107 名前:コンニャク ◆FNYATSXT5E :2006/12/29(金) 22:25:16.79 ID:+wra7TSr0
俺の今いる場所は、美容室。
邪魔だった前髪を整えてもらっているわけだ。
後ろは、折角だし長いままにしておこうと思う。シャンプーの時とか、ちょっと大変だけどな。
にしても、友は暇そうにしてんなぁ。置いてあるのは女性誌ばっかだし、しゃーないか。
――はぁ…この後は、とうとうあそこか…。
男にとっての禁断の地、ランジェリーショップ――である。
――いくら女になってるつっても…俺は男だぞ…
よく考えりゃ、男が二人でランジェリーショップ……ってことだよな…。
あ、でも待てよ…見た目にはカップルみたいなもんだよな。
いやいや…男二人でランジェリーショップより、そっちのがイヤだな…。――。
「こんな感じでどうですか~?」
この後の事を延々と悩んでいる間に、どうやら終わったらしい。
「あ、はい…良い感じだと思います」
実際、良い感じだと思う。前髪と、後ろの髪をちょっと整えただけだっつーのに、
受ける印象がだいぶ変わってる。
金を払って、美容室を後にした。
俺の今いる場所は、美容室。
邪魔だった前髪を整えてもらっているわけだ。
後ろは、折角だし長いままにしておこうと思う。シャンプーの時とか、ちょっと大変だけどな。
にしても、友は暇そうにしてんなぁ。置いてあるのは女性誌ばっかだし、しゃーないか。
――はぁ…この後は、とうとうあそこか…。
男にとっての禁断の地、ランジェリーショップ――である。
――いくら女になってるつっても…俺は男だぞ…
よく考えりゃ、男が二人でランジェリーショップ……ってことだよな…。
あ、でも待てよ…見た目にはカップルみたいなもんだよな。
いやいや…男二人でランジェリーショップより、そっちのがイヤだな…。――。
「こんな感じでどうですか~?」
この後の事を延々と悩んでいる間に、どうやら終わったらしい。
「あ、はい…良い感じだと思います」
実際、良い感じだと思う。前髪と、後ろの髪をちょっと整えただけだっつーのに、
受ける印象がだいぶ変わってる。
金を払って、美容室を後にした。
108 名前:コンニャク ◆FNYATSXT5E :2006/12/29(金) 22:25:55.47 ID:+wra7TSr0
「ふーん…へぇ…」
気付くと、じろじろと友が俺の顔を見ている。
「なんだよ?顔になんかついてるか?」
「いや、そういうわけじゃないけどさ…だいぶ印象変わったなーと思って」
あぁ、それは俺も思ったな。
切る前はどことなく暗そうなイメージだったけどよ、
前髪を切っただけで、明るい女の子って感じだ。
「あぁ、俺もびっくりしたぜ。前髪一つで随分変わるよな」
「それだけ顔が良いのは、不幸中の幸いってやつだね。男から女になった上、
顔が悪かったら目も当てられないよ」
言われてみればそうだよな。男の時の俺といえば、中の下くらいの顔だったしなぁ。
可能性は十分にあったわけだよな…怖い怖い。
「いくら顔が良くてもよ、やっぱ男に戻りてーよ。なんか女ってだけで落ち着かないしよ」
「そっか、戻れると良いな」
「戻れると良いな、じゃねぇよ。戻るんだ、絶対に…じゃねぇと…」
「じゃないと?」
そうだ、絶対に戻ってやる。なんでかっつーと…。
「このままじゃ、お前に手篭めにされそうだからな」
「そんな事しないって…それより、着いたよ」
あー…とうとう着いちまった…。しゃーねぇ、もう入るしかねぇよな!。
「友…い、行くぞ!」
………
「あ、ありゃ?と、友?」
友の姿が見えない。あの野郎…どこ行きやがった!。
「『俺』ー。いつまでもそんなとこで何やってんのー?」
友がランジェリーショップの入り口から声を掛けてきた。
「お、お前…一人で中に入ったのか!?」
何て奴だ…。実は一人で入るの始めてじゃ無いんじゃねぇか?
