63 名前: 通訳(樺太) :2007/04/14(土) 21:20:08.82 ID:Hz7kElbOO
「貴宏!おはよ♪」
「おは…」
いつもの朝。
いつものやりとり。
そして、いつも通り女の子の制服を着ている幼い頃からの我が親友。
はっきり言おう。
…こいつ『日下部祐希』はそこらの女なんかより美しい顔立ちをしている。話し方や動作も柔らかく女性的。
同性、異性を問わずに告白を毎日のように受けているが誰とも付き合おうとせず、俺に毎日のように引っ付いている。
…お陰で俺とこいつが出来ているという噂が学校で囁かれているのだが。
「なぁ、祐希?お前は何でいつも女の子の制服なんだ?」
「可愛いから!」
…昔から変わらない。
可愛いものが好き。
そして可愛い顔をした自分を、より一層可愛く見せるための努力を怠らない。
…こいつが女の子なら、なんて思うこともある。
「お前は絶対に生まれてくる性別を間違えたよ」
「あはは!ボクもそう思う♪」
だが、どんなに可愛くても祐希は男だ。
「貴宏、どうしたの?」
「何でもない。遅刻する前に行くぞ!」
「は~い!」
「貴宏!おはよ♪」
「おは…」
いつもの朝。
いつものやりとり。
そして、いつも通り女の子の制服を着ている幼い頃からの我が親友。
はっきり言おう。
…こいつ『日下部祐希』はそこらの女なんかより美しい顔立ちをしている。話し方や動作も柔らかく女性的。
同性、異性を問わずに告白を毎日のように受けているが誰とも付き合おうとせず、俺に毎日のように引っ付いている。
…お陰で俺とこいつが出来ているという噂が学校で囁かれているのだが。
「なぁ、祐希?お前は何でいつも女の子の制服なんだ?」
「可愛いから!」
…昔から変わらない。
可愛いものが好き。
そして可愛い顔をした自分を、より一層可愛く見せるための努力を怠らない。
…こいつが女の子なら、なんて思うこともある。
「お前は絶対に生まれてくる性別を間違えたよ」
「あはは!ボクもそう思う♪」
だが、どんなに可愛くても祐希は男だ。
「貴宏、どうしたの?」
「何でもない。遅刻する前に行くぞ!」
「は~い!」
65 名前: 通訳(樺太) :2007/04/14(土) 21:23:34.77 ID:Hz7kElbOO
―教室
「おはよ~日下部君と相原君」
「朝からラブラブだぁね♪」
「式はいつ挙げるんだ?」
…こいつら。いつか泣かせたる。
「もぅ………みんな!ボクと貴宏は親友なの!からかうのは止めてっていつも言ってるでしょ?」
プンプン!と擬音が聞こえてきそうな怒り具合いだ。
「ほっとけ祐希」
「そうよそうよぉ~。からかってる奴らは日下部君に振られて、相原君に嫉妬してるだけなんだから!」
『う゛っ!!!』
からかっていた奴らが、教壇に座っていたそいつにKOされる。
『児島節子』。明るくて裏表のない女の子。顔はまぁ、可愛い方だろう。
「ありがとな、児島」
「児島さんありがとう♪」
「いんやいんや、礼には及ばんよ♪」
…少し変なしゃべり方をすることもあるが、良い奴だ。
―キーンコーン………
「ほんじゃ、HRも始まるし席に着きましょうか?」
「あぁ」
「うん♪」
―教室
「おはよ~日下部君と相原君」
「朝からラブラブだぁね♪」
「式はいつ挙げるんだ?」
…こいつら。いつか泣かせたる。
「もぅ………みんな!ボクと貴宏は親友なの!からかうのは止めてっていつも言ってるでしょ?」
プンプン!と擬音が聞こえてきそうな怒り具合いだ。
「ほっとけ祐希」
「そうよそうよぉ~。からかってる奴らは日下部君に振られて、相原君に嫉妬してるだけなんだから!」
『う゛っ!!!』
からかっていた奴らが、教壇に座っていたそいつにKOされる。
『児島節子』。明るくて裏表のない女の子。顔はまぁ、可愛い方だろう。
「ありがとな、児島」
「児島さんありがとう♪」
「いんやいんや、礼には及ばんよ♪」
…少し変なしゃべり方をすることもあるが、良い奴だ。
―キーンコーン………
「ほんじゃ、HRも始まるし席に着きましょうか?」
「あぁ」
「うん♪」
67 名前: 通訳(樺太) :2007/04/14(土) 21:27:37.02 ID:Hz7kElbOO
―四時限目
災難は突然やってきた。
「なぁ、祐希。あと何週だっけ?」
「残り一周♪」
体力は人並以上にあるし走るのは割と得意だ。
だけど、校庭十周とかマジかったるい…。
「祐希は元気だな…」
「走るのは気持ちいいもん♪」
俺にもこいつみたいな考え方が出来ればかったるくないのかね?
