【種別】
魔術

【初出】
創約六巻

【解説】
アラディアが使用する術式。
善行であれ悪行であれ、魔女が使った魔術は必ず3倍の強さで使用者に戻ってくるという実践魔女(ウィッカ)(未編集)における「魔女の3倍返し」の鉄則を応用し、
術者が行った行動を、善行なら三倍の幸福、悪行なら三倍の不幸として術者に還元する。

善行を積めば術者が強化されるが、人を傷つけた場合は三倍のダメージを浴びることとなる。
そのため本来なら戦闘では使いにくい術式なのだが、
アラディアは善行と悪行は見方次第で変わる事を利用し、
自身の様々な行動を全て『親切や善行』と解釈することで、行動のたびに延々と3の累乗を積み重ねることができる。

この「親切や善行」の区別はかなり自由度が高く、
作中ではゴミ拾いや道案内と言った単純な善行の他に、
  • 「相手に攻撃を避けられた=攻撃を当てなかったことで衝突は回避された」
  • 「攻撃を当てたが倒せなかった=一撃で殺さなかった自分は優しい」
と言った明らかに破綻した理屈であっても善行にカウントしている。

アラディア本人は「善行と判断できる状況を作るだけで、
やがては魔神だろうが超絶者(未編集)だろうが瞬殺できるほどの力を膨らませられる」と豪語している。

この術式を扱うには、『薬草』を調合して『膏薬』にする必要がある。
具体的には、自身の踊り子の服の金具に薬を練り込んだ上で保管しておき、必要に応じて金具同士を擦り合わせ削って粉末化し、
足元にこぼれたそれを裸足で踏んで汗や皮脂と混ぜ合わせて調合することで、
自身の『影』をパレットとして作り変えて『膏薬』を生成し魔術を行使している。

そのため、地面に自身の調合と無関係な植物を巻き散らされたり、ホースの放水などで地面を洗われることで「弾詰まり」を起こす、といった欠点がある。
また、霊装たる固定した『影』を破壊されると術式が破綻してしまう。

「弾詰まり」に関しては、足で地面を二回叩いて『浄化』することでもう一度『膏薬』を作り直すことが可能。

最終更新:2022年05月06日 15:52