「ほら、さっさと買っちゃおうよ」
「あ、あぁ…そうだな」
「ふーん…へぇ…」
気付くと、じろじろと友が俺の顔を見ている。
「なんだよ?顔になんかついてるか?」
「いや、そういうわけじゃないけどさ…だいぶ印象変わったなーと思って」
あぁ、それは俺も思ったな。
切る前はどことなく暗そうなイメージだったけどよ、
前髪を切っただけで、明るい女の子って感じだ。
「あぁ、俺もびっくりしたぜ。前髪一つで随分変わるよな」
「それだけ顔が良いのは、不幸中の幸いってやつだね。男から女になった上、
顔が悪かったら目も当てられないよ」
言われてみればそうだよな。男の時の俺といえば、中の下くらいの顔だったしなぁ。
可能性は十分にあったわけだよな…怖い怖い。
「いくら顔が良くてもよ、やっぱ男に戻りてーよ。なんか女ってだけで落ち着かないしよ」
「そっか、戻れると良いな」
「戻れると良いな、じゃねぇよ。戻るんだ、絶対に…じゃねぇと…」
「じゃないと?」
そうだ、絶対に戻ってやる。なんでかっつーと…。
「このままじゃ、お前に手篭めにされそうだからな」
「そんな事しないって…それより、着いたよ」
あー…とうとう着いちまった…。しゃーねぇ、もう入るしかねぇよな!。
「友…い、行くぞ!」
………
「あ、ありゃ?と、友?」
友の姿が見えない。あの野郎…どこ行きやがった!。
「『俺』ー。いつまでもそんなとこで何やってんのー?」
友がランジェリーショップの入り口から声を掛けてきた。
「お、お前…一人で中に入ったのか!?」
何て奴だ…。実は一人で入るの始めてじゃ無いんじゃねぇか?
「ほら、さっさと買っちゃおうよ」
「あ、あぁ…そうだな」
139 名前:コンニャク ◆FNYATSXT5E :2006/12/30(土) 13:58:42.29 ID:y2WFBZq80
「なぁ、友…ちょっと聞きたいんだけどよ」
「ん?なに?」
「お前さ…なんでそんなに平気なんだよ?ランジェリーショップだぜ?」
普通の男なら、こんなとこに入るのは精神的にキツイだろ…。
「言ってなかったっけ?ここで姉さんが働いててさ、ちょこちょこ呼び出されて来てるんだよ
最初は、そりゃキツかったけどねー…もう慣れたよ」
「お前の姉貴って、ここで働いてたのか…。
どっかのランジェリーショップで働いてるとは聞いてたけどよ…」
こいつも、色々と苦労してんだなぁ…。
でもよ、いくら中身は男っつっても、俺は見た目は女なんだぜ?
そんな奴を自分の姉貴の職場に連れて来て…こいつは平気なのか?
「言い忘れてたけど、一応姉さんには『俺』の事情話してあるから、
多分だけど色々と力になってくれると思うよ」
「し、信じてくれたのか!?」
「うん、なんとかね…でも、完全に信じてもらうのは無理だったよ」
ま、そりゃそうだな。友達が、朝起きたら女になってたんだ!
なーんて言われても、頭がおかしくなったのかと思われるのがオチだ。
それでも、半信半疑ながら一応は信じてくれたんだ。きっと、苦労したにちがいねぇな。
友…ありがとな。今日はコリコリしても怒らないからな…。
「人にさ、信じてもらえないっていうのは…辛いもんね」
俺の様子がちょっと変だったのか、そんな事を友が言ってきた。
――あぁ、そうだな…昨日のはキツかった。
だからよ、友が信じてくれたときは、マジ泣きしそうになっちまった。
ホントに、友が居てくれて良かったぜ。
コイツが居なかったらよ、今頃…俺はどうしてたんだろうな?
