135 名前:長目 :2007/02/15(水) 23:59:34.56 ID:E/yyOXQo0
?「ところで、チョコはもう用意しましたか~?」
俺「あん?」
突然振られた話題に、俺は首をひねった。
たっぷり5秒間考える。
現状で思いつくキーワードを羅列してみる。
チョコ。昼飯。大学の食堂。講演の準備。今日は2月の初日。
――2月。
……あー、そうか。
俺「今の俺って、渡す側の立場か」
?「そうですよ~」
再び思考すること5秒。
俺「待て。アイツに渡すのか?」
?「もちろんですよ~」
脳裏に浮かんだのはアイツの姿。
プラチナブロンドの長髪、釣り上がり気味の青い瞳、白衣を羽織った小柄で華奢な体躯。
?「ところで、チョコはもう用意しましたか~?」
俺「あん?」
突然振られた話題に、俺は首をひねった。
たっぷり5秒間考える。
現状で思いつくキーワードを羅列してみる。
チョコ。昼飯。大学の食堂。講演の準備。今日は2月の初日。
――2月。
……あー、そうか。
俺「今の俺って、渡す側の立場か」
?「そうですよ~」
再び思考すること5秒。
俺「待て。アイツに渡すのか?」
?「もちろんですよ~」
脳裏に浮かんだのはアイツの姿。
プラチナブロンドの長髪、釣り上がり気味の青い瞳、白衣を羽織った小柄で華奢な体躯。
俺「――アイツも女だぞ」
136 名前:長目 :2007/02/15(木) 00:02:23.21 ID:TBejHhhe0
?「こういうのに相手の性別は関係ありませんよ~」
向かいの席に座った女――葛は、講釈でも垂れるかのように、
たらこスパが絡まったフォークを揺らす。
?=葛「他にも研究室の皆さんにあげたりですとか~」
俺「研究室って、やっぱり女しかいねぇじゃねぇか。あげてどうすんだよ」
葛「えぇ~、みんなで交換ってするじゃないですか~」
俺「あー、やっぱ女はそういうのやるんだなぁ……」
俺は嘆息しながらアイツ謹製の弁当をつつく。
メニューはアスパラのベーコン巻に、ほうれんそうのソテーに、その他諸々。
まったく、講演が近いってのに、律儀に作るなぁ。
俺「まぁ、俺はパスな」
アイツ、割とヤキモチ焼くタイプだしな。
チョコを買うにしても、本命一本にしとくのが無難だろう。
俺「つうか、買うにしても早くねぇか? まだ半月もあるぞ」
葛「ええ~、練習が要ると思いまして~」
葛「キッチンなら私の部屋のを貸しますよ~?」
俺「待て。それは手作り前提か? 前提なんだな?」
?「こういうのに相手の性別は関係ありませんよ~」
向かいの席に座った女――葛は、講釈でも垂れるかのように、
たらこスパが絡まったフォークを揺らす。
?=葛「他にも研究室の皆さんにあげたりですとか~」
俺「研究室って、やっぱり女しかいねぇじゃねぇか。あげてどうすんだよ」
葛「えぇ~、みんなで交換ってするじゃないですか~」
俺「あー、やっぱ女はそういうのやるんだなぁ……」
俺は嘆息しながらアイツ謹製の弁当をつつく。
メニューはアスパラのベーコン巻に、ほうれんそうのソテーに、その他諸々。
まったく、講演が近いってのに、律儀に作るなぁ。
俺「まぁ、俺はパスな」
アイツ、割とヤキモチ焼くタイプだしな。
チョコを買うにしても、本命一本にしとくのが無難だろう。
俺「つうか、買うにしても早くねぇか? まだ半月もあるぞ」
葛「ええ~、練習が要ると思いまして~」
葛「キッチンなら私の部屋のを貸しますよ~?」
俺「待て。それは手作り前提か? 前提なんだな?」
137 名前:長目 :2007/02/15(木) 00:04:37.64 ID:TBejHhhe0
俺「つうか、お前こそ自分の彼氏はいいのかよ? ほら、マコ……ヒロ……なんだっけ」
俺は前に一度だけ会った、葛の(知らぬ間に作っていた)彼氏の姿を思い出す。
中肉中背の身体に、誠実そうとも内気そうとも取れる女顔。
まぁ、妬くタイプの人間ではなさそうか。
葛「ナオ君ですよ~」
俺「そうそのナオ君」
葛「も~、ユウキちゃん、ちゃんと覚えておいて下さいよ~」
葛「あの子、来年うちの研究室に入るんですから~」
俺「待て。マジかそれ」
それは初耳だ。
俺以来、2年ぶりにして2人目の男の研究員か。
新たな仲間に向かって、心の中で手を合わせた。
肩身は狭いぞ、頑張れ……今の俺では力になれんが。
――俺は女の身体になっちまったからな。
俺「つうか、お前こそ自分の彼氏はいいのかよ? ほら、マコ……ヒロ……なんだっけ」
俺は前に一度だけ会った、葛の(知らぬ間に作っていた)彼氏の姿を思い出す。
中肉中背の身体に、誠実そうとも内気そうとも取れる女顔。
まぁ、妬くタイプの人間ではなさそうか。
葛「ナオ君ですよ~」
俺「そうそのナオ君」
葛「も~、ユウキちゃん、ちゃんと覚えておいて下さいよ~」
葛「あの子、来年うちの研究室に入るんですから~」
俺「待て。マジかそれ」
それは初耳だ。
俺以来、2年ぶりにして2人目の男の研究員か。
新たな仲間に向かって、心の中で手を合わせた。
肩身は狭いぞ、頑張れ……今の俺では力になれんが。
――俺は女の身体になっちまったからな。
そんな俺の胸中などどこ吹く風で、葛は続ける。
葛「話を戻しますけど、大丈夫ですよ~」
葛「ナオ君にはちゃんと特別なのを用意してますから~」
俺「特別……」
嫌な予感がした。
昨年のクリスマスに葛から渡されたプレゼントを思い出す。
あの時はメイド服だった。
今度は何を用意するつもりだよ。
…………。
あえて何も聞かないことにしておこう。
俺はナオ君とやらに、再び合掌をした。
葛「うふふ~。先生の分も用意してありますよ~」
俺「やめてやれ。つうかやめてくれ。頼むから」
葛「話を戻しますけど、大丈夫ですよ~」
葛「ナオ君にはちゃんと特別なのを用意してますから~」
俺「特別……」
嫌な予感がした。
昨年のクリスマスに葛から渡されたプレゼントを思い出す。
あの時はメイド服だった。
今度は何を用意するつもりだよ。
…………。
あえて何も聞かないことにしておこう。
俺はナオ君とやらに、再び合掌をした。
葛「うふふ~。先生の分も用意してありますよ~」
俺「やめてやれ。つうかやめてくれ。頼むから」
140 名前:長目 :2007/02/15(木) 00:08:25.64 ID:TBejHhhe0
クロ/クロ
Extra3『V*2』
Extra3『V*2』