「彼らを称する言葉は、一つしかない。
 救世主。
 ただそれだけ。
 何かを救うために生まれ、呼ばれたサーヴァントとそのマスター。
 何故、こんな存在が紛れ込んだのか。よりによって、私の聖杯戦争に。
 絶対に、そう絶対に、彼らにだけは死んでもらわなければならない。そうでなければ、ならない」








――


 地獄と通ずる異本を踏み潰し、断末魔のように蠢く怨霊の残滓を雷電の一撃で滅却する。
 白き異装へ身を包み、頸部に黒布を巻きつけた、外見の若々しさにそぐわぬ年季を感じさせる青年が稲光の主であった。

 『ニコラ・テスラ』。巷でまことしやかに囁かれる勧善懲悪の化身……《白い男》と呼ばれる者。
 彼に名乗られた者がその名を伝聞したところ、何と分かり易い偽名か、と笑い飛ばされたというが、無理もない話だ。
 数多の発明品を残してこの世を去った、世界で一二を争う程の知名度を持った電気技師。
 彼の名は、それと同一。いや、真実彼こそがその人物であるのだが――そこについては一先ず割愛するとして。

「始まるな」
「ああ。夜が明けるまでは掛かるまい」

 彼のサーヴァント――救世主(セイヴァー)の青年が答え、頷いた。

 長い前座戦が終わり、いよいよ本当の聖杯戦争が始まろうとしている。
 令呪を宿してこの世界へ入り、生き残ってきた者ならば、その気配は自ずと感じ取ることが出来よう。
 なんとも形容し難い、だが確実に戦いを予感させるこの波長は、例えるならば焦燥感に最も近いだろうか。


 現在この時に至るまでに、両手足の指を合わせても数え切れないだけの命が失われてきた。
 願望器の争奪という名目で執り行われる殺し合いは誰にも止めようがなく、混沌の様相を常に呈し続け。
 ようやく混沌の霧が晴れた今、電脳の街は次なる領域へと移り変わろうとしている。

「どう思う、セイヴァー。この戦争を」

 テスラの問いかけは、聖杯戦争という儀式を倫理的な観点からどう思うか、という意味合いでは勿論ない。
 今更意志を固め直すまでもない。彼らにとっての聖杯戦争は、どんな言葉で取り繕おうが、単なる醜悪な殺し合いだ。
 それ以上でも以下でもなく、故にこの趣向自体を破壊し、聖杯自体に対しても然るべき対処を、と考えている。
 この局面でテスラがセイヴァーへ求める解答は、聖杯戦争の『裏側』についての意見だ。
 参加者ではなく、主催者の側。未だ姿を見たもののないルーラーに代表される、聖杯戦争を執り行う者の話を。


「……あまり買い被ってくれるなよ。俺もおまえと同じ一参加者で、一サーヴァントでしかないんだ。
 聖杯戦争の裏事情だの何だのと、そう踏み込んだところを言い当てられる訳がないだろう。――だが」

 セイヴァーの眼光が細められる。

 そこには確かな意思の輝きが有り、彼が規格外級の大英雄であることを物語っているように思えた。

 根拠がなくとも、その意見が全くの無価値であるはずがない。
 笑い飛ばされそうな話だが、テスラはそう思っていた。
 それに、実際にこの英霊と面と向かって話したならば、誰もが同じ感想を抱くに違いない。

「黒幕の存在がある。それは間違いないだろうな」

「……同感だ。
 一見完成されたルールの下に成り立っているようでありながら、この戦争には何者かの思惑が絶えず見え隠れしている」

「何者かは知らんが、この聖杯戦争というシステムを再現し、俺達を呼び寄せたのは確実にそいつだろう。
 そして、聖杯戦争を真に破壊する為には――その存在を討つ必要がある」

 聖杯戦争を主催し、願望器を餌に殺し合いを誘発。
 英霊たちが戦って潰し合い、聖杯を降臨させることを目論んでいるのか、それとも意図はもっと別な所にあるのか。
 それは定かではなかったが、その存在こそが、自分達にとっての不倶戴天の敵であるということだけは分かった。

「とはいえ、まずは目の前の戦いだ。頭数こそ減ったが、これから聖杯戦争は更に加速し激化の一途を辿る筈だ。
 その中で何が出来るか。どれだけ犠牲を出さず、どれだけの命を救えるか。今はそれに専念すべきだ」

