インデックス

【名前】

  • インデックス
※「禁書目録」とも表記される
※書類上での名前は「Index-Librorum-Prohibitorum」
※本名は不明

【スペック】

  • 『必要悪の教会(ネセサリウス)』の魔術師
※魔術師ではあるが魔力を精製できない
  • 金の刺繍を施した白い修道服を纏った、小柄で華奢な長い銀髪の少女

【能力・所持品】

歩く教会

インデックスが着ている、「服の形をした教会」である霊装。ロンギヌスに貫かれた『聖人』を包んだ「トリノ聖骸布」を正確にコピーした布地を、計算し尽くされた刺繍や縫い方をもって形成されており、法王級の防御力を誇る魔術的な結界を自動的に展開する。
その結界は物理・魔術を問わずあらゆるダメージを受け流して吸収する。包丁等は当然として、8階建てのビルから落下したり『七天七刀』を受けても傷を負うことはなく、『竜王の殺息』くらいでしかダメージを与えられないとのこと。
作中では、本編の最初期までインデックスの身を守り続けていたが、上条当麻と初めて出会った際に『幻想殺し』によって破壊されその効力を失い、以降は布地を無数の安全ピンで留めただけの服のようなものとなっている。

完全記憶能力

インデックスは、一度見聞き・知覚した全ての事象を記憶する『完全記憶能力』という特異体質を持つ。これによって、10万3000冊の魔道書の『原典』を記憶する生きた「魔道書図書館」としての機能を持ち、様々な分野の魔術・霊装・その他魔力的な記号を理解したり解析したりすることができる。現在は、エイワスが執筆しミナが閲覧させた魔道書原典『黒猫祭祀秘録』を加えた、10万3001冊を記憶している。
なお、インデックス自身が『原典』の毒素による影響を受けない理由は、バードウェイ曰く「一歩間違えば人間としての基本性能すら失うレベルの精神調整を何十回も繰り返し、大量の宗教防壁を格納しているため」とのこと。
ただし、「聖(セント)ジョージ大聖堂」に隔離されていた過去や、『首輪』によって1年毎に記憶を消去されていた経緯から、極度の科学オンチでもある。例えば、携帯電話などの機械製品を扱うことが非常に苦手であったり、科学的な用語については全くの無知であったりする等。
なお、機械の操作等については不得意ではあるが、スパナ・ドライバー・ダーツ等のマニュアルな工具や運動能力を要求しない道具等の扱いであれば、『完全記憶能力』により一度の説明や他人の模倣だけで完璧に使いこなすことができる。
その他、打ち止めに打ち込まれたウイルスを『歌』で解除したり、バードウェイに知識を授けて『模倣神技』を構築する等、10万3000冊の知識を活用した詠唱や歌などによる様々なサポートを行うことができる。

強制詠唱(スペルインターセプト)

10万3000冊の知識で相手の魔術を解析し、高速暗号詠唱『ノタリコン』によって相手に割り込みを仕掛け、その魔術に対して方向転換・暴走等の制御を行う術式。
「数を数えている人の傍で出鱈目な数を言って混乱させるようなもの」と表現されている通り、あくまで相手の魔術の誤作動を促すただの技術であるため、魔力を一切必要とせず普段のインデックスでも使用できる。
また、『ゴーレム=エリス』や『アドリア海の女王』の氷像など、術者が遠隔操作することで行動するタイプの術式にも使用できる。ただしこれらは、術者の意思が介在しない自動制御に変更された場合は効果を受けなくなる。
この他、詠唱より霊装を重視する『梓弓』等にも効果が見込めない。ただし、ローマ正教の魔術師が扱う狙撃や槍といった霊装や、『カーテナ』等に効いていることから、その霊装を意識的に使用している状況であれば有効であると言える。
それ以外では、『天草式』のように術式の構築を分割して高速で組み上げる術式や、多人数で行う術式のような「割り込む対象が一つではなく分散している術式」や、『黄金錬成』『天罰術式』といった未知の術式に対しては使用できない。

魔滅の声(シェオールフィア)