「なぁ、友…ちょっと聞きたいんだけどよ」
「ん?なに?」
「お前さ…なんでそんなに平気なんだよ?ランジェリーショップだぜ?」
普通の男なら、こんなとこに入るのは精神的にキツイだろ…。
「言ってなかったっけ?ここで姉さんが働いててさ、ちょこちょこ呼び出されて来てるんだよ
最初は、そりゃキツかったけどねー…もう慣れたよ」
「お前の姉貴って、ここで働いてたのか…。
どっかのランジェリーショップで働いてるとは聞いてたけどよ…」
こいつも、色々と苦労してんだなぁ…。
でもよ、いくら中身は男っつっても、俺は見た目は女なんだぜ?
そんな奴を自分の姉貴の職場に連れて来て…こいつは平気なのか?
「言い忘れてたけど、一応姉さんには『俺』の事情話してあるから、
多分だけど色々と力になってくれると思うよ」
「し、信じてくれたのか!?」
「うん、なんとかね…でも、完全に信じてもらうのは無理だったよ」
ま、そりゃそうだな。友達が、朝起きたら女になってたんだ!
なーんて言われても、頭がおかしくなったのかと思われるのがオチだ。
それでも、半信半疑ながら一応は信じてくれたんだ。きっと、苦労したにちがいねぇな。
友…ありがとな。今日はコリコリしても怒らないからな…。
「人にさ、信じてもらえないっていうのは…辛いもんね」
俺の様子がちょっと変だったのか、そんな事を友が言ってきた。
――あぁ、そうだな…昨日のはキツかった。
だからよ、友が信じてくれたときは、マジ泣きしそうになっちまった。
ホントに、友が居てくれて良かったぜ。
コイツが居なかったらよ、今頃…俺はどうしてたんだろうな?
140 名前:コンニャク ◆FNYATSXT5E :2006/12/30(土) 13:59:04.76 ID:y2WFBZq80
「ほら、そんな所で何してるの?」
急に、女の人に声をかけられた。久しぶりに聞いたな、この声。
「あ、姉さん……この子が、『俺』だよ」
「どうも…お久しぶりです。智花さん」
友が実家を出て、アパートに引っ越す時に会ったのが最後だから…
かれこれ、一年くらいは会ってねぇのかな?
「ホントに俺くんなの…?全然面影無いけど…」
「はい…なんでこんな事になったのか俺にも判らないですけど…間違いなく俺です」
「んー、じゃあ…ちょっと聞いても良いかしら?」
智花さんは、友の方を見てニヤニヤしている。
何を聞かれるんかなぁ…ちょっと心配だな。
「えっとね…耳貸して…ヒソヒソ…」
「はぁ…はぁ…あぁ…なるほど…」
智花さんからの質問は、大体こんな感じだ。
「ほら、そんな所で何してるの?」
急に、女の人に声をかけられた。久しぶりに聞いたな、この声。
「あ、姉さん……この子が、『俺』だよ」
「どうも…お久しぶりです。智花さん」
友が実家を出て、アパートに引っ越す時に会ったのが最後だから…
かれこれ、一年くらいは会ってねぇのかな?
「ホントに俺くんなの…?全然面影無いけど…」
「はい…なんでこんな事になったのか俺にも判らないですけど…間違いなく俺です」
「んー、じゃあ…ちょっと聞いても良いかしら?」
智花さんは、友の方を見てニヤニヤしている。
何を聞かれるんかなぁ…ちょっと心配だな。
「えっとね…耳貸して…ヒソヒソ…」
「はぁ…はぁ…あぁ…なるほど…」
智花さんからの質問は、大体こんな感じだ。
あれは小学4年生の頃…友の初恋の話。
相手はクラスで一番可愛いくて、活発な女の子だった。
男子にも女子にも人気があって、密かにあの子が好きだった奴は多かったんじゃねぇかな?
