昼休み。それは中学生の学園生活において最も楽しみな時間と称して構わないだろう。
一番長い休み時間に机をくっつけて漫談を交わしながら一緒に食事を取り、食べ終わればそのまま話続けたり、体育館に行って遊ぶ子もいるはずだ。
だが、午前のサーヴァント襲撃により臨時下校が行われ本来ならば少年少女が遊んでいるであろう校庭は閑散としている。
教員達は生徒を帰した後に壁の修繕を業者へ依頼した後にどこかに消えた。おそらくは教育委員会だのPTAだの俗にいう上の組織の呼び出しだったのだろうが、ここではあえて言及する必要はないだろう。
「…………………………………………」
学校は児童、生徒が騒がしいため特に防音設備がしっかりとした建築物である。故に内が無音と化すと完全な静寂に包まれるため人によってはそれ自体が恐怖を芽生えさせる苗床と化す。
喚起された恐怖によって怪談や七不思議が創作され、それらがより無人の学校に対する忌避感を助長させることとなる。結果として人がいなくなるのも寄り付かなくなるのも道理だろう。
だが、臨時下校の連絡を無視し、学校に潜み続けた少女が一人いた。いや、正確には一人と一騎だ。
「マスター……デリュージ……いや、ここでは『奈美さん』とお呼びした方がいいですか」
「ここでは名前で呼んでください」
マスターから離れてゴーストタウンに向かったアーチャーが報告したいことがあると言われ三階廊下──戦闘があった場所──で実体化した彼と話す。
アーチャーのスキル『偽装』によってアサシンめいた隠形能力を持つため、実体化していようが彼をサーヴァントと見抜ける者は少ない。
幸いなことに今なら忘れ物を取りに来た少女とその保護者というごまかしも可能だ。
アーチャーの『偽装』と防御力を鑑みればむしろ学園になど来させず住まいの教会に待機させるか、他のサーヴァントを釣るために人気の多いところを徘徊させるのが定石である。
だが、学校にいるサーヴァントのマスターが数名いることが判明した今、他のサーヴァントを狩るためにアーチャーを近くに置いておく必要があった。
「どれでも。それよりどうですか?」
青木奈美は魔法少女であるが魔術に関しては詳しくない。むしろド素人といっていい。
元々は魔力の塊とそれを反応させる薬を渡されただけの少女であり、どこぞの魔法使いから魔道の薫陶を受けていたわけではない。
故に魔術的視点で戦闘後の痕跡から何かつかめないか調べさせる必要もあった。
「これは派手にやりましたねぇ」
「何か分かることはありますか?」
「いいえ。戦闘から時間が経っていますからねえ。魔力の残滓はあっても詳細はわかりませんが……少なくとも三人いたのは間違いないでしょう」
「三人……?」
首を傾げる奈美に神父は答える。
「壁を粉砕したという最初のサーヴァント、そしてそれに対抗したとされるのは刃物を持ったサーヴァントですね。打撃と斬撃の痕が対照的にある。
そしてこちら。小さな穿った痕。弾丸にしては口径が小さく線条痕がない。つまり針や矢だ。破壊の規模が小さいことから魔力を込めた武器ですらないでしょうね」
「どちらかが持ち替えたという可能性は?」
「無いこともないですが極小でしょう。剣と拳で白兵戦をやっていた者がいきなり威力と間合いの下がる武器に持ち替える必要がない」
矢であればタメが生じるし、針などの近接武器ならばリーチが短い。持ち替える瞬間に隙ができる。
つまりデメリットしかない。
「以上で考察は終わりです。さて、では私の方の報告といきましょうか」
アーチャーは語る。
討伐令のサーヴァントを探しにゴーストタウンへ行ったところ。
そこで会った存在を。
「サーヴァントに会ったんですか?」
「ええ、中年で槍を持った男性でしたよ」
「戦ったんですか?」
「まさか! 私はか弱い神父ですよ。戦うなんて恐れ多い」
どの口が言うか。内心で奈美は毒づきながら、神父のおどけた態度に付き合わねばならない自分に苛立つ。
そのためか口調が若干荒々しくなることも致し方ないことだろう。