10万3000冊の知識で相手が信仰している教義の矛盾点を『歌』に乗せて徹底的に糾弾し、一時的に自我を崩壊させる術式。例えば、その場に倒れ込んだり防衛本能の暴走によって自分から飛び退く等の自滅行為を行うようになる。
『強制詠唱』と同じく魔力を必要としないただの技術であるため、普段のインデックスでも使用できる。
ただし、この技術は集団心理を利用しているため、「同じ思想を持つ集団」に対してのみ大きな効果を発揮する。逆に、単独の相手や複数の思想を持った集団にはあまり効果を及ぼさない。
また、魔道書の著者のように特殊な防壁を施している者にも効果はない他、単純に耳を聞こえなくするといった方法でも防ぐことができる。

自動書記(ヨハネのペン)

インデックスの持つ魔力を全て用いて施されている術式。自身の生命の危機等といった特定の条件下で自動的に発動し、全く感情が感じられない極めて機械的な表情と動作で、10万3000冊の知識を用いてその場に応じた魔術の解析・解説を行う。
『自動書記』発動中は、インデックスの意識は失われ、『完全記憶能力』も正しく作用せず発動中の記憶は曖昧となる。
『自動書記』は、インデックスが魔術師でありながら基本的に魔力を精製できない原因でもある。なお、『自動書記』単体の起動であれば、魔力は必要としない。
また、下記の『首輪』に干渉する、10万3000冊の知識を得ようとする、逆に10万3000冊の閲覧を妨害しようとする、敵が存在し自身の生命の危機である、『遠隔制御霊装』を用いる等といった状況下においては、瞳の中に赤い魔法陣が浮かび上がり、魔術が使用可能な迎撃モードの状態となる。
  • 首輪
インデックスの喉の奥に施された、テレビの星占いで見かけるような真っ黒で不気味な一文字の紋章(マーク)の形をした霊装。「記憶容量を圧迫し、1年以内に記憶を消去をしなければ死亡する」という特異体質を植え付ける。
また、「『首輪』が何らかの干渉を受けると『自動書記』の迎撃モードが自動発動する」という効果を持つ。
なお、このような仕組みとなっているのは、「非人道的な防衛手段」からインデックスの最低限の安全を守るために、英国が「禁書目録は我々の手で完全制御できる安全なもの」と示すためである。
作中では、1巻の終盤で『幻想殺し』によって『首輪』自体は破壊されたものの、『遠隔制御霊装』等によって度々『自動書記』を起動されている。

