【名前】
【スペック】
- 『グレムリン』No.2の魔術師
- 腰までかかる長い金髪、細身で色白の肌、黄の服と黒のズボンにストールを纏った、少女的な外見の少年
【能力・所持品】
雷神
両手両足の指先から、アーク放電による黄の閃光を放つ溶断ブレードを展開する術式。溶断ブレードは通常2m程まで展開することができ、単純な切断や発火の他、一気に噴出した際の空気の膨張を利用し、『聖人』の拳を避けられるほどに自身の動きを加速させたり、地面に放って落下の勢いを殺す、逆に弱く短く噴出して包み紙に文字を書くなど、様々な用途に使える。
また、『投擲の槌』(ミョルニル)と接続し魔力の供給を受けることで、自身の目・髪・指先及び溶断ブレードが青白く変化し、火力が飛躍的に上昇するとともにその射程も2km程まで延長される。この強化溶断ブレードは永続的に魔力を供給され続けているため、『魔女狩りの王』と同じように『幻想殺し』では打ち消し切れない。
メギンギョルズ
ヤギの頭を模したシルバーブローチでピン留めした、黄と紫の2つのベルトの形をした霊装。トールが腰に巻いており、『聖人』並の怪力を発揮できる。ただし発揮できるのはあくまで力としてのみであり、それを速度に変換して高速移動するといった応用はできない。
作中ではその力で、
シルビアが切り飛ばした幹線道路の1ブロックを素手で持ち上げ15mほど真上に投げ飛ばした。
変装術式
任意の女性に変装する術式。服装を含む外見及び声まで変えられるが、変装であるためそのキャラの持つ能力等は使えない。
なお女性にしか変化できないのは、北欧神話においてトールがフレイヤに変装したという伝承を基に組み上げた術式であるため。
山羊の毛の術式
足元に山羊の毛を撒き、水面の上に直接立つ術式。山羊の毛を用いるのは、トールの戦車を引く山羊の象徴を利用して組み上げたことに由来しているため。
作中では、
オッレルスが変装中に偽装の一環で使用した。この時
オティヌスは疑問を感じていないため、トール自身も使用できる術式である。
身体能力
上条を殴り合いで数mふっ飛ばす、マリアンを回し蹴り一発で気絶させる等、『メギンギョルズ』による怪力や『溶断ブレード』の噴出による速度やジャンプ力等の強化を抜きにした、素の身体能力も比較的高い。
また、わざと脇腹に銃撃を行い深手を負ったまま『溶断ブレード』を酷使して手足を強く痛めた上で戦闘を続行する、列車に轢かれた後すぐに自力で這い上がって会話を続行する等、普通の人間としては非常に打たれ強い。
全能神
自身が定めた標的に対して、絶対に勝てる位置となるよう自動的に世界を回す術式。具体的には、相手の攻撃は必ず回避されトールの攻撃は必ず思い通りに命中する。
その性質はオティヌスの『骨船』と類似しており、相手の視点だとトールが瞬間移動しているように見える。また、相手から見て「トールが消えた時点でトールは既に攻撃を終えている」ため、消えるのを確認してから防御・回避行動を行っても攻撃命中後のため既に遅く、消える前から防御・回避行動を行っても位置調整前のため意味はない。
この術式の「標的設定」は一度に何人でもよく、列車等の非生物に対しても可能で、後から変更することもできる。
なお、『骨船』と違い「時間や自転、地軸等を元に戻す」効果は備わっていないため、何度も行使すると公転や自転の情報が狂っていき修正不可能になるという問題も抱えている。
【短所】
- あくまで普通の魔術師である点。非常に強力な魔術を扱え身体能力も高いが、特別頑丈な肉体や魔術による保護壁などは持っていない。例えば、『溶断ブレード』による加速は手足の先にしか推力を与えておらず、高速移動すると肩や太股の関節への負担が大きく、停止状態から急な跳躍を何度も行えば、全身の血管や内臓が悲鳴を上げる。また『溶断ブレード』の出力自体に体が追い付いておらず、弾かれると隙を晒し自身の手首にもダメージが加わる等、『雷神』の能力は気軽に多用しづらい面がある。
- 『全能神』は「標的との戦闘に直接関係ないもの」には干渉できない欠点を持つ。例えば、「トールに攻撃された相手の位置が線路上だった場合に、そこを走る列車と衝突する」といったことは起きる。また、その間攻撃される前提ではあるが、「そこに誘い込むための動きそのもの」は問題なく行える。ただし、トールが認識さえできれば、その瞬間に「それ」も込みで再設定される可能性はある。また、『全能神』の範囲は惑星規模のため、地球や宇宙を直接破壊するような攻撃に対しては意味がなくなる。
【戦法】
- 全能神の術式を行使し、相手の攻撃は全て回避し自分からは一方的に攻撃する。また必要に応じて、溶断ブレード及びメギンギョルズによる運動能力の強化や直接攻撃も行う。
【備考】
最終更新:2020年05月30日 21:01