「でも正体はバレたんですよね?」
「ええ、残念ながら。実体化していれば見つからないと思ったのですが、いつの時代にも鼻のきく戦士はいるようですね」
「相手はあなたの鎧を通せないのでしょう? 何故戦わなかったんですか?」
口調が更に詰問調に、厳しくなっていることを自覚した。
状況的に考えて不利とは言えないミスだろう。アーチャーの本領は偽装ではなく極限の耐久値であり、バレたところで他のサーヴァントと条件が同じになっただけだ。
ならばなぜ、どこに奈美が苛立つ原因があるのか。
もしかしたら無敵の鎧と聞いてあの女。ピュアエレメンツの仇。魔法少女『グリムハート』に重ねているのかもしれない。
無敵の鎧。圧倒的な力。その強さに付随する慢心。確かにアレに近しいといえるだろう。
しかしアーチャーが口を開いたことでそれは見当違いであったことを知る。
「何故って? 戦わなくても壊れるからですよ。
この肉体は破壊の君の器。そして私はその代行。
あの方と同じく壊して創って殺して蘇らせて奪って奪って取り戻して殺すのですよ。
───故に聖餐杯は壊れない。そして黄金(カミ)である故に敵は壊れる。簡単な理屈ではないですか」
己は黄金の代行。故に不滅。故に壊す。なぜならば黄金がそうだからと語るアーチャーの瞳には狂気が、口元には狂喜が宿っている。
「…………ッ!!」
論理が破綻している。具体案もなく見通しもなく、だが絶対にそうなると狂気の域で信じている。
周囲が冷凍庫の内側か、あるいは吹雪く北国の雪原に変わったと勘違いするほど寒気がした。そして理解した。
デリュージの苛立ちは成果の無い下僕に対する主人の怒りではなく全く逆の────この男が恐ろしいあまりに虚勢を張ろうと強がりに過ぎない。
「つきましては奈美さん。一つだけ確認しておきたいのですが」
「何、ですか?」
「討伐対象となっているアサシン。あれをどうするおつもりですか?」
「倒せば報酬が出るのだから当然討ちます」
「それはもったいないですよ」
「え?」
「ちょっと考えてもみなさい。皆がアサシンを討とうとしている。つまり、誰も自分の背後を気にしていないということです」
奈美はアーチャーの言いたいことを即座に理解した。
いや、実際にその方法が良いことを知っていたのだ。一人を囮にして全員がそれを向いている隙に後ろで本命を狙う。過去にデリュージがされた戦法だ。
だが、奈美はその案を考えなかった。考えないフリをしていた。
何故ならばそれは卑怯だから、魔法少女のやることではないから。考えたことすら忌まわしい悪徳に他ならないから。
「ああ、もしかして奈美さん」
それを見抜いた邪なる聖人は合点いったというように納得し、そして失笑しながら言う。
「貴女。未だに自分が正しい魔法少女とやらになれると思っているのですか?」
心を抉る。図星をつく。魂を揺さぶる。
お前はまだそんなことを言っているのかと。
「────アーチャッ!!」
奈美の内側にマグマのごとき怒りが噴火するも、言われた事を返せないのは奈美自身が認めてしまっているからだ───自分はもう、かつて目指した者になれないのだと。
そうとも、自分は罪人だ。それも大義や正義ではなく私欲のために罪を重ねる外道だ。
だが、お前のような下衆に笑われる筋合いではない。
「まぁ、落ち着きなさい。ここで私とやり合っても無為でしょう。
貴女の願いはこんな年寄の言葉で投げ捨てるものではありますまい」
誰のせいだと叫びそうになる。が、事実その通りであると僅かに残っていた冷静な自分がそれを押しとどめた。
しかし頭が理解しても怒りが治まらず、無様な自分をアーチャーに顔を見られたくないので下を向く。すると頭上から優しい声色で語りかけたきた。
「貴女の夢自体はとても素晴らしいものです。しかし、今は状況がそれを許しません。
戦争において最も優先すべき事は勝つことだす。何をしても、どんな手段を使っても、最終的に勝てねば意味がありません。そして、勝てなかった者の願いは踏みにじられる」
そうだ。自分は知っているではないか。
