9 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:02:10.51 ID:hyy7gKII0
男「あっちぃな、ちくしょー……温暖化死ね、氏ねじゃなくて死ね」
友1「朝っぱらから呪詛吐くなよ。よけいだれる」
男「だっておかしいだろっ!6月初めでこの暑さじゃ金魚も茹だる!」
友2「なぜ金魚……」
男「じゃあマグロ!」
友1「海水魚は茹だらんだろ」
男「あー……気温考えてさっさと水泳始めてくれー……」
男「あっちぃな、ちくしょー……温暖化死ね、氏ねじゃなくて死ね」
友1「朝っぱらから呪詛吐くなよ。よけいだれる」
男「だっておかしいだろっ!6月初めでこの暑さじゃ金魚も茹だる!」
友2「なぜ金魚……」
男「じゃあマグロ!」
友1「海水魚は茹だらんだろ」
男「あー……気温考えてさっさと水泳始めてくれー……」
男三人、炎天下の中アスファルトで舗装された道を歩いている。
周りには、同じような制服を着た学生が何人か見えた。
11 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:03:12.13 ID:hyy7gKII0
男「だるいぞー」
友1「俺にはむしろ元気そうに見えるけどな」
男「この溢れんばかりの怒りを乗せて、どりゃー!」
周りには、同じような制服を着た学生が何人か見えた。
11 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:03:12.13 ID:hyy7gKII0
男「だるいぞー」
友1「俺にはむしろ元気そうに見えるけどな」
男「この溢れんばかりの怒りを乗せて、どりゃー!」
石を投げる。
友1&2「あ……」
男「どした?」
友1「自業自得だからな」
友2「ご愁傷様」
男「おーい、なぜに置いてく?」
友1「横見ろー」
男「どした?」
友1「自業自得だからな」
友2「ご愁傷様」
男「おーい、なぜに置いてく?」
友1「横見ろー」
遠ざかりながらの声に反応し横を見る。
ぶんぶんぶん、蜂が飛ぶ♪
ぶんぶんぶん、蜂が飛ぶ♪
男「って蜂ー!?うおぉ、やばいやばいやばいやばっ――」
石によって巣を落とされた蜂たちは、近くにいる人間に襲い掛かった。
関係ない生徒も巻き込まれ、まさに阿鼻叫喚の図と化した朝の風景。
関係ない生徒も巻き込まれ、まさに阿鼻叫喚の図と化した朝の風景。
学校にたどり着いた男の顔はまさにボッコボコ/(^o^)\
12 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:03:48.87 ID:hyy7gKII0
男「いたたた……薄情だよなぁ。もっと身をていして俺を守ってくれるくらいの友情はないのか?」
友1「馬鹿を守る理由がない」
男「なんてひどいんだ」
男「いたたた……薄情だよなぁ。もっと身をていして俺を守ってくれるくらいの友情はないのか?」
友1「馬鹿を守る理由がない」
男「なんてひどいんだ」
今は1限が終わり休み時間。先ほどの面子が話している。
そこによってくる二人の女子。
そこによってくる二人の女子。
女「すごい顔ねー。また階段から転げ落ちたの?」
男「そんな生易しい理由じゃないぞ!これは何十匹もの怪物との死闘の末できた、いわば戦いの勲――」
友2「蜂に刺されてた」
男「――章……」
女「怪物ねぇ。それは宇宙からやってきた蜂型の怪物とでも言うのかなぁ~?」
女友「アハハハ……なんか大変だったみたいだね」
男「くっ、同情のほうが骨身にしみる……」
女友「え、あ、ご、ごめん!そんなつもりじゃ!?」
男「いやいいんだ、俺みたいな小さな男は影で笑われながら生きていくのさ……」
男「そんな生易しい理由じゃないぞ!これは何十匹もの怪物との死闘の末できた、いわば戦いの勲――」
友2「蜂に刺されてた」
男「――章……」
女「怪物ねぇ。それは宇宙からやってきた蜂型の怪物とでも言うのかなぁ~?」
女友「アハハハ……なんか大変だったみたいだね」
