ひょんなことから女の子
◆KjoXDJ3iYI 2-18
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hyon
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26 名前: 留学生(長屋) :2007/04/13(金) 00:41:11.14 ID:Ms9cKBvE0
「うぇええええ~い」
最近疲れているようだ。特に精神的に……原因は言わずもがな
最近少しずつ夜寒くなってるし、こういうときはゆっくり風呂に入って寝るに限る
それにしても……
「女の子……だよなぁ」
ふと湯船の中の自分の体を見てつぶやく。幾度となく見慣れたはずの今の自分の体
だが今では少し意味が違う
「好きに……なっちゃったもんなぁ……」
親友にして男を……もはや心も女の子になってしまったのだろうか。そんなことを考える
女の子の裸を見てもなんとも思わない。これが健全な青少年だと言えようか
「はぁああああ~」
もう何度目か分からない溜息をつく。
俺の恋―東美幸の恋は、叶わないことが約束されているわけで……
「これも必然……なのかな」
東美幸は西村友則を好きになる。しかし二人は結ばれることはない。
これが俺が知っている歴史であり、今からたどる運命である
本当は男であるはずの俺をもってしても変えられなかった小さな恋の歴史
その結末に待っているのは―
「友之ぃ……お前のせいで苦しいぞ……」
最近疲れているようだ。特に精神的に……原因は言わずもがな
最近少しずつ夜寒くなってるし、こういうときはゆっくり風呂に入って寝るに限る
それにしても……
「女の子……だよなぁ」
ふと湯船の中の自分の体を見てつぶやく。幾度となく見慣れたはずの今の自分の体
だが今では少し意味が違う
「好きに……なっちゃったもんなぁ……」
親友にして男を……もはや心も女の子になってしまったのだろうか。そんなことを考える
女の子の裸を見てもなんとも思わない。これが健全な青少年だと言えようか
「はぁああああ~」
もう何度目か分からない溜息をつく。
俺の恋―東美幸の恋は、叶わないことが約束されているわけで……
「これも必然……なのかな」
東美幸は西村友則を好きになる。しかし二人は結ばれることはない。
これが俺が知っている歴史であり、今からたどる運命である
本当は男であるはずの俺をもってしても変えられなかった小さな恋の歴史
その結末に待っているのは―
「友之ぃ……お前のせいで苦しいぞ……」
「一時間もお風呂入ってたらそりゃのぼせるわね。大丈夫?」
「うん……ごめんなさい」
「うん……ごめんなさい」
27 名前: 留学生(長屋) :2007/04/13(金) 00:42:32.68 ID:Ms9cKBvE0
だが、俺がこんな風に悩んでいるうちにも、日は進むわけで
「テーブルの配置、こんな感じ?」
「あ、そこもう少し窓のほうへ。」
文化祭前日。市川翠プロデュースのコスプレ喫茶の準備が着々と進んでいる。
まったく妥協を許さない翠さんと、それに応えるクラスのみんな
やっぱりこのクラスはいいクラスだと思う。
「男子張り切るわね」
「当たり前だ!あの子やこの子のコスプレが見られるんだぞ!」
たとえ団結する理由が何であっても……
「テーブルの配置、こんな感じ?」
「あ、そこもう少し窓のほうへ。」
文化祭前日。市川翠プロデュースのコスプレ喫茶の準備が着々と進んでいる。
まったく妥協を許さない翠さんと、それに応えるクラスのみんな
やっぱりこのクラスはいいクラスだと思う。
「男子張り切るわね」
「当たり前だ!あの子やこの子のコスプレが見られるんだぞ!」
たとえ団結する理由が何であっても……
「そういえば出す飲食物ってどうするの?」
「作るに決まってる」
「作るって……家庭科室はもう取られてたよ」
「大丈夫、手は打ってある」
「家庭科室、確保しました!作戦成功です」
「ほら。ご苦労様」
「ねえ……どんな手を使ったの?」
「写真撮影権を半額で売ってきました!」
「……」
半額かよ!売ったのかよ!!そしてどこのクラスか知らんが買うなよ!
撮影権って……また人々の視線にさらされるわけですか
まあ!いい加減なれたけどさ!!
「作るに決まってる」
「作るって……家庭科室はもう取られてたよ」
「大丈夫、手は打ってある」
「家庭科室、確保しました!作戦成功です」
「ほら。ご苦労様」
「ねえ……どんな手を使ったの?」
「写真撮影権を半額で売ってきました!」
「……」
半額かよ!売ったのかよ!!そしてどこのクラスか知らんが買うなよ!
撮影権って……また人々の視線にさらされるわけですか
まあ!いい加減なれたけどさ!!