あの魔法少女によって奪われた日常を。踏みにじられた仲間の命を。砕かれた願いを。
「故に勝つ。勝たねばならない。
罪を償うのはその後でいい」
「あなたに言われるまでもありません」
「よろしい、マスター。では話の続きをさせていただきましょう」
「アサシンを囮に他のマスターを狙います。ついては……」
──────たとえその先に、どれほどの戦慄が待ち受けようとも
【A-2・中学校/一日目・午後】
【青木奈美(プリンセス・デリュージ)@魔法少女育成計画ACES】
[状態] 健康、人間体、苛立ち
[令呪] 残り三画
[装備] 制服
[道具] なし
[所持金] 数万円
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯の力で、ピュアエレメンツを取り戻す
1:アサシンを探す
2:アサシンを狙う他のマスターを殲滅
※アーチャーに『扇動』されて『正しい魔法少女になれない』という思考回路になっています。
※学校に二騎のサーヴァントがいることを理解しました。
※学校に正体不明の一名がいることが分かりました。
【アーチャー(
ヴァレリア・トリファ)@Dies irae】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]なし
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を手にする
1:アサシンを狙う他のマスターを殲滅
2:同盟相手の模索
3:廃墟街のランサー(
ヘクトール)には注意する
4:討伐令の対象となっている主従に会ってみたい。どうするかはそれから決める
[備考]
※A-8・ゴーストタウンにランサー(ヘクトール)のマスターが居るだろうことを確信しました
* * *
ランサー……
櫻井戒は考える。
マスターの元世界の帰還と聖杯の奪取はイコールで繋がれている。問題は手段として他のマスターを殺害しなくてはならないということ、それをマスターに味わわせてしまうということだ。
(出来ることならばそんな事させたくないな……)
甘いと分かっていながらそんな事を考えている自分に自嘲する。
しかし、それこそが自分の渇望だ。穢れも呪いも全て自分一人で受け止める。たとえ全身が腐ろうとも。
(しかし、サーヴァントであるこの身ではそれが出来ない)
今の櫻井戒はマスターの魔力無しには現界出来ない戦奴(サーヴァント)である。
故に単独で戦うことが出来ず、常にマスターの傍で守護を行うため魂食いができないと何重にも己に枷を課している状態だった。
つまるところデッドロック。あちらが立てばこちらが立たずという状態であり、生前と同じく主人の命なくては動けぬ死者の奴隷に他ならない。
(でも生前ほど悪くはないか……)
悪くない……悪くはないな。
少なくともここには日の光の温かさがあり、その輝きが感じられる。
聖槍十三騎士団黒円卓第二位 櫻井戒=トバルカイン。その魔名を授けられ世界の暗部で冷たく、穢れきった人生を歩んできた戒にとってマスターは眩しい存在だ。
それゆえ現界してから今までの日常は己とマスターと比較して己の屑さを自覚し、日常の尊さに焼かれる日々だったといえるだろう。
人によっては生殺しというのかもしれない。だがこれこそが戒自身が望んだ世界だった。
故に全てを懸けてこの日常を守り抜きたい。たとえ永遠の死を与えられようと。
そう思った矢先のことだった。
「これは……」
海。潮風に紛れて魔力の残滓が流れてくる。そしてサーヴァントの目はその先にある冗談めいた光景を反射した。
そして戒の口から馬鹿なという言葉がこぼれ出る。
────あったはずの島が消滅している。
沖合にはO芝島という島があり、そこへ渡る橋があり、それに停泊していた船舶があったはずだ。
だが橋は途中から溶け落ち、島と船にいたっては跡形もなく白と黄色と緑が混ざった汚らわしい海色と光化学スモッグのみを残して消滅している。
驚くより先に夢かどうかを疑うレベルの変化といっていい。
