333 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:28:29.79 ID:slAbCzs0
第五話
第五話
つまり、真冬ちゃんの考えによると
別世界の秋空勇人がそのパラレルワールドから僕の世界にやってきて、そこでHKOK症候群を発祥。そして秋空優の誕生ってことか
正直、全く信じられん。だが、HKOK症候群なんてものがあるくらいだ。パラレルワールドに繋がる場所があったとしてもおかしくない。それに真冬ちゃんの話では、それは存在しうるってことだしな
- これ以上考えるのは止めよう。脳内PCがぶっ壊れる予感がする。それに凄いSF臭までするし。同じSFなら、時間旅行のほうがマシだったかもしれん
気を取り直して僕も昼食タイムに、と思ってカバンを開けて弁当を探す
「・・・あれ?」
おかしい、カバンの中にあるはずの・・・
「弁当がない」
「おいおい、マジかよ。」
隣に座っているマキが僕のカバンの中を覗く。しかし無い物は無い
「弁当盗難事件発生か!よし、この名探偵真夏様に任せなさい」
「いやいやここは科学捜査部西田班に任せてもらおう」
「どう見ても忘れただけです。本当に有難うございました」
何で二人ともそんな落ち込んでるんだよ。紛失より盗難のほうがいいのか
「先輩、どうかしたんですか?ノート写し忘れたり、お弁当忘れたり・・・」
334 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:28:57.23 ID:slAbCzs0
どうしたんだろうなー、まあ大体原因は想像つくけどさ。家にいるあの悪魔だろうな
334 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:28:57.23 ID:slAbCzs0
どうしたんだろうなー、まあ大体原因は想像つくけどさ。家にいるあの悪魔だろうな
しかし忘れた物は仕方ない。一階の購買で何か買うしかないようだ
- 弁当、飛んでこーい
- 家に置かれているであろう弁当に念を送ってみるものの、飛んでくる気配無し。いや、それで窓ガラス突き破って弁当が飛んできたりしたら逆に困るわけなんだけどさ
ふぅ、とため息。
何か知らんが、妙に落ち込む・・・。俯き気味になっているのがその証拠
やっぱり買わなくていいや、昼飯抜きでもなんとかなるだろ
と思っていたそのとき!(世界丸見えのナレーションの人っぽく)
ガラッ
教室のドアが開く音。しかし教室のドアが開くぐらい、至って普通のことなのだが
「おおっ!!」
何故か歓声が起こる。しかも主に男の声
何だと思って頭を上げて後ろのドアを見る。しかしそこには何もないし、誰もいない
- どうやら皆が見ている方向とは違うようだ。マキも真夏も真冬ちゃんも前のドアを凝視している
というわけでつられて僕も前のドアを見る
そこには
335 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:29:26.50 ID:slAbCzs0
「んーっと・・・?」
335 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:29:26.50 ID:slAbCzs0
「んーっと・・・?」
お決まりというのか何というのか・・・優がいた。条件反射なのだろうか、気づいたら机の上に鞄を置いてその影に隠れていた
どうやら弁当を持ってきてくれたらしい。おお、凄いな僕。念じたら弁当来たよ。しかも飛んできてガラス割るなんてことも無かったし
- 最近、現実逃避の頻度が多くなってきてるな。特技の欄に現実逃避って書けそうだ
さて、ここはどういう行動に出るべきか
①弁当を受け取りにいく
②隠れる
③隙を見て教室の外に逃げる
②隠れる
③隙を見て教室の外に逃げる
①は絶対却下。そんな目立つ真似は避けたい。話にならない。アウトオブ眼中ってやつだ
②は難しい。こんな狭い教室で隠れるスペースなんか無い。伝説の蛇の人でも無理がある
というわけで③!どう考えても③!消去法で③!