男「くっ、同情のほうが骨身にしみる……」
女友「え、あ、ご、ごめん!そんなつもりじゃ!?」
男「いやいいんだ、俺みたいな小さな男は影で笑われながら生きていくのさ……」
慌てふためく女友。からかわれてます。
13 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:04:33.57 ID:hyy7gKII0
女「で、そんな馬鹿話はいいから、『あれ』ちゃんと持ってきてくれた?」
男「『あれ』?『あれ』って……」
女「しっかり昨日言ったわよ。今日の調理実習で使う食材、あんたら男子に頼んでおいたわよね?」
男「(食材……調理実習……調理…………)っ!?」
男&友1「あぁっ!?」
友2「持ってきた」
女「で、そんな馬鹿話はいいから、『あれ』ちゃんと持ってきてくれた?」
男「『あれ』?『あれ』って……」
女「しっかり昨日言ったわよ。今日の調理実習で使う食材、あんたら男子に頼んでおいたわよね?」
男「(食材……調理実習……調理…………)っ!?」
男&友1「あぁっ!?」
友2「持ってきた」
男「やばい……やばいぞ……」
友1「ああ、すっかり忘れてた……どうする?」
女友「ふ、二人ともどうしたの?材料忘れちゃったなら少し分けてあげられるけど……」
男「いや、忘れたことは問題じゃない。いや、忘れてたことが問題なんだが材料は忘れてもそれだけは忘れたくなかったというか」
女友「?」
友1「つまり、物を忘れたことじゃなく調理実習だったことを忘れてたことがやばい」
女友「どういうこと?」
友1「ああ、すっかり忘れてた……どうする?」
女友「ふ、二人ともどうしたの?材料忘れちゃったなら少し分けてあげられるけど……」
男「いや、忘れたことは問題じゃない。いや、忘れてたことが問題なんだが材料は忘れてもそれだけは忘れたくなかったというか」
女友「?」
友1「つまり、物を忘れたことじゃなく調理実習だったことを忘れてたことがやばい」
女友「どういうこと?」
男「見ろ、このクラスの様子を……」
言われて辺りを見回す友2と女友。一見変わりはないようだったが……
よく見るとクラスメートの何人かが震えている。こちらに目をあわそうとしないで。
よく見るとクラスメートの何人かが震えている。こちらに目をあわそうとしないで。
14 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:05:01.42 ID:hyy7gKII0
男「我々は2年前、恐ろしい体験をした」
友1「中学の家庭科室で、調理実習のときのこと」
男「まだその脅威の実態を知らなかった俺たちは、やけにはりきる女に料理の主導権を渡してしまった」
友1「完成したのは、一見何の変哲もないスパゲティ」
男「だがその匂いたるや!その部屋はおろか同じ階全てに広がり、数十人もの人間が気絶した!」
友1「まあ近くにいた俺たちが慌てて換気扇・窓全開にしたんだけどな」
男「その上立場上仕方なく試食した先生は、その日以来緑のうねうねしたものが毎晩夢に出るといってノイローゼになり、廊下で女に会うたびに『ごめんなさい、ごめんなさい』とつぶやくようになってしまったのだった!」
男「我々は2年前、恐ろしい体験をした」
友1「中学の家庭科室で、調理実習のときのこと」
男「まだその脅威の実態を知らなかった俺たちは、やけにはりきる女に料理の主導権を渡してしまった」
友1「完成したのは、一見何の変哲もないスパゲティ」
男「だがその匂いたるや!その部屋はおろか同じ階全てに広がり、数十人もの人間が気絶した!」
友1「まあ近くにいた俺たちが慌てて換気扇・窓全開にしたんだけどな」
男「その上立場上仕方なく試食した先生は、その日以来緑のうねうねしたものが毎晩夢に出るといってノイローゼになり、廊下で女に会うたびに『ごめんなさい、ごめんなさい』とつぶやくようになってしまったのだった!」
大声で言い終わった男たちの背後から、女が何かを持ちながら近寄っていく。