気づいた近所の住民が通報したのだろう。既に海岸には野次馬や警官、報道機関の人間が群がり何か騒いでいるが戒が焦点を当てているのはそんなものではなかった。
島があった場所の中心──霊視できなければ光化学スモッグに遮られる──海上を少女が立っていた。
無論、そんな真似ができる以上、間違いなくサーヴァントである。
肌は白い。その白さは美白ではなく細胞が水を吸ったために色素を失った白さ……つまり水死体の白さだった。
身体の数箇所に鉄(くろがね)の金属塊が融合しており、肉と鉄が黒と白のコントラストを描いている。
状況を察するに宝具は腐敗毒に近い能力なのだろうと確信した。なぜならば自分もそうである。
己を腐敗毒の塊へと変える、いわゆる求道型である戒はできないが、初代(そうそふ)と二代目(おば)は覇道型という周りへ腐敗毒をばらまくタイプだったと聞く。海そのものを腐らせればああなるのだろう。
そして同系統の能力だからこそ分かる。アレは脅威の桁が討伐対象よりも遥かに上だ。
討伐対象のアサシンは予選期間の数日で五十八名を殺害したというが、あのサーヴァントはその倍近い数を少なくても三時間前後で島ごと消滅させたということだ。
建物の一つや二つを消し飛ばすのとはわけが違う。
もはや荒唐無稽を通り越して極限の悪夢といっていい。そんな存在がわずか1ブロック挟んだ向こうにいる。
────マスターへ害が及ぶ前に討つべきだ。
そう思った時だった。マスターからの念話が飛んできたのは。
(ランサー……ねぇ)
(ん? なんだい?)
マスターの声音は暗い。普段の明るい彼女からは考えられないほど活気が無い。
そしてすぐにその理由は明らかになった。
(ランサーは悪い奴をやっつけて、令呪が欲しい?)
▽ ▽ ▽
【討伐】とう‐ばつ
[名](スル)軍勢をさしむけて、反抗する者を攻めうつこと。
【無辜】
罪のないこと。また、その人。
△ △ △
(つまり……この人たちを殺せってこと……?)
図書館で辞典を開いていた鳴はパタンと辞典を閉じた。
昼休みに図書館に漫画を読みに来た東恩納鳴はとある棚にある辞典を見つけた。
普段ならば特に気にかけることなくそのまま漫画の方へと視線を移しただろう。だが、先ほど上級生の
一条蛍さんに漢字を教えてもらった瞬間が脳裏によぎった。
鳴は嫉妬した。
鳴の知らない漢字をたくさん知っていて、それを鳴達に教える彼女は大人っぽかった。
もしも自分がそうだったら好きなあの男の子との距離は近づくだろうか。
魔法少女に変身すれば見た目は中学二年生に近づくけど頭が小学二年生のままでは馬鹿な女の子だなぁと失望されないだろうか。
それは嫌だ。
そんなわけでとりあえず辞典を広げて漢字を詰め込んでいた時、朝のルーラーからのなんとか令というものを思い出した。
読めない漢字だから言部から検索して漢字を二文字探し出してそこから辞典を引くと「とうばつ」と「むこ」を見つけた。
「…………」
人間を殺す。それが許されないくらい小学二年生の鳴だって知っている。
平和な日本の国で、ごく一般的な家庭に生まれ、そして友達を作って好きな人ができるという生活を送ってきた鳴にとってこの討伐令は恐怖に値する。
無意味に蟻を潰してはいけません。
犬や猫を蹴っ飛ばしてはいけません。
命で遊んではいけません。
おそらくは誰だって聞いたことのある注意だ。
そしてこれは悪い人だから殺してもいい。殺せばお礼をあげようといっている。
悪いことをした人に悪いことをしてお礼にいいものを上げるなど小学生にもわかる矛盾だ。だが、東恩納鳴にはこれに似た事柄を経験したことがある。
それは東恩納鳴が魔法少女になる際に義務付けられた約束。古代より世界に侵略し続けてきた化物『ディスラプター』を狩る───ディスラプター狩りだ。
テンペストは魔法少女になるのと引き換えにディスラプターを殺し続けている。
でもディスラプターは人間ではないからセーフ……というのは都合のよい考えだろうか。
では犬猫は? 蟻は?