よし、何とか逃げる方法を考え出そう。今こそLRE(命名:真夏)を強制発動させ使うとき!これで僕の勝ちだ!ハーッハッハッ
「あ、いたいた。勇人ー!」
- 人間、勝つ直前が一番負けやすいって言葉を聞いたことがある
教室中の視線が僕に集まる。正直耐えられん
「やっと見つけた。はいこれ、忘れ物」
そう言って弁当を差し出す優
336 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:29:50.90 ID:slAbCzs0
有難うございます・・・と普通なら言いたいのだが声が出ない。見えないガムテープでも貼られたような気分だ
336 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:29:50.90 ID:slAbCzs0
有難うございます・・・と普通なら言いたいのだが声が出ない。見えないガムテープでも貼られたような気分だ
「せっかく持ってきてあげたのに、お礼の一つも無し?」
「・・・弁当持ってきてくれたことには感謝しよう。だが常識ってものが無いのかね君は」
「忘れ物をして困ってたんでしょ?困ってる人を助けるのは常識だもん」
ああ、はい。その通りです。でも僕が言いたいのはそこじゃないんです
優の格好はどうみても私服、目立ちまくりんぐ。それに何故か、頭には猫耳・・・。
「分かった。困っている人を助けるのは常識。それには僕も同感せざるを得ない。だがその頭についてるものは絶対常識と認めん」
「あ、これ?前買っておいたけど結局用途のなかったやつ。似合うでしょ?というより、実は寝癖が酷かったからこれで隠してる。ヘアピンとかなかったからさ」
嘘つけ、朝見たときは寝癖なんか無かったぞ。というか、むしろ寝癖のままのほうがいいだろ。そんなもんやるぐらいなら・・・
これ以上は僕の心が耐えられそうにないので、帰ってもらうことにした
「とりあえず有難う。感謝感激した。だからもう帰ってくれないか」
「酷いなぁ、感謝の念が篭ってないぞ?」
そりゃそうだ、感謝してないんだから感謝の念なんか篭ってるわけないだろ
しかしそんなことはお構いなし
「有 難 う ご ざ い ま し た 。 お 帰 り く だ さ い」
と言いながら優を帰るよう促す。不満そうな顔をするが、それに応じて帰ろうとする優
337 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:30:27.03 ID:slAbCzs0
だが帰り際
337 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:30:27.03 ID:slAbCzs0
だが帰り際
「じゃーねー勇人!今日もあれやろうね!最初はつらかったけど、頑張るから!それと、もうお風呂覗くなよー!」
ブハッ
マキが飲んでいたお茶を豪快に吹いたようだ。クラスの男連中も一部が吹いていた。きたねえぞお前ら
優はドアの前で手を振ったあと、スタコラサッサと帰っていった
もう悪魔とか鬼って言葉じゃ追いつかないくらい迷惑な人間だ
前、メラミ撃ったらメラゾーマ返されたって言ったの、あれ無し。どう見てもマダンテです、本当に有難うございました
前、メラミ撃ったらメラゾーマ返されたって言ったの、あれ無し。どう見てもマダンテです、本当に有難うございました
- 数秒の空白、誰一人として動いていない。時が止まっているみたいだ。誰だスタンド使ってるの
ここで時間の流れを復活させるために一言
「今日は一人で弁当タイムを過ごしたい気分!じゃあな!」
そう言ってマキ達に背をむけ、早足で教室から脱出。
しようとしたのだが
ガシッ
「ぐおっ」
誰かに首根っこ捕まえられた。首が絞まって思いっきりむせた
「まーまー待てよ勇人君。今日は私、色々楽しい話を持ってきているんだ。だから勇人君の話も聞かせてほしーなー」
どうやら犯人は真夏のようだ。真夏さんそれ笑顔なんですか?めちゃくちゃ引きつってますよ?
