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超電磁砲(レールガン) - (2019/01/07 (月) 23:53:00) の編集履歴(バックアップ)


1:
【種別】
超能力

【元ネタ】
Wikipedia - レールガン
実際のレールガンは二本のレールで弾丸を挟み、
膨大な電流を流す事によって発生する斥力をもって弾丸を発射する。
仕組み的に速度に限界が無いらしいので、音速の三倍でも手加減しているようだ。

【初出】
一巻

【解説】
御坂美琴が所持する能力にして、二つ名。
電撃使い系最強を誇る、第三位の超能力(レベル5)
10億ボルトもの出力を誇る電撃に代表される、電流や電磁場を観測し操る能力。
能力名は自己申告により、後から付け直された物。
象徴として「必殺技」たるこの名前を名乗っているがそれが全てでは無く、
複数の用途で多角的に敵を叩くという、『手数の多さ』こそがその真骨頂である。

代名詞である超電磁砲(レールガン)を始め、雷撃の槍や落雷などの強力な攻撃を操ることが可能。
単純な電撃のみならず、強力な電磁波によるジャミングや電波傍受、
磁力操作によってチェーンソー状の砂鉄剣を形成、または広範囲に渡って操る事もできる。
また、周囲の金属製物質や砂鉄を集めて範囲展開することで盾を形成するなど、防御行動にも優れる。

突出した戦闘力ばかりに眼が行きがちだが、
電気信号の読み取りや操作も可能とし、電気錠やセキュリティの解除、携帯端末から書庫への進入、
ネットを介した研究所器材の遠隔破壊、
警備ロボの制御を奪っての遠隔操作、信号機トラブルを起こし交通渋滞を作るなどのクラッキングもできる。
そもそもセキュリティに関しては、それらの根幹をなす電子や電気を直接操れるため、ほとんど問題にならない。

技術的にはプラズマと化した気体の『陽イオン』に『電子』を組み込んで、再び『原子』に戻すことも可能。
他にも高速道路の柱の側面に立ったり、跳び付いて走るといった移動の補助を行うこともでき、
狭い路地内であれば周囲に磁力を放つことで浮遊しながらの移動ができる。
学芸都市における戦闘においては、砂鉄の剣の応用で水分子を集めた、青白く輝く大小6枚の翼を展開。
刃の様な形状の翼から、それを形成する水分子を消費しバーナーのように噴射することで飛翔を可能とした。
ただし、この翼の使用には空気中の水分子が絶妙な比率で分布していなければならず、
使用できるのは非常に限定された状況下のみ。

アニメ超電磁砲では神経の命令伝達をブロックする薬を投与され行動不能になった事があり、その際には自らの運動神経に走る電気信号を直接制御することで肉体を動かしていた。
布束砥信によれば全身に凄まじい痛みを伴う荒業らしい。曰く「初めてやったけど意外と何とかなるものね」との事。
ただし、強引に電気信号を制御しているため、人間スタンガン状態となってしまい他人に触れると軽い電撃を与えてしまう。

このように単純な威力だけでなく応用性も幅広く、作中でも強力な力を発揮しているが、
対能力者戦では一部の例外を除いて全力を発揮できない事が多々ある。

そもそも美琴は敵対した人間に対しても、命を脅かすような人格ではない。そのため、対人戦ではある程度の加減が必要になってくる。
最大で10億ボルトという非常に高い出力を誇る雷撃の槍は人体に直撃すればただでは済まないし、
砂鉄の剣は振動によってチェーンソー状になっているため、雷撃の槍と同様に殺傷能力が高過ぎるし、超電磁砲などもってのほかである。
よって、彼女が本当の意味で全力を発揮できるのは、駆動鎧などを始めとした兵器や非生物が最も適していることになる。
分かりやすい例を挙げるとすれば、
1万人の脳を統べ多才能力を扱う木山春生に対して電撃を放った時には誘電力場を発生させる能力を使用されて全く通用しなかったが、
幻想猛獣と対峙し、同じ誘電力場を使用した際には、その本来の性能を発揮。
電撃は直撃していないにも関わらず、強引にねじ込んだ電気抵抗の熱で体表面を消し飛ばすなど、桁違いの威力を見せつけている。
また、妹達編で一方通行への特攻を阻止しようと美琴の前に立ち塞がった上条当麻に対しては殺す事も厭わないという意思で雷撃を放っているが、放った雷撃の威力を無意識の内に殺してしまっている。
その後、満身創痍になった上条当麻には「最後に残った自分の夢(つまり一方通行との戦闘による自殺)を奪おうとした男さえ殺せないほど、善人だったってだけじゃないか」と指摘されている。

