【種別】
魔術、魔術理論

【初出】
創約九巻
説明は創約八巻

【解説】
超絶者が実行している、彼らの力の根幹となる魔術技法。
模倣元とする「キャラクター」を定め、生活、思想、見た目、存在意義など、外面・内面問わずあらゆる視点からその模倣元を演じ成り切ることで、そのキャラクターから力を引き出す。

通常の魔術師偶像の理論に則り、術式を強化するために衣装や霊装を術式の由来に近づけているが、それを極限まで突き詰め先鋭化した技法といえる。

理屈の上ではあらゆる存在を模倣元にできるが、基本的に模倣元は自身より強く、自身を強化してくれる存在、すなわち神や悪魔、偉人などが選ばれる。

模倣元に骨格や筋肉レベルで体型を合わせ、顔を変え、腫れやむくみ、やつれすら細かく利用して人相を整える。
衣装、食事、発声、表情、思考パターン、ありとあらゆる要素を模倣元に近づけ、自身に刻んだ魔法名すら模倣のために投げ捨てる。

自らの信念たる魔法名も個としての自分も捨てて何者かに成り代わる、近代魔術師としては外法といえる手段だが、
神装術に成功したレギュラー超絶者の場合、素体は普通の魔術師でありながら、魔術サイド全体で見ても最上位クラスに入る程の力を手にしている。

なお神装術が成立しても、それを維持するために外面も内面も常に完璧に整え、わずかな誤差も許さず日々調整を怠らない必要がある。

神装術は看破できれば、指摘する事で解除可能。
ただよほど精度が低くなければ単に神装術と指摘されても解除されることは無く、素体の魔術師を指摘する必要がある。
また、規格外に高精度な神装術の場合、素体を指摘されても何事もなく作用する。

例外的にアリスは矮小液体や真実を暴き曝け出す力など、神装術に対し特効ともいえる能力を有している。

超絶者限定の技法では無く、アンナ、ヨハンは超絶者よりも前に自力で神装術を構築して着こなしている。


最終更新:2025年06月30日 18:48