仮にディスラプターが怪物ではなく人間だった場合、殺せるだろうか?
「あー、うー」
頭がパンクしそう。色恋に悩む小学二年生の頭ではこれが限界だ。
仮に鳴が討伐令に従うとして、ランサーは従ってくれるだろうか。
まずは彼の意志を聞かなくてはならない。
(ランサー……ねぇ)
(ん? なんだい?)
(ランサーは悪い奴をやっつけて、令呪が欲しい?)
念話の向こうで動揺が走ったのが分かった。
自分は何か悪いことを言ってしまっただろうか。
一秒、二秒、三秒とランサーが黙っている時間が増えていき、ついに数十秒が経過した後、彼は絞り出すように言った。
(君が……それを望むならば)
(ランサーは、嫌?)
(好きか嫌いかで言えば争い事は嫌いだよ。だが、彼らが生きていれば人が次々と殺されるのは事実だ。
そして殺人にハマった連中はこれからも殺し続けるのを僕は知っている。)
殺し続ける────最後の一言が、鳴の胸に突き刺さる。
この町にいるのはNPC。本物の人間ではない───だが、東恩納鳴は知っている。
彼らも自分と同じように笑い、泣き、悩み、怒る。
生きているのだ。
その命が用意された偽物だから命を懸ける義理は無いという打算ができるほど鳴は年をくっていない。
故に出す答えは決まっていた。
(やっつけよう! 令呪じゃなくて正義のために!)
なぜなら魔法少女とはそういうものだから。自分はちょっと不純だけど太源は変わらないとそう信じている。
小さな女の子の大きな決意はそのサーヴァントにも一切漏れなく伝播し
(ふ、はは、ははははは。そうか、正義か。うん、そうだね)
ランサーは忘れていた。ああ、そういうものもあったなと。
かつて末期の際にそれを見たではないか。雷電を纏い、黒円卓の戦鬼と剣を交えた女性を。
まったく───自分の周りには良い女性が多すぎる。
(了解したよマスター)
今度こそ結末だけは変えてみせる。
【C-5・小学校/一日目・午後】
【プリンセス・テンペスト@魔法少女育成計画JOKERS】
[状態]健康、人間体
[令呪]残り三画
[装備]なし
[道具]名札
[所持金]小学生の小遣い程度
[思考・状況]
基本行動方針:帰りたい
1:悪い奴をやっつけよう!
2:一条蛍さん……いいなぁ。
3:元の世界に帰りたい。死にたくはないが、聖杯が欲しいかと言われると微妙
[備考]
※討伐令に参加します
※一条蛍とは集団下校の班が同じになりました。
【櫻井戒@Dies irae】
[状態]健康
[装備] 黒円卓の聖槍(ヴェヴェルスブルグ・ロンギヌス)
[道具]
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:妹の幸福のため、聖杯を手に入れる。鳴ちゃんは元の世界に帰したい。
1:正義か、悪くないな…………。
[備考]
※O芝島の異変に気付きました。あそこにいる少女を他のマスター達の中で一番警戒しています。
最終更新:2016年04月21日 18:45