「己の真に則って、か?」

「その通りだ」

 テスラに対し、セイヴァーはふっと笑みを見せた。
 友誼の仲にある相手へ見せるような、堅苦しさのない笑みだった。

 彼らは決して聖杯戦争を認めない。
 願いを叶える奇跡にも、それを得るための殺し合いにも、揺るぐことのなき否を叩きつける。
 今もどこかで箱庭の王を気取り、俯瞰しているだろう何者かをしかと見据えつつも、されど目の前の命を見失わない。
 それこそが、彼らの戦の真に他ならなかった。


 《白い男》と、かつて魔王から世界を救った英雄の輝きは、聖杯の光が生むどす黒い闇さえも照らし出す。そう、必ず。












 ルーラーからの通達

 11/15 AM3:00より討伐令を発令。
 該当は以下のサーヴァント、及びマスター

  ・『ヘンゼルとグレーテル』&『アサシン』
   討伐理由:無辜の市民五十八名の殺害

 討伐報酬:令呪一画
















           ――XXX:最後の鋼――




――

 四面海もて囲まれし 我が敷島の秋津洲
 外なる敵を防ぐには 陸に砲台海に艦

 屍を浪に沈めても 引かぬ忠義の丈夫が
 守る心の甲鉄艦 いかでかたやすく破られん

 名は様々に分かれても 建つる勲は富士の嶺の
 雪に輝く朝日かげ 扶桑の空を照らすなり

 君の御稜威の厳島 高千穂 高雄 高砂と
 仰ぐ心に比べては 新高山もなお低し

 大和魂一筋に 国に心を筑波山
 千歳に残す芳名は 吉野の花もよそならず

 千代田の城の千代かけて 色も常磐の松島は
 雪にも枯れぬ橋立の 松諸共に頼もしや

 海国男児が海門を 守る心の赤城山
 天城 葛城 摩耶 笠置 浮かべて安し我が国は

 浪速の海の芳しく 龍田の紅葉美しく
 なおも和泉の潔き 誉は八島の外までも

 朧月夜は春日なる 三笠の山にさし出でて
 曙降りし春雨の 霽るる嬉しき朝心地

 朝霧晴れて朝潮の 満ちくる音羽 須磨 明石
 忘るなかるる風景も よそに優れし我が国を


「  ―――― 護 れ や 日 本 帝 国 を  万 々 歳 の 後 ま で も ――――  」


――



 戛々と響く軍靴の音色にそぐわぬうら若い少女の歌声が、遠い時代の戦歌をなぞる。
 述懐する。思い返せばあの時代、何一つとして楽しいことはなかった。海原を馳せる事へ快楽の類を感じたことは誓って只の一度もなく、鋼鉄の城から水面へと零れ落ちていく敵兵の断末魔を聞く度に後味の悪いものを感じていた。
 人を殺すことには藻屑と消える最期の一瞬までも、ついぞ慣れることがなかった。
 御国を護る大義を与えられた身でありながら、使命である怨敵・米帝の討滅へと呵責を覚えることは、あの時代で言うところの非国民の謗りを免れぬような不義であったに違いない。
 ましてやこの身は、時代の流れに翻弄された哀れな帝国人民とは訳が違う。
 海外諸国の鬼畜めらを草の根残さず滅相すべしと、彼らの怨念にも似た念を込めて建造されたキリングマシーン。

 ……かつて自分はそういう存在“だった”。母であり、父である日輪を護る為、黒金の殺意となって鉄火場を駆け回った。

 ――今や全てが懐かしい。もう戻らぬ時世を述懐し、似合いもしない軍刀を鞘へ収め、浮かべるのは枯れた苦笑だった。
 とてもではないが、それは十代半ばの生娘が浮かべるようなものではない。
 百の戦場を駆け抜け、友の死と血の温度を知り尽くした者ならば、こんな表情(かお)が出来るようになるのだろうか。

