【種別】
兵器
【初出】
新約11巻
【解説】
『
ファイブオーバー・アウトサイダー』の一機。
操作する人間の指示に従い、
磁性制御モニターをコントロールする基幹に当たるもの。
丸い大きな頭のようなもの胴体に、タコやイカの触腕のように表面を無数の吸盤で埋め尽くした関節のない軟体性の機械の腕を持つ。
デザイナーズゲルと呼ばれる人間の手で再デザインされた脂肪で作られており、機械でありながら身に纏うことができる。
人間の脳の内部構造をダイレクトに操る
食蜂操祈とは違い、
この機種は
磁性制御モニターを用いて、心の内側ではなく外側を装飾することで、
「心の方が間違っているのではないか」と思い込ませて精神を操作する技術体系となっている。
操縦者は特殊な繊維で作られた、黒いハイレグ水着状のスーツを着用する必要がある。
このスーツそのものにはファイブオーバーOSとしての機能はないが、優れた運動性能補助機能と防御機能を持ち、
運動音痴の食蜂でも、
A.A.A.を装着した美琴の動きについていけるほどの機動が可能になる。
高い性能を発揮してはいるものの、試作品故の様々な問題点があり、量産体制は確立されていない。
一つはファイブオーバーOSを操作する一人の視点だけでは広範囲に及ぶ景色をカバーできず、多くの『視点』協力者が必要という点。
この欠点を看破した
食蜂は、
『常盤台中学最大派閥』という戦力を活かし、超広範囲包囲網を形作る協力者全員のレンズを奪ってそれら全てを掌握。
レンズ全てに悪意を込めてフィードバックを返すことで、
操り人形の糸を一本一本動かすようにファイブオーバーOSの制御を乗っ取った。
事件収束後、本機及び
同系列のファイブオーバーは食蜂によって完全に破壊され、設計データも抹消されたはずだったが、
木原唯一が磁性制御モニターのサンプルデータを流用して
理想送りの奪取に利用している。
後に食蜂本人が、直接戦闘力のカバーのために強化スーツのみを使用。
高い性能を発揮したが、
アンナには容易くあしらわれた。
最終更新:2021年08月06日 18:45