338 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:31:08.01 ID:slAbCzs0
そして真夏に連れられ・・・というか引き摺られるような感じで自分の席に戻る
338 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:31:08.01 ID:slAbCzs0
そして真夏に連れられ・・・というか引き摺られるような感じで自分の席に戻る
「というわけで、色々と質問に答えてもらおう。回答次第では、私のパワーアップした影殺し・改が火を噴くからな」
何でパワーアップしてるんだよ。腕力か、腕力が上がったのか。それとも違う場所がパワーアップしたのか
「まあとりあえず、大体の質問は俺がしよう。さっきの人、誰だったんだ?」
まさかこんなタイミングで優の存在がバレるとは・・・まあこういうときのために事前に回答を考えておいてよかった
「僕のいとこのいとこ。つまりはとこ」
「名前は?」
「秋空優。優は優しいの優」
「歳は?」
「15歳」
- 歳とか関係あるのか?というかマキ、お前ナンパでもするつもりかよ
「・・・じゃあ今日も頑張ろうって言ってたのは?」
「ああ、あれか。あれは確か風呂あがったあとに」
「わ・・・!先輩ストップです!」
真冬ちゃんが顔を赤くして叫んできた
「真冬の前で何言う気だお前は!判決死刑!」
339 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:32:10.98 ID:slAbCzs0
パワーアップしたらしい影殺し改とやらを食らう
339 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:32:10.98 ID:slAbCzs0
パワーアップしたらしい影殺し改とやらを食らう
真冬ちゃん、それ誤解ですから!この建物4階までだけどそれ誤解だから!
苦しい!苦しいっす!
「ぐ・・・ストップ!人の話は最後まで聞け!」
真夏の腕から解放される。だが真夏は戦闘態勢のままである。怖いから背後に立たないでくれ・・・
「『風呂あがったあと、もう寝ようと言った。しかし、何故か眠れない僕たち。同い年の異性が近くにいて眠れるわけがない。それは優もそうだった。見詰め合う二人。顔が赤くなるのが分かった。気がついたら僕は優のパジャマのボタンを外していた・・・』」省略されました。続きをよむにはここをクリックしてください
「先輩ストップ!ストップ!」
真冬ちゃんはもうやばいくらい真っ赤になっていた。主に照れ的な意味で
一方、姉の真夏も真っ赤になっていた。主に怒り的な意味で
「お前というやつは!やっぱり死刑だ!今日はお前の命日だ!」
「わー止めろ!マキは何勝手に物語つくってるんだよ!全然違うから!眠れなかったから二人でゲームやってたんだよ!」
「『やっていたゲームはR18の学園物。物語を二人で進めていたらどうやらR18のシーンに入ったようだ。気まずい、しかし優の何かを期待している目が見えた。その期待に答える義務が、僕にはある。僕はそっと優のほうへ向いて』」省略されました(ry
あの野郎・・・人が首絞められるのがそんなに楽しいか
「おい真夏。僕がやってたのはMGS3だ。さっきから真冬ちゃんを困らせているのはマキだぞ。その影殺し・改とやらはマキにやるべきなんじゃないのか」
「む・・・それもそうか。というわけだ、覚悟しろアース!」
はー危ない危ない。マキがアホで助かった
340 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:32:45.64 ID:slAbCzs0
真冬ちゃんを見ると、どうやら限界が来たらしい。顔を真っ赤にして机に顔を伏せていた
340 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:32:45.64 ID:slAbCzs0
真冬ちゃんを見ると、どうやら限界が来たらしい。顔を真っ赤にして机に顔を伏せていた
「ぐ、ぐえぇ。そ、そういえばお弁当持ってきたけど、もしかして一緒に住んでるってやつ」
「ん?ああ、そうだけど」
よく首絞められながら喋れるな、器用な奴だ
「あ、あれ?でも勇人って一人暮らしだよね?じ、じゃあさ今勇人と彼女の二人暮らし?」
お、おい余計なこと言うなって
真夏の動きが止まってる。・・・これはマズい流れの予感
「げほっげほっ、それにお風呂覗くなよって言ってたよな。それについてはどうなんだ」
こいつ・・・そんな細かいことまで覚えていやがったか・・・
あれ、マキの後ろにいたはずの真夏がいな
ポンと誰かの手が肩に乗る
341 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:33:27.14 ID:slAbCzs0
「被告人、秋空勇人」
341 : ◆wjOmYNm0Aw :2008/10/24(金) 18:33:27.14 ID:slAbCzs0
「被告人、秋空勇人」
「はい」
「判決:死刑」
「言い残したことがあります。紙とペンをください」
「却下します」
意識がブラックアウトした。死因は窒息死。以上