男「つまり、調理実習なのに学校に来てしまったのが俺たちの不覚――」
女「黙って聞いてれば延々と……潰 さ れ た い か ?」
男「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」
女「黙って聞いてれば延々と……潰 さ れ た い か ?」
男「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」
それは包丁と言うにはあまりにも大きすぎた
大きく 分厚く そして 大雑把すぎた
それは 正に 鉄塊だった
女「ただの調理器具よ」
そうですか
15 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:06:03.54 ID:hyy7gKII0
そんなわけで、家庭科室にやって来たのだ
そんなわけで、家庭科室にやって来たのだ
男「俺たちがすべきことはただひとつ!女に料理の主導権を渡さないことだ!」
女友「……えーと」
友1「もう手遅れっぽいな」
男「なにぃぃっ!!」
女友「……えーと」
友1「もう手遅れっぽいな」
男「なにぃぃっ!!」
調理場では早くも女が、馬鹿でかい包丁で食材を切り刻んでいた。
男「わずか5行で手遅れになるとは……」
女友「うわ、すごーい」
先生「女さん上手ねー」
男「騙されるな!手際がよくても完成品は」
女「邪 魔 す る な」
男「わ、わかったから包丁みたいなの近づけんな!」
女友「うわ、すごーい」
先生「女さん上手ねー」
男「騙されるな!手際がよくても完成品は」
女「邪 魔 す る な」
男「わ、わかったから包丁みたいなの近づけんな!」
女「大体ねー、私だって2年前とは違うわよ。あの時はたまたま予想外の結果になっちゃったけど」
男「いや、予想外なのはお前だけだ……」
女「そこまで言うなら食べてみなさいよ!ほらっ!」
男「いつの間にか完成してるっ!?換気班、換気班ー!」
友1「ちょっとまて男、なにやら様子がおかしい」
男「お?お……おぉぉ、まだ気絶者がいない!どういうことだ!?」
女「あんたら人の料理を何だと……」
男「はっ!?一見無害を装って罠にはめる気だな!」
男「いや、予想外なのはお前だけだ……」
女「そこまで言うなら食べてみなさいよ!ほらっ!」
男「いつの間にか完成してるっ!?換気班、換気班ー!」
友1「ちょっとまて男、なにやら様子がおかしい」
男「お?お……おぉぉ、まだ気絶者がいない!どういうことだ!?」
女「あんたら人の料理を何だと……」
男「はっ!?一見無害を装って罠にはめる気だな!」
女「食えー!いいから食えー!!」
男「誰が食うかー!!」
男「誰が食うかー!!」
友2「仲いいな」
女友「そ、そーかな……」
女友「そ、そーかな……」
17 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:07:06.57 ID:hyy7gKII0
- ・ ・
男と友1を、じろりとにらむ女。
男「(どーする!)」
友1「(どうするも何も、誰か食べないと終わらんぞ)」
男「(だからどーするって聞いてんだろ!)」
友1「(どうするも何も、誰か食べないと終わらんぞ)」
男「(だからどーするって聞いてんだろ!)」
先「あらあら、じゃあ私が……」
男&友1「先生早まらないでっ!」
女「どういう意味だコラ」
男&友1「先生早まらないでっ!」
女「どういう意味だコラ」
友1「し、仕方ない、ここは俺が行こう」
男「何っ、死ぬ気か!?」
友1「男、俺の死体は海へ流してくれないか」
男「無茶しやがって……」
女「はいはーい、食べるんならさっさと食べてね。残さずに」
男「何っ、死ぬ気か!?」
友1「男、俺の死体は海へ流してくれないか」
男「無茶しやがって……」
女「はいはーい、食べるんならさっさと食べてね。残さずに」
18 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:08:18.92 ID:hyy7gKII0