 彼の日、二度目の生を享受した頃とは随分様変わりした。自分でもそう思っている。
 光に満ちていた双瞳は昏い真紅に染まり、青春を共にした海軍制服は黒く染め上げられて黒衣の軍装に反転した。
 笑顔が素敵と褒められた純朴な顔立ちは、今や上手く笑えているかどうかすらも分からない。
 あの頃と同じ顔で笑い、はしゃぎ、振る舞うには、あまりにも多くのものを失いすぎた。多くのことを、知りすぎた。
 朋の血を吸った軍刀と禍々しい紅を帯びた艤装を装備した姿は、さながら深海の底を這い回る幽鬼のよう。
 ……そうなることが出来たなら、まだ少しは楽だったのかもしれない。

 今の彼女は光差す水面にも、闇に沈む深海にも居場所のない半端者だ。
 人でもなく、船でもなく、魔物でもない。定義の不可能な生命体としてこの電脳都市に君臨している。
 だからこそ。何者でもない狭間の存在だからこそ彼女は魔女となり、この箱庭を創り上げることが出来た。


 彼女こそが電脳世界の主。回転し、流動する、歯車都市の根源にある黒幕であり、脚本家であり、神に等しきもの。


 百目鬼。
 在りて在るもの。
 墜落するセラフィータ。
 この世界の管理者。
 神鳥(グランカムビ)。
 新生物(アポトーシス)……語り部(リピカ)の名を騙る、人類史の破壊者である。


 聖杯戦争は、直に始まる。
 前座戦という名の動作点検を終えて、遂に無限の歯車が動き出すのだ。
 回り出した歯車を止められる者は存在しない。永遠に回り続ける。錆びた音色を響かせて、運命の譜面を描いていく。
 聖杯が降誕するその時まで、電脳世界は不朽であり続けることだろう。そうであってくれなければ困る。

 ――ある世界線では、彼女が企てたものと同じような、電脳世界での聖杯戦争があったと伝えられていた。

 月の海の底の底、七つの試練の彼方の宝。光によって象られた疑似霊子の頭脳はあらゆる奇跡を再現する。
 主従選定に際して介入した世界の記録に拠れば、月の聖杯戦争は正当ならざる形での決着を迎えたらしい。
 覚者。欠片。桜。そんな単語を断片的に読み取ることしか出来なかったが、重要なのは失敗に終わったということだ。
 月の英雄譚を失敗と切り捨てるその終わった精神性に我ながら苦笑いの一つもせずにはいられない。
 だが、その結果が彼女の追い求めるものとは決して相容れぬものであったこと。それだけは揺るがぬ事実であった。

 回れ回れ、無限の歯車。

 この身はとうに羅刹へ堕ちた鋼の亡者、願いに狂える潮騒のエキドナである。

 踊れ踊れ、聖杯戦争。全ての願いを乗せて、永久に周り続けるがよい。

 その時が来るまで。嘆きと希望を潤滑油に、廻る光輝の時計は不変なり。

「ねえ」

 左手を伸ばした。
 掴むものはない。触れるものなど、あろうはずもない。
 返り血に染まり、錆びついて、鉄風雷火の戦場を、剣林弾雨の地獄篇を超えてきた。
 失ったものはあまりにも大きく、取り戻せないものはいつしか両手をこぼれ落ちていった。
 数えきれないほどの試行錯誤を経て、辿り着いた魔の座に立ち、黒魔女と呼ばれ、如何程の時が流れたろうか。
 それでも、変わらないものはある。確たるものがなければ、こんなところまでは歩いて来られない。

 神秘の中枢。
 科学の王宮。
 かつて笑顔に満ちていた場所。
 青い理想と輝く未来に溢れていた場所。
 この場所を知る者は、彼女以外に誰もいない。

 聖杯戦争の開催にあたり彼女を助けた、神すら恐れぬ男でさえも知り得ない、正真正銘のトップシークレット。 
 それは未だ眠っている。彼女は全ての鍵であり、楽園の入口であり、救うべきものの象徴であった。
 魔女を起こした人物。旅の始まり。かつて救われず、かつて同じものを追い求め、そして敗れ去った過去の残照。

「もうすぐ、だよ」

 それは、錆びた笑顔ではなかった。
 いつしか浮かべ、失った少女としての明るい笑顔で、エキドナは親友へと微笑みかける。
 答えが返らないことを知っていながら、それでも何かが変わると信じる瞳は渇いていたが、僅かな光を灯していた。

