ファイルの「中身を見るだけ」の専用画面です。
たとえるなら、図書館の本を読むような状態です。うっかりキーボードに手が当たっても、ファイルの中身が書き換わってしまう心配がありません。 「プログラムが正しく動いているか確認したい」「中身のデータをチェックしたい」というときは、安全のためにこの「1」の画面を使います。
ファイルの中身を「自由に書き換える」ための画面です。
自分のノートを開いて、ペンで文字を書いたり消しゴムで消したりする状態です。プログラムを修正したり、新しく文章を入力したりするときは、この「2」の画面を使います。
編集画面では、画面の左側にある「行番号」が表示されている場所に、短いアルファベットを入力することで、行を自由にあやつることができます。
・i(インサート) 行番号の上に「i」と書いてEnterを押すと、その場所に新しい白い行が1行追加されます。「i3」と書けば、一気に3行追加することもできます。
・d(デリート) 消したい行の行番号の上に「d」と書いてEnterを押すと、その行が丸ごと消去されます。
・r(リピート) コピーしてもう1行増やしたいときに、行番号の上に「r」と書いてEnterを押すと、すぐ下に同じ内容の行が複製されます。
・c(コピー)と a(アフター) / b(ビフォー) ある行を別の場所にコピーしたいときに使います。 コピーしたい行の行番号に「c」と書き、貼り付けたい場所の行番号に「a(その後ろに)」または「b(その前に)」と書いてEnterを押すと、一瞬で引っ越しができます。
・m(ムーブ) コピーではなく、行を別の場所に「移動(切り取り)」させたいときは、「c」の代わりに「m」を使います。
作業が終わったら、画面の一番下にある入力欄(===> の場所)にコマンドを打ち込んで終了します。
・SAVE(セーブ) 編集した内容を保存します。
・END(エンド) 保存して、1つ前のメニュー画面に戻ります(2の編集画面では、ENDと打つだけで自動的に保存して戻ってくれます)。
・CANCEL(キャンセル) 「間違えて変なところを消しちゃった!保存したくない!」というときは、CANCELと打ってEnterを押せば、編集する前の元の状態のまま、何も変えずに画面を閉じることができます。
「3」の画面は、ファイル(データセット)の作成、削除、名前の変更、一覧表示など、ファイルそのものを管理するためのお片付け部屋です。
この部屋に入ると、さらに細かいメニュー(3.1、3.2、3.3…)に分かれています。特によく使う代表的なメニューをピックアップして紹介します。
ファイルの中身(メンバーと呼ばれる、ファイル内の各ページのようなもの)を管理する画面です。
・特定のページに「別名(エイリアス)」をつけたり、いらなくなったページだけをピンポイントで削除したりできます。 ・「印刷」の指示を出すときもこの画面を使います。
ファイルそのものを「新しく作る(アロケーション)」、または「丸ごと削除する」ための画面です。
・新しくプログラムを書きたいときは、まずこの画面で「ファイルを新規作成」して、パソコンの中にノートを一冊用意する作業を行います。 ・いらなくなった古いファイルを丸ごとゴミ箱に捨てるときも、この画面で削除の指示を出します。
前回少しお話しした、ファイルを「複製」したり「お引っ越し」させたりする画面です。
・バックアップ(予備)を作るために、別の名前にコピーする。 ・ファイルを別の場所に移動させる。
実務で一番よく使う、超便利な「ファイル一覧表示」の画面です。
・自分の持っているファイルの名前を一部(例えば「USERID.*」など)入力してEnterを押すと、条件に合うファイルがずらりと一覧で表示されます。 ・表示された一覧の左側(アクションフィールド)に、先ほど紹介した「v(参照)」や「e(編集)」と打ち込むだけで、そのファイルを開くことができます。わざわざ「1」や「2」の画面に戻らなくても、この3.4の画面から一発で中身を見たり直したりできるので、エンジニアはみんなこの画面に住んでいると言ってもいいくらい愛用しています。
「3」の画面は、ファイルを新しく用意したり、一覧から探して開いたり、いらなくなったらお掃除したりする、データの管理センターだと覚えておけばバッチリです!
データセットは、次の2つの方法で表示・編集できます。
1:View(表示)
2:Edit(編集)
今回は1.VIEWを選んでみます。
ライブラリ名を入力します。
見たいものにSを入力します。
z/OSやISPFを使い始めた頃に、多くの人が疑問に思うのが次の2点です。
DATASET NAMEとISPF LIBRARYは何が違うの?
データセット名に「'(シングルクォーテーション)」を付ける場合と付けない場合で何が違うの?
この記事では初心者向けに分かりやすく解説します。
結論から言うと、
最終的に開かれるデータセットは同じです。
違うのは「入力方法」です。
DATASET NAMEには、完全なデータセット名を直接入力します。
例
USER01.JCL.SOURCE
メンバーを指定する場合
USER01.JCL.SOURCE(TEST)
データセット名をそのまま指定するため、現在ではこちらを利用するケースが多くなっています。
ISPF LIBRARYでは、データセット名を複数の項目に分けて入力します。
例
Project : USER01 Group : JCL Type : SOURCE Member : TEST
ISPFは内部でこれらを組み合わせて、
USER01.JCL.SOURCE(TEST)
として扱います。
DATASET NAME
USER01.JCL.SOURCE(TEST)
を直接入力する方法。
ISPF LIBRARY
Project : USER01 Group : JCL Type : SOURCE Member : TEST
を入力し、
USER01.JCL.SOURCE(TEST)
を自動生成する方法。
TSO/ISPFでは、シングルクォーテーションの有無によって、データセット名の解釈が変わります。
例えば、
TEST.PDS
と入力した場合、
TSOは現在設定されているプレフィックス(PREFIX)を自動的に付加します。
仮にPREFIXが
USER01
の場合、
実際には
USER01.TEST.PDS
を探します。
入力TEST.PDS ↓ PREFIXを自動追加 ↓ USER01.TEST.PDS
次のように入力します。
'TEST.PDS'
この場合、
TSOはプレフィックスを付加しません。
入力した名前をそのまま使用します。
入力'TEST.PDS' ↓ そのまま使用 ↓ TEST.PDS
例えば、
IBMUSER.JCL(TEST)
というデータセットを開きたいとします。
そのまま入力すると、
USER01.IBMUSER.JCL(TEST)
のようにプレフィックスが付加されてしまう可能性があります。
そこで、
'IBMUSER.JCL(TEST)'
と入力することで、
IBMUSER.JCL(TEST)
をそのまま指定できます。
通常は
TEST.PDS
のように、
'なし
で入力することが多いです。
共有ライブラリやシステムライブラリなどは、
'SYS1.PROCLIB'
'IBMUSER.JCL(TEST)'
のように、
'あり
で指定します。
DATASET NAMEとISPF LIBRARYの違い
DATASET NAME:完全なデータセット名を直接入力する
ISPF LIBRARY:Project、Group、Typeなどに分けて入力する
最終的に参照するデータセットは同じ
シングルクォーテーション(')の違い
'なし:PREFIXが自動付加される
'あり:入力した名前をそのまま使用する
覚え方はシンプルです。
「'(シングルクォーテーション)は、"この名前をそのまま使ってください"というTSOへの指示」
と考えると理解しやすいでしょう。