「貴宏、ほらほらゴールはすぐなんだから早く来る!」
既に走り終えた祐希が十メートルくらい先から手招きをしながら叫ぶ。
「へいへ………」
言おうとして祐希の斜め後ろから何かが飛んできた事に気づく。
…瓶か?
「祐希!どけ!」
「ふぇ?」
ちっ!危機感のねぇ奴だな!
俺はダッシュで祐希に向かう。
「間に合わねぇ!」
仕方なく祐希を突き飛ばす。
―瞬間、飛んで来たそれが俺の頭に直撃し、そこで意識が途切れた。
―四時限目
災難は突然やってきた。
「なぁ、祐希。あと何週だっけ?」
「残り一周♪」
体力は人並以上にあるし走るのは割と得意だ。
だけど、校庭十周とかマジかったるい…。
「祐希は元気だな…」
「走るのは気持ちいいもん♪」
俺にもこいつみたいな考え方が出来ればかったるくないのかね?
「貴宏、ほらほらゴールはすぐなんだから早く来る!」
既に走り終えた祐希が十メートルくらい先から手招きをしながら叫ぶ。
「へいへ………」
言おうとして祐希の斜め後ろから何かが飛んできた事に気づく。
…瓶か?
「祐希!どけ!」
「ふぇ?」
ちっ!危機感のねぇ奴だな!
俺はダッシュで祐希に向かう。
「間に合わねぇ!」
仕方なく祐希を突き飛ばす。
―瞬間、飛んで来たそれが俺の頭に直撃し、そこで意識が途切れた。
71 名前: 通訳(樺太) :2007/04/14(土) 21:56:51.06 ID:Hz7kElbOO
「…痛い」
「貴宏!大丈夫?」
焦点の定まらない目で声のする方を見る。
「あぁ、頭が痛いけどな。祐希は怪我無かったか?」
「うん。貴宏のお陰だよ。ありがとう!」
「なら良かった」
起き上がって周りを見るとクラスの奴らが全員集合で俺達を囲んでいた。
「大丈夫か相原?」「保健室に行くか?」
俺を心配してくれてんの?こいつらも良いとこあるじゃないか。
「あぁ、へーきへーき。保健室にも行かなくていい」
「でもさ、相原君?服は着替えた方がいいよ」
と、児島に言われて気付く。
「何で濡れてんだ?」
「えっとね、さっきの瓶が当たった時に栓がとれて中身がかかったみたいよ?」
「そうか。んじゃ…」
『着替えてきますね』
俺の口から出たのは女の子の声だった。
「貴宏~!何女の子みたいな声出してるの?ふざけてないで着替えてきなよ!」
…違う祐希。ふざけてなんかない。
何だこれ?
何でこんな声が出る?
「うわわ!相原君が…」
『どうかしましたか児島さん?』
女の子の声、丁寧な言葉遣い。
俺はどうしちまったんだ?
「た、貴宏なの?」
『それはそうですよ?もぅ、祐希ったら何を言ってるんですか?』
「相原君が、女の子になっちゃってるよおぉ?」
は?何?どゆこと児島?俺が女の子になってる?オンナノコ?