「ねえ、睦月ちゃん」

 戦の日、きっとそれは不変(すべて)ではないのだから。
 さあ、あの日見失った帰り道を――雪の底から見つけ出そう。



「吹雪(わたし)はやっと、此処まで来たよ――――」


 その名、特型駆逐艦【吹雪】
 『答えのない』世界線より漂流した、特異点存在。
 人理破壊による世界改変を目論むもの。





 ――第一次聖杯戦争において眠れる彼女が召喚しようとし、叶わなかった英霊が存在する。


 人類史に存在するいかなる英霊をも凌駕するだろう、究極の存在。
 英雄殺しの逆襲劇も、仁義八行の輝きすらも及ばない金色の輝き。それは未だ英霊の座にて眠っている。
 霊核が脈打つだけで因果律を振動させるほどの存在規模を有していながら、人の形に収められた存在。
 この聖杯戦争は蹂躙劇(ホロコースト)だ。
 すべての戦いは、彼女がその英霊を呼び出すための呼び水に過ぎない。
 そして歯車が満たされ、時計の針が頂点を示し、真理の扉が開いた時、無限の魔力炉は必ずそれを召喚する。
 その時、全ては終わるのだ。
 あらゆる願いは灰燼と化し、開戦の号砲が絶え間なく鳴り響き、砕け散る以外に術を持たない。














 クラス・ビースト――その真名を、■■■■■■・■■■■■という。














――



 『シップ』『セイヴァー』『マシン』『ブレイバー』という異形の四騎は、その存在を呼び出すための試金石だった。
 通常存在し得ないクラスに英霊を当て嵌めて召喚する必要があった。
 最強の英霊を、最強のスペックで呼び出すためには、既存の七騎では役者が足りない。
 結果は成功。歯車は滞りなく回っている。これで後は待つのみだ。

「踊って、全て。何もかも。最後の願いが、叶うまで」

 かつて明日を見据えて海を馳せ、絶望を知った希望の星の瞳は、嵐の前の夜空を思わせる曇りに包まれていた。



「首尾は上々のようだね、『ルーラー』」

 堕ちた殺戮兵器へ叡智を与え箱庭の聖杯戦争の基盤を創造した男は、ギーク風の装いの美少女へ語りかけた。
 その少女……もとい魔法少女は、不快感を隠そうともせず露わにして彼を睥睨する。
 彼女の座している席を中心として、電脳の街のあらゆる景色が、丸窓の形を取って映し出されていた。
 全てのマスター、全てのサーヴァントの姿が常に映し出され、その行動は逐一零と壱の羅列として記録されていく。
 この男は科学の皇である。だが、世界を“運営”する中核を担っているのは、紛れもなくこの『キーク』であった。

「……どの口が言うんだか。あたしを令呪で好き勝手に縛ってくれたのはどこの誰さ」
「君の聞き分けがもう少し良ければ、私も強硬策には出ずに済んだのだがね」

 尊大に語る男の右手には、残り一画となった令呪の残滓が残されていた。
 『この空間からの脱出を禁ずる』『聖杯戦争の運営に尽力せよ』……二つの命令で縛り上げられた彼女のクラスは、先程彼が自ら述べた通り、ルーラー。“裁定者”のクラスに他ならない。
 本来聖杯戦争を調停するのが役割である筈のルーラーを、このような裏方に徹させる。
 その時点で、男に聖杯戦争を真っ当な形で完成させる気があるかどうかは自ずと窺い知ることが出来よう。

 ルーラーに求められているのは、電脳世界の管理だ。
 ペナルティの発布や参加者の観察もそうだが、公にしてはならない“裏の事情”の調整も行ってもらう必要がある。
 問題は、彼女は飼い犬の手綱を引くような気軽さで扱えるサーヴァントではなかったことだ。
 この電脳世界で無敵に等しい権能を有する少女を思い通りに動かすには、彼女の権能をも上回る、令呪の束縛で卸す以外の手段はなかった。

 ……もっとも、実際にキーク相手に面と向かってそれが出来る――それを完遂できる存在など、まず皆無だ。
 彼はそれを成した。事も無げに、世界を支配する力を持った魔法少女を『支配し返した』のである。
 間違いなく自分と同等クラスの権能を持つ、怪物と呼ぶ他ない存在であった。
 気に入らない。そう言いたげな視線を向けるルーラーへ微笑し、男は再びその口を開く。


