【種別】
魔術

【元ネタ】
イエス=キリストが磔にされたときに叫んだとされる7つの言葉のうちの一つ。
「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのですか」の意。
新約聖書における表現ではアラム語とヘブライ語が混用されており、
『マタイによる福音書』 第27章46節ではヘブライ語の「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」が、
『マルコによる福音書』第15章34節ではアラム語の「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ」が現れる。
元は旧約聖書 『詩編』 第22編冒頭の言葉。第22編にはキリストの受難を予言したような箇所がある。

【初出】
一巻。インデックスの『首輪』損傷時

【解説】
インデックスの『自動書記』が使用。
竜王の殺息』とステイルの『魔女狩りの王』が競りあったときに、
ステイルの術式を解析し、それ用に『竜王の殺息』の効果を変質させたもの。
光の柱を純白から血の様な真紅に変色させ、『魔女狩りの王』の再生力を弱めてしまった。

フィアンマの奪った遠隔操作霊装の影響で『自動書記』が再起動し、
ステイルと戦闘した際にも再構築して使用。
赤黒い光線を発射して『魔女狩りの王』を易々と噛み千切り、霧散させた。

なおフィアンマも、対上条戦で遠隔制御霊装を用いて使用。
上条としては記憶喪失前に見た魔術であるが、体が覚えていたのか本能的な拒絶反応を感じていた。
この際自動書記状態のインデックスを上回る7秒で完全発動させており、彼の魔術の腕前がうかがえる。

使用時の呪文は以下の通り。「命名」とあるので魔道書を応用した即興の術式かもしれない。
「――警告、第二二章第一節。炎の魔術の術式を逆算に成功しました。
曲解した十字教の教義をルーンにより記述したものと判明。
対十字教用の術式を組み込み中……第一式、第二式、第三式。
命名、『神よ、何故私を見捨てたのですか』完全発動まで十二秒」

「第二〇章九節。曲解した十字教のモチーフを確認
上記の術式に対し最も有効な術式の構築を開始します。
命名、『神よ、何故私を見捨てたのですか』発動準備完了。即時実行します」

最終更新:2023年08月09日 12:38