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サンジェルマン - (2020/07/12 (日) 21:01:16) の編集履歴(バックアップ)


【種別】
人名(劇中でのアルファベット表記はSt.Germain)

【元ネタ】
18世紀頃にヨーロッパに実在した記録がある(あるいは、今なおどこかに存在する?)貴族、Comte de Saint-Germain。
本編でも語られるような数多の伝説を持ち、かのナポレオン3世が関心を抱いて関係する資料を警察に集めさせたほど。
また、薔薇十字団員を自称している。
これらの資料は火災により全て焼失しており、サンジェルマンの足跡の殆どは現代では失われている。
Wikipedia-サンジェルマン伯爵

【初出】
新約十二巻

【解説】
魔術師として究極の力を持ちながら、魔神の一員に加わるのを拒んだ人物。自称「第三の分類」。
ダイヤモンドの傷を直したという伝承に由来するシャンボールという術式を使う。

オティヌスの説明によれば、まずサンジェルマンに関する伝説や噂話が存在し、その伝説を再現する具体的な手法が確立された結果が
ここで言う「サンジェルマン」なのだという(ネクロノミコンに似た成立経緯である)。
確立後、他人に人格を感染・増殖させることで西暦500年あたりから現在まで活動を続けてきた。
感染された人間の大半は、燕尾服に片眼鏡という揃いの服装に変化する。
(劇症型だからなのか、幻想殺しがあったからか、上条の場合は例外で左側の顔と手が黒くなっている)
どれだけ増殖しても全個体は完全に同期・並列化されている。
新約十二巻で出番が多かった金髪の個体も「本体」ではなく、
単に外見がフレンダに似ているというだけの理由で偽藍花との交渉役に選ばれたに過ぎない。

あくまで「感染からの個体の同期・並列化」までを成功とみなしている事から、個々の研磨を怠っており、視覚などによる知覚は割と雑な傾向がある。
感染された人間は魔術を行使できるため、その圧倒的な物量は『シャンボール』の術式の特性とダイヤノイドという地の利も相まって上条当麻に苦戦を強いた。
感染者の中には能力者も混じっていたようで、超能力者の魔術使用による副作用で負傷(ひどければ死亡)してしまう個体もあった。

【作中での行動】
「上条当麻の目の前で藍花を死なせる事で上条当麻の性質を歪める」という魔神らに対する嫌がらせを目論み、上条の前に姿を現す。
偽藍花を唆し、あらかじめ用意していたアンの盾と呼ばれる霊装でもって、間接的な偽藍花の殺害を画策していたが、フレンダ=セイヴェルンの『遺産』によって失敗。
インデックスに感染経路を断たれて増殖が不可能になり、最後は加納の拳で撃破された。
僧正曰く、何度位相を操作して世界を改変しても、必ずどこかのタイミングで自然発生してくる厄介な存在だったらしい。

新約二十二巻リバースでは丸薬の状態で久々の再登場を果たし、アンナに食べられた。
創約一巻で、アンナに毒性を高められた「劇症型」が、アンナのキスで上条の体内へ侵入。
創約二巻では、幻想殺しによって活動が抑えられつつも上条の肉体を浸蝕し、彼を大いに苦しめた。
が、アンナとの戦闘の際、上条に説得され彼に協力することになる。
上条と互いに交代しながら戦い、上条は幻想殺しを、サンジェルマンは魔術を使いながらアンナの攻撃を捌いた。
アンナとの戦闘後は、上条の体が限界に近づいたため、
上条の中のサンジェルマンウイルスを自ら幻想殺しに集め、上条の中のサンジェルマンは死滅した。