なお、常に電磁波を周囲に発してしまうため、猫を始めとした動物類には避けられる傾向がある。
もっともこれは悪いことばかりでもなく、
その反射波を利用してレーダーのように周囲の物体を感知し、
視覚や聴覚が潰されても空間把握ができ、死角からの攻撃にも対応可能。
また木山と接触状態での電撃によって電気的な回線が繋がり、木山の記憶を読むと言った離れ技までなしとげた。
但しこれは本人が意図してやったものではないので、会得したかどうかは不明。

原動力が『電気』という比較的再現が容易なものであることから、
学園都市で行われる研究において槍玉に挙げられることが多い。
特に必殺技である『超電磁砲』については様々な再現が行われており、
テレスティーナが人型サイズの駆動鎧の携行武器として採用したり、
そもそもの『超能力者』を超えるための存在として『ファイブオーバー』が開発されている。


2:
【種別】
技名

【解説】
メダルゲームのコインをローレンツ力で加速して音速の三倍以上のスピードで撃ち出す、御坂美琴の得意技。
空気摩擦でコインが溶けてしまうため射程は50m程。
まともに測定しようとすると能力測定器どころか施設までも破壊してしまうため、目一杯出力を抑えた状態で、
なおかつプールの水で威力を大幅減退させないと測定が出来ないほどの大威力を持つ。

直撃した鉄橋表面を半壊させ、建設中のビルの鉄骨を20本程まとめて突き破って別のビルの壁にも亀裂を作り、
ビルに対して斜めに発射したものは弾道上にある壁や床や天井に直径2mの風穴を開け、
風力使いの真空刃を余波だけでかき消す、などの描写から推し量れる限り、その威力の程は折り紙つき。
これらは街中で繰り出される場合がほとんどだが、その一撃は戦略級と揶揄される程。
つまり、周囲の建物や人々に被害を及ぼさない程度には威力を抑えているはずなので、元来持つ全力の一撃を放つのは状況が限定された場合となる。

コインに限らず、電気が流れる物体であれば、直接弾にして射出することが可能。
アニメ超電磁砲では、テレスティーナが操る巨大駆動鎧のパーツに対してこれを行っている。
PSPのとある科学の超電磁砲では、
「重量10kgの砲弾を音速の13倍で射出し、上空1500mで吹き飛ばす」ことで
危機的状況を回避することに成功している。
また、電気が流れない物体でも、砂鉄で表面をコーティングすることで弾にすることが可能。
この使用法で使われた例は雲海の蛇等で、
打ち出した時の最大高度は約200mで、水平線を越えて見えなくなる程の、とんでもない距離を飛ばしている。
専用の弾丸で本気を出せばどれほどの威力になるのかは未だ不明。

ちなみに、七月十六日に行われた期末能力測定の結果は、
砲弾初速1030m/sec
連発能力8発/min
着弾分布18.9mm
総合評価5


【備考】
幻想殺しで打ち消せるのか?がたびたび議論になったが、いまだ決着つかず。
ただし『とある科学の超電磁砲』では美琴の打ったレールガンを上条は止めている。
また一巻にてインデックスに対し戦略級の超電磁砲だって防げると発言している。
これは美琴自身を言っている可能性もあるが、他の巻では雷撃の槍とともに防げると書かれているので、
直接的描写はまだ本編ではないが受け止めることは一応できるようだ。
暫定考察まとめ  超電磁砲は幻想殺しで防げるのか? も参照のこと。