15 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI 2007/02/24(土) 23:36:34.56 ID:SwGQCB+jO
「貴方、すっごく可愛いわね♪ちょっとお話しない?あっ、これわたしの名刺!」
夕飯の買い物をするために店を選んでいると、女の人に声をかけられた。逆ナンではないらしい。
「………?………〇〇〇プロダクション………中原育子?」
俺は渡された名刺をそのまま読みあげる。
中原さんは知的な顔立ちをした眼鏡美人だ。
「あの、今はちょっと夕飯の買い出し中なんで…」
「あぁん、ごめんね!じゃあさ、気が向いたら電話してくれないかかしら?携帯の番号、そこに書いてあるから」
「はぁ…」
「じゃあ!電話頂戴ね~」
そう言うと物凄いスピードで走り去っていった。慌ただしい人なんだろうか?
「まさか、スカウトされるとはね…」
ってもう六時?
早く買い物して帰らないと母さんに怒られるな。
夕飯の買い物をするために店を選んでいると、女の人に声をかけられた。逆ナンではないらしい。
「………?………〇〇〇プロダクション………中原育子?」
俺は渡された名刺をそのまま読みあげる。
中原さんは知的な顔立ちをした眼鏡美人だ。
「あの、今はちょっと夕飯の買い出し中なんで…」
「あぁん、ごめんね!じゃあさ、気が向いたら電話してくれないかかしら?携帯の番号、そこに書いてあるから」
「はぁ…」
「じゃあ!電話頂戴ね~」
そう言うと物凄いスピードで走り去っていった。慌ただしい人なんだろうか?
「まさか、スカウトされるとはね…」
ってもう六時?
早く買い物して帰らないと母さんに怒られるな。
16 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI 2007/02/24(土) 23:39:26.96 ID:SwGQCB+jO
「ただいま~」
テレビを見ていた母に帰宅を告げる。
「おかえり~。少し遅かったわね。あんた可愛いから痴漢にでも遇った?」
いや、痴漢て…。
そりゃまぁ………痴漢に遇ったこともあるけどさ。
「そんじゃ、ご飯作っちゃうから袋寄越して」
「ほいさ」
―夕飯。
「そうそう。お父さんね、今日は帰れないんだって。担当してる漫画の原稿あがらなくて」
「相変わらずだけど………漫画の編集者やるのも大変だね」
とは言っても、父さんは楽しんでいるみたいだけど。
「ご馳走さま~」
「はい、お粗末様でした」
テレビを見ていた母に帰宅を告げる。
「おかえり~。少し遅かったわね。あんた可愛いから痴漢にでも遇った?」
いや、痴漢て…。
そりゃまぁ………痴漢に遇ったこともあるけどさ。
「そんじゃ、ご飯作っちゃうから袋寄越して」
「ほいさ」
―夕飯。
「そうそう。お父さんね、今日は帰れないんだって。担当してる漫画の原稿あがらなくて」
「相変わらずだけど………漫画の編集者やるのも大変だね」
とは言っても、父さんは楽しんでいるみたいだけど。
「ご馳走さま~」
「はい、お粗末様でした」
17 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI 2007/02/24(土) 23:42:38.57 ID:SwGQCB+jO
使い終えた食器を二人で流台に運ぶ。
食器を洗うのは俺の仕事。さっさと済ませ、居間に戻る。
その後、ぼんやりテレビを見ていたが、30分位で飽きてきた。
何か暇つぶしをしようとして思い出す。
「………そうだ、名刺」
買い物に行った時に貰ったそれをポケットから取り出す。
「芸能界かぁ…」
今まで考えたことも無かった世界。
自分に僅かでも縁があるとは思わなかった。
「あら、何見てるの?名刺?」
「えっ?あぁ、これ?買い物に行った時に貰ったんだよ」
母は俺から名刺を奪いとり
「へぇ、芸能事務所ねぇ………。スカウト?ねぇあんた、こういうの興味あるの?」
そう問いを投げる。
「今まで考えた事もなかったけど」
「けど?何よ?」
「話だけ聞いてみるのもいいかと思ってる………かな。悪い人には見えなかったし」
母はニヤリとして
「中原さんって人、美人だったんだ」
そう言う。
図星なので何も言えない。
「明日、電話してみようかな」
「いいんじゃない?夢も趣味もないんだし。芸能界ってのを見てみるのも」