男「うぅ、今の俺にはお前は眩しすぎて見れない」
友1「(ぱくっ)……ん?別に普通にいけるぞ?」
男「馬鹿な!?」
女「で、でしょー。私が本気を出せばこのくらい余裕なんだから」
友1「おーい、男。試してみろって」
男「むぅ、信じられないが……(パクッ)」
女「これだけのもの作れるのに失礼……って友1!あんた食べてないじゃない!」
男「ゴフッ!?」
友1「ばれたか」
男「お、お前騙したのか」
友1「いや、誰かが食べないと終わりそうになかったからな。やっぱり食べるなら幼馴染のお前が最適かと」
男「本当に友達がいがないな、友1……」
男「うぅ、今の俺にはお前は眩しすぎて見れない」
友1「(ぱくっ)……ん?別に普通にいけるぞ?」
男「馬鹿な!?」
女「で、でしょー。私が本気を出せばこのくらい余裕なんだから」
友1「おーい、男。試してみろって」
男「むぅ、信じられないが……(パクッ)」
女「これだけのもの作れるのに失礼……って友1!あんた食べてないじゃない!」
男「ゴフッ!?」
友1「ばれたか」
男「お、お前騙したのか」
友1「いや、誰かが食べないと終わりそうになかったからな。やっぱり食べるなら幼馴染のお前が最適かと」
男「本当に友達がいがないな、友1……」
友1「で、どうなんだ?」
女「そうよ!普通においしいでしょ!?」
男「うまいというか、不思議な味あああぁぁぁぁ!!」
女「な、なによ……」
女「そうよ!普通においしいでしょ!?」
男「うまいというか、不思議な味あああぁぁぁぁ!!」
女「な、なによ……」
友1「のた打ち回ってるな」
女友「す、すごい顔してるよぉー……」
女友「す、すごい顔してるよぉー……」
友2「あ……」
友1&女友「止まった……」
女「ちょ、ちょっと、人の料理で気絶ってどういうことよー!?」
友1&女友「止まった……」
女「ちょ、ちょっと、人の料理で気絶ってどういうことよー!?」
先生「あらあら」
19 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:09:40.49 ID:hyy7gKII0
保健室
保健室
友1「というわけでそいつよろしくお願いします」
保健の先生「あいよ」
女「ったく、いちいち大げさなのよ」
友1「いや、大げさってレベルじゃねーぞ」
保「はいはい、ちゃんと見とくからあんたたちは授業行きなー」
友1&女「うぃ」
保健の先生「あいよ」
女「ったく、いちいち大げさなのよ」
友1「いや、大げさってレベルじゃねーぞ」
保「はいはい、ちゃんと見とくからあんたたちは授業行きなー」
友1&女「うぃ」
保「しっかし料理で気絶ってねぇ。どんなの作ったやら……」
保「様子はーっと……こ、これは……!?」
保「様子はーっと……こ、これは……!?」
22 : ◆L97/kAofk2 :2007/02/20(火) 22:12:17.74 ID:hyy7gKII0
友1「うぃーす。男引取りに来ましたー」
女「何で私まで……」
友1「お前は少しも悪気ないのな。で、いい加減起きました?」
保「んー、起きてない」
友1「……一体どんな料理作ったんだお前」
女「な、私のせい!?」
友1「100%そうだと思うが」
保「ちょっと待った。まずあんたらに聞くが……連れてきたやつの性別は男だよな?」
友1「そうっすよ。何をいまさら」
保「そっか。なんて言えばいいか……とりあえず説明すると――」
友1「うぃーす。男引取りに来ましたー」
女「何で私まで……」
友1「お前は少しも悪気ないのな。で、いい加減起きました?」
保「んー、起きてない」
友1「……一体どんな料理作ったんだお前」
女「な、私のせい!?」
友1「100%そうだと思うが」
保「ちょっと待った。まずあんたらに聞くが……連れてきたやつの性別は男だよな?」
友1「そうっすよ。何をいまさら」
保「そっか。なんて言えばいいか……とりあえず説明すると――」
女「男が女の子になったー!?」
友1「なんじゃそりゃ」
友1「なんじゃそりゃ」