俺はっつーと、その女の子の親友だった大人しい女の子の方が好きだったんだけどな。
まぁ…友から色々と相談を受けたりしたわけよ。
で、相談の果て…下駄箱にラブレターを入れる事にしたんだけどよ…。
これがまた大失敗だったわけだ。
別にフラれたわけじゃなくてな…入れる下駄箱を間違えやがったんだよ、あいつは。
よっぽどテンパってたんだろうな、普通なら間違えねぇぞ…。
んで、最悪な事に…その間違えた下駄箱の奴が友の事好きだったらしい。
逆に、友の方はそいつの事がキライだったそうだ。
昔は気が小さい奴だったからか、よくそいつにからかわれてたからな。
いまだにこの話を友にすると、かるーく凹むみたいだ。
相手はクラスで一番可愛いくて、活発な女の子だった。
男子にも女子にも人気があって、密かにあの子が好きだった奴は多かったんじゃねぇかな?
俺はっつーと、その女の子の親友だった大人しい女の子の方が好きだったんだけどな。
まぁ…友から色々と相談を受けたりしたわけよ。
で、相談の果て…下駄箱にラブレターを入れる事にしたんだけどよ…。
これがまた大失敗だったわけだ。
別にフラれたわけじゃなくてな…入れる下駄箱を間違えやがったんだよ、あいつは。
よっぽどテンパってたんだろうな、普通なら間違えねぇぞ…。
んで、最悪な事に…その間違えた下駄箱の奴が友の事好きだったらしい。
逆に、友の方はそいつの事がキライだったそうだ。
昔は気が小さい奴だったからか、よくそいつにからかわれてたからな。
いまだにこの話を友にすると、かるーく凹むみたいだ。
141 名前:コンニャク ◆FNYATSXT5E :2006/12/30(土) 13:59:24.65 ID:y2WFBZq80
と、こんな感じで智花さんの質問に答えた。
「はぁ…ホントのホントに『俺』君なんだ…」
「さっきからそう言ってるじゃないですか…あの話を、こんなに細かく知ってる奴。
俺以外にいませんよ?」
あの話は、俺と友…そして、凹んでる友から無理矢理聞きだした智花さんの3人なんだ。
「そうよねぇ…それにしても…随分可愛くなったわねぇ」
「あ、あはは…そんな事より、早く下着を買っちゃいたいんすけど…」
流石に、こんなトコにいつまでも居たくねぇしな。
買う物買って、さっさと帰りてぇよ。
「ところでさ…あの話って、何?」
急に友が話に入ってきた。こりゃ、適当に誤魔化さねぇとマズイな。
「あ…あーーー。俺と智花さんしか知らねぇ話だ。
お前は知らない話」
「ふーん……」
友はイマイチ納得してねぇ顔してるな…ま、なんとかなるだろ。
「はいはい、いつまでも喋ってないで、下着選びするんでしょ?」
「『俺』。上下セットで2着までなら
姉さんが奢ってくれるらしいから、心配はしなくて良いよ」」
なるほどな、下着代出してくれるっつーことは、そういうことだったわけか。
「そうだ、姉さん。たぶん『俺』は、自分のサイズ判らないだろうから、測ってあげて」
「ん、そうね。じゃ『俺』君…こっちにきて」
「へ?ちょ、ちょっと…」
智花さんにずるずると試着室の方へ連れて行かれる。
と、こんな感じで智花さんの質問に答えた。
「はぁ…ホントのホントに『俺』君なんだ…」
「さっきからそう言ってるじゃないですか…あの話を、こんなに細かく知ってる奴。
俺以外にいませんよ?」
あの話は、俺と友…そして、凹んでる友から無理矢理聞きだした智花さんの3人なんだ。
「そうよねぇ…それにしても…随分可愛くなったわねぇ」
「あ、あはは…そんな事より、早く下着を買っちゃいたいんすけど…」
流石に、こんなトコにいつまでも居たくねぇしな。
