イロスマ:カンタロー


もっと仲間を信用するでござる!

カンタローは、イロスマシリーズ第三作の『イロスマX』から登場するキャラクター。


⚫︎目次

【概要】

オールドランドの四大幹部の一人。
水色の髪、頬に刻まれた水色のマーク、常に肌身離さず被っている三度笠が特徴の、青い袴を着た侍のような風貌にマントを羽織っている青年。

特に三度笠は彼を象徴するアイテムで、初登場の第6章から後の第10章に至るまで、脱いだ描写が1回しかない。

風属性使いであり、フィンターと同じく剣術使い。
オールドランドとは意見の違いのため対立しており、バート達と共に王の作戦を阻止する為に協力している。

【人物】

一人称は「拙者」で語尾に「ござる」をつける。
強い正義感と義侠心を持つ好漢であり、卑劣で暴力的なやり方を最も嫌うなど残虐な事で知られるオールドランドの中では一番の中では良識人。
また、イロスマメンバーがボスと再戦する際は敵の弱点を見つけたり、オールドランドの工場を破壊してフィギュア化したサールを人質にし、イロスマメンバーとオールドランドと和解させる作戦を企てようとしたり、フィンターの他人任せな所を利用して分身を見破ろうとするなど優秀な頭脳の持ち主。
究極奥義でフィンターと決着を着けようと持ちかけるなど正々堂々とした面も。

自身とは対称的に冷酷無比な性格のフィンターとはライバル関係であり、イロスマメンバーとの信頼関係と仲間意識は本物で、チームワークや友情を大事にしている。
また、オールドランドを抜けた後もオーズンのことは内心では慕っているらしく、「オーズン様」と敬語で呼んだり彼の過去に同情を寄せたりしている。
良くも悪くもお人好しな性格で、イロスマメンバーを信じるが故にフィンターが本当にスパイを送り込んでいた事に気付かず、その事をイロスマメンバーにチームワークを崩壊させる為の罠と言い聞かせるなど、決して仲間を裏切らない、非情になりきれない甘い部分がある。

とはいえ元オールドランド幹部という経歴もあってかイロスマメンバーからはあまり信用されないことも多い。特にかずきとは仲が悪く、スパイだと疑われた事がある。

普段は気骨のある正義漢として振る舞っているものの、精神の支柱は他者に犠牲を出さず守り切るというプライドに依拠する所が大きく、その自負が崩れると一気に心まで折れてしまうなど精神面はかなりムラが激しい。

【戦闘能力】

オーズンから与えられたコンタクトレンズを装備しており、風属性の能力を操ることができる。
結晶による風属性の能力と剣術を組み合わせた戦闘スタイルが特徴。
その戦闘能力は作中最強キャラのフィンターも「お前もそれなりには強い」と認める所であり、事実フィンターが余力を残していたとはいえ一対一である程度斬り結んで見せた。

  • 真空波
剣を振った後に、真空波を放つ。レイドラの首を切り落とす威力があるが、フィンターの剣よりは弱く、毎度弾き返されている。

  • 浮遊
(おそらく)風の力を応用し空を飛ぶ。作中で明確に使用されたのは第8章でのフィンターとレイドラとの空中戦のみだが、その時も普段通りに技を使うことが可能。
また、イロスマ島の偵察や行き帰りもこの技を使って行っていたものと思われる。

  • 追い風
竜巻を発生させその風に乗って移動する。
複数人を一気に運ぶことも可能。

  • 回転斬り
竜巻を発生させそこから無数の真空波を発射する。

  • 袈裟懸け
相手目掛けて高速で斬りかかる。
その名の如く喰らった相手は腹部に肩から脇へ大きな傷ができる程の致命傷を与える事ができる。
イロスマメンバー相手に苦戦しているレイドラを援護しようとして油断していたフィンターに使用してやっとダメージを与える事が成功した大技でもある。

