11 :おせち(150㌦):2006/12/16(土) 18:53:42.35 ID:vXZ0zBmBO
『なあ、おい、ちょっと』
「な…なにかな?」
『お前シャーペン貸せ、忘れたんだよ』
「え…で、でも、ボク、これしか持ってな…」
『あ?』
「え…う…わ、わかったよ、こ…壊したらいやだよ?」
『ああ』
「…はあ…もお…」
「な…なにかな?」
『お前シャーペン貸せ、忘れたんだよ』
「え…で、でも、ボク、これしか持ってな…」
『あ?』
「え…う…わ、わかったよ、こ…壊したらいやだよ?」
『ああ』
「…はあ…もお…」
良いようにされる弱気な優等生と、
傍若無人な振る舞いで事あるごとに優等生をいじめる不良。
全国の高校でどこでも展開されているような、
クラスに一つはある二人組。
しかし、ある日を境に全ては変わってしまいます。
背が高くて目つきが悪く、態度の悪かった不良が、
ある日突然美少女へと変貌を遂げてしまったからです…
傍若無人な振る舞いで事あるごとに優等生をいじめる不良。
全国の高校でどこでも展開されているような、
クラスに一つはある二人組。
しかし、ある日を境に全ては変わってしまいます。
背が高くて目つきが悪く、態度の悪かった不良が、
ある日突然美少女へと変貌を遂げてしまったからです…
12/17:早朝
枕元に置いてあった、携帯電話が鳴り響いた。
ボクは眠りから急激に現実へ連れ戻されると同時に、
何かなんとも言えない、嫌な予感が胸をよぎった。
ガネも掛けずに、ぼんやりした頭で電話を手に取る。
どうやらメールではなく、電話らしい。こんな朝から、誰だろう…
「…ふぁい、もしもし…?」
『オレだ』
電話の主は、幼い声をした女の子のようだった。
こんな声の女の子は知らない。一人称が『オレ』の女の子なんて知らない。
「…どちらさまでしょうか?」
『…オレだよ、隣の席の…大崎だ』
枕元に置いてあった、携帯電話が鳴り響いた。
ボクは眠りから急激に現実へ連れ戻されると同時に、
何かなんとも言えない、嫌な予感が胸をよぎった。
ガネも掛けずに、ぼんやりした頭で電話を手に取る。
どうやらメールではなく、電話らしい。こんな朝から、誰だろう…
「…ふぁい、もしもし…?」
『オレだ』
電話の主は、幼い声をした女の子のようだった。
こんな声の女の子は知らない。一人称が『オレ』の女の子なんて知らない。
「…どちらさまでしょうか?」
『…オレだよ、隣の席の…大崎だ』
16 :おせつ:2006/12/16(土) 20:06:00.10 ID:vXZ0zBmBO
「…大崎くんは男の子ですが?」
『…やっぱ信じて貰えるわけねえな…』
「…新手のいたずら電話とか…?」
『…ん、やっぱ、いい、起こして…悪かったな』
「…大崎くんはボクに謝ったりしないですよ?」
声はまるで違うけれど、電話の向こうから伝わる、
知らない女の子の雰囲気は、ぶっきらぼうでいっつも怒っているような、
大崎くんの雰囲気に確かにどこか似ていた。妹さんでもいるんだろうか。
「…あの、大崎くんの妹さんかな?」
『…いや…もお、いい、お前なら信じてくれるかなと思ったんだけど…
やっぱムリだよな、じゃ…な…』
「あ、あの、よくわかんないけど、話だけなら聞いてもいいよ?」
『…朝起きたら女の体になっちまってたんだよ、
オレも、よくわかんないけどな…』
「…ホントに?」
『…信じるのかよ?』
「…いや、ちょっと、信じていいような気がするから」
『…ちょっと待ってろ、今お前、会えるか?』
「い、今から?」
『ああ、公園にいる。来いよ、今すぐだ。オレも今から行く』
「う、うん、よくわかんないけど…公園行くの?」
『ああ、たとえ今は信じてなくてもいい。
とにかく、電話じゃよくわかんないだろ?』
ボクがぼうっとしてる間に、大崎くん(仮)はしきりに、
『服がだぼだぼだ』とか『髪が長くて邪魔くせえ』とか呟いていた。
『…やっぱ信じて貰えるわけねえな…』
「…新手のいたずら電話とか…?」
『…ん、やっぱ、いい、起こして…悪かったな』
「…大崎くんはボクに謝ったりしないですよ?」
声はまるで違うけれど、電話の向こうから伝わる、
知らない女の子の雰囲気は、ぶっきらぼうでいっつも怒っているような、
大崎くんの雰囲気に確かにどこか似ていた。妹さんでもいるんだろうか。
「…あの、大崎くんの妹さんかな?」
『…いや…もお、いい、お前なら信じてくれるかなと思ったんだけど…
やっぱムリだよな、じゃ…な…』
「あ、あの、よくわかんないけど、話だけなら聞いてもいいよ?」
『…朝起きたら女の体になっちまってたんだよ、
オレも、よくわかんないけどな…』
「…ホントに?」
『…信じるのかよ?』
「…いや、ちょっと、信じていいような気がするから」
『…ちょっと待ってろ、今お前、会えるか?』
「い、今から?」
『ああ、公園にいる。来いよ、今すぐだ。オレも今から行く』
「う、うん、よくわかんないけど…公園行くの?」
『ああ、たとえ今は信じてなくてもいい。
とにかく、電話じゃよくわかんないだろ?』
ボクがぼうっとしてる間に、大崎くん(仮)はしきりに、
『服がだぼだぼだ』とか『髪が長くて邪魔くせえ』とか呟いていた。