263 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/11(土) 15:10:21.33 ID:cfJucoc0
第三話
第三話
僕は現在リビングでコップに入れた牛乳を飲んでいる
そして目の前には先ほどまで仲良くハイパーパニックタイムを過ごした少女もいる、少女の前にも牛乳
お茶には沈静作用があると何処かで聞いたことあるのだが、寝起きはお茶より牛乳でしょ!という僕の独断と偏見により牛乳に決定
今は落ち着いて話せるぐらいにはなっているが、ちょっと前まではお互いに・・・いや少女だけが異常に暴走していた
少し回想してみようと思う
「あの、どちら様ですか?」
先に質問したのは僕だった
「えっと・・・この部屋の住人なんですけど・・・ってあれ?」
少女が首を傾げる。いやいやこの部屋僕が借りてるのですが
「あ~あ~、もしもーし」
今度は何か独り言・・・なのだろうか、少し違う気がする。しかし、何をしたいのかが分からない
「あれ・・・声が変になってる」
一般的な女性の声としては普通だと思うんだけど・・・いつもと違うなら風邪でも引いたのでは?と言いたかったがタイミングが掴めない
「あ・・・あれっ!?」
264 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/11(土) 15:10:57.18 ID:cfJucoc0
自分の身体を見下ろして素っ頓狂な声を出す
264 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/11(土) 15:10:57.18 ID:cfJucoc0
自分の身体を見下ろして素っ頓狂な声を出す
と思ったらいきなりパジャマを脱いで下着姿になった、しかも自分の胸や下半身急所・・・いわゆる股間を触る始末
「ちょっ!何やってるんですか!人の目の前で何やる気ですか!」
いくらなんでも暴走しすぎである、流石にこれ以上放置したらヤバいと判断して正気に戻そうと試みるが
「え!?何で!?」
全く聞こえていないのだろうか。ここまで華麗なスルーは初めて見ましたよ
少女はいきなり立ち上がってダッシュした。どうやら洗面所に向かったらしい。そこで鏡を見ている
「え!?僕女になってる!?」
いやいやいや、何を言ってるんだお前は(画像省略)
ただ危害を加えてくる気配は無さそうなので少し安心した
しかし安心したとは言っても混乱しているのは一向に直りそうにない。このままでは事態を収集出来そうにないので
「あの・・・少し落ち着きませんか?」
と鏡の前の少女に声をかけてみた。少女はまだ暴走気味ではあったが
「あ・・・はい、すみません」
割と容易に落ち着いて貰えた
ここからはハイパー質疑応答タイムに入る
265 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/11(土) 15:11:42.22 ID:cfJucoc0
彼女の話を要約すると
265 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/11(土) 15:11:42.22 ID:cfJucoc0
彼女の話を要約すると
「あ、ありのまま今朝起こったことを話すぜ!昨日の夜普通に寝たと思ったら朝起きたら女になってた!何を言ってるか以下省略」
で、おまけに目の前に自分自身がいたらしい
つまり客観的に見ると、「僕が二人に分裂して、片方は女になった」ということである
そして今に至るというわけだ
「つまり、記憶、思考能力等の内面的能力に変化はなく、身体的な特徴が」
「はい、おそらく同じ記憶を所有しています。考えていることも完全に同じだと思います・・・」
そんなこと言われて、はいそうですかと信用するほど僕の頭の中はお花畑ではない
そうなると、やはり自分自身に関する質問をして真偽を審議するのがよさそう・・・なんちゃって
そして今の駄洒落に審議中のAAが貼られると
よし、大分僕の頭も落ち着いてきたようだ、下らない駄洒落で判断するのかよとか言わないでね
「では少し質問してもいいですか?僕本人であるのならば確実に答えられる質問ですが」
「はい、お願いします。それで信用してもらえるなら・・・」
相手も結構大変なようだ。まあこれで本当か嘘か大体分かるはず
「まず第一問、僕の名前と多少のプロフィールをお願いします」
266 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/11(土) 15:12:30.67 ID:cfJucoc0
最初の一問目は比較的間簡単なものにしておこう、これすら答えられないようでは話にならないぐらいだ
266 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/11(土) 15:12:30.67 ID:cfJucoc0
最初の一問目は比較的間簡単なものにしておこう、これすら答えられないようでは話にならないぐらいだ
「秋空勇人、現在15歳で高校一年生。学校では一部の友人としか話さないので比較的目立たない人種」
成る程、確かに思考回路は似ているかもしれない。僕の考えていた解答とほとんど同じである
「では第二問」
ゲーマーならではの質問といこうではないか
「今までやったことのあるネトゲを全て答えてください」
ネトゲはマキとよくやるのだが、マキに内緒で色々試しにやってみているネトゲもある
つまり、一番親しいマキですら知りえない情報についての質問である
「メイプルストーリー、テイルズウィーバー、ラテール、NOSTALE、WonderLand Online」
おっと、これはさっそくボロを出したか?と思ったら
「そうだ、あとトリックスターもだ」
- しっかり全部答えられたようだ。ここで僕は相手をひっかけてみることにした
「MoEは?」
勿論MoEなるネトゲはやったことない、ここで相手が動揺したら怪しい。普通にやったことないと答えられたら信じられるに一歩近づくわけだが
「MoE?確かそれはよく聞いたけど、やったことはないですよ」
全く動揺した素振りは見られなかった。となるとやはり本当なのだろうか・・・
267 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/11(土) 15:13:04.63 ID:cfJucoc0
次の質問で最終的な結論を出すことにした
267 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/11(土) 15:13:04.63 ID:cfJucoc0
次の質問で最終的な結論を出すことにした
と言っても現時点で僕にしか知りえない情報まで持っているという点から、理論的にはほぼ100%信じられるのだが・・・
一応念のためということで聞いてみる
「第三問、これでラストにします」
何を聞いたかは近いうちに説明しよう
「・・・正解です」
結局、三問目も正解した。どうやら本当に僕本人のようだ・・・
しかし、正解したらしたでまた新しい問題というか疑問というか
これから先どうなることやら・・・