28 名前: 留学生(長屋) :2007/04/13(金) 00:48:49.14 ID:Ms9cKBvE0
「出来た」
「おお~!すげー!!」
「なんということでしょう。無機質な教室は落ち着いた雰囲気の喫茶店へと姿を変えたのです」
「その番組、もう終わったよ」
放課後、文化祭の用意がすべて終了した。明日は多分修羅場だろうから帰って……
「美幸ちゃん、ちょっといい?」
洋子に呼び止められた。なんだろ?
「おお~!すげー!!」
「なんということでしょう。無機質な教室は落ち着いた雰囲気の喫茶店へと姿を変えたのです」
「その番組、もう終わったよ」
放課後、文化祭の用意がすべて終了した。明日は多分修羅場だろうから帰って……
「美幸ちゃん、ちょっといい?」
洋子に呼び止められた。なんだろ?
「ごめんね、こんなところまで」
「ううん。で、何?」
つれてこられたのは屋上。よほど人に知られたくない話なのだろう
「山上神社の縁結びの話……知ってる?」
「え?ううん、知らない」
山上神社。俺たちが雨宿り中に落雷をうけ、この時代へ来ることになったあの神社だ。
思えばあれからもう半年か
しかし、縁結びってどういうことだ?
「文化祭の後夜祭が終わった後、あそこで告白するとうまくいくんだって」
「そうなの?知らなかった。」
「まあ、誰が言い出したのか知らないし、今時そんなのを実践する人なんてめったにいないんだけどさ」
まぁ、俺の時代では聞かない話だからな。でも、それと俺に何の関係が?
「夏紀……そのときに告白するって。美幸ちゃんに伝えて欲しいって」
「え……そう……なんだ」
「ううん。で、何?」
つれてこられたのは屋上。よほど人に知られたくない話なのだろう
「山上神社の縁結びの話……知ってる?」
「え?ううん、知らない」
山上神社。俺たちが雨宿り中に落雷をうけ、この時代へ来ることになったあの神社だ。
思えばあれからもう半年か
しかし、縁結びってどういうことだ?
「文化祭の後夜祭が終わった後、あそこで告白するとうまくいくんだって」
「そうなの?知らなかった。」
「まあ、誰が言い出したのか知らないし、今時そんなのを実践する人なんてめったにいないんだけどさ」
まぁ、俺の時代では聞かない話だからな。でも、それと俺に何の関係が?
「夏紀……そのときに告白するって。美幸ちゃんに伝えて欲しいって」
「え……そう……なんだ」
29 名前: 留学生(長屋) :2007/04/13(金) 00:52:08.95 ID:Ms9cKBvE0
とうとう、そのときが来るのか……
時を越えよみがえった恋が終わるときが
時を越えよみがえった恋が終わるときが
「そっか……そっかぁ……あは……あははは」
なぜか笑いがでる。体中から力が抜けてしまった感じだ
「……でね、夏紀から伝えて欲しいって言われたの。ご―」
「はっ……はぁ…ごめん洋子、嫌な役させた。やっぱり自分で言う」
「夏紀!?」
「夏紀ちゃん……」
いつの間にか夏樹ちゃんが屋上に来ていた。息が乱れているところを見ると走ってきたのだろう
「美幸ちゃん……友則のこと……好きなんだよね?」
「そう……見える?誰かから聞いた?」
「ううん、私の感。で、正直に答えて。心のままに」
心のままに……正直に……
「うん……好きだよ」
「そう……やっぱりそうなんだ……いつから」
いつから?完全に意識したのは……
なぜか笑いがでる。体中から力が抜けてしまった感じだ
「……でね、夏紀から伝えて欲しいって言われたの。ご―」
「はっ……はぁ…ごめん洋子、嫌な役させた。やっぱり自分で言う」
「夏紀!?」
「夏紀ちゃん……」
いつの間にか夏樹ちゃんが屋上に来ていた。息が乱れているところを見ると走ってきたのだろう
「美幸ちゃん……友則のこと……好きなんだよね?」
「そう……見える?誰かから聞いた?」
「ううん、私の感。で、正直に答えて。心のままに」
心のままに……正直に……
「うん……好きだよ」
「そう……やっぱりそうなんだ……いつから」
いつから?完全に意識したのは……
30 名前: 留学生(長屋) :2007/04/13(金) 00:57:05.90 ID:Ms9cKBvE0
「体育祭のあの時……かな」
女子二人にからまれて、何も言えないところを助けてくれて
俺のことをこの世界で唯一分かってくれるんだって思って
