78 : 赤ひげ(新潟・東北):2007/03/14(水) 22:38:39.70 ID:dZJgl4eKO
鏡の向こうの男前。
彼こそ…………いや、俺こそは吉村卓(よしむらすぐる)。この春、高校生になる自称ナイスガイだ。
母「卓~、鏡の前でブツブツ喋ってないで空き部屋の掃除しておきなさい!」
おっと、母さんから掃除をせよとの指令だ。俺の様なナイスガイ
は掃除も完璧にこなすさ!
…と、馬鹿なしゃべり方はやめとくか。俺がアホだと思われるからな。
空き部屋には家具や荷物が無いので、掃き掃除、拭き掃除……………あっという間に終わってしまった。
卓「………素敵だ………今の君は………空き部屋とは思えないくらい輝いている!」
何故、俺が掃除なぞをしているのか?
どうやら、俺と同い年で母方の従兄弟である『伊藤夏樹』がこっちの高校………っていうか俺と同じ高校に受かったらしくうちに下宿するらしい。
どうせ下宿するなら可愛い女の子が良かったなぁ…。
とまぁ、掃除も終わったし母さんに報告。
卓「掃除終わったけど?」
母「ありがと。どれどれ…」
そう言って窓の枠を指でなぞる。
鏡の向こうの男前。
彼こそ…………いや、俺こそは吉村卓(よしむらすぐる)。この春、高校生になる自称ナイスガイだ。
母「卓~、鏡の前でブツブツ喋ってないで空き部屋の掃除しておきなさい!」
おっと、母さんから掃除をせよとの指令だ。俺の様なナイスガイ
は掃除も完璧にこなすさ!
…と、馬鹿なしゃべり方はやめとくか。俺がアホだと思われるからな。
空き部屋には家具や荷物が無いので、掃き掃除、拭き掃除……………あっという間に終わってしまった。
卓「………素敵だ………今の君は………空き部屋とは思えないくらい輝いている!」
何故、俺が掃除なぞをしているのか?
どうやら、俺と同い年で母方の従兄弟である『伊藤夏樹』がこっちの高校………っていうか俺と同じ高校に受かったらしくうちに下宿するらしい。
どうせ下宿するなら可愛い女の子が良かったなぁ…。
とまぁ、掃除も終わったし母さんに報告。
卓「掃除終わったけど?」
母「ありがと。どれどれ…」
そう言って窓の枠を指でなぞる。
80 : 赤ひげ(新潟・東北):2007/03/14(水) 22:40:09.79 ID:dZJgl4eKO
母「…合格!」
…小さい頃から俺に掃除をみっちり仕込んだのは母さんだからな。
おかげで小学、中学の掃除の時間では大活躍。『ダスキン』等と名誉なあだ名までもらったくらいだ。
母「あんた出掛ける予定無いの?」
卓「別に?」
母「じゃあ、買い物行ってきて。夕飯はなっちゃんにご馳走作ってあげるから」
卓「あいよ。籠とメモ下さい」
母「ほい!四時までには帰ってきなさいよ」
卓「わぁった。じゃ、行ってきます」
どうだ!
母親に手足の如く使われる俺の生きざま!掃除、洗濯、料理………なんでもござれのおさんどん少年さ!
おかげで町内のおばちゃん達が行った『息子にしたい男の子ランキング』では一位だったと母さんは喜んでたっけな。
商店街で買い物。
肉は肉屋。魚は魚屋。野菜は八百屋。
メモ通りに買い物を済ませる。
卓「国産豚ロースがアメリカ産並に安かったのが良かった。これで今月の食費が少し安くなる」
…そんなことを呟きながら帰宅した。
母「…合格!」
…小さい頃から俺に掃除をみっちり仕込んだのは母さんだからな。
おかげで小学、中学の掃除の時間では大活躍。『ダスキン』等と名誉なあだ名までもらったくらいだ。
母「あんた出掛ける予定無いの?」
卓「別に?」
母「じゃあ、買い物行ってきて。夕飯はなっちゃんにご馳走作ってあげるから」
卓「あいよ。籠とメモ下さい」
母「ほい!四時までには帰ってきなさいよ」
卓「わぁった。じゃ、行ってきます」
どうだ!
母親に手足の如く使われる俺の生きざま!掃除、洗濯、料理………なんでもござれのおさんどん少年さ!
おかげで町内のおばちゃん達が行った『息子にしたい男の子ランキング』では一位だったと母さんは喜んでたっけな。
商店街で買い物。
肉は肉屋。魚は魚屋。野菜は八百屋。
メモ通りに買い物を済ませる。
卓「国産豚ロースがアメリカ産並に安かったのが良かった。これで今月の食費が少し安くなる」
…そんなことを呟きながら帰宅した。
81 : 赤ひげ(新潟・東北):2007/03/14(水) 22:41:14.24 ID:dZJgl4eKO
卓「ただいま」
???「おかえりなさい、卓」
玄関を開けると見知らぬ美少女が出迎えてくれた。
卓「???」
下から俺を覗き込む美少女。
???「あら?どうしたの」
思考が追いつかない。
そもそも君は誰なんだ?
ツヤツヤでつい触りたくなる黒い長髪、出るところは出て引っ込むところは引っ込んでる体。透き通った声。
母「あら卓帰ってたの?」
卓「母さん、この子誰?」
母「誰ってあんた………」
???「卓………私のこと忘れたの?」
しゅん、と悲しそうな目をする美少女。
卓「え?」
母「まったくあんたは。自分のイトコの顔を忘れてるなんて」
???「ひ~ど~い~よ~!」
二人ともジト目で俺を見る。
卓「イトコって………え゛ぇっ?」
???「夏樹だよ?」
卓「夏樹って男じゃなかったのか!!!!!?????」
夏樹「…失礼ね!」
―デュクシ!
久しぶりにくらった拳の感触。間違いなく夏樹だ。
けど…………………………。
8年ぶりに会った従兄弟は女の子で………。
俺は夏樹を男だと思っていたわけで………。
そして俺は自称ナイスガイで………。
卓「ただいま」
???「おかえりなさい、卓」
玄関を開けると見知らぬ美少女が出迎えてくれた。
卓「???」
下から俺を覗き込む美少女。
???「あら?どうしたの」
思考が追いつかない。
そもそも君は誰なんだ?
ツヤツヤでつい触りたくなる黒い長髪、出るところは出て引っ込むところは引っ込んでる体。透き通った声。
母「あら卓帰ってたの?」
卓「母さん、この子誰?」
母「誰ってあんた………」
???「卓………私のこと忘れたの?」
しゅん、と悲しそうな目をする美少女。
卓「え?」
母「まったくあんたは。自分のイトコの顔を忘れてるなんて」
???「ひ~ど~い~よ~!」
二人ともジト目で俺を見る。
卓「イトコって………え゛ぇっ?」
???「夏樹だよ?」
卓「夏樹って男じゃなかったのか!!!!!?????」
夏樹「…失礼ね!」
―デュクシ!
久しぶりにくらった拳の感触。間違いなく夏樹だ。
けど…………………………。
8年ぶりに会った従兄弟は女の子で………。
俺は夏樹を男だと思っていたわけで………。
そして俺は自称ナイスガイで………。