ホントに言いたい放題言ってくれる。
18 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI 2007/02/24(土) 23:46:51.34 ID:SwGQCB+jO
食器を洗うのは俺の仕事。さっさと済ませ、居間に戻る。
その後、ぼんやりテレビを見ていたが、30分位で飽きてきた。
何か暇つぶしをしようとして思い出す。
「………そうだ、名刺」
買い物に行った時に貰ったそれをポケットから取り出す。
「芸能界かぁ…」
今まで考えたことも無かった世界。
自分に僅かでも縁があるとは思わなかった。
「あら、何見てるの?名刺?」
「えっ?あぁ、これ?買い物に行った時に貰ったんだよ」
母は俺から名刺を奪いとり
「へぇ、芸能事務所ねぇ………。スカウト?ねぇあんた、こういうの興味あるの?」
そう問いを投げる。
「今まで考えた事もなかったけど」
「けど?何よ?」
「話だけ聞いてみるのもいいかと思ってる………かな。悪い人には見えなかったし」
母はニヤリとして
「中原さんって人、美人だったんだ」
そう言う。
図星なので何も言えない。
「明日、電話してみようかな」
「いいんじゃない?夢も趣味もないんだし。芸能界ってのを見てみるのも」
ホントに言いたい放題言ってくれる。
18 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI 2007/02/24(土) 23:46:51.34 ID:SwGQCB+jO
次の日、帰宅した俺は名刺に書かれた番号に電話をかける。
―トゥルルルル………
「はい、中原です」
声の主は紛れもなく昨日の人で安心した。
「あ、あの昨日名刺を貰った者なんですけど…」
緊張して声が上擦っている。カッコ悪ぅ…。
「あら?昨日の可愛い子?やたっ♪ホントにかけてくれたんだ!ありがとうね~♪」
「中原さんとお話してみようと思って電話してみたのでごさりまするすが」
緊張して上手く喋れない~。
「あはははは♪そんなに緊張しなくていいのよ!深呼吸して!はいっ」
スゥ…ハァ…スゥ…ハァ…。
言われるままに深呼吸。
「落ち着いた?」
「はい、大丈夫です」
「よしっ!じゃあ、貴方の名前は?」
「須賀正樹です」
「須賀さんね。すぐにでも会いたいんだけど…」
中原さんが言葉を曇らせる。
今日は都合が悪いのかな?
「今日は予定がいっぱいなのよ~。う~ん………明後日なら空いてるんだけど須賀さんは大丈夫かしら?」
明後日………日曜だし学校も休みだし大丈夫だ。
―トゥルルルル………
「はい、中原です」
声の主は紛れもなく昨日の人で安心した。
「あ、あの昨日名刺を貰った者なんですけど…」
緊張して声が上擦っている。カッコ悪ぅ…。
「あら?昨日の可愛い子?やたっ♪ホントにかけてくれたんだ!ありがとうね~♪」
「中原さんとお話してみようと思って電話してみたのでごさりまするすが」
緊張して上手く喋れない~。
「あはははは♪そんなに緊張しなくていいのよ!深呼吸して!はいっ」
スゥ…ハァ…スゥ…ハァ…。
言われるままに深呼吸。
「落ち着いた?」
「はい、大丈夫です」
「よしっ!じゃあ、貴方の名前は?」
「須賀正樹です」
「須賀さんね。すぐにでも会いたいんだけど…」
中原さんが言葉を曇らせる。
今日は都合が悪いのかな?
「今日は予定がいっぱいなのよ~。う~ん………明後日なら空いてるんだけど須賀さんは大丈夫かしら?」
明後日………日曜だし学校も休みだし大丈夫だ。
19 名前: 愛謝 ◆AwRoH5fkCI 2007/02/24(土) 23:48:10.62 ID:SwGQCB+jO
「はい、大丈夫です」
「それじゃあ、10時頃に………VIP STARって喫茶店知ってるかしら?」
「はい。変わった店主がやってるお店ですね」
「うん。そこで待ちあわせしましょう」
「分かりました」
「じゃあ、明後日。楽しみにしてるわね~」
電話を切る。
明後日………か。
「それじゃあ、10時頃に………VIP STARって喫茶店知ってるかしら?」
「はい。変わった店主がやってるお店ですね」
「うん。そこで待ちあわせしましょう」
「分かりました」
「じゃあ、明後日。楽しみにしてるわね~」
電話を切る。
明後日………か。