  • Kantaroad(カンタロード)
王から授かりし究極奥義であり、カンタローの最強の必殺技。
敵一体の動きを竜巻で封じた後、動けないでいる敵に無数の斬撃を浴びせる。かなりのエネルギーを消耗するため一日に一回ほどしか使うことが出来ないが威力は絶大。
名前の由来はおそらく「カンタロー」+「カントリーロード」。

装備

  • イロスマッシュプレート
カンタローがオールドランドと戦うために用意したアイテム。
命中させた相手をフィギュアにすることができるが、貴重なアイテムらしく12枚しかない。
オールドランド四天王のようなボスキャラに使う時は、体力ギリギリまでダメージを与える必要がある。
台座を破壊すればフィギュア化された人形を復活させることができる。

  • 結晶
強力な生物の成れ果てから抽出した、コンタクトレンズのような結晶。
カンタローの身体に埋め込まれており、風属性の力の源となっている。
他の喜怒哀楽の感情を司る結晶を持つ四天王とは違い、カンタローが扱う感情は明らかになっていない。そして恐らくこれからも明かされることはない

カンタローが愛用する銀色の落ち葉のような見た目をした刀。
この刀で空を切ることによりカマイタチの要領で飛ぶ斬撃を可能とする。

【作中での活躍】

◇イロスマX

sm6章

実は初登場前にイロスマメンバーと仲間割れしたかずき達を目元だけで監視していた。
そしてイロスマメンバーがレイドラに食べられそうな所を救出し、何者なのかを尋ねた。
カンタローは元オールドランドの四大幹部の一人だったが、先住民達を追放するという暴力的なやり方に反対したため、オールドランドを裏切って侵略作戦を阻止しようと活動しているのである。
チームワークを合わせれば四天王やオールドランドの王を倒せると発言したのでイロスマメンバーと手を組む事になった。
しかし、いくらチームワークを合わせても四天王のフィンターは友情やチームワークを崩壊させる精神攻撃を得意とする厄介者のため絶対に会わないように忠告した。
その後はまたもやレイドラに食べられそうなイロスマメンバーを助けてフィンターと対峙する。
フィンターからは裏切り者は早くこの島から出ていけと言われるが、カンタローは咄嗟に反論した。
そしてイロスマメンバーと共に本部に帰り、協力してオールドランドに打ち勝つと決意した。

sm7章

冒頭でイロスマメンバーにオールドランドの侵略活動「王の作戦」は、工場で燃料を採掘してとある兵器を起動させると説明した。
そのためにイロスマメンバーにオールドランドがイロスマ島に建てた工場を破壊するべく、工場の前で待ち合わせする事にした。
しかし、イロスマメンバーがいつまで経っても来なかったため、自分から入る事に。
その途中でサールに敗北したイロスマメンバーに会い、サールを倒すための作戦を考えた。
だが、カンタローはサールをそのまま殺すのではなくイロスマッシュプレートでフィギュア化させろと命令した。
そしてボロボロになったサールを突風で足止めした。
彼が思いついた作戦はフィギュア化させたサールを交渉の駒にしてオールドランドの侵略作戦を阻止させる事であり、バート達にオールドランドに見つからないようにサールを洞窟まで封印しに行かせた。

◇イロスマEX

sm8章

オーズンの回想シーンにて先住民を追い出そうとするオーズンの考えに反対し、オールドランドを離反した。
このストーリーでは唯一イロスマメンバーとは別行動となり、背後から奇襲攻撃をかけようとしたフィンターとレイドラと対峙。
しかし、2対1で圧倒的にフィンターの方が圧倒的に有利だった為、勝ち目がないと判断したカンタローは一時退却した。
その後は本部にて瀕死の状態で再登場。
イロスマメンバーの中にスパイを送り込んだとフィンターに忠告され、錯乱状態になっていたイロスマメンバーを説得した。
しかし、これが事実だった事に気付かず後に後悔することに…

