【種別】
人名
【初出】
新約十二巻
【解説】
学園都市に七人しかいない
超能力者の第六位、
藍花悦を名乗る12歳か13歳ぐらいの小柄な少年。
茶髪のセミロングに中性的な顔立ちと服装も相まって、女子に間違われやすい容姿をしている。言ってしまえば男の娘。
誕生日は12月1日。本当は
無能力者。
藍花悦の名を借りることで降りかかる火の粉を払っていたが、知り合いに超能力者が
2人おり、
そもそも超能力者に匹敵(あるいは凌駕)する数多の強敵と渡り合ってきた
上条に限っては超能力者というブランドが通用するはずもなく、
むしろ上条の名を聞いて本人が震え上がる事になった。
性格は気弱かつ臆病で、「女の子みたいなヤツ」と揶揄される事もあったらしい。
自身の泣き虫な一面をコンプレックスとして気にしているが、
友人には
「だって、それ、裏を返せば誰の悲劇にだってきちんと涙を流す事ができるって話でしょ?
ソレって別に何に恥じる事もない、立派に胸を張れる内容だと思うけど」
と評されている。
友人たる
フレンダの行方を追うために、とある不良の助言を受けて藍花悦を名乗り、
彼女の秘密基地があるという
ダイヤノイドに乗り込む。
しかしそこで
サンジェルマンの起こした事件に巻き込まれ、
サンジェルマンの記憶更新により彼らの計画の要とされ接触される。
当初は
上条を助けたりするなど
サンジェルマンによる被害を食い止めようと行動していたが、
本当の目的であるフレンダの行方を
サンジェルマンから教えられ、彼女の胴体が真っ二つに別れられた死体の映像を見せられ絶望し、精神が壊れていく。
サンジェルマンに「その物語に上条が居なかったことで、フレンダは死んだ」という甘言により復讐心を煽られて上条に復讐を決意。
能力者による
魔術使用の反動を教えられずに利用される哀れな道化に仕立て上げられた。
そして上条よりフレンダの死の原因に近かった
浜面と衝突し、
アンの盾を用いて魔術を行使する寸前に目の前に何かが落ちるのに気が付く。
それはフレンダの本当の『遺産』である誕生日プレゼントであった。
それを見た彼は徐々に復讐心が薄れて自分の精神を元通りにしていく。
そして彼女のメッセージの「泣いて全てを許せる強さを誇れ」という言葉で本来の名前を取り戻す。
そしてフレンダの妹
フレメアが到達した「無能力者の可能性は0ではなく、一人一人が自分だけの可能性を持つ」に至り、フレンダの思いを貶めたサンジェルマンへ宣戦布告し、
ヒーローへ到達した。
作劇の都合上、新約12巻の大部分では「藍花悦」と表現されている。
【口調】
一人称は「ぼく」だが、激情した際には「おれ」になる。
最終更新:2018年04月09日 11:41