【種別】
存在概念、魔術師

【初出】
創約六巻


【解説】

『橋架結社』に所属している魔術師達の総称。

それぞれが条件次第では世界規模にまで効果が及ぶ非常に強力な術式を有しており、
その力は「魔神」同様に個人で魔術サイド全体に匹敵するとされる。

ただしその術式の方向性は『魔神』と比べると「拡散・破滅方向に極振り」で、一度世界を壊してしまえばやり直しが利かない。
実際力を出し惜しみした結果、オティヌスが世界を崩壊させた時にまとめて全滅している。

超絶者共通の能力として、言語が違う相手とも会話できる翻訳能力「共通トーン作成」と、リスクを背負い力を解放する「人域離脱」を有している。

各々世界を良くするために活動しているが、その救いを誰にもたらすかという『救済条件』を全員が別々に掲げている。
自身が掲げる『救済条件』に合致すればそれが誰であろうと身を犠牲にしてでも助けるが、条件から外れた者に関しては無関心で、場合によっては殺害も辞さない。
「救い」に明確な線引きを引き、気紛れはない。

実に機械的な精神性と行動原理であり、個人主義と人間性が強い現代の魔術師とは大きく異なっている。

超絶者について分析したアレイスターによると、
超絶者は全員何らかの方法でアレイスターやシュプレンゲルと同じく、聖守護天使やシークレットチーフから力を得ているという。
また、アレイスターのMagickをベースとしている形跡もあり、アレイスターは自身から派生した魔術師なのではと推測している。

詳細は不明だがレギュラーとイレギュラーの概念があり、アリスとアンナはイレギュラーの超絶者だという。

【メンバー】


他にも存在が確認されており、言及されているだけでも30名ほど。

【正体】

その正体は、アリス=アナザーバイブルを元に生み出された量産型の神装術使い。

過去、トリスメギストスの素体となった魔術師が路上暮らしをしていたアリスを発見。彼女を憐れみ育て始めるが、その力と特異性に気付いた魔術師はアリスを研究する。

研究の結果、彼女を構築している極めて高度な神装術の断片を発見した魔術師は、それをリバースエンジニアリングし、アリスの力を求めて集まった魔術師達と自身にそれを適用。自らを超絶者へと変貌させた。
そのため歴史も浅く、レギュラー超絶者の素体は全員が現代の人間である。

アリスをオープンソースとしている都合上、レギュラー超絶者は全員アリスの下位互換であり、相性で多少対抗できるとはいえ根本的に勝つことはできない。
シークレットチーフやMagickの形跡があったのも、アリスがクロウリー式の「不思議の国のアリス」を元とした神装術使いのためである。

また、その特性上、手順をこなせば超絶者は幾らでも量産可能。
事実現メンバーの役をこなせるスペアが存在し、現メンバーに異常があれば速やかに新メンバーに置き換えられる。
作中では現アラディアに異常があると判断された際、スペアを新アラディアに立ててアラディアが同時に2人いるという事態になっている。

再現性がないのは、超絶者達の大元であるアリスと、アリスに頼らず独力で神装術を着こなし、さらにアリスと同様にシークレットチーフとの関連があるアンナの2名で、このことを指してイレギュラーと称している。

そのため神装術使いという観点で見れば、アンナとアリスこそがレギュラーで、量産型の超絶者達がイレギュラーである。

最終更新:2025年06月27日 23:13