sm9章

デンジャーエリアにてプラズマと闘っていたイロスマメンバーの援護をしに登場。
カンタローの追い風でプラズマの爆弾の餌食になりそうだったイロスマメンバーを避難させた。
その後はまたもやプラズマが自爆を企んだので再び追い風を使ってイロスマメンバーをセーフティエリアまで移動させ回避した。
その後はイロスマメンバーにオールドランドに必ず打ち勝つよう応援し、彼らと共に本部まで戻った。

sm10章

フィンターが本当にスパイを送り込んでいたのを知らなかった事を謝罪し、レイドラに食べられたバートを救うべく作戦を練った。
フィンターの過去でも一度だけ登場し、コレクターズを攻撃している場面があった。
その後はフィンターのアジトである洞窟へ行き、フィンターとタイマンで勝負を繰り広げた。
予想通り圧倒的に実力差のあるフィンターには敵わず追い詰められるが、スタミナ切れを狙う事で徐々に形勢がカンタローに傾いていく。

しかし、フィンターが自身の代わりにアイスドールという産物の相手をさせられてまたもや圧倒される。
そこでカンタローは氷の落盤を使ってアイスドールを封じ、王から授かりし究極奥義でフィンターと決着を付けようとした。
だが、フィンターは分身を使った為究極奥義が当てられないように翻弄させられてしまう。
そこでカンタローはフィンターを次期王の候補に登り詰めたのにほぼ他人任せにしていると煽り、怒りに任せて攻撃してきた方を偽物と見破った。
そして、攻撃して来なかった方に王から授かりし究極奥義「カンタロード」でフィンターを撃破する。
だが、倒したのはあくまで偽物であり、勝利したと油断したカンタローの背後からフィンターに腕を切断されてしまう。
実はカンタローに真っ先に向かってきた方こそが本物のフィンターで、フィンターはカンタローの考えを既に読んでいたのである。
そして切断された腕を後でくっつけたりできないよう念のために潰されてしまい、絶対絶命の状態に陥ってしまう。
それでも奮起して立ち向かおうとするが、今の状況ではまったく勝ち目がないと悟ったことによる絶望からか、自分自身の亡霊(幻覚)を目にして話しかけるという錯乱状態に陥る。

自身の幻覚にフィンターと闘うのは諦めて早くイロスマ島から立ち去れと囁かれ、それを強く否定するが「片腕を失った今の状況でフィンターに勝つことは不可能」「死んだら生前に何をしていようがただこの世から消えるだけ(要約)」ということを幻覚に告げられると登場以来見せたことの無い精神的な弱さをさらけだし、
ついにはイロスマメンバーを見捨て逃避したところをフィンターの氷柱攻撃で攻撃を加えられ、さらに重症を負ってしまう。
最終的には倒れてとどめを刺されそうになり、もはや完全に勝負を諦めたカンタローは命乞いをするも断られて絶望してしまう。

だが、イロスマメンバーと闘っていたレイドラが苦しみ出し、その様子を見たフィンターが助けに行こうとする所を見計らって斬りかかり何とかフィンターにダメージを与える事に成功。
レイドラを倒してバートを救う事ができたイロスマメンバーを見て喜んだのもつかの間、大嫌いなチームワークを見せられて激怒したフィンターから猛攻撃を加えられ、最期はフィンターの究極奥義「フリーズウィンター」を喰らって死亡する。
攻撃された瞬間の描写をよく見ると、身体がバラバラになっているカンタローの死体が映っているので生存は絶望的と言っていいだろう。

【補足・余談】

  • 名前の由来は「北風小僧の寒太郎」から。
  • 物語の途中から被っている三度笠の材質が粘土から紙に変わった。
  • オールドランドに在籍していた頃は獣似隊の5番隊長と6番隊長を部下にしていた。現在その2体はカンタローの後を追うようにオールドランドを抜け消息不明。メタ的に言うとこの設定はレイドラとトネパースを獣似隊に入れるためのただの理由付け。

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イロスマ
最終更新:2023年03月27日 16:39
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