【名前】白雪窓辺(しらゆき まどべ)
【性別】女
【所属】科学
【能力】爆進制御(バーニアスラスター) レベル3
【能力説明】
掌や体の一部から爆炎を生み出し纏う発火系能力。最大で体表面全体の四割程に限られるが、体の好きな部分から発火可能。
窓枠と同じく、火の玉のように炎を特定の形状に象ったり本体から切り離して投擲・操作する事は出来ない。
火力を意識した場合は火炎放射のように炎の鞭を最大20m先まで操作可能。但し炎の射程を伸ばす程、本体に纏える炎は少なくなる。
爆発力を意識した場合は一種の推進装置となり(もっとも、火力不足な為に「継続的な飛行」は不可)、爆発自体は瞬間的ながら攻撃からの緊急回避・状況に応じた姿勢制御・爆発の推進力を利用した身体能力の向上等に応用出来る。窓枠との差別化を意識しているためか、運用は専らこちらに偏っており能力名にも表れている。
尚、書庫のデータには「特定条件下において大能力者相当の数値を発揮する」とあり、開発官は勿論本人すら気付いていない事だが、彼女の「嫉妬」に呼応するかのように出力が増大する傾向がある。但しその場合は爆炎の操作が普段よりも困難になり、下手をすれば能力の暴走を招く諸刃の剣でもある。
【概要】
霧ヶ丘女学院の一年に在籍する少女。
明知中等教育学院の出身であり、前年度の生徒会長を務めていた才媛。
黄道十二星座の
白雪窓枠は彼女の従妹に当たる。もっとも、窓枠とは従姉妹の関係でありながら、その後ろ向きな生き方が気に入らず学院でも碌に言葉を交わさなかった。
従妹とは対照的に、類稀な野心家にして、努力家。幼い頃より両親の期待に応えるように数多の賞やトロフィーを獲得しており、地位や名声といったものに対して貪欲な人格を形成していった。また、それらを得んが為に必要な努力は惜しまず、ただ欲張りなだけという訳ではない。
明知中等教育学院に入学したからには学院の頂点に立つべく、「生徒会長」「黄道十二星座」「風紀委員支部長」の三要職を占有する事を目標としていたが、結局在学中にレベル4に至れなかった事で「黄道十二星座」の称号を、肩書きだけを求める適性の不足を見抜かれ「風紀委員」の資格を、それぞれ取得する事に失敗している。特にレベル4に至れなかった事は彼女にとって大きなコンプレックスとなり、当時学院を席巻していた「黄道十二星座」にして「風紀委員」のエースでもある「
女帝」に圧倒されるかの如く生徒会長としても思うように功績を上げられなかった事が内申で響き、第一志望の
長点上機学園ではなく霧ヶ丘女学院に進学する破目になってしまった。
中学時代の挫折を繰り返さない為にも一層能力開発に励んだが、一向に伸びる様子はなく焦燥に駆られる日々を過ごしていた。そして迎えた夏休み、能力をレベルアップさせる「幻想御手」なるモノの噂を耳にし、偶然にも現物を入手する事に成功してしまった。しかし一人で使用する事に恐怖を覚え、従妹の窓枠を誘い出し共に使用する。一時的に強度はレベル4相当にまで上昇し有頂天になっていたが、顛末としては副作用により意識不明に陥った後、回復してからは元の強度に戻ってしまった。
ここで話が終わっていれば、彼女は壊れなくて済んだかもしれない。しかし物語は残酷な現実を彼女に突き付ける事になる。何と、彼女が心細さから「幻想御手」の供用を依頼した従妹――「出来損ないのレベル0」白雪窓枠――が、事件後の「身体検査」でレベル4の判定を受け、十二星座入りを果たしたというのだ。これまでの人生で積み上げてきたもの、年長者としての従妹に対する絶対的な優位性、それらを根底から覆された少女は酷く動揺し、嫉妬し、やり場のない怒りを抱えながら彷徨い歩いた末に、新しい居場所を見出す。
それこそが「
