国語教材が「技術主義」になっていると指摘されている。文学教材が減少し、理科や社会の教材のような文章が増えている。それを確認してみよう。
日本書籍の「小学国語」の2年生の
教科書の場合である。
上
まど みちお てつぼう 詩 2
内田 大すけ てつぼうをしたこと 作文と解説 6
たかはし えり うちのねこ 作文 1
おうりょうじ まこと しゃくとり虫 作文 1
クリちゃんのまんがに台詞を入れる練習 2
アーノルド・ローベル お手紙 物語 11
買い物するときの言葉 説明 4
まふね かずお おおばこ 説明文(理科) 5
校庭の草、みつけた 作文 3
みやかわ ひろ クロは ぼくの 犬 物語 9
こころをとどけようう 作文と解説 7
下
かんざわ としこ ウーフはおしっこでできているか
物語 15
ふくだ ゆき やもり 作文(観察) 6
えがわ たきお 紙がくるくる 説明文 7
かとう ひさあき いんこの した 作文(観察) 1
なかの とみこ えんそく 作文 1
いわさき きょうこ かさこじぞう 物語 12
花いちもんめ わらべうた 2
ごんべえさんの 赤ちゃん わらべうた 1
ずいずいずっころばし わらべうた 1
せつぶん 説明文 5
まつもと こういち 妹のめんどうをみた 作文と解説 6
「あつい」と「うすい」 説明文 4
ごとう りゅうじ 草色の マフラー 物語 8
以上のような内容である。
文学者の書いた文学的作品は、6つだけで、多くが子どもの書いた作文で、観察文などが多くなっている。観察文では、描写したり正確に伝える技術的な観点が重視されている。 子どもの表現意欲が重視されているのは、「てつぼうをしたこと」だけで、あまり「意欲」は重視されていない。
その典型的な「説明」をあげてみよう。
「作文を書くときには、頭のテレビにもう一度写すように、順番に思い出してみましょう。次のことも、よく思い出してみましょう。
・見たものの色、形、大きさ。
・自分やほかの人のしたことや様子。
・そのとき、感じたことや思ったこと。
書き終わったから、読みかえしてみましょう。そして、付け足しておきたいことを書き加えましょう。」(原文は
小学校2年生用なので、ひらがなになっている部分が多いが適宜漢字になおした。p69)
ここでは明確に正確な描写が重視されている。
最終更新:2007年03月27日 10:12