【種別】
世界観


【解説】
とある魔術の禁書目録 頂点決戦・第一部の舞台。
学園都市を中心とするが、
魔術サイドの人間も登場し、基本的には本編と相違ない世界観。
ウサミミが求めた『の蘇生』を巡る騒動で、
科学・魔術サイドを巻き込んだ大騒動が発生、
最終的に上条当麻や『幻想片影』達の活躍でウサミミの実験は食い止められ、
学園都市は平和を取り戻した……かに見えたのだが。

第二部が開始され、意識を取り戻した『幻想片影』の前に現れた、
白いウサミミ以外、ウサミミそっくりの少女から語られたのは、
『自分は実験の失敗で昏倒し、ずっと実験室で寝ていた』という事だった。
実験室の外で上条や御坂美琴達と出会うも、
やはり向こうは自分のことを知らないと言う。
全ては夢の中だったのか……?と訝しむ『幻想片影』だったが、
以前の世界での相棒にして最後の敵だった、黒いウサミミの少女が現れる。
黒ウサミミ(未編集)は以前の世界の記憶を持っており、全てが夢ではないようではあるが……

黒ウサミミから語られたのは、
黒ウサミミと『幻想片影』が経験した世界は、
実験の事故から眠り続けている姉・能兎栗の精神が異能を複合させて組合わせた仮想世界であり、
黒ウサミミ自身は妹である白ウサミミ=能兎白栗を模して生み出した、
仮想世界の住人ということだった。

ありとあらゆる異能を奪って作り出したこの世界は、
基本的な物理法則は現実のように再現されており、
栗が「自分を救ってくれるシナリオ」のシミュレーションが行われていた。
「自分を救ってくれるシナリオ」を見つけるためにループを繰り返していたが、
それが見つからず、「救いがない」という仮説が積み重なったことにより、
暴走状態が悪化するという悪循環を興している。
そんな中、白ウサミミの手で介入したのが主人公だが、
それでもなお栗は救われず、黒ウサミミだけが救われた。
今までの中では最良のシナリオ故に、救われないという結末を突きつけられた結果、
絶望の感情が決壊し、暴走に拍車をかけた。
ループを繰り返すのは最良の物語だからこそで、
そこに執着して軌道修正できる可能性を求めて粗探しを繰り返したが、
結局修正できず、絶望に戻った。

栗の暴走を抑えるために闘った『幻想片影』達であったが、
ゾーィ=マクレガーを下したタイミングで暴走が更に激化し、
栗の人格を基にした『黒い影』が現れてしまう。
上条・美琴・神裂の3人掛かりでも『黒い影』を倒せないため、
大本を叩くべく、黒ウサミミの提案で再度、この仮想世界へ向かう事になった。

ループを繰り返す世界故に経験のアドバンテージを持つ『幻想片影』と黒ウサミミは、
仮想世界の自分達を追跡・先回りし、栗の本体を探す事を決める。
しかし、暴走する栗=「悪性の栗」は「この世界のウサミミ」に知識を吹き込んで干渉し、
この世界の幻想片影」に憑依。
先回りしようとする黒ウサミミ達を翻弄する。

「この世界のウサミミ」を撃破され、黒ウサミミ達に追い詰められた「悪性の栗」だったが、
「自分の意識から発生している世界である以上、
 信じられないものは存在できない」
と、この仮想世界には「能兎栗を救う方法」がないと語る。
栗を救う方法を探すには新しく始まる世界において、
もっともっと『深層』に踏み出し「善性の栗」を救う必要がある、
と誘う「悪性の栗」に挑むため、
『幻想片影』達は、栗の『深層世界(未編集)』へ向かう事になる。

最終更新:2018年10月19日 21:47