学園都市の暗部に存在する組織の一つ。四人のメンバーにより構成され、機密レベルは『グループ』と同程度。
主な業務は他の暗部組織、及び暗部に属する個人の内偵調査。有り体に言えば裏の公安委員会のような存在。
本来ならば『闇』が深く関わった事例で暗部の人間が警備員に捕まったり、裁判で処分されるような可能性は限りなくゼロに近い。
そういった正規の法で裁けない人物の起こした問題を極秘裏に調査し、『上』へ報告する。報告後の裁量についてはノータッチである。
「暗部を監視する暗部」という点で『アイテム』や『メンバー』などと似ているが、『ロジック』が担当するのは既に状況が終了した事件であり、
他の組織のような「現在進行形の暗部事件への介入・粛清を行う」といった即時性はなく、章部の影響かやっている事は推理小説の探偵に近い。
よって戦闘も推奨されておらず武闘派と呼べる人間はメンバーでも一人きりのため、緊急時には専ら撤退を選択する。
これは暗部の監視者、影の抑止力となる組織に過剰な力が集約する事により最悪の暴走・反乱が起きるのを防ぐ意味でもある。
その為同ランクの機密レベルを有する暗部組織の中では比較的低レベルのバックアップ体制がなされており、
活動資金は平均的な『風紀委員』一支部分であり、人員については組織だった下部組織はなく少数の協力者がいるのみ。
第五学区にある区立図書館西部山分室の二階にある郷土史料室を一応の隠れ家としている。章部に至っては自分の学生寮には帰らずそこで寝泊まりしている。
組織が設立されたのは作中時間の同年春という比較的新しい暗部であるが、その背景には上層部への反乱を企てる不穏因子の増加がある。
これを危惧した上層部が暗部に属する組織、個人の素行調査・内偵報告を専門とする新興組織を創設するにあたり、
思考に特化した能力と類稀な論理的推理力で表の世界で密かに頭角を現しつつあった章部に白羽の矢が立つ事になる。
章部が暗部への所属において提示した条件として「残りのメンバーを自分がプロファイリングし決定する」というものがあり、
彼の力量を測る意味合いも兼ねて、上層部に危害が及ばない範囲で彼に残りのメンバー集めが一任された。
集められたのはどこか一癖ある少し残念な人材ばかりだったが奇妙な連帯感はあり、仲間割れや『上』への反抗といった懸念はないと言って良い。
基本的に電話の相手を介した『上』からのオーダーがあった場合に限り活動するが、暇人が多いのか活動中でなくとも分室に顔を出すメンバーが多い。
オーダーがない時は都市伝説の真相を推理したり、警備員からハッキングによって得た『表』の事件資料を基に勝手に捜査している(通報はしない)。

リーダー格


構成員


協力者


『ロジック』の連絡係


【施設名】区立図書館西部山分室
【所属】科学/暗部
【所在地】第五学区 地下鉄西部山駅付近
【概要】
第五学区にある巨大図書館群(中央図書館及び八つの分館と六八の分室により構成される)に属する分室の一つ。『ロジック』が隠れ家を構える。
大学生が多いこの学区では一般的な図書館の形態とは逆に、最大規模の中央図書館が各分野の専門書・学術雑誌を取り扱い、
それ以外の一般書籍をカテゴリ毎に分館・分室に分配するという独特な管理体制を敷いている。
西部山分室は地下鉄に最寄駅があり立地も悪くない筈なのだが、扱うのが主に児童文学やジュブナイル小説(それも無名の)である為か利用者は極めて稀。
二階建ての施設で、規模は小さめの体育館くらい。学園都市創設以来、徐々に増えていった分室の中では新しい方だが、それでも築二○年は下らない物件。
一階部分は書架が立ち並び、学習室も兼ねた読書コーナーを設けている。レファレンスルームもあるが、司書は大抵不在。
二階部分はいくつかの小会議室と給湯室、そして『ロジック』の隠れ家である角部屋の郷土史料室から成る。史料室の入室認証システムは風紀委員の支部並みかそれ以上。
最近は章部の学生寮から移送された推理小説で書架と言わず部屋全体が圧迫され気味。度々メンバーに自炊を要求されるが、『本』の形に拘りを持つ彼は全て却下。
春先の『ロジック』発足に伴い極秘裏に地下室が増設されており、小規模な地下射撃場と核シェルターを備えている。
また昨今では珍しい自動車文庫があり、定期的に付近の小学校等を巡って本の貸し出しを行っている。『ロジック』の活動時には現場への偽装輸送車として使われる事も。
暗部の息が掛った施設ではあるものの、通常業務は継続している。開館時間は平日が10時から19時、土・日・祝日は17時まで。休館日は毎月第二水曜日。

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最終更新:2014年01月03日 11:12