「そっか……私はね、いつからか分からないんだ。アイツがいつもそばにいてさ。それが心地よくて、それが当たり前で……いつまでもそのままでいられるって思ってたんだ」
「うん……」
「でもね、美幸ちゃんが転校してきて、アイツが優しくしてるのをみてちょっと悔しくなってさ。そしてこういう女の子らしい子のほうがアイツは好きなんじゃないかって思ったりしてさ……」
ゆっくりと話す夏紀ちゃん。でもその声は震えている
「アイツが自分のそばにいてくれないなんて考えられない。それくらいアイツが愛しい存在なんだって気付いてさ。でも、もうそばにいてくれなくなるんじゃないかって……思えて」
少しずつ……鼻声混じりになってきている
女子二人にからまれて、何も言えないところを助けてくれて
俺のことをこの世界で唯一分かってくれるんだって思って
「そっか……私はね、いつからか分からないんだ。アイツがいつもそばにいてさ。それが心地よくて、それが当たり前で……いつまでもそのままでいられるって思ってたんだ」
「うん……」
「でもね、美幸ちゃんが転校してきて、アイツが優しくしてるのをみてちょっと悔しくなってさ。そしてこういう女の子らしい子のほうがアイツは好きなんじゃないかって思ったりしてさ……」
ゆっくりと話す夏紀ちゃん。でもその声は震えている
「アイツが自分のそばにいてくれないなんて考えられない。それくらいアイツが愛しい存在なんだって気付いてさ。でも、もうそばにいてくれなくなるんじゃないかって……思えて」
少しずつ……鼻声混じりになってきている
32 名前: 留学生(長屋) :2007/04/13(金) 01:07:06.93 ID:Ms9cKBvE0
「そんなの嫌だけど……でも美幸ちゃんには勝てないし……っく…美幸ちゃんが転校してこなければなんて考えて…ひっく……そんなんだから勝てないんだって…えぐ…自分が嫌になってぇ……ぐす…ひく……
でもでもでもっ!私は負けたくない!!だって……えぐ……だってずっとずっと前からあいつといっしょにいて、ずっとずっとずっと大好きだったんだもん!!」
俺よりもずっと長い時を経て積み重なった思いは、新参者の前に砕けてしまいそうな不安に駆られ、そのせいで余計に溢れてきて……聞く人が聞けば我がままと思われそうなこの告白も、俺には正しいもののように思われて……
「分かるよ……とっても分かるよ」
だって、俺の恋の相手も、言ってみれば自分のことをよく知っている「幼馴染」なんだから
でもでもでもっ!私は負けたくない!!だって……えぐ……だってずっとずっと前からあいつといっしょにいて、ずっとずっとずっと大好きだったんだもん!!」
俺よりもずっと長い時を経て積み重なった思いは、新参者の前に砕けてしまいそうな不安に駆られ、そのせいで余計に溢れてきて……聞く人が聞けば我がままと思われそうなこの告白も、俺には正しいもののように思われて……
「分かるよ……とっても分かるよ」
だって、俺の恋の相手も、言ってみれば自分のことをよく知っている「幼馴染」なんだから
33 名前: 留学生(長屋) :2007/04/13(金) 01:08:33.56 ID:Ms9cKBvE0
「だけど、このままじゃダメだって……思うから」
涙をぬぐった夏紀ちゃんは、今度は力強い目で
「どうか、先に告白させて下さい。けじめをつけさせて下さい」
俺をまっすぐに見てそういった。
だから俺は。結果を知ってる俺は
「大丈夫だよ……きっと成功するからね」
笑顔でそう答えるしかなく
「ごめんね……」
「あやまらないでよ。応援してる……から……っく……」
結果を知ってるから、涙が溢れてきて
思いを告げられる夏紀ちゃんがとてもうらやましくて
それが悔しくてまた涙が出てきて
「きっと成功するから…頑張って……ねぇ……うぁ……あぁああああああん!」
「ありがとう……そしてごめん……」
涙をぬぐった夏紀ちゃんは、今度は力強い目で
「どうか、先に告白させて下さい。けじめをつけさせて下さい」
俺をまっすぐに見てそういった。
だから俺は。結果を知ってる俺は
「大丈夫だよ……きっと成功するからね」
笑顔でそう答えるしかなく
「ごめんね……」
「あやまらないでよ。応援してる……から……っく……」
結果を知ってるから、涙が溢れてきて
思いを告げられる夏紀ちゃんがとてもうらやましくて
それが悔しくてまた涙が出てきて
「きっと成功するから…頑張って……ねぇ……うぁ……あぁああああああん!」
「ありがとう……そしてごめん……」