「混沌だ。私も、彼女も。混沌をこそ求めている。星の数ほど存在する先人の例を見るに、教科書通りの筋書きでは聖杯は成らない――全てを撹拌し、希釈し、そうして絞り出される混沌の数字……それこそが、真理へ至る鍵となる。
 君を喚んだのはそのためだ。電脳世界を完全に掌握し、真に舞台を調律出来る人材。君以外に適任はない」

「……あんたさ」

 ルーラーは訝しむように眦を顰めてから、口を開いた。
 あらゆるサーヴァントを平伏させる令呪を持ち合わせた彼女をして、どうすることも出来ない存在。それがこの男。

「誰なの?」
「ヨハン・エルンスト・エリアス・ベスラー」

 神の法則に逆らった者の名を名乗る彼は、マスターでもなければ、ましてやサーヴァントでもない。
 ただ、この聖杯戦争を創ったとされる人物。
 科学をもって神秘を生み、奇跡すらも冒涜せんとする、まさしく神に仇なす存在に他ならなかった。


「――オルフィレウス。そう呼ぶがいい」
【クラス】
ルーラー

【真名】
キーク@魔法少女育成計画restart

【ステータス】
筋力E 耐久E 敏捷E 魔力EX 幸運D 宝具EX

【属性】
混沌・善

【クラススキル】
対魔力:A+++++(E)
同ランク以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、魔術ではキークに傷をつけられない。
これは破格の数値だが、彼女が宝具を使用していることが前提となり、不使用時は括弧内のランクとなる。

真名看破:A
ルーラーとして召喚されることで、直接遭遇した全てのサーヴァントの真名及びステータス情報が自動的に明かされる。
ただし、隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては幸運判定が必要となる。

神明裁決:A
ルーラーとしての最高特権。
聖杯戦争に参加した全サーヴァントに対し、二回令呪を行使できる。

【保有スキル】
魔法少女:A
魔法少女に変身することが出来る。
人間離れした身体能力と各種感覚を備え、代謝行為の一切を行う必要がなくなる。
魔法少女は固有の魔法を一つ持っており、ルーラーの場合はそれが後述の宝具である。

自己矛盾:E
ルーラーは完璧な存在である。
だが、一つだけ綻びを有している。

全能(偽):B+
擬似的な全能者であることを示す。
全能状態が維持されている間、幸運判定にプラスを受ける。
但しこのスキルは、「自己矛盾」に由来する綻びを突かれた場合自動的に封印されてしまう。


【宝具】

『電脳空間で自由自在に行動できるよ(Restart)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:自身
電脳世界を自由自在に創造・改変できる魔法。魔法の電脳世界を創造し、ゲーム感覚で世界を創造・改変・破棄できる。
電脳空間内では物理・魔法双方による干渉を受け付けず、マスターであるオルフィレウスの令呪以外による干渉は受け付けない状態にある。ただし電脳空間外からの攻撃に対しては無敵性を持たず、データからの再現、創造には負荷が掛かる。
相手を電脳空間へ引きずり込むことで強制的に舞台へ登壇させる、といった芸当も可能。
聖杯戦争に召喚されるにあたり、ルーラーのクラスをあてがわれたことで世界の破棄、再創造が不能となっており、出来るのは改変のみと大幅に弱体化を被っている。
しかしそれでも全能ぶりは健在であり、同ランクの宝具であろうともキークには通用しない。

『やがて冬に届く白黒(ファル)』
ランク:E+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:-
彼女が改造を施した電子妖精。電脳空間への誘引や魔法少女の探知などの機能を持つ。
聖杯戦争中では、ペナルティの告知や参加者への対応にあたる存在として活動する。
ルーラーの命令通りに聖杯戦争を表向きに運営するが、ファルはあくまで善玉なため、聖杯戦争の中断を願っている。

【人物背景】
魔法少女を愛するがゆえに、その穢れを認められなかった娘。

【サーヴァントとしての願い】
??????


 ――今、星は黎明を超え、黄昏を待たずして混沌へ至る。



【主催陣営】
吹雪@艦隊これくしょん(ブラウザゲーム版)
オルフィレウス@Zero Infinity-Devil of Maxwell-

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2017年04月18日 23:35