…そして俺は再びたおれるのだった。
「…痛い」
「貴宏!大丈夫?」
焦点の定まらない目で声のする方を見る。
「あぁ、頭が痛いけどな。祐希は怪我無かったか?」
「うん。貴宏のお陰だよ。ありがとう!」
「なら良かった」
起き上がって周りを見るとクラスの奴らが全員集合で俺達を囲んでいた。
「大丈夫か相原?」「保健室に行くか?」
俺を心配してくれてんの?こいつらも良いとこあるじゃないか。
「あぁ、へーきへーき。保健室にも行かなくていい」
「でもさ、相原君?服は着替えた方がいいよ」
と、児島に言われて気付く。
「何で濡れてんだ?」
「えっとね、さっきの瓶が当たった時に栓がとれて中身がかかったみたいよ?」
「そうか。んじゃ…」
『着替えてきますね』
俺の口から出たのは女の子の声だった。
「貴宏~!何女の子みたいな声出してるの?ふざけてないで着替えてきなよ!」
…違う祐希。ふざけてなんかない。
何だこれ?
何でこんな声が出る?
「うわわ!相原君が…」
『どうかしましたか児島さん?』
女の子の声、丁寧な言葉遣い。
俺はどうしちまったんだ?
「た、貴宏なの?」
『それはそうですよ?もぅ、祐希ったら何を言ってるんですか?』
「相原君が、女の子になっちゃってるよおぉ?」
は?何?どゆこと児島?俺が女の子になってる?オンナノコ?
…そして俺は再びたおれるのだった。
80 名前: 通訳(樺太) :2007/04/14(土) 23:32:00.73 ID:Hz7kElbOO
次に目が覚めた時、俺は真っ白い部屋の真っ白いベッドの上にいた。病院だろうか?
「目が覚めたようだね、相原君」
すぐそばで、聞き覚えのある老人の声がした。そして、顔を見る。
「校長先生?」
「そうです。私は校長先生です。今回は大変すまないことをしてしまった…」
そう言って頭を下げる。
「どうゆうことですか?」
…校長先生の話によると、趣味で作っていた若返りの薬を教頭が強力な育毛剤と勘違いして奪おうとしたらしい。
そして取り返そうとした時に教頭の手を離れ、窓から飛び出した。それが祐希をかばった俺に当たり現在に至る。
「くだらない理由ですわね。…それで校長先生。私が女の子になったのは何故?」
「さぁ?だってぇ~、まだ開発したばっかりの薬だしぃ?」
―デュクシ!
あまりに開き直り過ぎた口調に思わず殴ってしまった。
「ってなわけで元に戻ることも出来ないし相原君は女の子の生活をエンジョイしてくれ!バイビー♪」
―バヒューン
突風と共に校長は消えてしまった。
「え?一生女の子のまま?」
現実に付いていけず俺はまたもや意識を失ってしまった。
「目が覚めたようだね、相原君」
すぐそばで、聞き覚えのある老人の声がした。そして、顔を見る。
「校長先生?」
「そうです。私は校長先生です。今回は大変すまないことをしてしまった…」
そう言って頭を下げる。
「どうゆうことですか?」
…校長先生の話によると、趣味で作っていた若返りの薬を教頭が強力な育毛剤と勘違いして奪おうとしたらしい。
そして取り返そうとした時に教頭の手を離れ、窓から飛び出した。それが祐希をかばった俺に当たり現在に至る。
「くだらない理由ですわね。…それで校長先生。私が女の子になったのは何故?」
「さぁ?だってぇ~、まだ開発したばっかりの薬だしぃ?」
―デュクシ!
あまりに開き直り過ぎた口調に思わず殴ってしまった。
「ってなわけで元に戻ることも出来ないし相原君は女の子の生活をエンジョイしてくれ!バイビー♪」
―バヒューン
突風と共に校長は消えてしまった。
「え?一生女の子のまま?」
現実に付いていけず俺はまたもや意識を失ってしまった。