アンナ=キングスフォード


【名前】

  • アンナ=キングスフォード

【スペック】

  • アレイスターが遺体を回収し再起動させた、『黄金夜明』の創始者らに魔術を教えた伝説上の魔術師
  • 外見年齢は30歳に届くか否か程度、身長約150cm、体重49kg(遺体時)
  • 赤みがかった金髪を一本のエビフライのような変則的な三つ編みにして、大きな帽子を被り、繊細な眼鏡を掛け、競泳水着のようなオレンジ系の特殊スーツの上に、黒い袖や大きなパレオを身につけた女性

【能力・所持品】

隔離

任意の者を世界から『隔離』する魔術。一切の予備動作がなく、パキンという甲高い音が響いた時には既に処理が終わっている。
アンナ=シュプレンゲルに対して使用し、彼女をこの世界から隔離した。

魔術の無効化

「『是』ガ、魔術ですわ。今以上ノ說明ガ要り(ます)かしら?」

呆れたような言動だけで、アンナ=シュプレンゲルの術式を不発に終わらせた。
具体的には、死の術式を閉じ込めて投げたガラスの小瓶を空中に留めることで不発にしており、アンナ=シュプレンゲルが使用した術式と比べてはるかに安価で堅実な『基礎魔術』である。

その後、頭上に光の文字で「〇点」と表示し、必要なのは道具自慢ではなくそれを扱う知性の方だと言わんばかりに、一連の流れにおける失態を指摘した。

ソロール、キングスフォード、1888

「ソロール、キングスフォード、1888」

羊皮紙で作った護符をいくつも貼り固めた『フィルム缶』に、相手の手足や臓器ごとに分けて封じ込める魔術。
アンナ=シュプレンゲルに対して使用し、顔だけを残して肉体を符の中に封印した。
特別な霊装も大仰な動作もなかったという地の文の通り、魔術を行使した時点では『フィルム缶』を持っておらず、アンナ=シュプレンゲルの「だからわらわは死ぬ事すら許されていない」という台詞や、そもそもの目的が彼女を「殺さずに無力化」することであったこと等から、『フィルム缶』を用いずそのまま普通に殺すこともできると思われる。

キングスフォード曰く、
「真二(すぐれた)魔術ニ、特別ナ道具ヤ建造物などハ×(ふよう)
「生まれ持ってノ才能モ、特別ナ座標ヤ時間モ、何一つとして『前提』ハ要ら×(ない)のですわ」
「魔術とは正しい使い方さえ分かっていればただノ名前ニすら必殺ノ意味ヲ宿らせるものなのです(から)
とのこと。

人払い

人間の無意識を制御して関心を逸らし、特定範囲内への侵入を阻害する術式。
主に、魔術と無関係な人間が戦闘に巻き込まれないようにする、自身が行う魔術の儀式場を乱されないようにする、といった目的のために、多くの魔術師が使用する基礎魔術である。
キングスフォードの場合は、自身とアレイスターと木原脳幹の3人を、警備している複数の人間の目の前を堂々と横切っても認識されず、機械的なカメラやセンサーにも捉えられないほどの精度で発動していた。
ただし、超絶者などの魔術を深く知る者には通用しないとのこと。

占術

標的の居場所を特定する術式。
用いる霊装や手順は様々だが、多くの魔術師が使用する基礎魔術である。
キングスフォードの場合は、アレイスターの指示を受けて発動し『橋架結社』の超絶者の儀式場を特定した。
なお、この時アレイスターはアンナ=シュプレンゲルの居場所を特定する指示を出したつもりだったが、結果的にこちらで正解だった。

体術

『HsAWACS-05』を展開しながら高速移動するムト=テーベの脇腹に突っ込み、彼女を大きくふっ飛ばしつつその武装を破壊した。
これが素の身体能力か、魔術で底上げされたものかは不明。

逸らし

「真ノ×()理解ガ生み出すものハ、もはや衝突ですらあり〼×(ません)わよ」

ムト=テーベがキングスフォードに対して放った、『白い影』によるレーザー照準器とマイクロ波レーダーの影を取り込んだ120mmの戦車砲が、あっさりとくの字に折れ曲がった。
その後のやりとりから、単に術式をねじ曲げたのではなく、術式の方がキングスフォードを避けるように誘導したものと思われる。

キングスフォード曰く、「己ガ何かしている訳ではあり〼×(ません)。避けているのは己では×(なく)あなたノ方なのでしてよ」とのこと。

魔力

「魔力」

二つの掌を合わせると、自身の精製した魔力の余剰エネルギーが外に放出される。
今の体は生前のままではなく遺体に改良を加えて動かせるようにしており、キングスフォードが全力で魔力を精製すると機械部品側がついてこられずに壊れてしまうため、このようにしているとのこと。

その場にいたムト=テーベは、キングスフォードを中心に得体の知れない空間の密度のようなものが分厚く重苦しいほどに変質したと感じた。
「『あら×(ざる)モノ』ガ顔ヲ出しやすくしただけ」という台詞の通り、その後アレイスターが自身と肉体を共有しているコロンゾンの力を表に引き出した。


【備考】

  • 無線式の充電で動く。ただし「遺体を運ぶのが面倒で、また飲食して栄養補給するよりエコだから」という理由からアレイスターが取り付けたものである。
  • 充電で動くもののロボットというわけではなく、実際に生前のアンナ=キングスフォードとしての明確な自我と記憶を持つ。
  • 自分で魔力を精製できることから、生前と同じように生命力が循環しているものと思われる。
  • 左右の肩甲骨の間に、魔術とは無関係な最終安全装置としてアレイスターが取り付けた『機能遮断用物理スイッチ』があり、上に押し上げることで機能停止する。
    ※ただし、アレイスターが彼女の意に反する行動に出た場合は「『(ぜったい)安全』という前提ヲいとも容易く崩して己ハ即座ニ×(はんき)ヲ翻す」とのこと。
  • アレイスターに「アンナ=シュプレンゲルはアンナ=キングスフォードには勝てない。たとえ何兆回繰り返してもこの結末だけは覆らない」と断言させるほどの実力を持つ。
  • エイワスとの戦闘時、アンナ=シュプレンゲルを追跡する目的で「適当に戦った後、わざとトドメを刺さずに逃がした」とあり、その気になれば倒せるようである。

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最終更新:2023年05月14日 13:35
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