってくる“男”。
だが俺は助け舟なんて出さない。
何故なら、俺は既にメイド服を着せられてしまっているからだ。
俺「俺にだけコスプレさせようってのか……?“店長”、ちょっと“男”抑えてて」
言うが早いか“店長”は既に“男”を捕獲完了していて、
俺はメイド服のまま、メイド服を持って“男”に飛び掛る。
二分後、そこには二人のメイドと眼鏡を妖しく光らせてカメラを持つ女性の姿があった。
147 : とき(京都府):2007/03/15(木) 06:15:20.75 ID:lJeMxNaG0
店長「お疲れ様」
撮影が終了して、着替え終わった俺たちに“店長”が声をかける。
男「……もうお嫁に行けないよ……」
俺「お前が余計なこと言うからだろ、俺まで巻き添え食らったし」
泣き崩れる“男”に言い放つ。
男「だって、こんなことになるなんて……」
それには全く同感だ。
俺「“店長”、その写真は……」
店長「安心して。この前の内の何人かに送るだけだから」
安心出来ねぇよ……。
店長「大丈夫。人目に付くような事はないと思うから、君たちが変な目で見られることはないはずよ」
俺「本当に大丈夫なんですね?」
店長「大丈夫よ。あ、君のお母さんには送るけどね」
なんてこった……。
店長「それと、これはバイト代ね」
そう言って封筒をされた。
男「え、でも」
店長「……“男”君は遠慮しすぎだよ。絶対損する性格だからもうちょっと欲張って良いと思う」
そうして“店長”は俺たちを見送ってくれた。
店長「それじゃ、またこの辺りに来たら寄ってみてね」
男「今度はちゃんとお金、払います……」
はは、それじゃあね。そう言いながら手を振る“店長”。
俺「それじゃ、また」
こっちも手を振って返す。
撮影が終了して、着替え終わった俺たちに“店長”が声をかける。
男「……もうお嫁に行けないよ……」
俺「お前が余計なこと言うからだろ、俺まで巻き添え食らったし」
泣き崩れる“男”に言い放つ。
男「だって、こんなことになるなんて……」
それには全く同感だ。
俺「“店長”、その写真は……」
店長「安心して。この前の内の何人かに送るだけだから」
安心出来ねぇよ……。
店長「大丈夫。人目に付くような事はないと思うから、君たちが変な目で見られることはないはずよ」
俺「本当に大丈夫なんですね?」
店長「大丈夫よ。あ、君のお母さんには送るけどね」
なんてこった……。
店長「それと、これはバイト代ね」
そう言って封筒をされた。
男「え、でも」
店長「……“男”君は遠慮しすぎだよ。絶対損する性格だからもうちょっと欲張って良いと思う」
そうして“店長”は俺たちを見送ってくれた。
店長「それじゃ、またこの辺りに来たら寄ってみてね」
男「今度はちゃんとお金、払います……」
はは、それじゃあね。そう言いながら手を振る“店長”。
俺「それじゃ、また」
こっちも手を振って返す。
148 : とき(京都府):2007/03/15(木) 06:17:05.94 ID:lJeMxNaG0
しばらく歩いて、“男”が尋ねてきた。
男「知り合いだったみたいだけど、前にもこんなことしたの?」
俺「……察してくれ、そして思い出させないでくれ……」
そんな事を思いながら、ふとあの封筒を思い出す。
俺「そういえば、この封筒。どれくらい入ってるんだろう」
小銭が入っている気配はない。
男「見てみよっか」
そうして中身を見てみる。
男「うそ、こんなに……」
俺「太っ腹過ぎるだろ……ほんとにあの店大丈夫なのかよ」
中には諭吉が二人。
男「どうする?」
困惑したように尋ねてくる“男”。
俺「……返しに行っても受け取らないだろうしなぁ、まぁまたあの店に行くって事で良いんじゃないかな?」
言いながら諭吉を一枚“男”に渡そうと抜き取って、一枚の紙切れが地面に音も立てずに落ちた。
男「何か落ちたよ」
そう言いながら紙を拾い、
男「手紙、みたいだけど」
それを俺に渡す“男”。
俺「なになに、
『この手紙を読んでるって事は、中身も見たってことだと思うけどわざわざ返しに来ないようにね。
「こんなに受け取れない」なんて言うんなら、また店に遊びに来てください。
出来れば今度は違う衣装で写真撮らせてくれると嬉しいなぁ。
それと“俺”ちゃん、お母さんによろしくね。』
……だってさ、どう思う?」
目線だけを向けて“男”に尋ねる。
男「写真は遠慮したいけど……うん、また行こうよ」
俺「そうだな」
今はありがたく、諭吉をもらっておく事にした。
男「知り合いだったみたいだけど、前にもこんなことしたの?」
俺「……察してくれ、そして思い出させないでくれ……」
そんな事を思いながら、ふとあの封筒を思い出す。
俺「そういえば、この封筒。どれくらい入ってるんだろう」
小銭が入っている気配はない。
男「見てみよっか」
そうして中身を見てみる。
男「うそ、こんなに……」
俺「太っ腹過ぎるだろ……ほんとにあの店大丈夫なのかよ」
中には諭吉が二人。
男「どうする?」
困惑したように尋ねてくる“男”。
俺「……返しに行っても受け取らないだろうしなぁ、まぁまたあの店に行くって事で良いんじゃないかな?」
言いながら諭吉を一枚“男”に渡そうと抜き取って、一枚の紙切れが地面に音も立てずに落ちた。
男「何か落ちたよ」
そう言いながら紙を拾い、
男「手紙、みたいだけど」
それを俺に渡す“男”。
俺「なになに、
『この手紙を読んでるって事は、中身も見たってことだと思うけどわざわざ返しに来ないようにね。
「こんなに受け取れない」なんて言うんなら、また店に遊びに来てください。
出来れば今度は違う衣装で写真撮らせてくれると嬉しいなぁ。
それと“俺”ちゃん、お母さんによろしくね。』
……だってさ、どう思う?」
目線だけを向けて“男”に尋ねる。
男「写真は遠慮したいけど……うん、また行こうよ」
俺「そうだな」
今はありがたく、諭吉をもらっておく事にした。