買う物買って、さっさと帰りてぇよ。
「ところでさ…あの話って、何?」
急に友が話に入ってきた。こりゃ、適当に誤魔化さねぇとマズイな。
「あ…あーーー。俺と智花さんしか知らねぇ話だ。
お前は知らない話」
「ふーん……」
友はイマイチ納得してねぇ顔してるな…ま、なんとかなるだろ。
「はいはい、いつまでも喋ってないで、下着選びするんでしょ?」
「『俺』。上下セットで2着までなら
姉さんが奢ってくれるらしいから、心配はしなくて良いよ」」
なるほどな、下着代出してくれるっつーことは、そういうことだったわけか。
「そうだ、姉さん。たぶん『俺』は、自分のサイズ判らないだろうから、測ってあげて」
「ん、そうね。じゃ『俺』君…こっちにきて」
「へ?ちょ、ちょっと…」
智花さんにずるずると試着室の方へ連れて行かれる。
142 名前:コンニャク ◆FNYATSXT5E :2006/12/30(土) 14:01:09.01 ID:y2WFBZq80
「あ、あの…こういうのって服着たままでも問題無いんじゃ…」
「それじゃダメよー、正確なサイズを測らないと、
ブラとかちゃんと合ってないと結構辛いのよ?」
ぶっちゃけ言っちまえば、女体の事すらエロ本で仕入れた知識しかねぇ。
もちろん、そんな俺が女の下着の事に詳しいわけもねぇし、
こう言われちゃどうにもならねぇよな…。
「んー。トップバストはー…っと…87だからー、丁度CとDの間。ギリギリCね」
結構でかいとは思ってたけどよ、ほとんどDかよ…そりゃ重いわけだよな。
つっても、智花さんほどじゃねぇけど。あれは反則の領域だ。
「えーっと…ヒップは……こら、動いたら測れないじゃない」
「で、でも…くすぐったいんすよ…」
この人はわざとやってんのか?さっきからどうも動きが怪しいんだが…。
「我慢しなさい。男の子でしょ?…あ、今は女の子か」
くすくすと笑いながら、俺の身体を弄ってくる。
「ちょ…ちょっと…智花さん、ちゃんと測ってくださいよ…」
「ちゃんと測ってるじゃない、手で」
「手じゃなくて…!だ、だから…そんなとこ触らないでくださ…い…」
鏡の智花さんが、ごちそうを目の前にした狼みたいな顔してやがる…。
鏡の中の俺が、狼を目の前にして食われるのを待つ羊みたいな目をしてやがる…。
あぁ、鏡の中の狼が…舌なめずりを…している。
「あ、あの…こういうのって服着たままでも問題無いんじゃ…」
「それじゃダメよー、正確なサイズを測らないと、
ブラとかちゃんと合ってないと結構辛いのよ?」
ぶっちゃけ言っちまえば、女体の事すらエロ本で仕入れた知識しかねぇ。
もちろん、そんな俺が女の下着の事に詳しいわけもねぇし、
こう言われちゃどうにもならねぇよな…。
「んー。トップバストはー…っと…87だからー、丁度CとDの間。ギリギリCね」
結構でかいとは思ってたけどよ、ほとんどDかよ…そりゃ重いわけだよな。
つっても、智花さんほどじゃねぇけど。あれは反則の領域だ。
「えーっと…ヒップは……こら、動いたら測れないじゃない」
「で、でも…くすぐったいんすよ…」
この人はわざとやってんのか?さっきからどうも動きが怪しいんだが…。
「我慢しなさい。男の子でしょ?…あ、今は女の子か」
くすくすと笑いながら、俺の身体を弄ってくる。
「ちょ…ちょっと…智花さん、ちゃんと測ってくださいよ…」
「ちゃんと測ってるじゃない、手で」
「手じゃなくて…!だ、だから…そんなとこ触らないでくださ…い…」
鏡の智花さんが、ごちそうを目の前にした狼みたいな顔してやがる…。
鏡の中の俺が、狼を目の前にして食われるのを待つ羊みたいな目をしてやがる…。