以下に、『自動書記』の状態で行使できる魔術の一例を記載する。
  • 聖(セント)ジョージの聖域
『幻想殺し』への特定魔術(ローカルウェポン)として発動した術式。
インデックスの瞳に浮かぶ魔法陣を2m強のサイズに拡大させた魔法陣がその顔前に出現、人間には発音不可能な『歌』と共にその2つの魔法陣が交差するポイントで真っ黒な雷が火花を散らすような爆発が起き、同色の裂け目が空間を直接引き裂くように展開される。その亀裂の奥には正体不明の『何か』が存在し、この世界を覗き込んでいる。
なお、この一連の動作の内『歌』と黒い爆発は最初に使用した一度だけ行っている。
この状態から、下記の『竜王の殺息』を追加発動する。
  • 竜王の殺息(ドラゴン・ブレス)
上記の『聖ジョージの聖域』によって生じた空間の亀裂から、直径約1mの光の柱を放つ術式。
『歩く教会』の結界すら貫通し大抵の物を灰も残さず消滅させる程の凄まじい威力があり、消滅した物質を天使のような無数の『白い羽根』に変換する追加効果も合わせ持つ。更に、この光の粒子は一つ一つの『質』がバラバラであるため『幻想殺し』を受けても打ち消し切れず、少しの間受け止めるのが精一杯な程である。
また、地上から放っても宇宙にある人工衛星を貫通して進む程の圧倒的な射程も持つ。
消滅後に生じる『羽』は、羽毛のようにゆっくりと落下し、接触すると体内を酷く傷付ける。例えば、この『羽』を頭に受けた上条の場合、脳細胞の一部を破壊され記憶を失った。
  • 神よ、何故私を見捨てたのですか(エリ・エリ・レマ・サバクタニ)
『魔女狩りの王』に対して即興で構築した、対十字教用の術式。『竜王の殺息』を血のように赤黒く染めた光線を放つ。
『魔女狩りの王』を解析して構築した術式のためか、その再生能力を封じる追加効果を持つ。また『竜王の殺息』と同様に、『幻想殺し』でも打ち消し切れず処理落ちさせる程の威力がある。
  • 豊穣神の剣
ステイルの魔術に北欧神話の特色が確認されたため、その対抗手段として発動した術式。インデックスの周囲に白く輝く光が3つ漂い、その粒子が集まって形成された3本の西洋剣によって攻撃する。
北欧神話において『豊穣神フレイの剣』が持つ「神々ですら敗北・死亡しうる世界観の中で、一度も敗北描写のない武具」と「自動的に宙を舞い、確実に敵の息の根を止める武具」という性質を再現しており、『魔女狩りの王』の火力でも破壊できず、相手を自動的に追尾し攻撃する能力を持つ。
  • ペクスヂャルヴァの深紅石
フィアンマが『遠隔制御霊装』によって行使した術式。対象の足先から「骨の間接を強引にずらすような強烈な痛み」が生じ、そのまま体内へと這い上がっていく。
作中では、上条に対して使用し太腿辺りまで激痛を浸透させたが、『幻想殺し』を叩き込まれ無効化された。
  • 硫黄の雨は大地を焼く
フィアンマが『遠隔制御霊装』によって行使した術式。50本近くのオレンジ色に灼熱する『矢』のようなものが上空に出現し、吊り天井のように降り注ぐ。
作中では、上条に対して使用したが、『前兆の感知』を駆使した『幻想殺し』によって直撃を回避された。
  • 赤い翼
ステイルが扱う術式の構成の逆算作業に伴い発動した術式。インデックスの背中から莫大な風と共に一対の『赤い翼』が噴出し、その翼による薙ぎ払い等の攻撃を行う。
『魔女狩りの王』を一撃で消滅させ、そのダメージを『ルーン』にも与えて自動修復すら許さない程の威力を持ち、必要に応じて更に複数の翼を伸ばし威力と射程を高めることもできる。
作中では、「聖ジョージ大聖堂」の床から天井を掠める程のサイズに拡大させ、その基礎構造を貫き床一面を粉砕した。
また応用として、『赤い翼』が弾け飛び、血飛沫のように舞う数十発の『赤い光』をレーザーとして放つ攻撃等も行える。
  • 扇状の衝撃波
インデックスの額辺りで火花が散り、そこから扇状に衝撃波が走り抜ける術式。対多人数用の広範囲攻撃であり、霊装で保護された複数のシスターを薙ぎ払い、無数の結界と防護魔術によって強固な耐久性を誇る「聖ジョージ大聖堂」の壁一面を吹き飛ばした。
  • 太いビーム状の攻撃
太いビームのような攻撃を連続して放つ術式。上記の『扇状の衝撃波』に続けて使用され、「聖ジョージ大聖堂」の天井を防壁ごと容易く貫き、それを形成している魔術的機構を次々と破壊した。
  • 心理的拘束効果の解除
ステイルの『ルーン』のカードによる拘束魔術に対して使用した術式。心身の拘束効果を自身のダミー領域へと誘導して無効化し、術式の逆算行動能力を確保した。同時に、起点となる『ルーン』が色褪せていき、その効力を失った。

この他、
  • 空中を自在に移動する
  • 『A.A.A.』の無数のアームによる一撃と本体の突進を受けても多少怯む程度で済むほどの防御力
  • 『A.A.A.』の翼を形成する「釘打ち機」からの連射を制御して抑え込む
といった能力も見せていた。

【短所】

  • 『自動書記』の状態であっても移動速度・反応速度自体は人並みである。また、自身の行動を全て台詞として読み上げるため、その台詞から次に行う行動を予測されてしまう欠点を持つ。

【戦法】

  • 自動書記の状態で、10万3000冊の魔道書の知識を活用した様々な魔術で攻撃・防御を行う。

【備考】

  • 『自動書記』によって魔術を行使できる状態で参戦。

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最終更新:2021年06月17日 00:37
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