救済委員(ジャスティス)・過激派」。所属理由については、建前として「過去に風紀委員の適性試験を受けたが正当に評価されなかった事」を挙げているが、真の目的は「レベル4という地位に胡坐を掻いている全ての者に対する復讐」であり、救済委員の活動でも特に危険を伴う「対無能力者狩り」に率先して参加し、中でもレベル4を称する者を優先的に標的とする事から「大能力者狩り(LEVEL4キラー)」の異名を取る。救済委員に所属するレベル4も例外ではなく、「今はまだ堪えてやるけど、他のレベル4を狩り尽くした後はお前達の番だ」と公言して憚らない。尚、救済委員に所属してからは従妹との一切の連絡を絶っており、学生寮にも帰らず各地の拠点を転々としている。
他人に対する価値観も歪みまくっており、レベル4は不倶戴天にして討伐必至に始まり、レベル3は自身の境遇と重ね合わせその苦労を嘆いたり気遣ったりとひたすら友好的、そしてレベル2以下は団栗の背競べと一蹴し無関心を貫いている。
戦闘では幼少時より鍛錬を重ねてきた空手と能力による爆発的な加速・推進を融合させた「炎舞空手」。同じ過激派であり現行の黄道十二星座でもある
菱沼の実力は悔しいが認めており、断腸の思いで教えを乞うている。既に基礎体力や型の土壌は出来あがっていた事もあり、持ち前の呑み込みの速さも相俟って急速に技の練度を上げている。また、レベル4に対する激しい嫉妬心によって感情が昂った際には肉体の限界に肉薄する驚異的な戦闘力を発揮し、この状態を普段の「炎舞(えんぶ)」と区別して「爛舞(らんぶ)」としている。実際の所、今からでも学校に戻って「身体検査」を受ければ、レベル4に判定されてもおかしくない程実戦を通しての能力進化は功を奏しているのだが、皮肉にも彼女がその事に気付く気配はない。
【特徴】
従妹の窓枠とは一つ違いであり、容姿・体格も殆ど変わらない(身長155センチ体重45キロ)。胸も同様に絶望的。
従妹へのささやかな復讐として(自分の非道を彼女に押し付ける意図で)意識して容姿を似せており、救済委員活動時には明知中等教育学院の制服を着ている。
つつじ色のボブヘアーは僅かに外ハネになっている。また常に寝不足気味で目の下に隈があり、過激派に所属してからは特に目が据わっている。
【台詞】
「菱沼、ちょっと組手付き合え。あ? 勿論能力全開の真剣勝負に決まってんだろ。何事も殺す気でやらねぇと伸びないのよ」
「チッ、ちっとばっか「爛舞」を長く使い過ぎたな。自分まで軽く炙っちまったか……でもまぁ、この程度でクソッタレのレベル4共を三人も黒焦げに出来たんならお釣りがくるってもんだよな。はぁ、帰って鍛錬でもするか」
「アンタが悪いんだ。昔っから何の努力もしない、徹底した無難主義。そんなやる気も向上心もねえ性根の腐ったようなガキがレベル4? この私よりも上だと!? ハッ、舐めてくれるじゃない。何が軍隊での戦術的価値だ、何が黄道十二星座だッ! ンなもん知ったこっちゃねえんだよこちとらなぁ!! 1コ下の従妹(テメェ)が私より優れてるなんざ認められる訳ねぇだろぉがよォォォおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「う、そ……。これがレベル5……? こんなもん、私が何をどう足掻いたって、どうしようも……ッ。はっ、あはは。あはははははははははははははははははッッッ!! スゲェよ! なんだこりゃ!? 結局こいつの前じゃ、私達全員が団栗の背競べだったって訳かよ!! ぶはっ、ギャハハハッ! ……あーあ。なんだったんだろうな、私の『努力』って。もう、どうでもいっか」
【SS使用条件】
逆恨みキャラ。煮るなり焼くなりお好きに
最終更新:2013年08月29日 00:46