あぁ、鏡の中の狼が…舌なめずりを…している。
143 名前:コンニャク ◆FNYATSXT5E :2006/12/30(土) 14:01:45.31 ID:y2WFBZq80
「はい、測り終わったわよ」
散々俺をいじりまわした智花さんが声をかけてくる。
「にしても、完璧に女の子になってるのね…びっくりしちゃった」
冗談じゃねぇ…びっくりしたのは俺だっつーの。
「まったく…智花さんは何するにしても突然なんですから…」
思い立ったが吉日。という言葉がそのまま歩いてるような人。
それが俺の智花さんの印象だ。この人は、昔から全くと言って良いほど変わってねぇ。
それこそ毎日のように、突然海へ行くぞー!と俺の家に友と一緒に押しかけてきては、
あちこち引っ張りまわす。そんな人だった。
友が家を出てからは、疎遠になっちまったけどな。
友が家を出たのと、智花さんが就職したのがほぼ同時期だったから
二人とも色々忙しかったんだろうな。んで、そのまま自然と…ってわけだ。
「いやー、それが私の長所だからねぇー」
――どう考えても短所だろ…。
と思ったが口には出さねぇ。口に出したが最後…だからだ。
「はい、測り終わったわよ」
散々俺をいじりまわした智花さんが声をかけてくる。
「にしても、完璧に女の子になってるのね…びっくりしちゃった」
冗談じゃねぇ…びっくりしたのは俺だっつーの。
「まったく…智花さんは何するにしても突然なんですから…」
思い立ったが吉日。という言葉がそのまま歩いてるような人。
それが俺の智花さんの印象だ。この人は、昔から全くと言って良いほど変わってねぇ。
それこそ毎日のように、突然海へ行くぞー!と俺の家に友と一緒に押しかけてきては、
あちこち引っ張りまわす。そんな人だった。
友が家を出てからは、疎遠になっちまったけどな。
友が家を出たのと、智花さんが就職したのがほぼ同時期だったから
二人とも色々忙しかったんだろうな。んで、そのまま自然と…ってわけだ。
「いやー、それが私の長所だからねぇー」
――どう考えても短所だろ…。
と思ったが口には出さねぇ。口に出したが最後…だからだ。
「じゃ、またきてねー」
智花さんが俺達に向かって手を振ってる。
「つ、疲れた…早く帰って晩飯食って寝たい…」
これだけ疲労して手に入れた物はと言えば…
安売りしてた服いくつかと下着の上下をそれぞれ4枚ずつか…。
「ちょっとやりすぎたわー、あははー」って感じで、智花さんは下着をサービスしてくれた。
ありがたいと言えばありがたいけどよ…あんまうれしくねぇな。
「ねぇ、『俺』。夕飯だけど、何か食べたい物ある?」
「んー…。カレーが食いたい」
「それじゃあ、ルウ買って帰ろうか。そうだ、辛さはどうする?」
「今日もさみーからな、ちょっと辛めでたのむ」
やっぱ、さみー時は辛いものに限るよな。俺だけかもしんねぇけど。
智花さんが俺達に向かって手を振ってる。
「つ、疲れた…早く帰って晩飯食って寝たい…」
これだけ疲労して手に入れた物はと言えば…
安売りしてた服いくつかと下着の上下をそれぞれ4枚ずつか…。
「ちょっとやりすぎたわー、あははー」って感じで、智花さんは下着をサービスしてくれた。
ありがたいと言えばありがたいけどよ…あんまうれしくねぇな。
「ねぇ、『俺』。夕飯だけど、何か食べたい物ある?」
「んー…。カレーが食いたい」
「それじゃあ、ルウ買って帰ろうか。そうだ、辛さはどうする?」
「今日もさみーからな、ちょっと辛めでたのむ」
やっぱ、さみー時は辛いものに限るよな。俺だけかもしんねぇけど。