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低線量被曝について分かっていること、LNT仮説。 - (2013/01/30 (水) 09:07:05) のソース
**低線量被曝について分かっていること、LNT仮説 &update() 書きかけ ***低線量被曝とは 低線量被曝とは、文字通り「被曝する線量が低いこと」。 放射線防護つまり、人体への影響について考えるときの【低線量】とは具体的にどれくらいかというと、100mSv(または200mSv以下)とされている。 ※100mSv以上の被曝について影響が分かっている。というのは、瞬間的もしくは短期間での被曝のことを言う。 ※ややこしいけど、同じ線量でも瞬間的な被曝か、時間をかけた(累積の)被曝によって影響は違うとされているので注意。これを線量率効果という。 ※(環境放射線量世界平均2.4mSv/年)50年かけて年間2.4mSvを受けた場合、累積100mSvを超える。だからといって「累積100mSv超えたから発がんが0.5%上昇する」ということではない。 ***低線量被曝の影響について、分かっていることと分かってないことがある。 広島長崎の原爆投下の影響調査などなどから、低線量被曝の人体における影響はある程度分かっている。 くわしくは次項 ****分かっていること:100mSv以下の影響は小さすぎてわからない。 100mSv以上については、発がんが増える。ただし0.5%程度。 100mSv以下については、&bold(){影響が小さすぎて、影響があるのか無いのかはっきりとしたことがわからない。} ****※気をつけること1 「わからないから危険」というのは間違い 「100mSv以下の影響はわからないから危険」というのは不安を煽っているだけ。 あくまでも「影響があるのかどうかわからないほど影響は極めて小さい」ということ。 ****では、100mSvは以下はどう考えたらいいの? ****ポイント:放射線への対策にコンセンサスを得やすいLNT仮説を採用してる。 LNTより影響が小さい。もしくは、100mSvや数mSv以下に「安全である」領域があるかもしれない。ということ。 さらに言えば100mSvも1mSvも同じ影響という可能性すらわかっていない。※もちろん小さすぎるのでわからない。 *****ちなみに福島県民の被ばく線量は2011年の事故後1年間で ***低線量被曝の影響の仮説 ****100mSv以下の影響もあるとして考えた仮説の一つが【LNT】 すでに説明した、放射線防護(対策)のためのLNT(線形しきい値なし)仮説 100mSvのところが0.5%として、100mSv以下の領域では、線量に直線的に正比例して影響があるとした仮説。 例えば、発がんリスク上昇が、0mSvで影響0% … 1mSvで0.005% … 10mSvで0.05% … 100mSvで0.5% という感じに線形に比例すると仮定したのが、LNT(線形しきい値なし)仮説。 >http://www.denken.or.jp/jp/ldrc/study/topics/lnt.html >■しきい値無し直線仮説(Linear Non-Threshold : LNT仮説)とは? >放射線の被ばく線量と影響の間には、しきい値がなく直線的な関係が成り立つという考え方を「しきい値無し直線仮説」と呼びます。 ****低線量では却って健康に良い影響を与えるという仮説:ホルミシス この他にもホルミシス効果という「低線量ならむしろ健康に良い影響を与える」という仮説もある。 しかしあくまでも仮説なので、より安全に配慮するため放射線防護的には考えないことにする。 参考 **** ICRPのLNTモデルは安全側に立った仮説というのは誤解/曲解/歪曲のいずれかである。 http://togetter.com/li/332581 ****ICRP・LNT仮説に対するそれぞれの熱い思い http://togetter.com/li/445555 ****LNTとチェルノブイリ事故の影響について Zbigniew Jaworowski 氏が残した言葉 http://togetter.com/li/446551